2499人が参加したグランプリ・横浜2019。久々の首都圏での構築フォーマットによるグランプリとあって、多くのプレイヤーがモダンのデッキを手に、パシフィコ横浜へと訪れた。

　そして、８回戦終了時点で６勝２敗の足切りラインをくぐり抜けたのは、わずかに473名。実に80％以上のプレイヤーが姿を消すことになった。

　本記事ではその473名の全デッキリストを分析した結果の、メタゲームブレイクダウンをご紹介しよう。

　モダンのグランプリでメタゲームブレイクダウンを行うたびにこの種の言葉を使っているような気がするのだが、敢えて言おう。

　多種多様。

　使用者が１人のデッキタイプを「その他」としてひとまとめにしたものの、それでもなお45種類ものデッキが存在している。

　グランプリ・サンパウロ2019のメタゲーム（リンク先は英語）と比較して、「イゼット・フェニックス」が最大勢力なのは変わらないが、２番手に「５色人間」がランクインしている。また、「バーン」が「緑単トロン」と同じく7.2％の34名と、大きく勢力を拡大している。

　また、先週の大型WPNプレミアムトーナメントで上位を独占した「青白コントロール」は、それほど数を伸ばしていないようだ。同じフェアデッキではむしろ万能ミッドレンジと言える「黒緑ジャンク」が上回っている状況だ。

　「正解」と言えるデッキが存在しないこのグランプリで、果たしてどのようなデッキがトップ８に進出するのか、熱戦の行方から目が離せない。

　……さて、ところで読者の皆さんが気になっているのは、「その他」にまとめられているデッキではないだろうか。というか、間違いなくそうだろう。

　ということで、以下に使用者が１名のみだったデッキタイプの一覧を掲載しよう。

　それぞれのデッキをひとつひとつ紹介したいのはやまやまだが、とても紙面と時間がないので割愛させていただく。

　このグランプリで大きな話題を集めた「エターナル・デボーテ」もそうだが、モダンがいかに自由な環境であるかを、端的に示しているのがこの数々のデッキの種類だろう。

　かつて活躍したデッキや、個性的なカードをフィーチャーしたデッキなど、モダンはありとあらゆる可能性を提示してくれる。

　ぜひ、これからモダンを始めようという読者の方がいれば、既存の概念にとらわれず、自由な発想でデッキを作ってみてほしい。