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第11回:『ストリクスヘイヴン:魔法学院』統率者ピックアップ

クロタカ

 読者の皆さん、こんにちは! 統率者連載担当のクロタカです。

 ついに明日は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の発売日ですね! 皆さんはもうどの大学に入学するか決まりましたか?

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 昨年の『イコリア:巨獣の棲処』の時と同様に、この時期は新セットと一緒に『統率者(○○年版)』と呼ばれる構築済みデッキが5種類発売されます。

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 そしてこの『統率者(2021年版)』と『ストリクスヘイヴン:魔法学院』に含まれる統率者にできるカードを合計すると……なんと43枚もあります! 今回はその中から特にオススメな8枚の統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。

目次

 

 

学生の代言者、マビンダ

 最初に紹介する統率者は《学生の代言者、マビンダ》です!

学生の代言者、マビンダ》の特徴

 《学生の代言者、マビンダ》は毎ターン1回、自分の墓地からインスタントかソーサリーを1枚唱えられる能力を持っています。

 ただし、この能力で唱えるインスタントかソーサリーが自分のクリーチャーを対象としない場合、その唱えるコストは{8}多くなります。プラス8マナは終盤にならないと支払えるコストではないので、この能力を活かすには自分のクリーチャーを対象に取るカードを多く採用するのが良さそうです。

クロタカ

自分のクリーチャーを対象に取るカード中心ではありますが、インスタントとソーサリーの使用回数が増えてアドバンテージが取りやすいナイスな能力ですね。

 自分のクリーチャーを対象に取れるインスタントやソーサリーにはさまざまな種類があるので、状況によってベストなカードを使い分けることができます。例えば除去されそうな時は《輝く抵抗》、《一心同体》、《神々の思し召し》で守ったり、

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 攻める時は《密集戦術》、《戮力協心》、《風をまとう突撃》で強化したり、

 《神聖な協力》、《超現実的決着》、《強者破り》などで自分のクリーチャーを対象に取りながら対戦相手のクリーチャーを除去するなんてこともできます。

 そして《学生の代言者、マビンダ》と特に相性が良い呪文がクリーチャーを一時的に追放して戦場に戻す、通称「明滅」カードです。

 《雲隠れ》、《軽業の妙技》、《学期の終わり》などの明滅カードを《学生の代言者、マビンダ》の能力で使い回し、

 戦場に出た時に能力が誘発する、通称「ETB能力」を持つクリーチャー(《石鍛冶の神秘家》、《太陽のタイタン》、《警備隊長》など)を明滅させれば、お手軽にカードアドバンテージを得ることができます。

 また、《学生の代言者、マビンダ》の能力は白が苦手としているドローも補ってくれます。呪文にカードを1枚引く効果が付与されている通称「キャントリップ」持ちカード(《狙い撃ち》、《避難》、《果敢な一撃》など)を複数回唱えれば、一気に手札を補充できます。

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クロタカ

学生の代言者、マビンダ》とシナジーがあるわけではないですが、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新しく登場した《秘密のランデブー》には注目しています。初めて見た時「白にもついに複数枚ドローする呪文が来た!」と嬉しくなりました。
対戦相手1人も3枚引いてしまう効果ではありますが、劣勢のプレイヤーを選んで共闘を持ちかければヘイト的にもちょうど良い塩梅になるんじゃないかと思っています。
息詰まる徴税》や《托鉢する者》との組み合わせもなかなか良さそうですね。

学生の代言者、マビンダ》と抜群に相性が良いカード

僧院の導師

 《僧院の導師》はクリーチャーでない呪文を唱えるたびに白の1/1モンク・クリーチャー・トークンを1体生成する能力を持つカードです。

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 さらに《僧院の導師》とモンク・トークンはクリーチャーでない呪文を唱えるたびに強化される「果敢」を持っています。

 《学生の代言者、マビンダ》デッキには大量のインスタントやソーサリーを採用することになるので、《僧院の導師》のトークン生成能力と果敢をドンドン誘発させていくことができます! この際《原初の呪物》でコスト軽減できるとさらに多くの呪文を連打できそうですね。

 最終的には《僧院の導師》や打点の高いクリーチャー(《ハルシオンの目撃者、エヴラ》、《永遠の魂》、《イクシドールの理想、アクローマ》など)に、

 《ケイヤの猛攻》や《密集軍の隊形》で二段攻撃を付与して大ダメージを与えていきたいですね!

