READING

戦略記事

浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」

「プロツアー『カラデシュ』」三大チェックポイント!魅せるマジックはグランドイリュージョン! NOW YOU SEE ME. IT'S SHOW TIME!

「プロツアー『カラデシュ』」三大チェックポイント!魅せるマジックはグランドイリュージョン! NOW YOU SEE ME. IT'S SHOW TIME!

by 浅原 晃

 みなさん、こんにちは! プロツアー『カラデシュ』生放送をご覧いただけたでしょうか? ローテーションによって、スタンダードに『カラデシュ』が参入し、代わりに『マジック・オリジン』と『タルキール龍紀伝』が落ちたことでスタンダード環境は一変しました。《ヴリンの神童、ジェイス》や《集合した中隊》など、味方にすれば頼れ、敵にすれば憎らしい面々ももう過去のもの、代わりにカラデシュの発明品であるアーティファクトが現れたのです。

 そして、このアーティファクトを巡っての戦いが、このプロツアーの中心となっていきました。それでは今回も「プレミアイベント三大チェックポイント!」で、プロツアー『カラデシュ』の見所を紹介していきたいと思います。

ptkld-logo.jpg
マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『カラデシュ』 in ホノルル DAY1
マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『カラデシュ』 in ホノルル DAY2
マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『カラデシュ』 in ホノルル DAY3

カラデシュのアーティファクトは逸品揃い!?

 その中でも至高の逸品を挙げるならば《密輸人の回転翼機》でしょう。2マナで3/3飛行、搭乗1と軽く、戦力として優秀な機体でありながら、攻撃と防御時にルーター効果(1枚引いて1枚捨てる)を持つため、有効なカードを供給する役割も持つ、多機能すぎる機体として、あらゆるクリーチャーデッキに投入されていました。

01.jpg 02.jpg

 そんな《密輸人の回転翼機》を使ったデッキの対抗馬として考えられていたのが《霊気池の驚異》のコンボデッキでした。4ターン目には《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《約束された終末、エムラクール》を唱えられるこのアーティファクトは、最高の回りを見せればビートダウンの速度を遥かに凌駕するものだったからです。

03.jpg 04.jpg

 ビートダウンやコンボに有力なデッキが生まれる中、不遇と思われたのは、コントロールデッキです。機体によって、ソーサリーの除去やプレインズウォーカーが機能しにくくなり、そもそもデッキ構成が難しいのに加え、いろいろなデッキが存在する環境初期で対応する側のコントロールを組み上げるのは至難。と、考えられていました。

 しかし、コントロールは居ないと思われるフィールドは、逆にコントロールデッキへのガードが下がる結果となったのかもしれません。そして、一人のコントロールフリーク、どんな環境でもとりあえずコントロールを使う、日本の八十岡翔太にとっては、そんな微かな風でも、十分に乗れる、追い風となったのです。

05.jpg

チェックポイント1!初日第4回戦 最初にフィーチャー席に現れた2つのデカブツ。巨像VS機械巨人、勝つのはどっち?

 ドラフトラウンドを3連勝で発進した八十岡翔太はスタンダードラウンドの初戦でマーティン・ミュラーと対峙します。八十岡は愛機であるグリクシス・コントロールを使い、マーティン・ミュラーはティムールカラーの《金属製の巨像》でそれに対抗します。

 カラデシュ生まれの《金属製の巨像》はクールなデザインを持った発明品で、非クリーチャーのアーティファクトを並べれば、低コストで唱えられます。このティムールの《金属製の巨像》デッキでは《ウギンの聖域》を使い、さらなる《金属製の巨像》や《老いたる深海鬼》を引っ張って来て、戦場を一気に制圧する、というコンセプトを《森の占術》で強化したのが特徴的でした。

 コントロールの希望の星《奔流の機械巨人》、それに相対するはファッティと呼ぶに相応しいサイズを持つ《金属製の巨像》。初戦からカラデシュの大型クリーチャーが戦場を闊歩します。この初戦、八十岡がマーティンのデッキをどう受け切るかは要チェック!

第4回戦:マーティン・ミュラー vs. 八十岡翔太(初日 5:11:12~)

06.jpg

チェックポイント2!2日目 ドラフトには神が宿る?八十岡翔太のセカンドドラフトは驚異の展開に

 パックから出たカードをそのまま使うドラフトはまさに一期一会と選択のゲーム。それゆえに時に大きなドラマが生まれることもあれば、何の波風も立たずに終わることもあるのです。

 このプロツアーのセカンドドラフトは、初日全勝の八十岡翔太がフィーチャーされ画面に現れます。そして、そのドラフトは、大きなドラマが生まれるものでした。スタンダードで十分な活躍をしていた《霊気池の驚異》、それを倒すためにグリクシス・コントロールを持ち込んだ八十岡に、ドラフトラウンドでは、それを軸にしたデッキを組むことができたというのも数奇な運命と言えるかもしれません。

 多くのレアと神話レアが折り重なったドラフトデッキはリミテッドとは思えないような動きを見せてくれます。ドラフトのピック、続けて行われる第9回戦の劇的な展開を合わせて要チェック!

