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第22回:デッキ紹介《二天一流、一心》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。
今回は最新セット『神河:輝ける世界』に収録されているカードの統率者デッキを紹介していきます。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は……《二天一流、一心》です!
《二天一流、一心》の特徴
《二天一流、一心》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしているパーマネント1つの誘発型能力1つがクリーチャーの攻撃によって誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
《二天一流、一心》がいると、《真紅の花嫁、オリヴィア》や《墓地の侵入者》などの攻撃時誘発型能力を持つカードの能力が2回誘発するようになります!
戦場に出た時能力が2回誘発する《冒涜されたもの、ヤロク》や、クリーチャー死亡時の能力が2回誘発する《テイサ・カルロフ》と同系統の能力で、《二天一流、一心》はその攻撃誘発バージョンといった感じですね。
自分のクリーチャーが攻撃した際に追加で能力が誘発する点は、『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキに収録されていた《アイスウィンド・デイルのウルフガル》と似ていますね。
《二天一流、一心》が《アイスウィンド・デイルのウルフガル》と違うのは、対戦相手のクリーチャーが攻撃した際に能力が誘発するカード(《崖の暴君、カズール》、《家宅捜索》、《カラスの仕返し》など)も2回誘発する点ですね。
白黒赤という固有色と能力のシナジー範囲の広さから、相性の良いカードも大量に存在します。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(12)
- 《業火のタイタン》
- 《炎の大口、ドラクセス》
- 《残虐の執政官》
- 《滅ぼし》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《告別》
- 《破滅の根本原理》
- 《剣を鍬に》
- 《カビーラの叩き伏せ》
- 《過大な贈り物》
- 《ハグラの噛み殺し》
- 《皇国の地、永岩城》
ドロー(13)
- 《エスパーの歩哨》
- 《再鍛の刃、ラエリア》
- 《大胆な盗人》
- 《大衆扇動者、ブリーナ》
- 《エンバーワイルドの隊長》
- 《地盤の巨人》
- 《外交官、マンガラ》
- 《ひとつ目の暴君、カラジカール》
- 《原初の嵐、エターリ》
- 《夜の囁き》
- 《苦い真理》
- 《吸心》
- 《ファイレクシアの闘技場》
マナ加速(15)
- 《勝利した冒険者》
- 《風雲船長ラネリー》
- 《黄金架のドラゴン》
- 《輝光の推進力》
- 《鏡割りの寓話》
- 《息詰まる徴税》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《オルゾフの印鑑》
- 《ボロスの印鑑》
- 《ラクドスの印鑑》
- 《秘儀の印鑑》
- 《精霊信者の剣》
- 《スカイクレイブの秘宝》
- 《統率者の宝球》
トークン生成(12)
- 《空騎士の先兵》
- 《ハンウィアー守備隊》
- 《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》
- 《マルドゥの急襲指揮者》
- 《輝かしい聖戦士、エーデリン》
- 《レオニンの戦導者》
- 《刃砦の英雄》
- 《墓所のタイタン》
- 《エメリアの呼び声》
- 《マルドゥの隆盛》
- 《バグベアの居住地》
- 《反逆のるつぼ、霜剣山》
クリーチャー強化(8)
- 《勝利の神、イロアス》
- 《粗野な牧人、ブルース・タール》
- 《護衛隊長、アドリアナ》
- 《アクローマの意志》
- 《砂への挑戦》
- 《決闘者の遺産》
- 《聖戦士の進軍》
- 《大天使の霊堂》
速攻付与(4)
- 《流星の信奉者、ゴロゴロ》
- 《稲妻のすね当て》
- 《速足のブーツ》
- 《ハンウィアーの要塞》
墓地からパーマネント(またはクリーチャー)を戦場or手札に戻す(3)
- 《太陽のタイタン》
- 《アガディームの覚醒》
- 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
追加戦闘フェイズ(1)
- 《戦導者オレリア》
ライフドレイン(1)
- 《粗暴な軍族長》
攻撃クリーチャー対策(1)
- 《狡猾な弁論》
※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
とにかく攻撃誘発能力を持つカードを展開して、《二天一流、一心》で能力をダブル誘発させていきましょう!
現在の構成に至った経緯
過去に《テイサ・カルロフ》デッキを組んでいたこともあり、2回誘発系統率者は大好きだったので、《二天一流、一心》の情報が公開された瞬間に「デッキを組もう!」と思いました。
『フォーゴトン・レルム探訪』の時に《アイスウィンド・デイルのウルフガル》のデッキを組みたかったのですが、諸々の事情で組むタイミングを逃してしまったというのも今回デッキを組むことに決めた要因ですね。
クロタカ
《二天一流、一心》のクリーチャータイプが侍なところが、いかにも神河次元出身らしくてフレイバーポイントも◎!
