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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

アブザン・同盟者・ラリー(スタンダード)

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アブザン・同盟者・ラリー(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月13日


 フューチャー・フューチャー・リーグ当時、スタンダードのデッキに《墓所からの行進》と《カラストリアの癒し手》が使われているのを目にしてからというもの、私は『戦乱のゼンディカー』導入後のスタンダードでは同盟者が目をみはるような活躍を見せてくれる、と確信していました。この新しい環境における同盟者シナジーは、決して無視できるような強さではありません。ジョシュ・バートリング/Josh Bartlingもまたそのことに気づいたのか、彼は当時私たちが使っていたものとよく似た形の「同盟者(Ally)・《先祖の結集》(Rally)」デッキを組み上げ、先週末に行われた「StarCityGames.com Invitational Qualifier」にてトップ4入賞という成績を収めたのでした。

 このデッキの力の源は、《カラストリアの癒し手》です。《カラストリアの癒し手》は、これ自身か他の同盟者が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手のライフを1点ドレインすることができます。このデッキにおいてはそのライフ・ドレインが鍵となり、一度も攻撃することなく勝利を掴めるのです。1/2という貧弱なサイズからは想像しにくいかもしれませんが、シナジー満載の同盟者や、それらを墓地から戦場へ戻す手段と組み合わせることで、いともたやすく実現できるのです。

 このデッキを機能させるもうひとつの原動力が、《ズーラポートの殺し屋》です。かつて大きな活躍を見せた《血の芸術家》に似たこのカードは、対戦相手にこちらのクリーチャーの除去をためらわせることができます。相手のライフが残りわずかなら、同盟者の軍勢で攻撃をしかけるだけで「詰み」になることもあるでしょう。

 それから、同盟者たちを一挙に戦場へ戻す手段も欠かせません。ジョシュは《先祖の結集》を主な手段に選びましたが、『戦乱のゼンディカー』で登場した《墓所からの行進》にも同じ効果が期待できます。《先祖の結集》はインスタントであるため対処が難しいという強みがありますが、《墓所からの行進》の方も、戻した同盟者が戦場に残るという利点がありますね。いずれにしても、《カラストリアの癒し手》をはじめとした同盟者たちを戦場へ戻す、というこのデッキ最大の目標は果たせます。《カラストリアの癒し手》の数が増えれば、その分対戦相手が失うライフも増えます。4枚すべて戦場に戻ろうものなら、それだけで16点。そして他に同盟者があれば、さらにドレイン量が増えるのです。

 この「アブザン・同盟者・ラリー」は、様々な角度から勝負を決められる実にクールなコンボ・デッキです。「StarCityGames.com Invitational Qualifier」にてトップ4に入賞したジョシュに、拍手を送りましょう。

Josh Bartling - 「アブザン・同盟者・ラリー」
スタンダード[MO] [ARENA]
3 《
3 《平地
4 《吹きさらしの荒野
4 《砂草原の城塞
3 《ラノワールの荒原
4 《コイロスの洞窟
2 《磨かれたやせ地

-土地(23)-

4 《カラストリアの癒し手
4 《ズーラポートの殺し屋
3 《コーの刃振り
2 《棲み家の防御者
3 《ランタンの斥候
3 《ナントゥーコの鞘虫
2 《マラキールの解放者、ドラーナ
2 《不気味な腸卜師

-クリーチャー(23)-
4 《群れの結集
4 《先祖の結集
4 《集合した中隊
2 《残忍な切断

-呪文(14)-
3 《息詰まる忌まわしきもの
1 《粗暴な軍族長
1 《グルマグのアンコウ
3 《強迫
3 《正義のうねり
2 《悪性の疫病
2 《墓所からの行進

-サイドボード(15)-
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