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第9回:デッキ紹介《恒久守護のラナール》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者連載担当のクロタカです。
先日発売された『カルドハイム』は統率者戦で活躍しそうなカードが多く収録されているので、皆さんも新カードをデッキに入れて統率者戦をエンジョイしているところなのではないでしょうか。
今回はそんな極寒でメタルな『カルドハイム』に収録されているカードの統率者デッキを紹介していきたいと思います。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は、『カルドハイム』統率者デッキに収録されている《恒久守護のラナール》です!
《恒久守護のラナール》の特徴 その1
《恒久守護のラナール》は各ターンで初めて予顕(よげん)するカードのコストを{0}にする能力を持っています。
予顕[コスト](あなたのターンの間、あなたは{2}を支払って、あなたの手札からこのカードを裏向きに追放してもよい。後のターンに、これの予顕コストでこれを唱えてもよい。)
通常予顕するには2マナかかりますが、それがタダになっちゃう結構すごい能力です。
クロタカ
「予顕カード満載のデッキを組んでくれ!」という強いメッセージを感じさせる能力ですね。
《恒久守護のラナール》の特徴 その2
《恒久守護のラナール》は以下の能力を持っています。
あなたがあなたの手札からカード1枚以上や戦場からパーマネント1つ以上を追放するたび、飛行を持つ白の1/1のスピリット・クリーチャー・トークン1体を生成する。
予顕は手札からカードを追放する能力なので、予顕すればこの能力が誘発してスピリット・トークンを生成することができます。
特徴その1の能力で予顕するコストを{0}にできるので、2つの能力がシナジーを形成しています。
予顕以外にも《スカイクレイブの亡霊》などで対戦相手のパーマネントを追放したり、
《魂寄せ》などで自分のクリーチャーを追放したりしてもスピリット・トークンを生成できます。
なお、複数枚同時に追放しても生成されるスピリット・トークンは1体なので、その点は注意しましょう。
クロタカ
予顕や追放カードを繰り返しプレイするだけでスピリット軍団を形成できるナイス能力ですね。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(13)
- 《スカイクレイブの亡霊》
- 《発光の始源体》
- 《遺棄の風》
- 《鴉変化》
- 《ドゥームスカール》
- 《幽体の氾濫》
- 《剣を鍬に》
- 《カビーラの叩き伏せ》
- 《サイクロンの裂け目》
- 《領界からの旅立ち》
- 《鉄の評決》
- 《塵への帰結》
- 《地盤の際》
ドロー(13)
- 《スレイベンの検査官》
- 《前兆の壁》
- 《熟考漂い》
- 《雲先案内人》
- 《天上の戦乙女》
- 《天来のスフィンクス》
- 《先祖の物語》
- 《海門修復》
- 《多元宇宙の警告》
- 《偵察任務》
- 《同族の発見》
- 《巻物棚》
- 《イストフェルの門》
マナ加速(10)
サーチ(2)
クリーチャー強化(5)
- 《大修道士、エリシュ・ノーン》
- 《フェリダーの撤退》
- 《神聖な訪問》
- 《聖戦士の進軍》
- 《旗印》
クリーチャーを追放して戦場に戻す(4)
トークン生成(6)
トークン倍化(1)
- 《選定された行進》
パーマネントを墓地から戻す(2)
呪文をインスタントタイミングで唱える(1)
- 《予期の力線》
追加ターン(1)
- 《アールンドの天啓》
打ち消し(1)
- 《襲来の予測》
除去対策(2)
攻撃クリーチャー対策(1)
- 《惑いの迷路》
墓地対策(1)
- 《決断の天使》
(分類外の)予顕カード(3)
その他(2)
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
《恒久守護のラナール》でスピリットをワラワラ生成して、大量の飛行軍団で攻めるのがデッキコンセプトです。《多元宇宙の警告》などのカードを予顕したり、
《塵への帰結》などでカードを追放してスピリットを生成し、
《フェリダーの撤退》などでスピリットを強化して対戦相手を殴り倒すことを目指しています。
現在の構成に至った経緯
『カルドハイム』で新登場した予顕がおもしろそうだなと思っていた時に、タイミング良く予顕テーマの「幻影の前兆」が発売され、統率者の《恒久守護のラナール》も僕の好きなデザインのカードだったのでデッキを組むことを決めました。
まずはじめに《恒久守護のラナール》は予顕コストを{0}にする能力を持っているので、大量に予顕を持つカードを採用することにしました(合計17枚)。
また、《恒久守護のラナール》は手札や戦場からパーマネントを追放するとスピリット・トークンを生成できるので、それらのカードも大量に採用することにしました(予顕カードを除いて合計13枚)。
そうして予顕カードと追放カードが大量に入った《恒久守護のラナール》withスピリット軍団デッキが完成しました。
クロタカ
予顕カードや追放カードのほとんどは「幻影の前兆」に入っていたので、デッキが組みやすくて助かりました。
オーロラが美しい『カルドハイム』の《島》が入っていたのも嬉しかったですね。
《恒久守護のラナール》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
罠を仕掛けられる!