セカンドドラフト:ポッド1 八十岡翔太(2日目 00:07:10~)

07.jpg

チェックポイント3!3日目決勝戦 最高峰の魅せるマジックを堪能しよう!

 プロツアー決勝戦。あらゆる相手を受け切って倒してきた、八十岡翔太の前に最後に立ちふさがったのは、ブラジルの強豪、カルロス・ロマオでした。グリクシス・コントロール対ジェスカイ・コントロール、奇しくも彼らはコントロールデッキを使い、《密輸人の回転翼機》の攻勢を凌ぎきり、誰もが予想しなかった、コントロール対決を実現させたのです。

08.jpg

 コントロール対決はもっとも視野の広いプレイスキルを必要とすると言われています。マジックでは戦いの中に、勝負を決めるプレイがいくつか隠されていますが、コントロール対決では、そのプレイが実際に勝敗という結果として現れるのは何ターンも先になることも多くなります。それゆえに、なぜ勝ったのか、かぜ負けたのか、という理由も最初見ただけでは、ハッキリとは見えてこないかもしれません。

 長いコントロール対決、マジックというゲームを考える上で、この勝負には何回も見直すべき価値があるものと言えるでしょう。トッププレイヤー同士のコントロール対決は、魅せる対決であり、最高の教材でもあるのです。

 優勝を決める一戦。英語の放送のコメントでもSHO-TIMEと絶賛された八十岡のプレイ。そして、最後にして、最高の戦いを何度でも要チェック!

決勝戦:八十岡翔太 vs. カルロス・ロマオ(3日目 6:29:23~)

09.jpg
八十岡 翔太 - 「グリクシス・コントロール」
プロツアー『カラデシュ』 優勝 / スタンダード (2016年10月14~16日)[MO]
5 《
2 《
2 《
4 《窪み渓谷
3 《燻る湿地
4 《尖塔断の運河
2 《さまよう噴気孔
4 《進化する未開地
-土地(26)-

4 《氷の中の存在
2 《奔流の機械巨人
-クリーチャー(6)-
4 《流電砲撃
1 《儀礼的拒否
3 《予期
3 《蓄霊稲妻
2 《否認
1 《精神背信
3 《苦い真理
3 《虚空の粉砕
2 《光輝の炎
2 《無許可の分解
1 《本質の摘出
2 《天才の片鱗
1 《秘密の解明者、ジェイス
-呪文(28)-
3 《稲妻織り
2 《儀礼的拒否
1 《否認
1 《精神背信
2 《餌食
1 《光輝の炎
2 《即時却下
2 《慮外な押収
1 《秘密の解明者、ジェイス
-サイドボード(15)-
Carlos Romao - 「ジェスカイ・コントロール」
プロツアー『カラデシュ』 準優勝 / スタンダード (2016年10月14~16日)[MO]
6 《平地
4 《
4 《港町
3 《感動的な眺望所
1 《尖塔断の運河
4 《さまよう噴気孔
4 《霊気拠点
-土地(26)-

2 《大天使アヴァシン
3 《奔流の機械巨人
-クリーチャー(5)-
4 《蓄霊稲妻
3 《予期
3 《鑽火の輝き
1 《神聖な協力
3 《光輝の炎
3 《虚空の粉砕
1 《停滞の罠
4 《天才の片鱗
2 《即時却下
1 《隔離の場
2 《燻蒸
2 《ドビン・バーン
-呪文(29)-
3 《呪文捕らえ
1 《保護者、リンヴァーラ
3 《儀礼的拒否
3 《否認
1 《神聖な協力
1 《燻蒸
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン
-サイドボード(15)-

次回はワールド・マジック・カップ2016!

 次回はマジックの国別団体戦、世界最高峰の大会「ワールド・マジック・カップ2016」が11月18日(金)~20日(日)にオランダ・ロッテルダムで行われます。日本からは、今回優勝した八十岡翔太をリーダーに、同じく殿堂プレイヤーの津村健志、有田賢人、竹下徹の3名が加わり、チーム戦で世界へと挑みます。個人戦とは異なる力が必要になるチーム戦ではどのような戦いが繰り広げられるのか? ぜひ、ニコニコ生放送をご覧ください。

 それでは、また、次のプレミアイベントでお会いしましょう!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER