EVENT COVERAGE

プレイヤーズコンベンション千葉2023

インタビュー

スタンダードイベント参加者ショートインタビュー~今のスタンダードってどうなの?~

堀川 優一

 前回の記事でお伝えした通り、プレイヤーズコンベンション千葉2023ではスタンダードのイベントをたくさん開催しています。

 今回は、そのイベントに参加し見事プレイマットをゲットされた方々にショートインタビューを行いましたので、その模様をお伝えします。

土曜日:帰ってきたプレマゲット!ゴールデンウィークスタンダード1


三味線草さん
 

――マジックはいつ始められましたか?

三味線草「『ウルザズ・デスティニー』からですね。当時やっていた漫画でマジックを取り扱っていたので、それを見てはじめた感じです」

――ということはかなり長くマジックをやられているようですが、ずっとスタンダードはプレイされているんでしょうか。

三味線草「使いたいデッキがあればって感じですね。普段は仲間内でやることが多いので、面白いデッキがあれば組んでスタンダードのイベントに出る感じです」


使用デッキ
 

――かなり珍しいタイプのデッキですが、何かこだわりはあるのでしょうか?

三味線草「土地で攻撃したりするのが好きなので、土地をいっぱい出して戦えるデッキですね。これができて楽しいから、今スタンダードをやっている感じです」

――なるほど、確かに今のスタンダードは比較的幅広いデッキが組める印象ですね。ちなみに、イベントに出てみてどうでしたか?

三味線草「知らない人と対戦できるのは楽しかったですね。こんな大きなイベントに参加しに来たのも初めてだったので、いろいろなデッキの人とも対戦できたのが印象的でしたね。今強いと言われているエスパー・レジェンズにも勝てたので良かったです」

――お時間いただきありがとうございました。

土曜日:プレマゲット!週末スタンダード1


国寄貴志さん
 

――マジックをはじめてどれくらいになりますか?

国寄「中学生のときに、友人とほんとに少しだけやっていたんですが、その後辞めていて。『モダンホライゾン2』で当時使っていた《対抗呪文》が復活すると知って、それで復帰した形ですね」

――ということは、普段はモダンをやられているのでしょうか。

国寄「そうですね、ですがプレインズウォーカー・フレンドリーマッチ(以下PWFM)などのイベントがあるタイミングでは、スタンダードのデッキを組んで参加していますね」

――今回のプレイマットが手に入るようなスタンダードにもご参加を?

国寄「そうです。でもまだ(プレイマットが)手に入ってなかったので、今回貰えて嬉しかったですね」

――おめでとうございます。モダンをプレイされている方から見て、今のスタンダードはいかがでしょうか。

国寄「面白いですね。モダンほどカードパワーが高くないので、大きいアクションもできるし、アグロも戦えるしで、良い環境だなと思います。特にモダンで使われないカードがたくさん使われていて、それが楽しいです」


国寄さんのデッキ
 

――こちらのデッキ選択の理由を伺えますでしょうか。

国寄「手元にあるカードで組めるデッキ、ということでこれになった形です。時々買っていたパックから出てたカードの中でこのデッキを組むのが一番近かった感じですね。今日は全勝できたので、適当にデッキを組んでもそれなりに戦えるのがスタンダードの面白さですね」

――今日の大会で印象に残ったデッキなどはありましたか?

国寄「そうですね、かなり面白いデッキがあったように思います。普段戦わないようなデッキとも戦えて面白かったですね。《機械の母、エリシュ・ノーン》がいて《多元宇宙の突破》を唱えられて《原初の征服者、エターリ》が出て、また《多元宇宙の突破》をされて……のように、めちゃくちゃ派手で印象的でした」

――ド派手もド派手ですね。お時間いただき、ありがとうございました。

土曜日:帰ってきたプレマゲット!ゴールデンウィークスタンダード2


イズミコウキさん
 

――マジックをはじめてどれくらいになりますか?

国寄「7年くらいですかね?『破滅の刻』からです」

――普段からスタンダードをやっているのでしょうか?

イズミ「スタンダードは普段はMTGアリーナだけですね。ですが、昨年末にチーム構築戦のイベントがあって、5人チームでそれぞれが違うフォーマットを使うことになって、スタンダードに触れているのが自分だけだったので、デッキを作ってからはたまにイベントに出ています」


イズミさんのデッキ
 

――今日はなぜこのイベントに出ようと思われたんでしょうか。

イズミ「せっかくスタンダード組んでいるので、使いたくて出ました。普段通っている店舗ではスタンダードのイベントがあまりなくて、この会場ならスタンダードのイベントがあるので出たって感じです」

――出てみてどうでしたか?

イズミ「そうですね、こだわっている人が多い印象でした。MTGアリーナよりも面白い構築の人が多くて、普段あまり見ないようなカードが多く使われている印象でしたし、それが楽しかったです」

――他にMTGアリーナとの違いはありましたか?

イズミ「対戦が終わったあとに構築について聞けたり、なぜそのカードが入っているのか?とかそういう話ができるのがデジタルゲームとの大きな違いですね。そういう話ができたのはすごく楽しかったですね」

――ありがとうございます。

土曜日:プレマゲット!週末スタンダード2


ミツダタカヒロさんのデッキ
 

※ミツダさんは、インタビュータイミングで写真を撮ることができませんでした。

――マジックをはじめてどれくらいになりますか?

ミツダ「『神河:輝ける世界』からです」

――ということは、2年くらいですね。普段からスタンダードはプレイしているのでしょうか?

ミツダ「基本スタンダードだけです」

――スタンダードの魅力ってなんでしょうか?