クロタカ

学生の代言者、マビンダ》は白が好きでなおかつ呪文を連打することも好きな人に特にオススメの統率者です。
見た目がフクロウっぽくて可愛いので鳥好きな人にも是非使って欲しいですね。

 

大衆扇動者、ブリーナ

 次に紹介する統率者は『統率者(2021年版)』の1つ「シルバークイルの声明」に収録されている《大衆扇動者、ブリーナ》です!

大衆扇動者、ブリーナ》の特徴

 《大衆扇動者、ブリーナ》は以下の能力を持っています。

プレイヤー1人があなたの対戦相手1人を攻撃するたび、その攻撃されたプレイヤーのライフが他のあなたの対戦相手1人より多い場合、その攻撃プレイヤーはカード1枚を引き、あなたはあなたがコントロールしているクリーチャー1体の上に+1/+1カウンター2個を置く。

 例えばライフ40の対戦相手Aとライフ30の対戦相手Bがいた場合、自分が対戦相手Aを攻撃すると1枚ドローしてクリーチャーに+1/+1カウンターを2個置くことができます(対戦相手Aの方が対戦相手Bよりライフが多いため)。

 さらにライフ20の対戦相手Cもいた場合、自分が対戦相手Aと対戦相手Bを攻撃すれば2枚ドローして+1/+1カウンターを合計4個も置けちゃいます。

クロタカ

序盤からドローしつつクリーチャーも強化できる強力な能力ですね。

 うまくいけば毎ターン+1/+1カウンターを置けるので、《歩行バリスタ》、《ウーナの黒近衛》、《アブザンの戦僧侶》などの+1/+1カウンターシナジーのあるカードと組み合わせるとより効果的です。

 また、《大衆扇動者、ブリーナ》を戦場に出したターンから能力を誘発できるように《セラの高位僧》や《典雅な襲撃者》などの低マナ域のアタッカーで序盤から攻められるとなお良さそうですね。

 そして《大衆扇動者、ブリーナ》の能力の最大の特徴が対戦相手にも効果が及ぶところです。

 前述した対戦相手A、B、Cの例で言うと、対戦相手B(ライフ30)が対戦相手A(ライフ40)を攻撃した場合、対戦相手Bは1枚ドローすることができます。この際+1/+1カウンター2個は《大衆扇動者、ブリーナ》をコントロールしているプレイヤーのクリーチャーに置かれます。

 なお、対戦相手が《大衆扇動者、ブリーナ》をコントロールしているプレイヤーを攻撃しても能力は誘発しません。そのため対戦相手側はドローするために他のライフが多い対戦相手を攻撃する必要があり、結果的に対戦相手同士での殴り合いを扇動することができます。

 この時《戦闘書家》や《規律の執行者、ニルス》がいれば、さらに対戦相手を殴り合いへと扇動しつつ自分への攻撃も抑制することができます。

 もし強引にこちらへ攻撃して来そうなプレイヤーがいる場合は、《亡霊の牢獄》や《狡猾な弁論》を設置して攻撃を躊躇させちゃいましょう。

クロタカ

狡猾な弁論》は対戦相手のライブラリーを追放してそのカードを唱えられるようになるので、対戦相手はこちらへの攻撃をかなり嫌がってくれると思います。

 《忠誠の確約》で忠誠を誓わないクリーチャーを全て除去するのも良さそうですね。

大衆扇動者、ブリーナ》と抜群に相性が良いカード

血に飢えた刃

 《血に飢えた刃》は対戦相手のクリーチャーにだけ付けることができる特殊な装備品で、装備しているクリーチャーは常に使嗾(しそう)されます。使嗾されたクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃しなければなりません。

 対戦相手では装備先を変更できず《血に飢えた刃》を外すことはできません。そして装備クリーチャーは使嗾により強制的に別の対戦相手を攻撃することになるため、高確率で《大衆扇動者、ブリーナ》の能力を誘発させることができます。

クロタカ

血に飢えた刃》は膠着状態を打破できる、かなりナイスな装備品です。
僕も大好きなカードなので、「統率者戦でもっと戦闘したい!」と思っている方にはぜひ使ってみて欲しいですね。

 《血に飢えた刃》だけでは物足りない場合は、さらに使嗾できる《寄生の推進力》や《軍部の推進力》を付けちゃいましょう!