まずは強そうな攻撃誘発能力を持つカードを入れまくって試運転。何度か対戦してみて強力な能力を持つカードはどれもマナ・コストが重たいことが判明。
ロマンを求めるならいいんですが今回はもう少し軽めの構成にしたかったので、重めのカードを泣く泣くカット。その後、攻撃誘発能力カードの中にはトークンを生成できるものが多くあることに着目して、トークン・シナジーのあるカード(《選定された行進》、《神聖な訪問》、《鍛冶の神、パーフォロス》など)を多めに採用した構成を検討。
こちらも悪くはなかったのですが、ややムラがあるのと、攻撃誘発能力カードの枚数がその分減ってしまっていることに気づき構成を変更。最終的に攻撃誘発能力カードを合計34枚採用した現在のデッキが完成しました。
クロタカ
嬉しい悩みではあるんですが、《二天一流、一心》はシナジーカードが大量に存在するので、何を採用するか非常に悩みましたね。
《二天一流、一心》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
戦闘がより楽しくなる!
前述したようにこのデッキには攻撃誘発能力カードが合計34枚と大量に入っています。なので《二天一流、一心》がいると攻撃したり攻撃されたりするたびに能力が2回誘発するので、かなり気持ち良くなれますよ! 「戦うこと以外興味なし!」というサ◯ヤ人並みに戦闘狂な人にとっては最高に楽しめるデッキだと思います。
それではデッキに採用している攻撃誘発能力カードをいくつかピックアップして紹介していきます。
タイタンズ
みんな大好きタイタンサイクル。それぞれのタイタンが攻撃すると《二天一流、一心》によって《墓所のタイタン》ならゾンビ・トークンを4体生成!
そして《太陽のタイタン》なら墓地から3マナ以下のパーマネント2枚をリアニメイト! さらに《業火のタイタン》は好きな組み合わせの対象に割り振り計6点ダメージ!……と、かなりめちゃくちゃすることができます。
さらに速攻を付与するカードがあれば(《流星の信奉者、ゴロゴロ》、《稲妻のすね当て》、《速足のブーツ》など)、戦場に出た時能力と合わせて能力が合計3回誘発!
速攻付与カードの入れ替え候補としては以下のようなものがありますね。
《粗野な牧人、ブルース・タール》や《残虐の執政官》も戦場に出た時の能力と攻撃した時の誘発能力の両方を持つので、タイタンズと同じように速攻を付与すれば3回能力を誘発させることができますよ!
《精霊信者の剣》
白黒赤が固有色のデッキはあまり土地加速が得意ではありません。そこで活躍してくれるのがこの《精霊信者の剣》。《二天一流、一心》によって装備クリーチャーが攻撃するたび基本土地カードを2枚サーチして、一気にマナ加速することができます!
クロタカ
《フェリダーの撤退》などの上陸カードと組み合わせてみるのも楽しそうですね。
《勝利した冒険者》
攻撃するたびダンジョン探索できる軽量クリーチャー。攻撃時は接死&先制攻撃となり、実質無敵のアタッカーに。《二天一流、一心》がいる状態で攻撃すれば一気に2回ダンジョン探索できるので、《ファンデルヴァーの失われた鉱山》を探索したら占術1(「洞窟の入り口」)と、ゴブリン・トークン生成(「ゴブリンの住処」)か宝物・トークン生成(鉱山のトンネル)まで進めます。
特に序盤に宝物・トークンを生成してマナ加速として使えるところがナイスですね。次のターンもう1回攻撃したら、早くも《ファンデルヴァーの失われた鉱山》を踏破可能!
他にもダンジョン探索を持つ攻撃誘発能力カードを採用して(《無私のパラディン、ナダール》、《ウンドゥル族のバローウィン》、《入念な調査》など)、ダンジョン型にしてみると結構おもしろいかも?