《恒久守護のラナール》デッキの最大の魅力は予顕カードが満載なところです。予顕カードは裏向きに追放して次のターンからいつでも唱えられるので、まるで罠を設置するかのように扱うことができます。
例えば対戦相手のクリーチャーが攻撃してきたら《鉄の評決》で除去したり、
厄介な呪文を唱えてきたら《襲来の予測》で打ち消したり、
《浄化の輝き》などの全体破壊呪文を唱えられたら《星界の介入》でクリーチャーを守れたりするなど、かなり柔軟に立ち回ることができます。
また、予顕カードは予顕すると追放領域に置かれるので、《意外な授かり物》などの手札を捨てるカードに巻き込まれないという利点があります。
さらに、予顕カードはブラフ(ハッタリ)として使うこともできます。
実際は《冷静な農夫》を予顕しているんだけど、対戦相手には《鉄の評決》を警戒させるなんてこともできちゃいます。
クロタカ
予顕カードは対戦相手との駆け引きが発生する、とてもおもしろいメカニズムだと思います。
ただ裏向きとはいえ対戦相手にも見えている脅威なので、ちょっとヘイトが高くなってしまうかもしれないですね。
飛行クリーチャー軍団を作れる!
《恒久守護のラナール》は予顕や追放を繰り返すことで、割と簡単にスピリット軍団を作り上げることができます。
それに加えてこのデッキには《恒久守護のラナール》以外にも合計17枚の飛行クリーチャーや飛行クリーチャートークンを生成できるカードが入っています。(《巡礼者の目》、《熟考漂い》、《エメリアの呼び声》など)
これらの飛行クリーチャー軍団を《大修道士、エリシュ・ノーン》などで強化すれば、対戦相手に大ダメージを与えることができます!
クロタカ
統率者戦のデッキで飛行クリーチャーを大量に展開するものは少ないので、飛行クリーチャー軍団の猛攻はなかなか止められないと思います。
軍団の数が少ないときは 《選定された行進》でトークンを2倍生成しちゃいましょう。
飛行クリーチャー軍団はブロックされにくいので 《偵察任務》や《同族の発見》で大量ドローすることもできます。
また、複数体で一気に攻撃できるので《風立ての高地》の秘匿条件も簡単に達成することができます。
明滅で大量アドバンテージを得られる!
このデッキにはクリーチャーを一時的に追放して戦場に戻す、通称「明滅」能力を持つカードを複数枚採用しています。(《深海住まいのタッサ》など)
これらのカードは《恒久守護のラナール》と相性抜群なのですが、さらに相性の良いカードが《前兆の壁》などの戦場に出たときの誘発型能力を持つ通称「ETBクリーチャー」です。
※ETBは「戦場に出る/Enter The Battlefield」の頭文字です。
明滅能力を持つカードとシナジーがあるので、デッキ内には合計20枚のETBクリーチャーを採用しています。(《スレイベンの検査官》、《オレスコスの探険者》、《決断の天使》など)
これらのETBクリーチャーを何度も明滅することでドンドンアドバンテージを得ていくことができます。
特に《永遠王、ブレイゴ》は戦闘ダメージを与えると複数枚のパーマネントを明滅できるので、上手く噛み合えば膨大なアドバンテージを得ることができます。
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。
《シュタルンハイムの解放》
予顕して唱えたい呪文ランキング第1位のカードが 《シュタルンハイムの解放》です。(※クロタカの個人的ランキングです)
《シュタルンハイムの解放》は普通に唱えても十分強力ですが、予顕して唱えるとX体の天使トークンを生成できるようになる、すごいソーサリーなんです!
