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ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019
ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019 2日目の注目の出来事
2019年2月23日
(編訳注:埋め込み動画は英語実況のものとなります。)
ドラフト3回戦、そしてスタンダード5回戦を終え、ここクリーブランドで行われるシーズン最初のミシックチャンピオンシップのトップ8が出揃った。しかしこの週末には、それだけにとどまらず多くのことが起きている。ここに、2日目に起きた特筆すべき出来事をまとめてみよう。
トップ8が決まる
スター揃いのトップ8についての話をしよう。マジック・プロリーグのメンバーであるリード・デューク/Reid Dukeとマルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalhoがいる。また、殿堂顕彰者のルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargasもいる。さらにイギリス選手権王者のオータム・バーチェット/Autumn Burchett、グランプリのトップ8常連であるミカエル・ボンデ/Michael Bondeと井川 良彦、そしてアレックス・マイラトン/Alex Majlatonも名を連ねる。そして、最後にグランプリ・ワルシャワ2018のトップ8で個人最高成績を塗り替えた新星、ジュリアン・ベルトー/Julien Berteauxbという顔ぶれだ。
2日目のメタゲームは、ここで見られるように非常にバランスの取れたものであり、トップ8もそれに違わぬ状態である。
- アゾリウス・アグロ
- 青単テンポ
- 青単テンポ
- エスパー・コントロール
- シミック・ネクサス
- 青単テンポ
- グルール・アグロ
- イゼット・フェニックス
トップ8入賞という結果は(16回戦のうちドラフトが6回戦をも占める以上)ある一面でしかないということを忘れてはならないが、一方、開始時点で最大勢力を誇っていたデッキから誰一人トップ8に進出しなかったのも事実である。はたして現環境はスゥルタイと《ハイドロイド混成体》に定義されただろうか? それは時間だけが教えてくれるだろうが、少なくとも日曜が楽しみであることは確かだ。
リードが4度目を達成
マジックの情報を追っている人なら誰もがリード・デュークを知っているだろう。そう、彼は世界で最も素晴らしいプレイヤーの1人であり、また優れたコンテンツの製作者でもあり、驚くべき競技成績を誇っている。これまでに3回のプロツアー・トップ8入賞、23回のグランプリ・トップ8入賞を達成し、これは史上10位以内に残るものだ。しかし、将来殿堂に選ばれるためには、実は彼はあともう一度プロツアー・トップ8に入賞することが必要だったのだ。
そして、その挑戦は達成されたと考えるべきだろう。
デュークが日曜の時点で単なるトップ8以上のものを手にすることに疑いの余地はない。4度目を達成した彼の喜びは、彼の友人から支援者へ、そしてこのゲームの偉大な大使がその地位を確立する姿を目にした世界中の観戦者たちへと、伝播していったのだ。
LSVが記録を伸ばす
この殿堂顕彰者が過去最高のプレイヤーの1人であることを否定する者はいないだろう。だが、スコット=ヴァーガスが今なお続けていることは、マジックの歴史上誰も成し遂げたことがなく、そして途方もなく長い期間にわたるものだ。
LSV has 5 Top 8s in the last 8 PTs/MCs he has played. What?!?! I can’t remember anything resembling a run that strong since before Magic Online existed. https://t.co/Eiek6I9MUb
— Randy Buehler (@rbuehler) February 23, 2019
LSVが直近8回のPT/MCでトップ8入賞5回だそうだ。どういうこと!? Magic Onlineが存在する以前から走り続けてるとは到底信じられない。
今回で彼は自身9回目のトップ8入賞であり、これはガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassifと並び歴代4位の記録となる。プロツアー『ラヴニカのギルド』にて惜しくも決勝で破れた直後に、再びのトップ8入賞だ。またしても彼の経歴に決勝ラウンド進出が加わったことで、まだ成し遂げていない2つ目のトロフィー獲得を果たせるチャンスがやって来た。
@lsv has unfortunately pretty bad tiebreakers and might have to play. I do appreciate that he took a year off the PT to do coverage to keep a little bit of a spark in the 'best of all time' discussion. Thanks for that, Luis!
— Kai Budde (@kaibudde) February 23, 2019
@lsvはオポが良くないからプレイしないといけないかもしれない。彼が1年間プロツアーの舞台から離れて解説者を務めていたのは、「歴代最強」の議論を活気づけるためだってことを理解してるよ。ありがとう、ルイス!
ドラフトマスター、再び
記録を継続しているのはLSVのみではない。カルヴァリョもまた直近4回の主要イベントで3回目のトップ8なのだ。彼は世界有数のリミテッドプレイヤーとして憧れの対象であったが、この週末でその理由を見せつけた。青緑赤デッキでの2度の全勝は彼の環境への順応力の表れであり、決勝ラウンドで彼と対峙するプレイヤーたちはフォーマットがスタンダードであることを喜んでいるに違いない。
ラファエルがローグへ
スタンダードに目を移そう。順位表を見ていくと、さらに興味深いことがわかる。多くのプロはこの大会でスゥルタイがもっとも注目されるデッキであると考えていたため、殿堂顕彰者のラファエル・レヴィ/Raphaël Lévyはそれに対し相性の良いデッキを持ち込むことに決めたのだった。
その決断は報われたと言えるだろう。
レヴィの最終成績は11勝5敗だったが、スタンダードでは8勝2敗、中でもスゥルタイに対しては6勝1敗を記録した。ラファエルは見事に泳ぎきったのだ。
5 《森》 5 《島》 4 《繁殖池》 4 《内陸の湾港》 4 《手付かずの領土》 -土地(22)- 4 《水底の生術師》 4 《翡翠をまとう者》 4 《クメーナの語り部》 4 《深根の精鋭》 4 《マーフォークの霧縛り》 4 《銀エラの達人》 2 《マーフォークのペテン師》 4 《オラーズカの暴君、クメーナ》 -クリーチャー(30)- |
4 《孵化 // 不和》 4 《深根の水域》 -呪文(8)- |
1 《呪文貫き》 4 《クロールの銛撃ち》 4 《否認》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《マーフォークのペテン師》 1 《押し潰す梢》 2 《大嵐呼び》 -サイドボード(15)- |
ボーラスがカメオ出演を果たす
ミシックチャンピオンシップは真剣勝負の舞台であると同時に、必ず少しばかり愉快な瞬間も訪れるものだ。今回の「愉快な瞬間」については説明はいらないだろう――なんとミシックチャンピオンシップと併催されているマジックフェストから、ニコル・ボーラスが訪問してくれたのだ。
"... There's an elder dragon right behind me, isn't there." #2019MC1 https://t.co/HK89JD3MEX
— Magic: The Gathering (@wizards_magic) February 23, 2019
「……エルダードラゴンが、すぐ後ろに」
(Tr. Keiichi Kawazoe)
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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