by Yuichi Horikawa

　今回のグランプリは、『イクサラン』発売日の週末に開催されています。

　『イクサラン』と言えば、恐竜、マーフォーク、吸血鬼、そして、海賊！

　海賊と言えば、冒険と財宝。

　そう、宝物です！

　というわけで、会場にいるさまざまなプレイヤーに、

「あなたにとっての宝物カードは？」

　という質問をしてきました。

　さて、どんなカードがみなさんの宝物なのか？

　順不同で、ご案内していきます。

最近はニコニコ生放送でもお馴染みのカマニキさん

マジック歴：『第５版』の頃～

　このカードのfoilカードが私の宝物カードですね。

　この《山》は当時非常に珍しいカードで、なかなか手に入らなったのですが、私がこの会社へ入社したときに、友人が贈ってくれたカードでした。

　今でもこの１枚は、レガシーの「スニークショー」のデッキに入れて使ってます。

本グランプリの実況担当　岩SHOWさん

マジック歴：『エクソダス』の発売少し前～

　宝物カードですかぁ～......。

　いらないカードってないんですよ。中学校からずっと持ってる、ぐちゃぐちゃになったコモンのカードとかも未だに持ってますからね。中１とか中２のときは、スリーブがないまま使ってたから、土地とか擦れてボロボロとかになってたんですよね。

　で、ほんとボロボロまで使った《ファイレクシアの疫病王》。

　今ももちろん楽しいんやけど、このころが一番マジックが楽しかった時期でしたね。みんなマジックをはじめて、ルールを覚えて、それぞれが自分でデッキを作って対戦したりって感じで。トーナメントとかそんな感じじゃなくて、友だち同士で対戦する、めっちゃ楽しい思い出が詰まったカードですね。

　そして、このカードがめっちゃくちゃ強かったんですよ。

　この頃、知り合った友だちといまだに呑みにいったりするんやけど、マジックから離れてしまった友だちからも、

「《ファイレクシアの疫病王》今でも強かったりするん？」
「今はちょっとキツいかなぁ～」

　とか、今でも話題になることもありますよ。

アーティストブースでサインをもらっていた　なつみさん

マジック歴：『アモンケット』～

　マジックを始めたばかりなんですけど、『霊気紛争』の日本語のパックを１パック買ったんですよ。

　そしたら、パックの中からこの英語のカードが出てきて、えっ？なんで英語なの？って感じでした。

　よく分からないので、店員さんに聞いてみたら、

「それ、すごいカードなんで、今すぐスリーブに入れた方がいいですよ」

　って言われて、慌ててスリーブに入れたんです。

　今はスタンダードをやっているんですが、このカードを使うためにモダンのカードを少しずつ集めてます。

本選に参加されていた　ヨシハラアイミさん　カワイサトミさん

マジック歴：ヨシハラさん『基本セット2013』のころ～、カワイさん『基本セット2015』のころ～

ヨシハラ アイミさん

　マジックを本格的にはじめようと思った時に最初に手に入れて強いレアカードだったので、これは私の宝物です。

　私は元々カードショップで働いていまして、別のカードの担当をしていたのですけど、ある日店長から、「明日から君がマジック担当ね」と言われマジックを担当することになりました。

　もともと、マジックに興味があったので、それからハーフデッキでルールを覚えて、やっているうちにおもしろくなって、本格的にデッキを組もうと思ったんですよ。

　それで、一番最初に手にいれたのが《復活の声》だったんです。

　それからは、マジックにはまって草の根大会に出たり、今ではほとんどの国内グランプリに出ています。《復活の声》は私にとって、マジックの本当の入り口になったカードですね。

カワイ サトミさん

　私はこのカードのイラストを見てマジックをはじめようと思ったんです。だから、このカードが私の宝物カードですね。

　そのころはマジックをやってなかったんですが、友だちの家でカード整理を手伝ってたときにたまたまこのカードのイラストを見て、このカードが使えるならマジックを始めたいって思ったんです。

　でも、その頃は、このカードはスタンダードで使えなかったので、友人からカードを借りて、カジュアルなデッキを作ってもらいました。

　それで、チャレンジデッキの「ハイドラとの対峙」と対戦したのが、このカードとの思い出ですね。

レベル２ジャッジ・ハラ アキヒロさん

　僕がちょうどレベル２になったのが、３月でした。

　それでその時がジャッジ褒賞を推薦するタイミングもあり、多くのジャッジの方からこのジャッジ褒賞への推薦があり、その結果、誕生日に４枚のジャッジ褒賞の《意志の力》が届きました。

　ほんとうにうれしくて、それは今も額に４枚入れて部屋に飾っています。

瀧村和幸プロ

　すごく好きで、Foilを集めていたカードです。

　ちょうどマジックに復帰したころで、「人間リアニメイト」のデッキを使っていたんです。

　このカードがそのデッキのフィニッシャーで、これを場に出すことで、墓地から人間・クリーチャーを戦場に出し、コンボを決めるデッキでした。

　このデッキが無ければ、今のマジックプレイヤーの自分はいなかったかもしれないので、とても想い入れの強いカードですね。

山本賢太郎プロ

　宝物のカードですか......うーん、むずかしいですね。

　《サイカトグ》ですかね？

　すごく強くてずっと使っていました。

　マジックを始めて、中級者ぐらいになったとき、初めて勝てるデッキを組んで、その中心のカードがこれだったからです。

　めちゃくちゃ勝ったイメージのあるカードですね。

殿堂プレイヤー　藤田剛史さん

　《Mishra's Workshop》が有名やけど、このKaja Foglioって作家のイラストが大好きなんよ。

　とにかく絵が大好きで、昔はプロツアーのたびに１枚買うとか決めて買っとったんよ。

　ほんで、なんか知らんけどこの人の絵のカードは禁止カードが多かって、海外では手に入りやすかったんよ。

　しかも、僕はこの人の描く女の子のカードが好きやって、女の子が描いてあるカードばっか手に入れとったわ。

　《Shahrazad》なんか、18枚も持ってるで。

　知ってる？ 《Shahrazad》？ 意味わからんカードなんよ。

　今の盤面とか、墓地とか、手札とかライフを置いといて、今残ってるライブラリーを持って隣でもっかいゲーム始めるって呪文なんよ。

　で、そのゲームに負けたプレイヤーは、元のゲームでのライフ半分を失うって効果なんよ。わけわからんよね？

　でも、これ、めっちゃ好きで、負けかけた時に打ったら、新しいゲームなるし、そこで負けかけたらうてば絶対負けんやんって思って、４枚入ったデッキで大会出たことあるんよ。

　そしたらな、この呪文の効果ではじまった新しいゲームを相手が一瞬で投了して、相手はライフ半分失うけど一瞬で効果が終わるんよ。ほんで、そのまま負けてん。

　その手があったかっ!? って感じやったわ、ほんまに。

　まぁ、このカードやっぱり禁止されて、今も禁止のままなんやけど(笑)

　とにかく、僕は、この人の絵が好きやし、今のそれらのカードは大事に家のファイルに入ってるよ。宝物やね。

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　多くのカードが出ました。

　人の数だけ宝物のカードがあり、そこには、それぞれの人の思い出や、想い入れがあるんだなと改めて感じさせてくれました。

　あなたの宝物のカードはなんですか？

　そこには、きっと素晴らしい思い出も詰まっていると思いますよ。