クロタカ
《シュタルンハイムの解放》の特別版アートめっちゃ美しいですよね!
『カルドハイム』は他にも美しい天使がいっぱい収録されていて、素晴らしいセットだなと思っています。
X=4で2体、X=6で3体と、マナを注ぎ込めば注ぎ込むほど多くの天使を生成できます。
{X}については《太陽の指輪》や 《スカイクレイブの秘宝》 などの通称マナ・アーティファクトや、
《白蘭の騎士》や《旅人のガラクタ》などでマナ加速して捻出しましょう。
《天上の戦乙女》
《天上の戦乙女》は以下の能力を持っています。
天上の戦乙女が戦場に出るか攻撃するたび、カード1枚を引き、その後あなたの手札からカード1枚を裏向きに追放する。それは予顕された状態になる。それの予顕コストはそれのマナ・コストから{2}減らしたものである。
クロタカ
手札のカードを予顕できる非常にユニークな能力を持ったカードです。
戦場に出るか攻撃するたび能力が誘発するところは、《墓所のタイタン》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》などを彷彿させますね。
4/4飛行なので攻撃にも行きやすいところが優秀です。
また、カードを1枚引いてから予顕するのでカードアドバンテージも得ることができます。
ただし手札からの追放は必ず行う必要があるので、手札に土地しかない場合はその土地を追放しなければいけません。(土地を予顕された状態にした場合、その土地をプレイすることはできません)
土地が裏向きに追放されていても対戦相手にはわからないので、そんな時はいっそのことブラフとして使っちゃいましょう!
《天上の戦乙女》はETBクリーチャーでもあるので、「このデッキの良いところ」で紹介した明滅能力持ちクリーチャーとも相性抜群です。
攻撃や明滅を繰り返して追放領域をトラップカードまみれにしちゃいましょう!
《神秘の反射》
《神秘の反射》は予顕カードの中でもトップクラスにおもしろい効果を持ったカードです。
テキストは以下の通りです。
伝説でないクリーチャー1体を対象とする。このターン、次にクリーチャーやプレインズウォーカー1体以上が戦場に出るなら、それらはその対象にしたクリーチャーのコピーとして出る。
クロタカ
次に出てくるクリーチャーやプレインズウォーカーをすでに戦場に出ている別のクリーチャーのコピーにできる、とてもトリッキーなカードですね。
主な使い方は2つあります。
1)自分がこれから戦場に出すクリーチャーかプレインズウォーカーを、すでに戦場に出ている強力なクリーチャーのコピーにする
2)対戦相手が戦場に出そうとしているクリーチャーかプレインズウォーカーを、すでに戦場に出ている弱いクリーチャーのコピーにする
1の場合は《恒久守護のラナール》で生成されるスピリットを《太陽のタイタン》などの強力なクリーチャーのコピーにするのが王道の使い方です。
そしてさらに相性が良いのが《発明の天使》です。
《発明の天使》のETB能力が誘発した際に《神秘の反射》を唱えることで、その後生成される2体の霊気装置・トークンを《発明の天使》のコピーとして戦場に出すことができます!
2の場合は対戦相手の統率者が戦場に出る際に、こちらのスピリット・トークンのコピーにする使い方が強力です。
《嘘の神、ヴァルキー》、《星界の大蛇、コーマ》、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》などの強力な統率者も全部1/1スピリットにできちゃいます!