 その他、特定のプレイヤーへと攻撃を仕向ける《騒然の呪い》、《浅すぎる墓穴の呪い》や、

 《マルチェッサの命令》などの統治者になるカード、

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 こちらへの攻撃をできなくする《義務の誓約》や《苦悩の誓約》があると、より戦闘を有利に進めることができそうですね。

 自分や対戦相手が攻撃を繰り返すことで《大衆扇動者、ブリーナ》の能力により+1/+1カウンターが大量に置けるので、最終的には二段攻撃を持つ《復讐する狩猟眷者》、《永遠神オケチラ》、《天の刃使い》などのクリーチャーを強化して勝利を目指しましょう!

クロタカ

大衆扇動者、ブリーナ》は今までの白黒の統率者にはいなかったタイプの統率者です。
「もっと殴り合いしようぜ!」とウズウズしている方はかなり楽しめるんじゃないかと思います。

 

雷の指揮者、ザファイ

 次に紹介する統率者は『統率者(2021年版)』の1つ「プリズマリの表現」に収録されている《雷の指揮者、ザファイ》です!

雷の指揮者、ザファイ》の特徴

 《雷の指揮者、ザファイ》は以下の能力を持っています。

魔技 ― あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるかコピーするたび、占術1を行う。その呪文のマナ総量が5以上であるなら、青であり赤である4/4のエレメンタル・クリーチャー・トークン1体を生成する。その呪文のマナ総量が10以上であるなら、対戦相手1人を無作為に選び、雷の指揮者、ザファイはそれに10点のダメージを与える。

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 「魔技」は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新しく登場したキーワードで、インスタントやソーサリーを唱えるかコピーするたびに誘発することを示しています。

 《雷の指揮者、ザファイ》の魔技は呪文やコピーのマナ総量(旧:点数で見たマナ・コスト)によって誘発する効果が変わります。

  • (1) マナ総量0〜4の場合は占術1
  • (2) マナ総量5〜9の場合は(1)の効果にプラスして4/4のエレメンタル・トークンを1体生成
  • (3) マナ総量10以上の場合は(1)(2)の効果にプラスして無作為に選んだ対戦相手1人に10点のダメージを与える

クロタカ

マナ総量10以上だった時のインパクトが凄まじいですね!
対戦相手を無作為に選ぶドキドキ感も結構スリルがあって楽しそうです。

 《雷の指揮者、ザファイ》の戦法としては、序盤〜中盤はマナ総量5マナ以上の呪文を唱えて(《神秘の合流点》、《火山の捧げ物》、《時間のねじれ》など)エレメンタル・トークンを生成し、

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 終盤マナが増えてきたらマナ総量10以上の呪文を唱えて(《時間への侵入》、《一斉噴火》など)10点ダメージを与えるのが良さそうです。

 《残響の嵐》や《複製の技》は呪文とそのコピーを合わせて魔技を複数回誘発させることができ、かなり相性が良さそうですね。

 そしてマナ総量10以上のインスタントやソーサリー呪文を唱えるのに最も相性が良いのが、マナコストに{X}を含む呪文です(《創意の熟達》、《統率者の眼識》、《ギレッドの好戦性》など)。

クロタカ

特に《ギレッドの好戦性》は居住でエレメンタル・トークンを増やせるので相性抜群です。

 マナが大量にあればマナ総量10以上の条件を満たすことができます。マナを捻出する方法の例としては《スランの発電機》などのマナ・アーティファクト、

 《黄金架のドラゴン》、《ガラゼス・プリズマリ》、《宝物庫襲撃》などの宝物・トークン生成、

 《マナ吸収》、《マナ噴出》、《かごの中の太陽》などで大量のマナを生み出すというパターンがあります。

 マナを生み出しはしませんが、《ゴブリンの電術師》、《壮大な魔道士》、《急嵐のトリクス》などのマナ・コストを軽減するカードもマナ総量10以上の呪文を唱える助けになってくれます。

クロタカ

せっかくマナ総量の重たい呪文を唱えるので、マナ総量に等しいパワーとタフネスを持つトークンを生成する《サメ台風》、《機械医学的召喚》、《フラクタルの理論家、ディーカ》なども併用したいところですね。

雷の指揮者、ザファイ》と抜群に相性が良いカード

精霊術士のパレット

 《精霊術士のパレット》は好きな色のマナ1点を生み出せるマナアーティファクトです。そして《精霊術士のパレット》の最大の特徴が蓄積カウンターの数に等しい{C}を生み出せる能力です(この{C}は{X}をコストに含む呪文にしか使用できません)。

 この蓄積カウンターはマナ・コストに{X}を含む呪文を唱えるたびに2個置かれます。なのでX呪文を連打することでドンドン蓄積カウンターを追加していくことができます。蓄積カウンターが4個以上あれば《髑髏砕きの一撃》などのX呪文でもかなり楽にマナ総量10以上で唱えられます。

 最終的には《精霊術士のパレット》で生み出した大量のマナを《弾ける力》などの火力呪文に注ぎ込み、《雷の指揮者、ザファイ》の魔技と合わせて大ダメージを与えていきましょう!

