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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

ティムール・ミッドレンジ(スタンダード)

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ティムール・ミッドレンジ(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月14日


 マジックがスタンダードに『戦乱のゼンディカー』を迎えて数週間が経ち、つい先週、Magic Onlineにも導入されました。Magic Onlineでは独自のメタゲームが作られるのが常で、私はいつもプレイヤーたちのひらめきを楽しみにしています。今回私が目を引かれたのは、JakefromStateFarmがスタンダードのデイリー・イベントで3勝1敗の成績を収めた、『戦乱のゼンディカー』の魅力的な新カードを用いたティムール・デッキでした。

 このデッキの大枠は昨年から変わっていません。主な変化としては、採用可能なマナ加速と土地でしょう。そのため、以前はあまり使われていなかった既存のカードも使われていますね。『戦乱のゼンディカー』からの採用は土地以外では《深海の主、キオーラ》のみですが、それはこのデッキに欠かせないものになっています。[+1]能力で土地とマナ・クリーチャーをアンタップすることで、生み出せるマナが2つ増えるだけでなく、《ヴリンの神童、ジェイス》(このデッキに採用されていないのは残念です)や《搭載歩行機械》のようなクリーチャーをアンタップすることで、とてもクールな動きが実現できるでしょう。《深海の主、キオーラ》は、このデッキで最も強力な《龍王アタルカ》や《精霊龍、ウギン》のプレイを2ターン早めてくれます――本当に魅力的ですね!

 「PAX East」にてお披露目されたときは多くの歓声を受けた《揺るぎないサルカン》ですが、スタンダードで姿を見かけるのは多くありません。着地したそのターンに4/4のドラゴンを生み出す5マナのプレインズウォーカーを対処するのは難しいはずなのですが、いくつかの理由で大活躍には至っていないのです。『戦乱のゼンディカー』導入後の環境は比較的低速なため、《揺るぎないサルカン》もぐっと使いやすくなるでしょう。

 ティムールと言えば除去の選択に悩み続けてきた氏族ですが、デッキリストをご覧の通り、このデッキでもかなり絞っていますね。メイン・デッキに採用された除去呪文は《龍詞の咆哮》のみです。ティムールの攻撃力は高く、《凶暴な拳刃》や《雷破の執政》のような強大な脅威が早い段階で繰り出されるため、対戦相手がチャンプ・ブロックに入る状況がかなり多くなります。《龍詞の咆哮》はブロッカーを排除する助けとなるだけでなく、対戦相手に止めを刺すのにも役立つのです。

JakefromStateFarm -「ティムール・ミッドレンジ」
スタンダード[MO] [ARENA]
5 《
4 《
1 《
3 《燃えがらの林間地
4 《樹木茂る山麓
4 《開拓地の野営地
2 《ヤヴィマヤの沿岸
2 《伐採地の滝
1 《シヴの浅瀬

-土地(26)-

4 《爪鳴らしの神秘家
4 《凶暴な拳刃
2 《巨森の予見者、ニッサ
4 《雷破の執政
2 《囁きの森の精霊
2 《龍王アタルカ
4 《搭載歩行機械

-クリーチャー(22)-
4 《龍詞の咆哮
3 《深海の主、キオーラ
3 《揺るぎないサルカン
2 《精霊龍、ウギン

-呪文(12)-
3 《ガイアの復讐者
4 《払拭
3 《軽蔑的な一撃
3 《部族養い
2 《焙り焼き

-サイドボード(15)-
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