クロタカ
《神秘の反射》はクリーチャーの強化や擬似的な除去にも使える柔軟性が素晴らしいカードです。
予顕したら{U}だけで唱えられるのもナイスですね。
《ブレタガルドの英雄》
《ブレタガルドの英雄》は以下の能力を持っています。
あなたがあなたの手札からカード1枚以上や戦場からパーマネント1つ以上を追放するたび、ブレタガルドの英雄の上に、その総数に等しい数の+1/+1カウンターを置く。
ブレタガルドの英雄の上にカウンター5個以上が置かれているかぎり、これは飛行を持ち、これの他のタイプに加えて天使でもある。
ブレタガルドの英雄の上にカウンター10個以上が置かれているかぎり、これは破壊不能を持ち、これの他のタイプに加えて神でもある。
《恒久守護のラナール》のスピリット生成能力と同じ条件で+1/+1カウンターを置くことができます(こっちは一度に追放した数だけカウンターが置かれますが)。
そして置かれているカウンターに応じて新たなクリーチャー・タイプとキーワード能力を得ることができます。
クロタカ
初めは人間でその後飛行を持つ天使になり、最終的には破壊不能を持つ神になる。
もうフレイバーが最高ですね!
前述しているようにこのデッキには手札や戦場からパーマネントを追放するカードを多く採用しているので、かなりの勢いで《ブレタガルドの英雄》を成長させることができます。
また、《ブレタガルドの英雄》の能力以外でカウンターを置いても問題ないので、《フェリダーの撤退》や 《聖戦士の進軍》の+1/+1カウンターでもかまいません。
最終的には11/11飛行、破壊不能の神へと成長させて、どデカいゴッドアタックをブチかましちゃいましょう!
《予期の力線》
《予期の力線》は自分の呪文が全て瞬速を持っているかのように唱えられるエンチャントです。
さらにゲーム開始時に《予期の力線》が手札にあった場合、それを戦場に出した状態でゲームを開始できる能力も持っています。
クリーチャーやソーサリーの予顕カードは自分のターンに予顕した後、次の自分のターンまで唱えられないのが弱点です。そんな時《予期の力線》があれば予顕した次のターンから予顕カードを唱えられるので、これらの弱点を完全に克服することができます。
ということでここからは《予期の力線》によって強化される予顕カードをいくつかご紹介します。
《星界の番人》
瞬速の飛行ブロッカーとして戦場に出しつつ、生け贄に捧げられる土地(《イストフェルの門》、《地盤の際》、《溢れかえる岸辺》など)を使い回すことができます。
クロタカ
『カルドハイム』で新登場した《イストフェルの門》は2枚ドローして2点回復できるありがたい土地です。
ストーリーでは《恒久守護のラナール》が見張っている門なのでフレイバー的にも完璧にマッチしています。
《恒久守護のラナール》のストーリーが気になる方は《恒久守護のラナール》が主人公の「サイドストーリー第4話:導き、目的、誉れ、そして栄光」を要チェックやで!
《彼方の賢者》
《星界の番人》と同じように瞬速の飛行ブロッカーとして戦場に出して、その後の予顕呪文を唱えるコストを軽減してくれるナイススピリットです。
《先祖の物語》
《予期の力線》があればインスタントタイミングで唱えられるドロー呪文になります。
このデッキは予顕カードが大量に入っているので予想以上に早く手札を消費します。そのため《先祖の物語》で複数枚ドローできる可能性は結構高いです。
《ドゥームスカール》
インスタントの全体除去になるのでシンプルに強いです。
《栄光の守護者》や《星界の介入》と組み合わせて自分のクリーチャーだけ無事生還できるとめっちゃ気持ちよくなれますよ。
《幽体の氾濫》
インスタントの全体バウンスになるので一気に強くなります。
バウンス(手札に戻す)範囲は自分がコントロールしている島の数以下のタフネスを持つクリーチャーなので不安定な部分はありますが、対戦相手がコントロールしているクリーチャーだけをバウンスするので割と使い所はあります。
クロタカ
《遺跡の盗人、アノワン》のならず者部族デッキや、《エルフの刃、ラスリル》のエルフ部族デッキなど、タフネスが低いクリーチャーを多く採用しているデッキには特に効果的です。
《アールンドの天啓》
インスタントタイミングで使える追加ターン呪文になるのでかなり強力です。
使用感は強力な追加ターン呪文の《運命のきずな》とほぼ同じになります。