《ひとつ目の暴君、カラジカール》
自分がプレイヤー1人を攻撃するたび、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体をタップして使嗾するビホルダー。対戦相手が3人いる場合、3人を攻撃すれば3体のクリーチャーをタップ&使嗾可能。そして使嗾などにより対戦相手が他の対戦相手を攻撃するたびに、自分と攻撃したプレイヤーは1枚ドロー(&1点ライフルーズ)できます。
《二天一流、一心》がいれば、使嗾能力とドロー能力の両方が2回誘発! 上手くいけば自分のターンが戻ってくるまでの間に、6枚以上ドローできることも。対戦相手もドローできるから、そこまでヘイトは上がらないはず(?)。
使嗾カードの追加候補はこんな感じでしょうか。
《大衆扇動者、ブリーナ》
プレイヤーを扇動してクリーチャーを攻撃へと仕向けるシルバークイル大学の先生。対戦相手のライフがAさん40、Bさん30、Cさん20だった場合、AさんとBさんを攻撃すると2枚ドローして+1/+1カウンター2個を2体のクリーチャーに置くことができます。そこに《二天一流、一心》がいたら、4枚ドロー&+1/+1カウンター8個!
《大衆扇動者、ブリーナ》の能力は対戦相手が他のプレイヤーを攻撃した際にも誘発してしまうのですが、ドローと引き替えにこちらのクリーチャーが+1/+1カウンターによりどんどんサイズを増していくので、思ったよりも攻撃するのを躊躇してくれると思います。
攻撃されたら誘発するシリーズ
《外交官、マンガラ》は《二天一流、一心》がいるなら、2体以上のクリーチャーに攻撃されるたび2枚ドロー。こちらに引かせたくないので2体以上の攻撃はやめてくれる可能性大。複数呪文プレイを牽制するドロー能力も優秀。
《狡猾な弁論》は《二天一流、一心》がいる場合、攻撃したプレイヤーのライブラリーの一番上を2枚追放して、そのカードをプレイできるようになります。運よくインスタントの除去カードが追放されたりすると、そのまま攻撃クリーチャー除去することも可能ですね(まあ、大体は手数が増えるのを嫌がって攻撃をやめてくれますが)。
《エンバーワイルドの隊長》はこれが戦場に出た時に統治者になり、自分が統治者である間に攻撃されるたび、攻撃プレイヤーの手札枚数分のダメージを与えます。
もし対戦相手の手札が7枚だったら7点ダメージ! さらに《二天一流、一心》がいたら14点! 流石に10点以上ダメージを受けるのがわかっている状態で攻撃してくることはあまりないので、攻撃牽制性能はかなり高め。ノーハンドプレイヤーに無力なところがちょっと残念ポイント。
トークンがいっぱい生成できる!
現在の構成に至った経緯でも触れた通り、《二天一流、一心》の固有色(白黒赤)には攻撃誘発能力でトークンを生成できるカードが大量に存在します。
そのため、この《二天一流、一心》デッキもトークンを並べて攻める戦略を得意としています。ここからはデッキ内に採用しているトークン生成カードをいくつかピックアップして紹介していきます。
《刃砦の英雄》
トークン生成カードの中でも屈指の爆発力を持つのがこの《刃砦の英雄》です。《二天一流、一心》がいる状態でこのクリーチャーが攻撃すると、攻撃している状態の兵士・トークン4体を生成!
さらに喊声で《刃砦の英雄》以外の攻撃クリーチャーはターン終了時まで+2/+0修整! 《刃砦の英雄》と兵士・トークンを合わせて15点という脅威的なダメージを叩き出します。
《二天一流、一心》などの他のクリーチャーも一緒に攻撃すれば、喊声の修整を受けてさらに打点アップ! クリーチャーを並べて攻める戦術と最高に合致した、まさに英雄的な活躍を見せてくれますよ!
《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》は自身が攻撃するたびに+1/+1カウンターを1個置き、パワーに等しい数のゴブリン・トークンを生成することができます。
この時《二天一流、一心》がいると、1回目の誘発でパワーが2になりゴブリンを2体生成、2回目の誘発でパワーが3になりゴブリンを3体生成、合計5体ものゴブリンを生み出すことができます!
トークン生成数は《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》のパワーを参照しているので、《大衆扇動者、ブリーナ》や《精霊信者の剣》で強化してあげればさらにスゴいことに!
クロタカ
パワーを強化して警戒と速攻を付与する《処刑者の要塞》なんかは特に相性が良いですね。
《ハンウィアー守備隊》は攻撃するたび、攻撃している状態の人間・トークン2体を生成できます。
もしも戦場に《ハンウィアーの要塞》があれば、2枚を合体させて《のたうつ居住区、ハンウィアー》に!
合体後の《のたうつ居住区、ハンウィアー》もしっかり攻撃誘発能力を持っていて、攻撃するたびに攻撃している状態の3/2のエルドラージ・トークンを2体生成することができます。
《二天一流、一心》がいれば2回誘発して合計4体! 《のたうつ居住区、ハンウィアー》とエルドラージ・トークン4体を合わせたパワーは19!
