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グランプリ・名古屋2018
第4回戦:チーム 石井/菅谷/小堺 vs. チーム Wang/Xu/Li
写真左手前から石井/菅谷/小堺。右手前からWang/Xu/Li |
昨年のグランプリ・静岡2017秋。スイスラウンド最終戦で石井 泰介、菅谷 裕信、小堺 透雄のチームがトップ4を決めた時、菅谷は机に突っ伏し嗚咽した。
「やっと3人で同じプロツアーに行ける……!」
グランプリ・北京2016で2度目となる個人戦グランプリ優勝を果たした時でもほとんど涙しなかった菅谷が、歓喜の、大粒の涙を流したのだ。
対するワン/スー/リーは中国出身のプレイヤーで、真ん中に座るスーはグランプリ・香港2018でトップ8に食い込んでおりチームメイトから全幅の信頼を置かれている。
「チーム戦は個人戦に比べて負ければ3倍悔しい。勝てば3倍嬉しい」
多少のニュアンスの違いはあれど、プレイヤーたちはこう語る。
自分が全てを背負う戦いもあれば、仲間と分かち合う戦いもある。
グランプリ・名古屋2018、第4回戦が幕を開けた。
B席:菅谷(セレズニアタッチ赤黒) vs.スー(ディミーア) ゲーム1
先手のスーが1ターン目《雇われた毒殺者》から2ターン目《思考消去》で菅谷の手札を暴き、《活胞子ワーム》《薔薇たてがみのケンタウルス》《鋼胴の甲虫》《ケンタウルスの仲裁者》《秋の騎士》から《秋の騎士》が墓地へ送る。そして、3ターン目には《囁く工作員》をプレイと、序盤の主導権を握る。
菅谷はブロッカーである《鋼胴の甲虫》を除去されダメージレースを先行されてしまう展開だが、先ほど公開されたクリーチャーを順々に展開していく。サイズでは分のあるセレズニアだけに、まずは地上の制圧を目指す。
だが、《霧から見張るもの》でクロックを用意され、《家門のギルド魔道士》《夢喰い》で妨害されると、先にライフを削り切られてしまった。
B席:菅谷 vs.スー ゲーム2
菅谷の《デヴカリンの造反者》を《死の重み》で除去したスーが主導権を一気に握る。
《虚報活動》からタッチの《駐屯地の兵長》を《軽蔑的な一撃》で弾くと、《泥棒ネズミ》《囁く工作員》《ディミーアの密告者》《雇われた毒殺者》と一気にクリーチャーを展開する。
《虚報活動》はすぐに《押し潰す梢》で対処していた菅谷だったが、迫り来るスーの軍団に対して反撃することができず、一番最初にマッチを終えることとなってしまった。
菅谷 0-2 スー
C席:小堺(イゼット) vs. リー(セレズニア) ゲーム1
小堺が《ゴブリンの電術師》《跳び蛙》《静電場》と並べ、リーが《レーデヴの勇者》《ケンタウルスの仲裁者》と地上は膠着模様となる。
その間、小堺の《跳び蛙》が飛行を持って一方的にリーのライフを削り、さらに《実験の狂乱》!
かつての《未来予知》を思い起こさせるこのカードが、小堺にカードアドバンテージを供給し続ける。
最終的に小堺は手札に《パルン、ニヴ=ミゼット》など強力なカードを抱えることになりつつも、《実験の狂乱》を破壊することなくゲームをもぎ取った。
C席:小堺 vs. リー ゲーム2
小堺が《ゴブリンの旗持ち》から《火小僧》《気難しいゴブリン》と順調に展開していく。
リーは《刎頸の友》から《レーデヴの勇者》で迎え撃つが、これは能力を起動した際に《高熱仮説》で失ってしまう。
リーの戦線を支えているのはこのトークンたち。
だが、それを一掃する
これで戦線が崩壊したリー。そのまま戦況を立て直すことができなかった。
小堺 2-0 リー
A席:石井(ディミーア) vs. ワン(イゼット) ゲーム1
先手のワンが《火小僧》から《跳び蛙》という好スタートを切る。
一方、後手の石井は《概念の雨》から硬さに定評のある《賽銭ガニ》をブロッカーに立てるが、コンバットトリックによりこれを失ってしまう。
だが、ワンの《奇矯なサイクロプス》を《捕獲球》で無力化すると、失速気味のワンに対し、《闇刃の工作員》《霧から見張るもの》《街見張りのスフィンクス》と連打していく。
ワンは《火小僧》で石井のライフを一桁まで落とし込むが、石井が《概念の雨》から除去をプレイすると、速やかにチームメイトに1本目を落としたと伝えた。
A席:石井 vs. ワン ゲーム2
ワンの《ゴブリンの旗持ち》と石井の《雇われた毒殺者》が相打ちとなり、ワンが《ゴブリンの電術師》《ウォジェクの護衛》とアタッカーを並べていく。
石井も《囁く工作員》を《ゴブリンの電術師》と相打ちさせ《夜帷のスプライト》を召喚するが、土地が4枚でストップしてしまい、《ディミーアの偵察虫》をサイズアップさせながら耐える時間が続く。
一方、順調に展開するワンは《静電場》《火小僧》《霧から見張るもの》《跳び蛙》を追加し石井のライフを削っていく。
《賽銭ガニ》《囁く工作員》と地上の防御を固めた石井に対し、ワンは《霧から見張るもの》こそ戦闘で失うものの、残りわずかとなった石井のライフを《静電場》で1点ずつ削っていく。
そして、最後は《直流》を引き込み、ゲームは最終戦へともつれ込むことになった。
勝敗はふたりの最終ゲームで決着がつくことになった。
各チームメンバーが一同に集い、固唾をのんで石井とワンの戦いを見守る。
A席:石井 vs. ワン ゲーム3
《沼》2枚で始めた石井だったが、その後《島》に巡り合うことができなかった。
《雇われた毒殺者》《隠された影》《囁く工作員》とクリーチャー自体は召喚できたが、ワンは順調に戦線を横に伸ばしていく。
ブロッカーを立ててみても《音波攻撃》を当てられてしまいライフは一気に半分の10まで落ち込んでしまう。
結局、最後まで《島》にたどり着けなかった戦況を見つめていた石井は、苦笑いして土地を片付けたのだった。
チーム 石井/菅谷/小堺 1-2 チーム Wang/Xu/Li
チーム Wang/Xu/Li Win!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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