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プロツアー『ラヴニカのギルド』

戦略記事

デッキテク:セレズニア・トークン

Adam Styborski
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2018年11月10日

 

 2日目に入りスタンダードのメタゲームを見てみると、予想を超える進出率を記録したデッキはほとんどない。その数少ないうちの1つは、アリ・ラックス/Ari Laxが持ち込んだセレズニア・トークンだ。

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アリ・ラックス(写真右)はプロツアー『ラヴニカのギルド』で渡辺雄也と対戦する
 

 グランプリ・ニュージャージーでのスタンダードの戦いは、プロツアー前のラックスに1つの結論をもたらした。長いものには巻かれろと。「セレズニア・トークン」は、そこで彼が見出したものだった。

「トップメタのデッキをお互いにテストしてみたんだけど、『ボロス天使』が酷かったことを除けばだいたい50-50だったんだ」とラックスは言う。「だけど、『セレズニア・トークン』は頭一つ抜けていたんだ。『ジェスカイ』には勝てないかと思ったけど、実際は大丈夫だったね。『イゼット・ドレイク』にもなんとかなるんだ。グランプリ・ニュージャージーでは、トークンの山で打ち負かしたんだ。とても強力だよ」

 セレズニア・トークンを強力たらしめているのは何だろうか?

「メタゲームの中で頭抜けているデッキなんてないんだ。階層になっているわけではなくて、合理的なデッキ同士によるスクラムなんだよ。大量のカードの上を用意した上での召集というメカニズムはとても強力なんだ。デッキの力が均衡しているときは、大体、最も分厚い盤面を構築できるデッキを使いたいね。盤面を作り上げて、エンジンを回すパーツがたくさんあるんだ」

「現環境での最大の課題のひとつは、マナ・フラッドとマナ・スクリューへの対処だ。これは強力で重いカードが多いからなんだ。『セレズニア・トークン』はそのバランスが取りやすいね。《開花+華麗》は土地が伸びていない時に強いし、必要に応じて召集で呪文を唱えられるんだ。セレズニアはフラッド受けをしやすいわけではないけど、対戦相手に先んじて動ける余地はあるからね。《大集団の行進》は環境最大のエンドカードかもしれないね。行進から次の行進に繋げられればゲームは決まりだよ。トークンの数を示すために置くサイコロが20面体でも足りなくなったときさえあったよ」

 もちろん、このデッキは派手な呪文だけのものではない。

「他の良い点は、カードが足りなかったり土地が多すぎたりしていても働く《ベナリア史》、《不和のトロスターニ》、《協約の魂、イマーラ》あたりにあるね。デッキには、これらのカードからアドバンテージを生み出すカードがたくさんあるんだ。相手に《野茂み歩き》がいてもトークンが5体もいれば、1体ずつ止められても10回通すことができるから優勢になれるんだ」

「グランプリ・ニュージャージーでザック・タージオン/Zac Targeon(彼はあそこで僕に勝った1人で、そのままトップ8に行ったんだけど)に感謝したよ。グランプリのときからこの週末までの間に、何かリストを変えたか聞いたんだけど、3枚だって言ってたよ。」

 セレズニア・トークンを今選ぼうとする人に言えることはあるだろうか?

「《蒸気孔》の入ったデッキはどれも難しいけど、『ジェスカイ』には勝てるよ。『ジェスカイ・コントロール』と『エスパー・コントロール』は最悪のマッチアップのひとつだけど、《アダントの先兵》があれば幾分よくなるはずさ。『イゼット・ドレイク』相手はコツを掴むまでは負け続けるだろうけど、道を見つければ勝てるようになる。そういうデッキ相手のときは、プレイする順番が本当に大事なんだ。うまい順番で、うまくマナを使えれば、相性はかなり良くなるよ。苦労することなくプレイできるようになって、呪文の効率を最大化できるんだ」

Ari Lax - 「セレズニア・トークン」
プロツアー『ラヴニカのギルド』 / スタンダード (2018年11月9~11日[MO]
9 《平地
4 《
4 《寺院の庭
4 《陽花弁の木立ち
-土地(21)-

4 《茨の副官
3 《協約の魂、イマーラ
2 《豊潤の声、シャライ
4 《敬慕されるロクソドン
3 《不和のトロスターニ
-クリーチャー(16)-
3 《軍団の上陸
4 《苗木の移牧
4 《ベナリア史
4 《議事会の裁き
4 《開花+華麗
4 《大集団の行進
-呪文(23)-
3 《秋の騎士
4 《無効皮のフェロックス
2 《殺戮の暴君
2 《封じ込め
2 《浄化の輝き
2 《不滅の太陽
-サイドボード(15)-

(Tr. Keiichi Kawazoe)

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RESULTS

対戦結果 順位
最終
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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