もし《ハンウィアー守備隊》と《ハンウィアーの要塞》の2枚が揃ったら、積極的に合体を狙っていきましょう。なかなか揃わなかったとしても、2枚とも単体スペックが優秀なので全く問題ありません。
宝物・トークン 生成シリーズ
自身やエンチャントしているクリーチャーが攻撃するたび、宝物・トークンを生成できるカード達。《二天一流、一心》がいれば一気に2個の宝物を生成して、マナ加速に貢献してくれます。
特に実質《鏡割りのキキジキ》へと変身できる《鏡割りの寓話》は、デッキ内の攻撃誘発能力カードと相性抜群!
《黄金架のドラゴン》をコピーしたりすると、ダブルドラゴンアタックで宝物4個生成=合計8マナ! 最強レベルの除去呪文《破滅の根本原理》も余裕で撃てちゃいます!
《キキジキの鏡像》には速攻がないので、《稲妻のすね当て》などで付与してあげたいですね。
他にも相性良いカードがいっぱいある!
《二天一流、一心》は攻撃誘発能力カード全般とシナジーがあるので、相性の良いカードも本当にたくさんあります。デッキに採用しているカードなんてほんの一部。数十枚ガラって入れ替えてデッキの型を柔軟に変えられるのも《二天一流、一心》の魅力!
ということでここからはデッキに入りきらなかった楽しいカードをいくつピックアップして紹介していきます。
無尽シリーズ
例えば無尽を持つ《天軍の伝令》で攻撃すると、以下のようになります。
《二天一流、一心》がいれば、BさんとCさんは2体のコピー・トークンに殴られることに!(トークン合計4体)
特に装備しているクリーチャーに無尽を付与できる《我々の刃》は、《業火のタイタン》などの戦場に出た時能力を持つカードと相性抜群!
ぜひトークンを倍化できる《選定された行進》とセットで使ってみたいですね。
装備品シナジーシリーズ
装備品と、装備品シナジーを持つカードには攻撃誘発能力カードが多く存在します。
装備品型《二天一流、一心》デッキ……うーん、かなり強そう!
普段は統率者ダメージによる勝利をほとんど狙わない《二天一流、一心》も、《エルドラージの徴兵》を付けたら一気にフィニッシャーへと変貌!
滅殺の数は自身の能力により、伝説のエルドラージ《無限に廻るもの、ウラモグ》と同等に!
さらに《決闘者の遺産》などで二段攻撃を付与すれば、ワンパンも狙えちゃいますよ!
《狐の守護神》
クリーチャーが攻撃するたびライフ回復! しかも自分だけじゃなく対戦相手のクリーチャーの攻撃でも誘発!
ライフをガッツリ回復できるので、ライフ・シナジーカード(《幽霊議員カルロフ》、《岸壁安息所の吸血鬼》、《テューンの大天使》など)と組み合わせるとより効果的です。
なかなか対戦相手が攻撃してくれない時は、《ゴブリンの密偵長》や《卑血の芙巳子》で強引に攻撃へと参加してもらいましょう。
もしデッキ内に狐・クリーチャーがいたら、献身(狐)を使うチャンス! 以下はデッキに入りそうな狐・クリーチャーの例となります。
《鎮まらない怒り》
エンチャントしているクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーの手札の分だけダメージ。手札5枚で《二天一流、一心》がいたら10点! ブロッカーを気にせずダメージを与えられるところがナイスですね。
オーラの弱点である「クリーチャーが除去されたら一緒に墓地へ行く」部分は、墓地から手札に戻る能力でしっかり克服。除去されたくらいではなかなか怒りは鎮まらないんですね〜。燃えた刀を振るう様が《二天一流、一心》のアートと合致しているのもフレイバー的にもグッド。
感染で不意の毒殺でも狙ってみる?
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
《二天一流、一心》はあんまり攻撃しなくてもいい
デッキ自体は攻撃する気満々の構成ですが、《二天一流、一心》自身は能力追加誘発以外には能力を持たないただの3/4で、あまり攻撃向きの性能ではありません。
《二天一流、一心》は戦場に残り続けることに意味があるエンチャントのような存在なので、ブロッカーがいるところへ強引に攻撃するようなことは避けましょう。対戦相手がダメージ系除去呪文や強化呪文を使ってきそうな時は、ブロッカーとしても使わない方がいいでしょう。状況によりますが基本は何もせず仁王立ちでOK。
《二天一流、一心》が後ろから応援することで、攻撃誘発能力カード達がその真価を発揮してくれます!
