本記事ではPart1から引き続き注目チームを紹介していく。

※プレイヤー名は左からプレイヤーA/B/Cの順で記載

※受付時に記載があったチームのみチーム名を記載

大澤 拓也/廣澤 遊太/津村 健志「Switch」

写真左から大澤 拓也/廣澤 遊太/津村 健志

　殿堂プレイヤー津村健志と、プロツアー・プラハ2006王者の大澤拓也、そして日本選手権2017で決勝ラウンド進出経験のあるブロンズレベル・プロ廣澤遊太の３名がチームを組んだ。

　３人ともに2000年代中盤から日本のマジックシーンを支えてきたプレイヤーであり、津村と廣澤は今現在もグランプリやプロツアーで活躍を続けている。

　大澤は最近こそあまりグランプリなどマジックのイベントで姿を見ることは少なくなったが、リミテッドプロツアー(現在と異なり、かつてのプロツアーは単一フォーマットで行われていた)での優勝、準優勝という記録を持つ、世界屈指のリミテッダーであった。

　再び栄光を――

　「強い日本」を知る彼らはどのような結果を残すだろうか。

長岡 崇之/黒田 正城/藤田 修

写真左から藤田 修/黒田 正城/長岡 崇之

　マジック黎明期、1990年代から活動を続けている強豪たちの姿を、2018年になっても見ることができる。日本初のプロツアー王者である黒田、プロツアー・アムステルダム2004準優勝やグランプリ・台北2005優勝の戦績を持つ藤田、グランプリで４度の決勝ラウンド進出を誇る長岡の３人は今もなおグランプリに出場し、マジックを続けている。もちろん、歳を重ねかつてと環境が変わり、かつてのようにマジックにオールインをすることはできないだろう。それでも自分のペースで、好きなように付き合っていけるのもマジックの魅力の一つだ。

　そして、黒田と言えばチームリミテッドグランプリでで２連続の初日全勝という記録を持っており、今現在もその実力は健在だ。

　古豪の力――

　彼らほどに豊富な経験を持つプレイヤーたちは会場中を見渡してもほとんどいないだろう。長岡、黒田、藤田の熟練の技が見られるだろうか。

クリスティアン・カルカノ(アメリカ)/ペトル・ソフーレク(チェコ)/ヤン・ウィンチャン(香港)「I go to school by bus」

写真左からクリスティアン・カルカノ/ペトル・ソフーレク/ヤン・ウィンチャン

　アメリカ、チェコ、香港という欧米亜の３つの地域からゴールドレベル・プロたちが集いチームを結成した。カルカノ、ソフーレク、ヤンはそれぞれアメリカ、チェコ、香港の精鋭たちによる強豪チームだ。国際色豊かなマジックならではと言えるだろう。

　新たな黒船となるか――？

　過去、日本でのチームリミテッドグランプリでは海外の強豪たちが決勝ラウンドの席を奪い取っていく傾向が多く見られる。

　果たして彼らはそんな「黒船」と呼ばれたチームのように、このグランプリにおいてハイパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

井上 徹/高尾 翔太/加茂 里樹

写真左から井上 徹/高尾 翔太/加茂 里樹

　昨シーズンから引き続きゴールドレベルを維持した井上徹は長年の盟友である高尾、加茂と引き続きチームを組んでいる。

　ゴールドレベル・プロの井上はもちろんのこと、５度のグランプリ決勝ラウンド進出経験を持つ高尾、リミテッドグランプリでトップ８まで上り詰めた経験のある加茂と、彼らの実力は折り紙付きだ。何より、10年以上に渡る付き合いがその実力の発揮を後押ししてくれるだろう。

　確かな実力と絆――

　３人合わせて何度もグランプリ決勝ラウンド進出の経験はあるが、いまだ王者の座を手にしたことなはない。

　果たして、このグランプリでともに栄光を掴むことができるだろうか。

橋本 章平/坪内 友哉/神野 カナメ「えぬきる Team-T」

写真左から橋本 章平/坪内 友哉/神野 カナメ

　２年振りの名古屋でのグランプリとなった本イベントに向けて、名古屋のプレイヤーたちの胸に期するものは大きいはずだ。サッカーや野球などのスポーツと異なり、ホーム＆アウェイの感覚に馴染みが薄いマジックではあるが、地元でのグランプリとなれば話は違う。

　地元での戴冠を――

　名古屋にはここ何年かプロプレイヤーがいない状態が続いていた。そんな中、今シーズンにシルバーレベルまで到達した坪内。目標としていたゴールドレベルには惜しくも届かなかったものの、プロツアーで10位に食い込むなど活躍を見せた。

　地元名古屋の雄として、シルバーレベル・プロの坪内が地元の期待を背負い、チームメイトの橋本、神野とともに躍進を狙う。