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EVENT COVERAGE
エターナル・ウィークエンド・アジア2018
レガシー第10回戦:黒川 直樹(千葉)vs. 朴 高志(愛知)
600人以上が参加したエターナル・ウィークエンド・アジア2018のレガシー部門。スイスラウンドはなんと10回戦という、1日あたりのラウンド数ではグランプリをも凌ぐ異例の長丁場となった。
そんな過酷な最終ラウンドの1敗ラインでトップ8進出を賭けてふたりのプレイヤーが激突する。
朴高志はグランプリ・名古屋2014でトップ8決勝ラウンド進出の経験を持つ愛知の強豪だ。本イベントの主催でもあるBIG MAGICの所属プレイヤーであり、各構築フォーマットに精通している。「青赤デルバー」を手に、トップ8目前までたどり着いた。
一方、黒川直樹はもまた古くからのレガシープレイヤーであり強豪として知られ、WPNプレミアム・トーナメント「CARDBOX OPEN」のレガシー部門では優勝を果たしている。使用デッキは愛機の「ティムール・デルバー」もとい「カナディアン・スレッショルド」だ。
午前9時半から始まった本イベントも時計は午後8時を回ろうとしており、参加プレイヤーには疲労の色が濃く出ている。
だが、最後の1ラウンド。両プレイヤーは友人たちが見守る中、残る力を振り絞り勝利を掴むべく戦いに挑む。
黒川 直樹(写真左) vs. 朴 高志(写真右) |
ゲーム1
土地1枚でキープした後手の黒川の《秘密を掘り下げる者》《敏捷なマングース》に対し、それぞれ朴が《目くらまし》を合わせていく。
黒川は2枚目の土地を引き込めず2ターン目のアクションまで《目くらまし》に引っかかってしまい苦しい展開だ。何とか2体目の《敏捷なマングース》を通しクロックを用意する。
朴は《僧院の速槍》で一転攻勢に出ようとする。黒川は《思案》から2枚目の土地を引き込み、《僧院の速槍》を《稲妻》で処理すると《敏捷なマングース》がスレッショルドを達成し3点を刻んでいく。
朴は2体目の《僧院の速槍》から黒川の《タルモゴイフ》を3枚目となる《目くらまし》で弾く。
朴の《発展の代価》。朴の土地は1マナ分残っているが黒川は《目くらまし》を合わせる。このプレイで朴は手札の《秘密を掘り下げる者》をプレイできず、1ターンクロックの設置が遅れることとなる。
その間に黒川は2体目の《タルモゴイフ》を通す。さらに《渦まく知識》で順調に土地を見つけ、手札も整えていく。
朴は先ほどはプレイできなかった《秘密を掘り下げる者》。これは続くターンのアップキープのチェックで変身できないが、2体目を召喚しで逆転の望みを繋いでいく。
だが、黒川の《敏捷なマングース》をチャンプブロックせざるを得ず、残る1体の《秘密を掘り下げる者》は《目くらまし》をめくって変身するものの、現状を打破するカードではない。
黒川は《稲妻》を本体に打ち込み朴のライフは2。そして《渦まく知識》から《秘密を掘り下げる者》が《昆虫の逸脱者》に変身すると、朴は攻撃を見届けるまでもなくサイドボードに手を伸ばした。
黒川 1-0 朴
黒川 直樹 |
ゲーム2
黒川は《秘密を掘り下げる者》。朴は《稲妻》で処理するが、次は「被覆」を持つ《敏捷なマングース》。朴が《若き紅蓮術士》をプレイすると、さらに続くターンにも2体目を繰り出す。
黒川は《タルモゴイフ》を召喚し、さらに《若き紅蓮術士》1体に《稲妻》を差し向け、スタックでの朴の《渦まく知識》に《目くらまし》でドローを進ませない。
だが、黒川は「カナディアン・スレッショルド」としてはマナフラッドと言える4枚目の土地をセットするとターンを返すのみだ。
一方、数で押し切りたい朴は《稲妻》を黒川に打ち込みつつトークンを生み出していく。
黒川は《タルモゴイフ》を《思案》で4/5まで育てて攻撃し、《真の名の宿敵》というブロッカーも用意するのだが、朴が2枚目の《稲妻》《稲妻の連鎖》を連続で打ち込み、さらに《渋面の溶岩使い》を追加すると、黒川は数の暴力に飲み込まれてしまった。
黒川 1-1 朴
朴 高志 |
ゲーム3
朴の《渋面の溶岩使い》に対し黒川がいきなり《意志の力》を切り、《タルモゴイフ》《敏捷なマングース》で序盤から積極的にプレッシャーをかける立ち上がり。
朴は《秘密を掘り下げる者》《僧院の速槍》と連続でプレイ、さらに続くターンには《秘密を掘り下げる者》が《稲妻の連鎖》を公開して変身、さらに《思案》を挟んで2体目の《僧院の速槍》で一挙6点!
これでライフレースが朴15-黒川12となり、黒川は2体目の《敏捷なマングース》をチャンプブロッカーに立て、5点を与えるがまだ朴のライフは10と削り切るには時間がかかる。
そして朴は《稲妻の連鎖》を本体に打ち込む。黒川はこれをコピーし《昆虫の逸脱者》を撃ち落とそうとするのだが、そこに《目くらまし》を合わせ、さらに《稲妻》を黒川へ差し向け決勝ラウンドへの切符をもぎ取った。
黒川 1-2 朴
朴 高志が決勝ラウンド進出!
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