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ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019
ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019 初日ドラフト全勝者
2019年2月22日
この環境では、攻める側が有利であることが判明した。
少なくとも、ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019初日のドラフト・ラウンドでは、その傾向が顕著だった。500人に迫るプレイヤーの中から最も多くのドラフト全勝者を輩出したのが、赤のクリーチャー率いる「グルール」と「ラクドス」だったのだ。
アーキタイプ | 全勝者数 |
---|---|
ラクドス | 11 |
グルール | 11 |
オルゾフ | 8 |
アゾリウス | 7 |
シミック | 7 |
ティムール | 5 |
エスパー | 3 |
ジャンド | 2 |
マルドゥ | 2 |
バント | 1 |
5色門 | 1 |
(分類についての注意:1、2枚他の色をタッチした2色デッキについては、中核を成す2色のギルドに分類した。それより多く3色目が採用されている場合は、3色の表現を用いている)
「どのギルドもできるから、この環境では決め打ちをしないようにしている」と、ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duinは語る。彼はその理論のもとで今回はアゾリウスを組み上げ、全勝というこの上ない結果に結びつけた。「基本的には、流れてきたものから汎用性が高い強力なカードを求めたよ」
事実、BBDのドラフトはリミテッドでは成功しにくい戦略を成功させた見事なものだ。例えば彼のデッキにはクリーチャーが6体しかおらず、その他の枠は除去やデッキを掘り進めるカードで埋まっている。では数少ないクリーチャーが対処される場合、勝ち手段はどうなるのか? 2枚の《精神純化》でライブラリーを修復し、対戦相手のライブラリー切れを狙うのだ。
8 《島》 8 《平地》 1 《アゾリウスのギルド門》 -土地(17)- 2 《徴税人》 1 《立ちふさがる霊》 1 《予見のスフィンクス》 2 《のし歩く城塁》 -クリーチャー(6)- |
3 《可能性の揺らぎ》 1 《スライム縛り》 2 《精神純化》 2 《法魔道士の束縛》 1 《吸収》 1 《拘引者の忠告》 1 《アゾリウスのロケット》 1 《公判への移送》 1 《日晒し》 1 《思考崩壊》 2 《スフィンクスの眼識》 1 《詮索の目》 -呪文(17)- |
1 《拘引者の熱情》 1 《サルーリの世話人》 2 《しつこい請願者》 1 《フェアリーの決闘者》 1 《傲慢な支配者》 1 《溶解区のイグナス》 1 《迷える思考の壁》 1 《アゾリウスのロケット》 1 《オルゾフのロケット》 1 《ゴーア族の破壊者》 1 《評議会のグリフィン》 1 《息詰まる徴税》 1 《組織の伝書使》 2 《大ムンクルス》 1 《ギルドパクトの秘本》 2 《用心深い巨人》 1 《詮索の目》 1 《絶息の騎士》 -サイドボード(21)- |
ブラウン=デュインは(少なくとも今回の全勝戦略の中では)比較的目立たない戦略で成功を収めたが、その一方で目覚ましい活躍を見せたのが赤を主体にしたアグレッシブなデッキだ。「ラクドス」と「グルール」に共通しているのは、今回のラクドスのキーワード能力「絢爛」を活かした「マナ・コスト無視」の戦い方だろう。《批判家刺殺》や《棘輪の曲芸》、《死の歓楽》といった「絢爛」を狙うことに価値を持たせるカードは多々あり、《不正相続》や《槍播き》のような「絢爛」達成に役立つカードが重要となる。そこへ「暴動」による速攻も組み合わさるのだから、「ラクドス」と「グルール」の成功にもうなずけるというものだろう。
ギルドのシナジーを活かしたデッキが推奨される『ラヴニカの献身』環境には、成功の道が数多く用意されている。最大5色の「門デッキ」についてもさまざまなアプローチが取られてきたが、今回は全勝1人という結果になった。ただしこれは、今大会に先がけて話題になりすぎたせいでドラフトで枠の争いが激しくなり、結果的に勝率が下がったと考えることもできるだろう。《門の巨像》や《燃え立つ門》、《門破りの雄羊》、《アーチ道の天使》といった強力なカードの魅力に抗える者がいるだろうか?
その中で、ヤーリ・レンチ/Jari Rentschはすべてのパーツを集めることに成功したのだった。
4 《アゾリウスのギルド門》 4 《森》 4 《島》 3 《山》 2 《グルールのギルド門》 1 《シミックのギルド門》 -土地(18)- 1 《賢者街の学者》 1 《トカゲ体の混種》 1 《評議会の急使》 1 《激昂した角獣》 1 《ヒレバサミダコ》 1 《スカルガンのヘルカイト》 1 《小走りワニ》 1 《破壊獣》 1 《門の巨像》 -クリーチャー(9)- |
1 《強撃 // 脅威》 2 《可能性の揺らぎ》 1 《成長のらせん》 1 《スライム縛り》 1 《略式判決》 1 《拘引者の忠告》 1 《燃え立つ門》 1 《グルールのロケット》 1 《法魔道士の束縛》 1 《シミックのロケット》 1 《批判家刺殺》 1 《思考崩壊》 -呪文(13)- |
-サイドボード(0)- |
『ラヴニカの献身』ドラフトでは、どの戦略を目指してもチャンスがある。明日は、2日間で6戦全勝を果たしたプレイヤーの戦略を見ていこう!
(Tr. Tetsuya Yabuki)
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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