ミツダ「強い・弱いだけじゃなく、いろいろなデッキが組めることですね。サイドボードなどでちゃんと対策すれば店舗イベントで勝つことも十分にできるし、自分の好きなカードで戦えるのが魅力です。モダンとかだと強いカードが決まってしまっていて、それを入れないとデッキを作れない印象なので、自分で新しいデッキを作るのが難しいと感じています。スタンダードだとかなり構築の幅があると思っています」

――たしかに、この会場のスタンダードイベントでもかなりの種類のデッキがあったように思います。イベントに参加されてどうでしたか?

ミツダ「楽しかったですね。スタンダード1とこのイベントに参加したのですが、普段とかなり違う環境で面白いデッキともかなり対戦できました」

――何か印象に残ったデッキはありましたか?

ミツダ「《八百長試合》のデッキがかなり印象的でしたね。《ドロスの魔神》や《強請る大入道》が入っていて、すぐに《八百長試合》の能力が解決されてしまう構築になっていて、強かったですね」

 

――《八百長試合》のデッキは私も対戦したことがありますが、かなり強力なデッキですね。ちなみに、普段からイベントには出られていますか?

ミツダ「フライデーナイトマジックや、それこそ、このプレイマットが手に入るイベントには出ています」

――5月に行われていた「プレマゲット!ゴールデンウィークスタンダード」や、6月の「プレマゲット!週末スタンダード」にも参加されていたのでしょうか?

ミツダ「はい。かなり出ていました」

――プレイマットはゲットできましたか?

ミツダ「それが、1枚もゲットできませんでした。なので今日手に入ってめちゃくちゃ嬉しいです。今のちびキャラシールも集めてますし、これからもスタンダードのイベントが楽しみです」

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――私もシール集めてます。第2弾も楽しみですね。お時間いただき、ありがとうごいます。

日曜日:帰ってきたプレマゲット!ゴールデンウィークスタンダード1


ヤスダタカキさん
 

――マジックをはじめてどれくらいになりますか?

ヤスダ「10年くらいですかね?『タルキール覇王譚』からです」

――普段はどのフォーマットをプレイされているのでしょうか。

ヤスダ「フォーマットというよりは、大きい大会に向けてプレイするって感じですね。コロナ禍の間は(テーブルトップの)大型大会もなかったのでMTGアリーナだけちょくちょくやってたのですが、今は大型大会や店舗大会も復活してきたので、それに合わせてデッキを作っている感じです」


ヤスダさんのデッキ
 

――そうなると、このイベントに向けてスタンダードのデッキを作られたのでしょうか。

ヤスダ「実はパイオニアオープンに出ようとデッキを調整していたのですが、それを家に忘れて来てしまったんです。で、プレインズウォーカー・チャンピオンシップ(以下PWCS)に出るために作っていたスタンダードをずっとアップデートしていたのがあったので出た感じです」

――なるほど。今日のイベントは参加してみていかがでしたか?

ヤスダ「なんだか懐かしい感じがしましたね。みんな好きなカードでデッキを組んでいたし、大型大会とは違うカジュアルな雰囲気で、マジックを始めたての頃を思い出しました。3戦とも別々のデッキとマッチしたのも印象的でした」

――印象的なデッキはありましたか?

ヤスダ「なんていうんでしょうか、スゥルタイ・レジェンズ?みたいなデッキが印象的でしたね」

――レジェンズといえばエスパーのイメージですが、なかなか印象的なデッキですね。お時間いただき、ありがとうございます。

日曜日:週末スタンダード1


大宮淳さん
 

――マジックをはじめてどれくらいになりますか?

大宮「中学生の頃に友達とちょっとやってたんですが、そこから空いて『神河:輝ける世界』からです」

――復帰したきっかけは何だったんでしょうか?

大宮「《放浪皇》が使いたかったからです。何のYouTube動画だったか忘れましたが、それで見て面白そうなカードだな、使ってみたいなって思ったのがきっかけですね。今のデッキには入っていませんが(笑)」

――たしかに、強力なプレインズウォーカーですもんね。ちなみに、普段からスタンダードはプレイするのでしょうか?

大宮「今はスタンダードだけプレイしています」

――何かイベントには出られたりされているのでしょうか。

大宮「こういう大きい会場に来るのは初めてなんですが、PWFMとかフライデーナイトマジック、プレマゲットのイベントには出ていますね。カジュアルに遊んでいる感じです」


大宮さんのデッキ
 

――かなり独特なデッキ構築ですが、何かこだわりはあるのでしょうか?

大宮「面白いデッキを作りたいってのはありますね。使いたいカードとか、メカニズムを主軸に自分でデッキを調整するのが楽しいです」

――ずばり、スタンダードの魅力ってなんでしょうか。

大宮「デッキパーツが決まっていないところですかね。今日もたくさんのデッキに当たりましたし、私も自分の好きなカードでデッキを組んでいますが、それでも調整を続ければ勝てるようになるところが魅力ですね。このデッキはまだまだ調整中なんです」

――初めてのプレイヤーズコンベンションはどうでしたか?

大宮「楽しいですね。マジックをやっている人がこんなに一堂に会することもなかなかないので、楽しんでます。」

――お時間いただき、ありがとうございます。


 プレイマットをゲットされた6名のプレイヤーの皆さんに話を伺いました。改めて、お時間をいただきありがとうございました。

 スタンダードには競技的な側面もあれば、「プレマゲット!」のようなカジュアルなイベントもたくさんあります。

 スタンダードはどんな形でも楽しむことができる、懐の広いフォーマットになっていると私は感じました。また、店舗大会も戻り、大型イベントでも新たな灯を灯したプレインズウォーカーをたくさんスタンダードイベントでみかけました。

 ベテランプレイヤーから初心者まで誰もが楽しめるイベントが用意されているのが、今のスタンダードと言えるのかもしれませんね。

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