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ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019

戦略記事

ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019でのドラフト6-0達成者

Corbin Hosler
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2019年2月23日

 

 『ラヴニカの献身』ドラフトの頂点に達するためには、実際何が必要なのだろうか?

 ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019でのドラフト6-0達成者を見る限り、その答えは「望むものをとにかく十分に」である。6人のプレイヤー――リード・デューク/Reid Duke、マルシオ・カルヴァリョ/Márcio Carvalho、ジャック・キーファー/Jack Kiefer、ポール・リーツェル/Paul Rietzl、フランシスコ・サンチェス/Francisco Sanchez、そしてジュリアン・ベルトー/Julien Berteauxはこの土曜に再びドラフト全勝を達成したことにより、トップ8争いへのその足場を確かなものにしている。

 この6人が選択したアーキタイプは? それぞれのギルドに散っている。2人はアゾリウス、また別の2名はシミックを選択し、ラクドスとオルゾフも1人ずつ全勝者を輩出した。昨日の全勝者が最も多かったことを考えれば、グルールについても不利を感じすぎる必要はないだろう。

 アゾリウスはこの2日目を導いた最も驚くべきアーキタイプの1つであり、それはまさにこの週末「青白ナンセンス」と称されるものである。

Reid Duke
ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019 2日目ドラフト/『ラヴニカの献身』ブースタードラフト(2019年2月23日)[MO] [ARENA]
9 《
7 《平地
2 《アゾリウスのギルド門
-土地(18)-

1 《プテラマンダー
1 《フェアリーの決闘者
3 《新プラーフのスフィンクス
1 《予見のスフィンクス
2 《暴風のドレイク
-クリーチャー(8)-
1 《解任 // 開展
3 《スライム縛り
1 《火消し
1 《可能性の揺らぎ
1 《吸収
1 《拘引者の忠告
1 《制動規範
1 《法魔道士の束縛
1 《思考崩壊
1 《スフィンクスの眼識
1 《詮索の目
1 《渦巻く激流
-呪文(14)-

-サイドボード(0)-

 もちろん、《評議会の急使》や《アゾリウスの騎士判事》、《法魔道士の束縛》、《スライム縛り》などといったカードによってゲームを膠着に導くというのは、アゾリウス評議会の完全な説明と言えるだろう。そしてそこから先の選択肢は多い。マイク・シグリスト/Mike Sigristはその初日ドラフトの成功を《叫び盾》によって達成したが、多くのアゾリウス・デッキは飛行クリーチャーによって攻撃するというすでに確立された手法に向かっている。

 マジック・プロリーグのメンバーであり、世界最高のリミテッド・プレイヤーの1人であるカルヴァリョは、2度のドラフトどちらでも色を散らすことを恐れないデッキにより、今週末もまた6-0の記録を達成したのだった。

「『ラヴニカのギルド』では本当に選んだギルドの上でしかドラフトできなかったけど、今回はもう少し遅い環境だし門のおかげもあって、もう少し大胆に行けるんだよ」と彼は説明する。「どっちのドラフトでも門と《開門》合わせて5~6枚を取ってるんだ」

 当然、最善のギルドや最高のカードを知ること以外にも、ドラフトで考えるべきことは多い。

「今日のドラフトでは、《ケイヤの怒り》と《ヒレバサミダコ》の選択があったんだ」と彼は言う。「《ケイヤの怒り》の方が良いカードではあるけど、そのパックの残りのカードを見る限りオルゾフの良いカードがまだ2枚残っていて、《ヒレバサミダコ》を取っておいた方が他の3人を白黒で争わせることができる」

 このカルヴァリョの戦略は功を奏し、彼はその返しのパックの3手目にして《培養ドルイド》を手にすることができたのだった。この週末の『ラヴニカの献身』ドラフトで学べることがあるとすれば、それは表に見えることより遥かに多くのことが起こっているということだろう。

(Tr. Keiichi Kawazoe)

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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