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グランプリ・千葉2018

観戦記事

第13回戦:川崎 慧太(東京) vs. 瀧村 和幸(東京)

小山 和志
川崎 慧太(写真左) vs. 瀧村 和幸(写真右)

 2ndドラフトを終え、予選ラウンドはあと3回戦を残すのみとなった。

 プロツアー『戦乱のゼンディカー』王者であり、リミテッド巧者である瀧村和幸は1敗ラインでトップ8を狙える位置につけている。

 その瀧村とここでマッチアップするのは、彼と同じく本グランプリ主管であるBIG MAGICの所属プロ、川崎慧太だ。

瀧村「おいおい!上家(川崎)の方が有利に決まっとるやん!」

川崎「俺にそんな卓を操る技術ないから(笑)」

 そう、彼らは同卓のうえ上下でいきなりドラフト1回戦目からぶつかることになってしまったのだ。デッキ自体は上家であった川崎が青赤の《奇怪なドレイク》デッキ、瀧村が青緑と一定の住み分けができている状態だ。

 果たして、どちらのBIG MAGIC所属プロが勝利を収め1敗をキープするのか。

ゲーム1

 上家の川崎が先手。瀧村の《僧帽地帯のドルイド》を《本質の散乱》で弾き、《奇怪なドレイク》で飛行クロックを送り出す。

 出鼻をくじかれた瀧村は《怪しげな書架》から《星学者》と動く。

 川崎は《ドラゴンの財宝》から《予期》で《奇怪なドレイク》のパワーを上げつつ、続くターンには《ゴブリンの扇動者》と《奇怪なドレイク》2体目で都合4点のクロックを用意する。

 瀧村は《鏡像》で《星学者》をコピーすると、《野生林の鉤爪》を《星学者》にエンチャントし、《奇怪なドレイク》を乗り越えることのできる4/3まで引き上げ、ダメージレースを開始する。

 瀧村の《鏡像》は川崎の《ゴブリンの扇動者》およびゴブリン・トークンと交換になるが、《星学者》が川崎の《奇怪なドレイク》2体と同じ4点のダメージを刻んでいく。

 お互い4点のクロック、川崎の方が先にダメージを与え始めている、ということは瀧村はどこかでこのチキンレースをズラす必要がある。

 
川崎 慧太

 そして、瀧村はその手段を持っていた。

 川崎の攻撃に《道迷い》を合わせると、《ブランチウッドの鎧》を《星学者》にエンチャントし、返す刀で攻撃。川崎は《秘密の回収者》(回収は《予期》)をブロックに回さずライフは一気に4まで減少する。

 川崎は《秘密の回収者》へ《確実な一撃》を打ち込み瀧村のライフを削りつつ、回収した《予期》で《分散》を見つけ《星学者》へ打ち込むのだが、墓地から戻ってくる《野生林の鉤爪》への根本的な回答策にはなっていない。

 瀧村は《緑林の歩哨》《噛みつきドレイク》と展開し、そのまま川崎を押し切ったのだった。

川崎 0-1 瀧村

 

川崎「負けー。ミスったー!」

瀧村「ミスったね。《確実な一撃》ぶちこみ得でしょ(笑)」

川崎「余計なことを考えてしまった……」

 
ゲーム2

 先手の川崎が《本質の散乱》を捨てながら《苦しめる声》。瀧村が《緑林の歩哨》《僧帽地帯のドルイド》という立ち上がり。

 川崎は《ドラゴンの卵》から《稲妻の一撃》で《僧帽地帯のドルイド》を処理するのだが、《》を引けておらず苦しい展開になってしまう。

 一方の瀧村も《》を引けず《》しか戦場に置けていないのだが、《用心深いベイロス》から、むしろ《》しかないことがプラスに働く《ブランチウッドの鎧》を《緑林の歩哨》にエンチャントすると、8/8警戒という、まさに巨大な化物が誕生する。

 
瀧村 和幸

 まだ《》の引けない川崎も、《》6枚が並ぶこの状況を逆に活用しようとする。

 《電光吠えのドラゴン》をブロッカーとして召喚し、《ドラゴンの卵》をチャンプブロッカーとして使い捨て、ドラゴン・トークンの「火吹き」能力で《緑林の歩哨》を相討ちに取ろうとする……

 ……のだが、ついに《》を引き込んでいた瀧村からは《不快な冷気》!

 さらに川崎の唯一のブロッカーである《電光吠えのドラゴン》を処理したところで、川崎は「サラサラサラ……」と塵になりながら土地を片付けたのだった。

川崎 0-2 瀧村

瀧村和幸 Wins!
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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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