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プロツアー『ラヴニカのギルド』
デッキテク:エスパー・コントロール
2018年11月10日
プロツアーやグランプリなどで長年見かける代表的プレイヤー、シャヒーン・スーラニ/Shaheen Sooraniは、コミュニティ内でエスパー・コントロール好きとして知られている。
Shaheen Soorani (@shaheenmtg) is 2-0 in #PTGRN Standard with his on-brand Esper Control and needs to dispel the rumors that he ever played anything else.
Those other decks were apparently “Non-Esper Esper”.
Jeez, check your facts, people! pic.twitter.com/IjmLW9L9wm
— Magic Pro Tour (@magicprotour) November 9, 2018
「その関係性を成立させられるかどうかは、機能するかどうかによるね。単にエスパーカラーの土地が無いからといって、それを機能させられないということにはならないよ」
シャヒーン・スーラニ |
エスパーは、『ラヴニカのギルド』入りスタンダードにおいては奇妙な選択肢だ。ジェスカイは《聖なる鋳造所》と《蒸気孔》の両方を得て堅実なマナ基盤を獲得しているが、エスパーは来年の『ラヴニカの献身』が加わる前なので、《湿った墓》しかない。しかしスーラニは、今エスパーを選択する意味はあると言う。
「(『イクサラン』と『ドミナリア』の)バディランド12枚に《湿った墓》を加えれば、タップインはほとんど起こらずにアンタップ状態で出せるよ」と彼は説明する。「《島》、《沼》、そしてバディランドと置ければ問題ないね。ディミーアの諜報がマナ基盤をより安定させてくれる。《アズカンタの探索》もすごくいい。このマナ基盤は機能するよ――ジェスカイには劣るけどね。それでもエスパーに向かうほどに黒のカードは素晴らしいんだ」
これは、コーリー・バークハート/Corey Burkhartがこのアトランタでの乱戦にグリクシス・コントロールを持ち込んだのと同じ思想だ。
「ジェスカイ・デッキには新しいカードがあまり使われていないよね。《轟音のクラリオン》ぐらいかな。このデッキには《思考消去》、《概念の雨》、それに《煤の儀式》――最高の新カードが盛りだくさんさ」
「エリ・カシス/Eli Kassisはジェスカイでグランプリを優勝した(リンク先は英語)けど」スーラニはそう言って笑い、彼の後ろに座っているカシスを指し示した。「私たちが加わっていた複数のチームがいずれもジェスカイを試していて、私たちはそれが『時間を何日も無駄にする』ものだと非難していたんだ。ギョーム・ワフォ=タパ/Guillaume Wafo-Tapaも、それはグランプリでの優勝にはほど遠いと言っていた」
では、エスパー・コントロールの立場は、ジェスカイとはどのように違い、どこが優れているのか――黒の回答になるカードと諜報による安定化を除いた差とは?
「白はまさに《ドミナリアの英雄、テフェリー》のためだけにある」とスーラニは言う。「《ドミナリアの英雄、テフェリー》は今でもコントロールの最高の選択肢だね――実質3マナのプレインズウォーカーだよ。それを軸にデッキを構築するのは簡単な話さ。《奔流の機械巨人》がいなくなったことで、昔ながらのタップ・アウト展開に戻ることになった。でも序盤に《思考消去》が使えることで、《ドミナリアの英雄、テフェリー》にとって最も問題になるであろうカードを、相手の手札から抜くことができる。それから打ち消しや除去で戦場をクリアにしておけば、5ターン目にスムーズに《ドミナリアの英雄、テフェリー》を出すことが可能だ。《轟音のクラリオン》が《黄金の死》に比べてかなり劣るから、ジェスカイには無理だね。何しろ《アダントの先兵》のような破壊不能持ちのクリーチャーが相手だと《轟音のクラリオン》は機能しなくなるから。でも《黄金の死》ならそれらをすべて倒せる」
「ディミーアのカードは、このプロツアーではあまり見かけられない」とスーラニは語る。「いくつかのチームがディミーア・デッキを試して、何か他のものを選んだのを見てきたけど、それでも《思考消去》は2ターン目にできる最高の動きだと思っているよ。それに《概念の雨》は《薬術師の眼識》よりも強い。《薬術師の眼識》はコントロール・デッキ用のドロー呪文だと思い込みがちだけどそれは罠で、一方《概念の雨》はかつてのコントロールで必須だった《骨読み》の再来だ。《薬術師の眼識》を試した人ならそれがどれほど平凡なカードかわかっていると思うけど、見た目よりもかなり弱いことは理解したほうがいいね」
もちろん、どんなデッキにも弱点はある。スーラニにとって、それはよくある話にすぎない。
「《危険因子》を限界まで入れた赤単アグロだね。《実験の狂乱》もきつくて、4枚の《危険因子》に対処するのは難しい。最大限の成果を得ようと《危険因子》を唱え、そして再活までしてくるからね。まあみんな知っているだろうけど、自分が使うデッキにとって赤単はいつも一番当たりたくないデッキなんだ」
ここ4回のプロツアーで3度エスパーを使っているスーラニに、他の選択肢はなかったのだろう。
(Tr. Yuusuke "kuin" Miwa)
4 《水没した地下墓地》 4 《氷河の城砦》 4 《島》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《沼》 4 《湿った墓》 1 《天才の記念像》 1 《平地》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
4 《悪意ある妨害》 4 《思考消去》 2 《概念の雨》 2 《煤の儀式》 1 《発見 // 発散》 1 《菌類感染》 3 《喪心》 2 《アズカンタの探索》 1 《渇望の時》 1 《否認》 1 《宝物の地図》 2 《黄金の死》 4 《ヴラスカの侮辱》 4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 2 《最古再誕》 -呪文(34)- |
4 《正気泥棒》 1 《探知の塔》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《否認》 1 《渇望の時》 2 《神聖の発動》 1 《不敬の行進》 2 《黎明をもたらす者ライラ》 -サイドボード(15)- |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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