クロタカ

さらに殺意を高めたい場合は《雷の指揮者、ザファイ》に《生体融合外骨格》を装備するという手もあります。
対戦相手の誰かがランダムに毒殺されるので、かなりのドキドキ感を味わえると思いますよ!

 

ベレドロス・ウィザーブルーム

 次に紹介する統率者はウィザーブルーム大学の創設者であるエルダー・ドラゴン《ベレドロス・ウィザーブルーム》です!

ベレドロス・ウィザーブルーム》の特徴 その1

 《ベレドロス・ウィザーブルーム》は以下の能力を持っています。

各アップキープの開始時に、「このクリーチャーが死亡したとき、あなたは1点のライフを得る。」を持つ黒緑の1/1の邪魔者・クリーチャー・トークン1体を生成する。

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 対戦相手のアップキープにもトークンを生成できるので、次の自分のターンが来るまでにおおむね3体の邪魔者・トークンを生成することができます。《ロークスワインの元首、アヤーラ》がいればかなりのライフをドレインできそうですね。

 邪魔者を強化する《荒廃の塚》や、クリーチャー全体を強化する《孔蹄のビヒモス》なども相性抜群です。

 もっと邪魔者・トークンを増やしたい場合は《似通った生命》や《倍増の季節》を設置しちゃいましょう。

 ライフを回復したい時は《悲哀の徘徊者》、《救われぬ者、クラヴ》、《千の目、アイゾーニ》などで生け贄に捧げるのも良さそうです。

ベレドロス・ウィザーブルーム》の特徴 その2

 《ベレドロス・ウィザーブルーム》は10点のライフを支払うことで(毎ターン1回のみ)、自分がコントロールしているすべての土地をアンタップする能力を持っています。

クロタカ

10点のライフ支払いは痛いですが、それにしてもかなり爆発力がある能力ですね!

 この能力を使って減ったライフは特徴その1の能力で生成した邪魔者・トークンで回復できるので、2つの能力がシナジーを形成しています。

 実質マナが倍になるので、マナ・コストが重たくて強力なカード(《頂点壊滅獣》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、《真実の解体者、コジレック》など)も簡単に唱えることができます。

 また、「大量マナと言ったらX呪文!」ということで先ほど紹介した《雷の指揮者、ザファイ》同様、《ベレドロス・ウィザーブルーム》もX呪文(《瀉血》、《霰炎の責め苦》、《永遠の終焉》など)との相性が抜群です。

 その他、《漁る軟泥》、《カラストリアの血の長、ドラーナ》、《鋼喰みのハイドラ》などの起動型能力を連発するなんて使い方も良さそうですね。

 土地をアンタップするために支払ったライフは《エレボスの介入》、《ニッサの復興》、《ソリンの復讐》などで回復すれば、次のターンにまたアンタップ能力を起動することができますよ。

クロタカ

特に《ニッサの復興》は土地加速もできるので、土地アンタップ能力との相性抜群です!

 ライフに余裕がある時は対戦相手のターンに土地アンタップ能力を起動して《地平石》でマナを貯めておくと、次の自分のターンに超ビッグアクションができちゃうかもしれません。

ベレドロス・ウィザーブルーム》と抜群に相性が良いカード

不敬な輸血

 《不敬な輸血》はプレイヤー2人のライフを交換し、そのライフ差に等しいパワーとタフネスを持つ無色のホラー・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成するソーサリーです。

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 例えば自分のライフが20で対戦相手Aのライフが40だった場合、自分のライフは40、対戦相手Aのライフは20になり、20/20のホラー・トークンを生成することができます。

 《ベレドロス・ウィザーブルーム》は土地アンタップ能力でライフが減るので、かなりのライフ差で《不敬な輸血》を唱えられることでしょう!

 最終的にはビッグマナから《破滅の終焉》をX=10以上で唱え、

 サーチしてきた《クローサの心胆、カマール》と大量の邪魔者・トークン&ホラー・トークンでフィナーレといきたいですね!