《二天一流、一心》は後出しでもいい
例えば3マナの《大胆な盗人》が手札にある場合、《大胆な盗人》を先にプレイし次のターン攻撃するタイミングで《二天一流、一心》を出すことにより、《大胆な盗人》の攻撃誘発能力を最速かつ最大限活かすことができます。
《二天一流、一心》を先に出すと除去カードに巻き込まれるかもしれないですからね。
4マナ以上のクリーチャー(《レオニンの戦導者》、《粗野な牧人、ブルース・タール》、《黄金架のドラゴン》など)しか手札にない時は、マナ・カーブ通り3マナの《二天一流、一心》を先出しで問題ありません。
魂力土地やモードを持つ両面土地はなるべく抱えておく
このデッキには魂力を持つ土地(《皇国の地、永岩城》、《見捨てられたぬかるみ、竹沼》、《反逆のるつぼ、霜剣山》)とモードを持つ両面土地(《髑髏砕きの一撃》、《カビーラの叩き伏せ》、《ハグラの噛み殺し》など)を合計8枚採用しています。
これらのカードは呪文(または起動型能力)として有用なので、他の土地を優先的にプレイして、なるべく手札に温存するようにしましょう。
特に速攻を持つ1/1スピリット・トークン2体を生成できる《反逆のるつぼ、霜剣山》は《刃砦の英雄》など相性の良いカードが複数あるので、なるべく魂力モードでプレイしたいですね。
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
《護衛隊長、アドリアナ》で会戦!
クリーチャーを並べてから《護衛隊長、アドリアナ》を出して、会戦による全体強化で対戦相手を殴り倒す勝ちパターンです。
対戦相手3人を攻撃した場合、攻撃したクリーチャーは+3/+3修整! さらに《二天一流、一心》がいたら2回誘発で合計+6/+6修整! ラストは《アクローマの意志》による超絶強化で華麗に斬り伏せましょう!
《粗暴な軍族長》で大量ドレイン!
クリーチャーを並べてから《粗暴な軍族長》を出して、対戦相手のライフをドレインし尽くす勝ちパターンです。
《二天一流、一心》がいる場合、クリーチャー1体が攻撃するたび防御プレイヤーから2点ドレイン! 5体で攻撃したなら10点! ブロッカーが気になる時は、《勝利の神、イロアス》の加護で無敵のアタッカーへと変貌させちゃいましょう!
《粗暴な軍族長》と似た用途の候補はこちら。
トークン生成&《聖戦士の進軍》!
《聖戦士の進軍》が戦場にある状態でトークンを生成して、大量の+1/+1カウンターを置く勝ちパターンです。
《二天一流、一心》と《輝かしい聖戦士、エーデリン》が戦場にいる状態で攻撃すれば、仮に対戦相手が3人いる場合で攻撃状態の1/1の人間・トークンを6体生成&全体に+1/+1カウンター6個!
《マルドゥの隆盛》と《二天一流、一心》が戦場にいる状態でトークンでない5体のクリーチャーが攻撃するたび、攻撃状態の1/1のゴブリン・トークンを10体生成&全体に+1/+1カウンター10個!
そのまま対戦相手全員を殴り倒せるくらいの打点になりますよ!
+1/+1カウンターシナジーのある追加カードの候補はこちら。
《戦導者オレリア》で追加戦闘フェイズ祭り!
1ターンに2回攻撃できるようになる追加戦闘フェイズ系カードは、攻撃誘発能力カードと相性バツグン!
《二天一流、一心》がいる状態で《戦導者オレリア》が攻撃すると、能力追加誘発で戦闘フェイズが2回プラス!
3回目の戦闘フェイズではクリーチャーをアンタップしないので、警戒を持つ《戦導者オレリア》や、アンタップ状態のクリーチャーでしか攻撃できないのですが、《砂への挑戦》でクリーチャー全体に警戒を付与すれば、ラストアタックも全軍突撃可能に!
警戒を付与するカードの追加候補はこちら。
とどめは《地盤の巨人》や《炎の大口、ドラクセス》の能力を誘発させまくって、対戦相手を焼き尽くしましょう!
最後に、追加戦闘フェイズ系カードの追加候補はこちら!
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
次回はすでに美しい3色サイクリング土地が公開されている新セット『ニューカペナの街角』に収録される伝説カードや、統率者デッキに収録される伝説カードをいくつかピックアップして紹介する予定です。
それではまた次回、権力に満ちた街のどこかでお会いしましょう。お楽しみに!
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