ニコル・ボーラスが世界征服にやってきた！ ギデオンたちゲートウォッチが駆けつける！

　そして多元宇宙中から、たっっくさんのプレインズウォーカーたちがラヴニカ次元にやってきた！

　これが新セット『灯争大戦』の簡単なあらましだ。

　実際に全容が明らかになったばかりの『灯争大戦』では36枚（テゼレットを含めて37枚）のプレインズウォーカーがカードとして収録される。（ 『灯争大戦』カードイメージギャラリー）

　さて、背景世界から少し離れて、競技マジック目線で「注目」のプレインズウォーカーはあるだろうか？ これまで全てのプレインズウォーカーが神話レアとして収録されてきたところに、レアやアンコモンで多数収録というのは画期的な挑戦だろう。

　そこで、マジックフェスト・横浜2019に参加するプロプレイヤーたちに第一印象をうかがった。はたして答えに挙がったカードから新時代のマジックを担うプレインズウォーカーは輩出されるのか！？

行弘 賢（マジック・プロリーグ参加プレイヤー）

行弘「アンコモン、強いの多いですね。（カードプレビューを見ながら）これも強いな、これも良いですね。させない・できないって能力が多くて、需要があるカードは多いと思います」

行弘「うん。おすすめはヴラスカ（《群集の威光、ヴラスカ》）！ 混成マナなので使いやすくて、色んなデッキで採用できそう。あとチャンドラ（《炎の職工、チャンドラ》）。[+1]能力が普通に強いことはもちろん、（[+1]能力から入った）チャンドラ自身が殴られればその分だけダメージが入るってことで５点吸ってくれて５点与える、つまり４マナ５点ドレイン。強い！」

佐藤 レイ（マジック・プロリーグ参加プレイヤー）

佐藤「あんまり全部を見切れてはいないんだけど、ギデオン（《黒き剣のギデオン》）！ 強そうだね。３マナ４/４で忠誠度も高いので、イチ推し。あとはラル＝ザレック（《嵐の伝導者、ラル》）も強いと思う」

渡辺 雄也（マジック・プロリーグ参加プレイヤー）

渡辺「下の環境（モダン・レガシー）だとアショク（《夢を引き裂く者、アショク》）強そうだよね。フェッチが止められるっていうのは凄い」

渡辺「スタンダードでは神話レアやレアのプレインズウォーカーが強そう。テフェリー（《時を解す者、テフェリー》）とかは他の人からも名前が挙がるかな」

村栄 龍司（ゴールドレベルプロ）

村栄「テフェリー（《時を解す者、テフェリー》）は荒野の再生デッキにいれても強いし、荒野の再生デッキに対しても強い。対戦相手になにかをさせないって能力が多いので、使えるカードは多いと思う。ティボルト（《無頼な扇動者、ティボルト》）の『回復させない』っていうのは、モダンでも使えそう」

　スタンダードのみならずモダンやレガシー目線でも採用の可能性が検討できるカードの名前も挙がった。

　注目を集めたのは「させない」「できない」といった相手の能力・行動を制限する常在型能力を持つプレインズウォーカーたちのようだ。一部の相手を的確に機能不全に陥れるためのサイド・カードとしての評価の高さということでもあるのだろうか。

　また《黒き剣のギデオン》のようにデッキのメインパーツとなるようなカードの存在も、気にかけられている。はたして『灯争大戦』勃発後の構築シーンではどのような新世界が待っているのか。

　カードプレビューを見て気になったプレインズウォーカー・カードを見つけた人は、ぜひ新環境になった暁には使ってみてほしい！