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プロツアー・名古屋11
Round 15: 角岡 利幸(東京) vs. Yong Han Choo(シンガポール)
By Masashi Oiso
プロツアー・名古屋も大詰めの第15ラウンド。
トップ8のラインが3敗1引き分けであり、現在3敗の両者はこのラウンドに勝てばインテンショナル・ドロー(同意の引き分け)によってトップ8が確定する可能性が高いのだ。
実質最終ラウンドとなり得るこのラウンドは、プレイヤーの意気込みやプレッシャーは相当なものだろう。
お互いの会話も少なく、淡々とゲームの準備を整える。
角岡のデッキは赤単。墓地に落ちると得をするアーティファクトと《カルドーサの再誕》のシナジーを取り入れた中速ビートダウンだ。
対するYongのデッキは青白緑。青のカウンター、白の《エルズペス・ティレル》《太陽破の天使》、緑の《内にいる獣》といういいとこ取りデッキ。《マイコシンスの水源》の恩恵を受けた多色コントロールの一つとなっている。
Yong Han Choo
先攻のYongはマリガンを余儀なくされる。
一方の角岡は複数の「水源」と《カルドーサの再誕》を含むまずまずの手札。
角岡は《胆液の水源》から《カルドーサの再誕》とお決まりの展開。
このキャストに対してYongが長考する。
このブロック構築において、《対抗呪文》となり得るのは実質《冷静な反論》のみであり、虎の子の一枚を使うかどうかは慎重に判断する必要がある。
特に、赤系のデッキにおいて最大の脅威である《槌のコス》を確実に対処できるのはこのカードだけなのだ。
最終的にYongは《冷静な反論》をキャストすることを選択するが、角岡は次のターンに《槌のコス》!
Yongは《エルズペス・ティレル》でトークンを生産し、攻撃によって何とか《槌のコス》を打ち取りたいところ。
しかし、畳み掛ける角岡の《オキシド峠の英雄》が、トークン達を乗り越えて《エルズペス・ティレル》を攻撃。
逆にYongの方が《エルズペス・ティレル》を失ってしまう始末。
《ファイレクシアの再誕》が場を一掃するものの、出てきた2/2のホラー・トークンはあっさり除去され、無人の荒野を4/4の《山》が駆け抜ける。
Yongは最終奥義直前のタイミングで《内にいる獣》を引き《槌のコス》を対処するが、《骨髄の破片》《ファイレクシアの再誕》という手札でビースト・トークンすら満足に対処できない。
トップデッキした2枚目の《エルズペス・ティレル》で戦線を再構築するYongだが・・・。
生まれた3体のトークンに対して角岡は《四肢切断》2枚を乱れ打ち。さらに《恐慌の呪文爆弾》を使用してビースト・トークンの攻撃を無理やり通しにいく。
その動きは、このゲームが既に詰んでいることを示唆している。
《冷静な反論》のマナが無いYongに、角岡が《石弾化》を打ち込むと、Yongはうな垂れながら右手を差し出した。
角岡 2-0 Yong
ノッている角岡と、後手を踏み続けたYongが対照的なマッチだった。
角岡は、このまま名古屋の頂点まで駆け上がれるか!?
Game 1
ダイスロールの結果、角岡が値千金の先攻を得る。 《恐慌の呪文爆弾》から《カルドーサの再誕》という理想的な展開。 更に《ゴブリンの戦煽り》を追加してクロックを大幅に強化する。 対するYongは2枚の《胆液の水源》を並べるのみで、ライフは早くも9。 《カルドーサのフェニックス》がキャストされると、Yongは即座にカードを片付けた。 角岡、完勝。 角岡 1-0 Yong 実は、フィーチャーマッチエリア以外は書類を記入中でラウンドクロックが動いていないことが発覚。 ジャッジの要請によって、このタイミングで小休止となった。 もちろんそこで気が抜ける訳もなく、降って湧いた時間を使って、お互い入念にサイドボードを確認する。サイドボード:角岡 in 《四肢切断》3枚 《槌のコス》1枚 《核への投入》2枚 out 《危険なマイア》1枚 《ゴブリンの戦煽り》1枚 《恐慌の呪文爆弾》1枚 《オキシド峠の英雄》1枚 《石弾化》2枚ゲーム後の談ではあるが、この時点で角岡は対戦相手のデッキを全く把握出来ていなかった。 それもそのはず、見えたカードは《平地》2枚、《剃刀境の茂み》2枚、《胆液の水源》2枚だけだったのだ。 そのため、デッキを下手にいじらず、負けパターンとなり得る《刃砦の英雄》《ワームとぐろエンジン》を対処できるカードを投入している。
Game 2
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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