クロタカ

ベレドロス・ウィザーブルーム》はウィザーブルーム大学志望のプレイヤーにオススメの統率者です。
厄介な害獣、ブレックス》などを採用してウィザーブルーム大学テーマのデッキにしてみるのも楽しそうですね。

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本質の予見者、ウィロウダスク

 次に紹介する統率者は『統率者(2021年版)』の1つ「ウィザーブルームの魔術」に収録されている《本質の予見者、ウィロウダスク》です!

本質の予見者、ウィロウダスク》の特徴

 《本質の予見者、ウィロウダスク》は以下の能力を持っています。

{1},{T}:これ以外のクリーチャー1体を対象とする。それの上に、このターンにあなたが得たライフの点数かこのターンにあなたが失ったライフの点数、どちらか大きい方に等しい数の+1/+1カウンターを置く。起動はソーサリーとしてのみ行う。

 例えば《血の署名》で2点のライフを失っていた場合は+1/+1カウンターを2個置くことができます。

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 その後《スラーグ牙》で5点回復した場合、5点の方が大きい点数なので《本質の予見者、ウィロウダスク》の能力で5個の+1/+1カウンターを置くことができます。

クロタカ

得たライフか失ったライフの点数という、今まであまり着目されていなかった部分の能力を持つ、非常にユニークな統率者ですね。

 毎回ライフを失いながら能力を起動しているとすぐ敗北してしまうので、なるべくライフ回復と合わせて能力を起動するのが良さそうです。ライフ回復カードは一気に多くのライフを得られるものが豊富にあるので(《ムラーサの胎動》、《アスフォデルの灰色商人》、《原初の命令》など)、大量の+1/+1カウンターを置くことができます。

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 《アルハマレットの書庫》がある状態で《夜の星、黒瘴》を《重大な落下》などで生け贄に捧げると、ものすごい点数のライフを得ることができますよ!

 せっかくライフを得るならライフ回復とシナジーのあるカード(《薄暮薔薇の棘、ヴィト》、《成し遂げた錬金術師》、《樹根の学部長、リセッテ》など)と組み合わせてみたいですね。

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クロタカ

「ウィザーブルームの魔術」にはライフ回復とシナジーのある強力なカードが多く収録されているので(《花咲く泥獣》、《エザルートの媒介者》、《発芽背のトラッジ》など)、ライフ回復戦略はかなり強化されたと思います。
ライフ回復して気持ち良くなりながら、さらにボーナスもあるなんて最高ですね!

 《本質の予見者、ウィロウダスク》の能力はタップ型の起動型能力なので、クリーチャーをアンタップできる《スクリブのレインジャー》、《千年霊薬》、《威圧の杖》などとも相性抜群です。

本質の予見者、ウィロウダスク》と抜群に相性が良いカード

巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス

 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》はクリーチャーに置かれる+1/+1カウンターを2倍にすることができます。なので、ライフを回復したり失った後に《本質の予見者、ウィロウダスク》の能力を起動すれば大量の+1/+1カウンターをクリーチャーに置くことができるんです!

 また《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は6/6トランプル、速攻と強力なアタッカーなので、+1/+1カウンターの置き先としてもピッタリです。

 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》と同じく+1/+1カウンターを2倍置ける《枝分かれの進化》や《屍体屋の脅威》があれば、さらに驚異的なサイズのクリーチャーを作り上げることができますよ!

 「これで勝負を決める!」というタイミングになったら《心臓追い》、《破滅を囁くもの》、《血の取引者、ヴィリス》などで大量のライフを支払い(=ライフを失い)、

 《雑食のハイドラ》に+1/+1カウンターを数十個置いて、対戦相手全員を一撃で殴り倒しましょう!

クロタカ

本質の予見者、ウィロウダスク》はライフ回復が好きな人、スーサイド的に自分のライフを削るのが好きな人、どちらの人にもオススメな統率者です。
1ターンのうちにどれだけライフを得たか or 失ったか選手権を開いてみるのも楽しそうですね。

 

ヴェロマカス・ロアホールド

 次に紹介する統率者はロアホールド大学の創設者であるエルダー・ドラゴン《ヴェロマカス・ロアホールド》です!

