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マジック:ザ・ギャザリング世界選手権2019

戦略記事

世界選手権2019ドラフトB卓 ハイライト

Adam Styborski

2020年2月14日

 

 世界選手権2019のドラフトB卓は、8人のプレイヤーによる、当然のように協力的な流れになった。各プレイヤーは、それが自分の好みでなかったとしても、自身の色にすぐ落ち着いたのだ。A卓ではトラルフ・セヴラン/Thoralf Severinが大胆な色変えをして話題を呼んだが、B卓のプレイヤーは全員が早くから色を決めていたため、結果としてデッキは全体的にはるかに強いものとなった。

 ポール・チェオン/Paul Cheonとマーシャル・サトクリフ/Marshall Sutcliffeは各デッキのランク付けを行い、今後の展開を予想した。いずれにしても、2-0か2-1を達成して勝者グループに進出することが選手たちの目標だ。

Magic-World-Championship-XXVI-Draft-B-Final.jpg

 より深く分析したければ、ドラフトA卓とドラフトB卓で各選手のプレイしたデッキリストをご覧あれ。

勝者グループ

 パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaは白軸の赤白デッキになったことには満足していなかったが、それでも歩み止めることはなかった。イーライ・ラヴマン/Eli Lovemanはハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezとの試合に進む前に、ブラジルの殿堂顕彰者がどれほどまでに粘り強いのかを身をもって知ることになったのだ。ダモ・ダ・ロサは残りライフ1でしっかり踏みとどまり、攻撃を押し込み、そして《炎の覆い》でゲームを決めたのだった。

ライフ残り1で、 @PVDDRが攻撃して逆転……厳しい戦いを乗り切りました。

これで2-0となり、勝者グループへ進出しました。 #MTGWorlds

 

 ラヴマンは《運命の手、ケイリクス》でハビエル・ドミンゲスを圧倒し、現世界王者に敗者グループへ追い込みました。

 ラヴマンは自身のデッキが最強の1つであると感じており、《運命の手、ケイリクス》の3つの能力をお手本のように駆使してその強さを世界に知らしめた。第1ゲームではまず[-3]能力の除去を使い、それから[-7]の「奥義」に必要なだけの[+1]能力を起動した(ここでドミンゲスは投了を選択)。そして続くゲームでもラヴマンは完璧なタイミングで《運命の手、ケイリクス》を引き、ドミンゲスを押し留めて勝利を決めた。

ドラフトで2-1を達成し、 @blackshirtmanがスタンダードを勝者グループで戦うことになりました!

http://twitch.tv/Magicにアクセスし、 #MTGWorlds初日の残る試合のゆくえをご覧ください!

 

 一方、配信されていない側では、クリス・カヴァルテク/Chris Kvartekがその豊富なリミテッドの経験を活かし、《深海住まいのタッサ》の力で2-0を素早く達成した。

ドラフト2-0! タッサ+引き強=出来すぎ :D

 

 家で観戦している人々も、今や世界中が期待しているようにカヴァルテクが刻む足跡に注目している。

@Kavartech スタンダード・マスター、モダン・マスター、それからドラフト・マスター? これは不公平だ。 @MagicEsports、たのむナーフしてくれ。

 

 B卓の中でも最強のデッキのうちの1つを組んだラファエル・レヴィ/Raphaël Lévyは、ラヴマンとマティアス・レヴェラット/Matias Leverattoとの対戦で1勝1敗とし、同郷のジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Deprazと対峙することになった。ドゥプラの4色デッキも強そうに見えたが、『テーロス還魂記』リミテッド最強カードの一角たる《キオーラ、海神を打ち倒す》がゲームを決めた。

 英雄譚を準備する時間を手に入れたレヴィは、8/8の呪禁持ちを生成してドゥプラの逃げ道を奪った。案の定、この不動の初手の3章を完遂して、レヴィはキオーラの勝利に乗ったのだった。

敗者グループ

 4人が勝者グループに進出し、残る4人は敗者グループで生き残りを懸けた戦いに臨む。

  • アンドレア・メングッチ/Andrea Mengucciはデッキ登録の誤りで1ゲームを落とすと、そのまま2連敗を喫した。
  • マティアス・レヴェラットもまた、あっという間に2連敗して敗者グループに進んだ。
  • ジャン=エマニュエル・ドゥプラとハビエル・ドミンゲスは上述の通り2敗目を喫し、敗者グループでメングッチとレヴェラットに合流した。
Magic-World-Championship-XXVI-Draft-B-Bracket-04.jpg

 

(Tr. Keiichi Kawazoe)

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