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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.11.06

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:テゼレッツ(モダン)

by 岩SHOW

 まだされこともしたこともないんだが、モデルは同一人物であるプレインズウォーカーを2体並べられる・並べるというのはどのような感覚なのだろう。4ターン目《野生語りのガラク》、5ターン目《頂点捕食者、ガラク》とかやってみたいムーブNo.1だなぁ。

 『イクサラン』発売まで、同一人物はカード名が違ってもサブタイプが同じであれば同時にコントロールすることができなかったため、構築の段階からその問題をケアしていたものである。世界中の多くのプレイヤーが、同一タイプのプレインズウォーカーをどのようなバランスで共演させればベストなデッキになるのか、まだ把握しきれていないのが現状だ。

 スタンダードではそのようなデッキを組むことは難しいが(不可能というわけではないんだけれども)、モダンやレガシーとなれば話は別。歴代○○の中でも1、2を争う強さのカード、どちらを優先してデッキを組むか......なんてことに頭を悩ませる時代は終わり、AとB、どちらをどの枚数採用するとより良いデッキになるのか? これからの時代はそこが肝となる。

 今週はプロツアーの結果が出る前に納品ということもあって、前半はスタンダードから離れてこのテーマでやっていこうかなと。同一プレインズウォーカーデッキをいくつか紹介し、後半はいつも通りプロツアーで活躍したデッキを紹介するスタイルでいってみよう。

 それじゃあ早速トップバッター、Magic Onlineのモダン・チャレンジなる大型トーナメントで見事優勝した「テゼレッツ」だ!

Meltiin - 「テゼレッツ」
Magic Online Modern Challenge 優勝 / モダン (2017年10月28日)
4 《沼》
1 《島》
1 《湿った墓》
1 《血の墓所》
4 《汚染された三角州》
2 《血染めのぬかるみ》
1 《湿地の干潟》
4 《欺瞞の神殿》
1 《産業の塔》
1 《アカデミーの廃墟》
2 《発明博覧会》
1 《幽霊街》
1 《ダークスティールの城塞》

-土地(24)-

1 《歩行バリスタ》

-クリーチャー(1)-
2 《威圧のタリスマン》
3 《コジレックの審問》
3 《大祖始の遺産》
2 《真髄の針》
4 《集団的蛮行》
2 《アズカンタの探索》
4 《罠の橋》
3 《滅び》
1 《魔女封じの宝珠》
4 《ヴェールのリリアナ》
4 《ボーラスの工作員、テゼレット》
3 《求道者テゼレット》

-呪文(35)-
1 《溶接の壺》
1 《墓掘りの檻》
1 《大祖始の遺産》
1 《拷問台》
1 《漸増爆弾》
1 《魔術遠眼鏡》
1 《減衰のマトリックス》
4 《塵への崩壊》
1 《滅び》
1 《魂の裏切りの夜》
1 《魔女封じの宝珠》
1 《虚空の杯》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Modern Challenge より)

 アラーラ出身のテゼレットがこのデッキの主役だ。エーテリウムの秘密を解き明かし、その道を極めんとしていた《求道者テゼレット》と、そしてニコル・ボーラスの配下となりミラディンに潜入していた《ボーラスの工作員、テゼレット》がついに夢の競演!

 ほかのプレインズウォーカー以上に、テゼレットはテーマ性の強いカードとして作られている。アーティファクトに関する能力を持った歴代テゼレットを同じデッキで使いたいが、タイプが一緒なのが惜しいッッ......と嘆いていた方にはまさしく組んでみたかったデッキそのものだろう。

 このデッキではよりコストが軽い《ボーラスの工作員、テゼレット》を優先して4枚採用しているが、《求道者テゼレット》も3枚入っているので、まあ微差である。それぞれに役割がやや異なるが、目指すところは同一。工作員の方はライブラリーの上から5枚見てその中からアーティファクトを1枚手札に加えるという[+1]能力、対して求道者の方は[-X]能力で点数で見たマナ・コストがX以下のアーティファクトをライブラリーから直接戦場に出す。これらの能力で状況に合ったアーティファクトを見つけ、盤面をコントロールしていくのがデッキの狙いだ。

 モダンということで、まず最重要アーティファクトとして採用されているのは《罠の橋》。クリーチャーで殴って勝つデッキが圧倒的に多いので、これで攻撃を封じてしまおう。

 数多くある墓地コンボ、墓地シナジー系デッキには《大祖始の遺産》を、その他のコンボ系には《真髄の針》《魔女封じの宝珠》を用いて対処してやろう。

 あとはマナを安定させるための《威圧のタリスマン》と、メインのアーティファクト枚数は実はそれほど多いものではない。土地枠に潜んでいる《ダークスティールの城塞》も1枚だけだ。アーティファクトに走りすