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ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019

戦略記事

ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019 2日目メタゲームブレイクダウン

Frank Karsten
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2019年4月27日

 

 初日を戦った515名のプレイヤーたちのうち、4勝4敗以上の成績で2日目へ進出できたのは320名(全体の62%)。理論的にはモダン部門が1勝4敗でもドラフト部門全勝なら2日目進出の目はあり、モダンで3勝2敗と勝ち越してもドラフト全敗なら初日敗退の可能性はある。だがそれでも、初日を突破できるだけの優れたモダン・デッキを分析することに意味はあるだろう。

 私は「2日目進出率」に注目してその大会のメタゲームの結論を引き出しているのだが、どうやら今回はそれが叶わなそうだ。昨日の使用率上位5デッキは、上から順に「トロン」、「イゼット・フェニックス」、「人間」、「白青コントロール」、「ドレッジ」だった。そして今日再び分析をしてみると、なんと順位がまったく変動しなかったのだ。分析結果は以下の通りだ。

アーキタイプ 初日使用者数 使用率 2日目使用者数 使用率 進出率
トロン 75 14.6% 41 12.8% 54.7%
イゼット・フェニックス 62 12.0% 39 12.2% 62.9%
人間 53 10.3% 31 9.7% 58.5%
白青コントロール 38 7.4% 24 7.5% 63.2%
ドレッジ 32 6.2% 21 6.6% 65.6%
鱗親和 25 4.9% 19 5.9% 76.0%
グリクシス・「死の影」 30 5.8% 17 5.3% 56.7%
エルドラージ系 25 4.9% 17 5.3% 68.0%
アミュレット・タイタン 21 4.1% 12 3.8% 57.1%
The Rock 17 3.3% 12 3.8% 70.6%
唸りプリズン 14 2.7% 11 3.4% 78.6%
バーン 14 2.7% 9 2.8% 64.3%
赤緑ヴァラクート 10 1.9% 7 2.2% 70.0%
むかつき 8 1.6% 6 1.9% 75.0%
エスパー・コントロール 16 3.1% 5 1.6% 31.3%
親和 8 1.6% 5 1.6% 62.5%
感染 8 1.6% 5 1.6% 62.5%
ジャンド 5 1.0% 4 1.3% 80.0%
ボーグルズ 5 1.0% 3 0.9% 60.0%
その他 49 9.5% 32 10.0% 65.3%

 最終列が「2日目進出率」を表している。これは、ある特定のデッキ・タイプを使用したプレイヤーのうち、何割が2日目へ進出できたかを示す数値である。

 5人以上の使用者を集めたアーキタイプの中で、最も良い2日目進出率を記録したのは「鱗親和」(76%)と「唸りプリズン」(79%)だった。ともに全体平均の62%を大きく上回る結果であり、《オパールのモックス》と《古きものの活性》はモダンのベスト・カードであり続けているようだ。

 「その他」のカテゴリーで特筆すべきは、「ランタン・コントロール」の2名と「ヴァニファール進化」の2名、「『純鋼の聖騎士』コンボ」の2名が全員2日目へ進出していることだろう。彼らは2日目の競技をさらに刺激的にしてくれるはずだ。

 一方、5人以上の使用者を集めたアーキタイプの中で、最も悪い2日目進出率となったのは、「トロン」(54.7%)と「エスパー・コントロール」(31.3%)だった。とりわけ、最も人気を集めた「トロン」の2日目進出率が平均を下回ったという事実には注目すべきだろう。「トロン」は今大会において多くのプレイヤーに警戒されており、《減衰球》のようなサイドカードでしっかり対策されていたのだ。「エスパー・コントロール」も結果としては奮わなかったものの、オリヴィエ・ルーエル/Olivier Ruelがこのデッキで初日全勝を果たしていることは特筆すべきだろう。

 とはいえ、この分析では8-0のプレイヤーも4-4のプレイヤーと同じ扱いで集計されるため、2日目進出率の数値には多少の濁りがある。予選ラウンドが終了すれば、モダン部門の全アーキタイプの勝率を出せるだろう。きっとより有益な情報になるはずだ。

(Tr. Tetsuya Yabuki)

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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