《アールンドの天啓》は鳥・トークンを2体生成できるので、《選定された行進》や 《神聖な訪問》とシナジーがあるのもナイスですね。
クロタカ
《予期の力線》があると常に対戦相手のアクションに合わせて対応することができるので、かなり有利に立ち回ることができます。
その分ヘイトが高かったりするので、時には隙を見せたりするのも効果的かもしれません。
《狙い澄ましの航海士》
《狙い澄ましの航海士》は自分がコントロールしているクリーチャーとペアを組み、《狙い澄ましの航海士》とペアのクリーチャーに明滅能力を付与するクリーチャーです。
{1}{U}を支払うたびにクリーチャーを明滅できるので、《恒久守護のラナール》で大量のスピリット・トークンを生成することができます。
そして《狙い澄ましの航海士》と抜群の相性を誇るのが各種ETBクリーチャーです。
例えば《真面目な身代わり》を明滅して超マナ加速したり、
《雲先案内人》を明滅して大量ドロー&超回復したり、
《発光の始源体》を明滅して対戦相手のクリーチャーを一掃! なんてことができたりします。
クロタカ
《狙い澄ましの航海士》は自身を明滅してペアのクリーチャーを変更できるところが優秀ですね。
また、何度も明滅するので《聖戦士の進軍》でドンドンクリーチャーを強化することができます。
あと何気にクリーチャー・タイプがスピリットなので《同族の発見》でスピリットを指定していた場合ドローもできちゃいます。
クロタカ
「さらにデッキレベルを上げてもっと明滅したい!」という方は《流浪のドレイク》をペアにしてみてはいかがでしょうか。
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
《恒久守護のラナール》を戦場に出してから予顕する
予顕カードは大体2ターン目には予顕することができます。
ただ《恒久守護のラナール》が戦場に出ていれば予顕するコストが{0}になり、スピリット・トークンも生成できてとてもお得です。
なので予顕はなるべく《恒久守護のラナール》が戦場に出てから行いましょう。
《秘儀の印鑑》や《アゾリウスの印鑑》などでマナ加速できるので、早ければ2〜3ターン目には《恒久守護のラナール》を戦場に出すことができます。
予顕は自分のターンにしかできないのですが、《星界の軍馬》がいれば対戦相手のターンでも予顕できるようになるので、《恒久守護のラナール》のコスト軽減能力とスピリット生成能力を最大限活用できます。
クロタカ
予顕している時はなるべくマナを残しておく
このデッキに入っている予顕カードの中で予顕コストが一番軽いのは《鴉変化》、《神秘の反射》、《領界からの旅立ち》、《鉄の評決》の1マナです。
予顕した後に最低1マナ残っていれば対戦相手にこれらのカードを警戒させることができます。なので予顕カードを予顕した後はなるべくマナを残しておきましょう。
マナが残っていれば《彼方の賢者》を予顕していたとしても対戦相手にはわからないので、こちらを積極的に攻めないでくれるかもしれません。
クロタカ
この際なるべくポーカーフェイスを崩さないようにしましょう。そうすれば対戦相手から「あいつできるぞ……!」と思われ勝手に警戒してくれるかもしれません。
ポーカーフェイスのまま予顕したカードをチラチラ見て心理戦を仕掛けるのもおもしろそうですね。
「なんかヘイトが高いな」と思うときは、あえて土地をフルタップしてヘイトを下げるテクニックも有効です。
飛行クリーチャーで積極的に攻撃する
このデッキの勝ちパターンはほぼクリーチャーで殴り倒すパターンしか存在しません。なので積極的にクリーチャーで攻撃しましょう。
「このデッキの良いところ」でも紹介しているとおり、デッキ内には合計18枚(《恒久守護のラナール》を含む)の飛行クリーチャーや飛行クリーチャートークンを生成するカードを採用しているので、攻撃をしやすくなっています。
《発明の天使》や《紋章旗》などでクリーチャーを強化すれば、より速やかに対戦相手を殴り倒せるでしょう。
もし邪魔なブロッカーがいたら《剣を鍬に》や《カビーラの叩き伏せ》などで除去しちゃいましょう。
クロタカ
《剣を鍬に》といえば先日『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の「ミスティカルアーカイブ」が発表されましたね。
特に「日本画ミスティカルアーカイブ」の素晴らしさには衝撃を受けました。
今からもう発売が待ち遠しいです!