ヴェロマカス・ロアホールド》の特徴

 《ヴェロマカス・ロアホールド》は以下の能力を持っています。

ヴェロマカス・ロアホールドが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上からカード7枚を見る。あなたはその中から、マナ総量がヴェロマカス・ロアホールドのパワー以下でインスタントやソーサリーである呪文1つをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

クロタカ

速攻があるので、戦場に出たターンから能力を誘発できるところがナイスですね。

 《ヴェロマカス・ロアホールド》のパワーは5なので、通常はマナ総量5以下のインスタントやソーサリーを唱えることができます。デッキ内にマナ総量5以下のインスタントやソーサリーを大量に入れれば、高確率で当たりを見つけ出すことができそうですね。

 《ティムールの激闘》、《大鉈暴動》、《アクローマの意志》などの二段攻撃を付与するカードや、

 《憤激解放》、《血のほとばしり》、《先手+必勝》などのパワーを強化できるカードは特に相性が良さそうです。

 その他、《嵐の怒り》、《チャンドラの灯の目覚め》、《ドラゴンの介入》などで「《ヴェロマカス・ロアホールド》以外のクリーチャーを一掃!」なんてのも楽しそうですね。

ヴェロマカス・ロアホールド》と抜群に相性が良いカード

凶暴な打撃

 《凶暴な打撃》は自分がコントロールしている全てのクリーチャーに二段攻撃を付与するか、追加の戦闘フェイズを得るか、双呪で唱えた場合はその両方を選べるインスタントです。

 《凶暴な打撃》のマナ総量は5のため、《ヴェロマカス・ロアホールド》の能力で唱えることが可能です。この際、追加戦闘フェイズのモードを選択すれば再び攻撃できるので、インスタントかソーサリーを唱える能力をもう一度誘発させることができます!

 さらなる連続攻撃を仕掛けたい場合は、メインフェイズに唱えるタイプの《攻撃の波》、《世界大戦》、《戦導者オレリア》などもオススメです。

 《多勢の兜》で《ヴェロマカス・ロアホールド》をコピーして「ダブルエルダードラゴンアタック!」を仕掛けるのも楽しそうですね。

 最終的には《ヴェロマカス・ロアホールド》で統率者ダメージ21点を与えて勝利を目指しましょう!

クロタカ

ヴェロマカス・ロアホールド》はロアホールド大学志望のプレイヤーにオススメの統率者です。
ストリクスヘイヴンのフレイバーを重視してミスティカルアーカイブ満載の構成にしたりするのもなかなか面白そうですね。

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再構築者、オスギル

 次に紹介する統率者は『統率者(2021年版)』の1つ「ロアホールドの伝承」に収録されている《再構築者、オスギル》です!

再構築者、オスギル》の特徴 その1

 《再構築者、オスギル》はアーティファクト1つを生け贄に捧げて、クリーチャー1体にターン終了時まで+2/+0修整を付与する能力を持っています。

 対象とするクリーチャーに特に制限はないので、《再構築者、オスギル》自身を強化することも可能です。

 《胆液の水源》、《マイコシンスの水源》、《イシュ・サーの背骨》などの墓地に置かれた際に能力が誘発するカードと特に相性が良さそうですね。

再構築者、オスギル》の特徴 その2

 《再構築者、オスギル》は自分の墓地にあるアーティファクト1枚を追放し、そのアーティファクトのコピーであるトークンを2つ生成する能力を持っています。

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 特徴その1の能力でアーティファクトを墓地に送ることができるので、2つの能力がシナジーを形成しています。

クロタカ

実質アーティファクトを2倍にする非常に強力な能力ですね。

 能力の起動にはコピーしたいアーティファクトのマナ総量分の{X}を支払う必要があるので、マナ総量の小さい《古えの居住地》や《太陽の指輪》などは特に相性が良さそうです。

 その他、能動的に墓地へと送れるカード(《祓い士の薬包》、《魂標ランタン》、《精神石》など)や、

 手札からアーティファクトを墓地へと送れるカード(《信仰無き物あさり》、《屑鉄の学者、ダレッティ》、《交易所》など)、

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 サイクリングを持つアーティファクト(《遺跡の天使》、《遺跡掘削機》)、

 ライブラリーからアーティファクトをサーチして墓地へ送れるカード(《ゴブリンの技師》、《白熱の熟達》など)も好相性です。

 そしてマナ・アーティファクトなどでマナ加速した後に戦場に出したいカードが、《ワームとぐろエンジン》、《ファイレクシアの三重体》、《三重合身のタイタン》などの死亡時に複数のトークンを生成できるアーティファクト・クリーチャーです。

 戦場で死亡したらトークンを生成し、コピー・トークンが死亡したらまたトークンを生成するというように、かなり粘り強い戦いをすることができます。これらは唱えるコストが重たいので、《青銅血のパーフォロス》で投げつけて墓地に落としちゃうという手も有効です。