攻撃後の守りの際は《惑いの迷路》があると安心です。
《惑いの迷路》は対戦相手の攻撃を防ぎつつ、クリーチャーを追放しているので《恒久守護のラナール》でスピリット・トークンを生成することもできるナイスな土地です。
クロタカ
統率者戦では攻撃すると「なんでこっち攻撃するの?」なんて言われることがありますが、そういう時は「殴りたいから殴るんだよ!」と心の中で思いながらブレない気持ちで殴りかかりましょう。
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
《恒久守護のラナール》withスピリット軍団でフライングアタック!
《恒久守護のラナール》と大量のスピリット軍団で対戦相手を殴り倒す勝ちパターンです。
《発明の天使》、《大修道士、エリシュ・ノーン》、《フェリダーの撤退》などでスピリット軍団を強化して対戦相手に大ダメージを与えちゃいましょう!
《アールンドの天啓》で追加ターンを得ることができれば、そのまま対戦相手を殴り倒せるかも!
また、《聖戦士の進軍》は《恒久守護のラナール》でスピリット・トークンを生成するたびに+1/+1カウンターを置けるので、物凄い勢いでマッチョスピリット軍団に育て上げることができます。
「スピリットだとちょっと小さいな〜」と思う時は《神聖な訪問》で美しい天使に変身させちゃいましょう!
そして強化カードの中でも最高の爆発力を誇るのが《旗印》です。
《旗印》は戦場に出ている同じクリーチャー・タイプを持つクリーチャーの数に応じて、それらのクリーチャーに+1/+1修整を付与するアーティファクトです。例えば戦場にスピリットが3体いる場合、スピリット全体が+2/+2修整を受けます。
《恒久守護のラナール》デッキはスピリット・トークンを大量に生成できるので、《旗印》で一気にマッチョスピリット軍団へとパワーアップさせることができます。
デッキ内には《恒久守護のラナール》以外にも8体のスピリットがいるので、結構《旗印》の恩恵を受けられます。
これらのマッチョスピリット軍団で攻撃すれば一気に対戦相手のライフを削り切れるかもしれません!
クロタカ
《旗印》は対戦相手のクリーチャーも強化してしまう点には注意しましょう。
「今なら対戦相手を倒せる!」というときにプレイするのがオススメです。
「もっともっと大ダメージを与えたい!」という方は《アクローマの意志》や《真実の確信》を採用して二段攻撃を付与しちゃいましょう!
《聖戦士の進軍》からの《嵐の獣群》!
タイトルの通り《聖戦士の進軍》が戦場に出ている状態で《嵐の獣群》を唱えて、クリーチャーに大量の+1/+1カウンターを置いて殴り倒す勝ちパターンです。
《嵐の獣群》は自分のライフに等しいペガサス・トークンを生成できる強力な呪文なのですが、攻撃するには次の自分のターンまで待たなければいけません。
そんな時に《聖戦士の進軍》があれば、ペガサスの数だけ自分がコントロールしているクリーチャーに+1/+1カウンターを置けるので、すでにコントロールしていた攻撃可能なクリーチャーに+1/+1カウンターを30個くらい置いて殴りかかることができます!
クロタカ
「ペガサスも速攻で殴りたい!」という方には《跳ね橋》や《アクローマの記念碑》がオススメです。
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
クロタカ
《恒久守護のラナール》デッキはめっちゃおもしろいので、ぜひリモート統率者戦などで使ってみてください!
リモート統率者戦を行うときはDiscordやSpellTableがオススメですよ。
デッキを組んで3月6日に開催される「コマンドフェスト・オンライン・ジャパン」に参戦してみるのも楽しそうですね。
【コマンドフェスト・オンライン】2月22日(月)受付開始の内容を公開しました!今回は6つのパターンをご用意しました!詳細は特設サイトをご覧ください!https://t.co/SkUNSKiwBB#mtgjp #MTG #コマンドフェスト pic.twitter.com/OSgCUkvtSr
— BIG MAGIC (@MtgBigmagic) February 20, 2021
次回は引き続き『カルドハイム』か、『時のらせんリマスター』に収録される統率者のデッキをご紹介する予定です。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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