クロタカ

もしアーティファクトがよく破壊されてお困りの場合は、《レオニンの高僧》、《青銅の守護者》、《ダークスティールの溶鉱炉》などを採用してみると良いかもしれません。

再構築者、オスギル》と抜群に相性が良いカード

戦闘魔道士の篭手

 《戦闘魔道士の篭手》は装備しているクリーチャーに速攻を付与し、装備しているクリーチャーが能力を起動した際に{1}を支払うと、その起動型能力をコピーできる装備品です。

 《再構築者、オスギル》のアーティファクトコピー能力を《戦闘魔道士の篭手》でコピーすると、なんと4つのコピー・トークンを生成することができます! 速攻を付与して《再構築者、オスギル》が戦場に出たターンからアーティファクトコピー能力を起動できるところもナイスですね。

 そして《選定された行進》があれば、さらに2倍で8つのコピートークンを生成できますよ!

 最終的には《マイアの戦闘球》で生成した大量のマイア・トークンを《覇者、ジョー・カディーン》で強化して対戦相手に大ダメージを与えていきましょう!

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クロタカ

再構築者、オスギル》は破壊されたアーティファクトを再利用できるかなり画期的な統率者だと思います。
「アーティファクトは破壊されてもいい!」の精神でぜひ使ってみて欲しいですね。

 

双子唱者、アドリックスとネヴ

 次に紹介する統率者は『統率者(2021年版)』の1つ「クアンドリクスの量子」に収録されている《双子唱者、アドリックスとネヴ》です!

双子唱者、アドリックスとネヴ》の特徴 その1

 《双子唱者、アドリックスとネヴ》は以下の能力を持っています。

護法{2} (このクリーチャーが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが{2}を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)

 護法は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新しく登場したキーワード能力です。過去のカードでは《霜のタイタン》なども護法と同じ除去耐性を持っていますね。

 攻撃時に{2}の支払いを要求する《プロパガンダ》などでも対戦相手は支払いを嫌がってくれるので、《双子唱者、アドリックスとネヴ》の護法{2}もかなり効果を発揮してくれると思います。

双子唱者、アドリックスとネヴ》の特徴 その2

 《双子唱者、アドリックスとネヴ》は自分のコントロール下で生成されるトークンを2倍にする能力を持っています。

クロタカ

どんなトークンでも2倍生成できちゃうかなり爆発力のある能力ですね!

 《荒廃の双子》などの強力なクリーチャー・トークンを生成できるカードは相性が良さそうです。

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 中でも《エシカの戦車》、《女王スズメバチ》、《ゼンディカーの報復者》などの複数体のクリーチャー・トークンを生成できるカードは相性抜群です。

 また《双子唱者、アドリックスとネヴ》はどんな種類のトークンでも2倍生成できるので、例えば《船殻破り》や《呪文詐欺》で生成できる宝物・トークン、

 《金のガチョウ》などで生成できる食物・トークン、

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 《不屈の追跡者》などで生成できる手掛かり・トークン、

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 《理論上の複製》などで生成できるコピー・トークンなども倍生成することができます。

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双子唱者、アドリックスとネヴ》と抜群に相性が良いカード

研究体

 《研究体》は0/0のフラクタル・トークンを1体生成し、それに自分のライブラリーの枚数に等しい+1/+1カウンターを置けるソーサリーです。

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 統率者戦だと大体80個くらいの+1/+1カウンターを置くことができます。

クロタカ

トークンのサイズは歴代でも最強レベルです。クアンドリクスの数学力は本当凄いですね!

 これを《双子唱者、アドリックスとネヴ》で倍化すれば80/80のトークンが2体!

 さらに《灯の分身》で《双子唱者、アドリックスとネヴ》をコピーしたり、《似通った生命》や《倍増の季節》があればものすごい数のトークンが生成できます! そこにトランプルなどの回避能力を付与すれば一撃で対戦相手を殴り倒せるでしょう。

クロタカ

僕はトークン大好き人間なので《双子唱者、アドリックスとネヴ》はかなり好きな統率者です。
トークンやクリーチャーを大量に並べるのが好きな人には間違いなくオススメです!

 

雷の指揮者、ザファイ》サンプルデッキ紹介

 『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のオススメ統率者の中から、今回は《雷の指揮者、ザファイ》の統率者デッキを紹介します!

目指しているレベル

 この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。

commander_deck_level_ja.jpg

 それではデッキリストをご紹介します。

デッキリスト
「雷の指揮者、ザファイ」、製作者:クロタカ
統率者戦 (2021年4月)[MO] [ARENA]
1 《雷の指揮者、ザファイ
-統率者(1)-

10 《
5 《
1 《蒸気孔
1 《沸騰する小湖
1 《寓話の小道
1 《虹色の眺望
1 《硫黄の滝
1 《河川滑りの小道
1 《シヴの浅瀬
1 《尖塔断の運河
1 《焦熱島嶼域
1 《凍沸の交錯
1 《滝の断崖
1 《訓練施設
1 《イゼットの煮沸場
1 《反射池
1 《統率の塔
1 《ヴァントレス城
1 《スコフォスの迷宮
1 《無限地帯
1 《聖遺の塔
1 《邪神の寺院
-土地(35)-

1 《波止場の恐喝者
1 《ゴブリンの電術師
1 《つややかな雄鹿
1 《巡礼者の目
1 《壮大な魔道士
1 《双対の声、ヴェイラン
1 《大魔導師の名誉教授
1 《ガラゼス・プリズマリ
1 《真面目な身代わり
1 《フラクタルの理論家、ディーカ
1 《黄金架のドラゴン
1 《急嵐のトリクス
-クリーチャー(12)-
1 《永遠溢れの杯
1 《太陽の指輪
1 《旅人のガラクタ
1 《秘儀の印鑑
1 《イゼットの印鑑
1 《独創のタリスマン
1 《思考の器
1 《サイクロンの裂け目
1 《幾何学的結合体
1 《魔学コンパス
1 《混沌のねじれ
1 《精霊術士のパレット
1 《シルンディの幻視
1 《スカイクレイブの秘宝
1 《ヴァラクートの覚醒
1 《宝物庫襲撃
1 《スランの発電機
1 《複視
1 《残響の嵐
1 《機械医学的召喚
1 《マナ噴出
1 《神秘の合流点
1 《複製の技
1 《熱狂のリフレイン
1 《呪文詐欺
1 《かごの中の太陽
1 《焦熱の解放
1 《サメ台風
1 《海門修復
1 《冒涜の行動
1 《力の頂点
1 《時間への侵入
1 《一斉噴火
1 《力ずく
1 《星の嵐
1 《ギレッドの好戦性
1 《髑髏砕きの一撃
1 《明日からの引き寄せ
1 《思考の泉
1 《啓示の終焉
1 《豚の呪い
1 《火想者の発動
1 《統率者の眼識
1 《創意の熟達
1 《天才のひらめき
1 《グレムリン解放
1 《弾ける力
1 《発展+発破
1 《稲妻のすね当て
1 《精霊信者の剣
1 《饗宴と飢餓の剣
1 《ダークスティールの板金鎧
-呪文(52)-
各カードの役割分類

除去(11)

ドロー、ドロー調整(15)

マナ加速(20)

サーチ(2)

トークン生成(6)

マナ・コスト軽減(3)

追加誘発 or 呪文コピー(2)

除去対策(2)

土地アンタップ(1)

ダメージ倍化(1)

追加ターン(1)

打ち消し(1)

手札の上限をなくす(1)

攻撃 or ブロック・クリーチャー対策(1)

※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。

デッキコンセプト

 マナ総量5〜10以上のインスタントかソーサリーを連打して《雷の指揮者、ザファイ》の魔技で対戦相手を焼き尽くすのがデッキコンセプトです。

現在の構成に至った経緯

 今回は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新しく登場した「魔技」を使ってみたかったので、《雷の指揮者、ザファイ》デッキを組むことにしました。

クロタカ

「マナ総量10以上で10点!」というプリズマリらしいド派手さに惹かれましたね。

 より多く《雷の指揮者、ザファイ》の魔技を誘発できるように、デッキ内にはマナ総量5〜9のインスタント&ソーサリーが8枚、マナ総量10以上が3枚、{X}を含むものが15枚入っています。

勝ちパターン紹介

 《マナ噴出》などによるマナ加速から《力の頂点》を唱え、

 そこから《弾ける力》などのX呪文を唱えて《雷の指揮者、ザファイ》のランダム10点ダメージを連発しましょう!

 この際《双対の声、ヴェイラン》、《複視》、《焦熱の解放》があれば、いつの間にか対戦相手のライフは0になっているはず!


 今回の『ストリクスヘイヴン:魔法学院』統率者ピックアップはこれでおしまいです。

クロタカ

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』には他にも楽しい統率者がいっぱいいるので、ぜひいろんなデッキを組んでみてください!
デッキを組んで5月1日に開催される「コマンドフェスト・オンライン・ジャパン2nd」に参戦してみるのも楽しそうですね。

 次回は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』に収録されている伝説カードの統率者デッキを紹介する予定です。

 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!

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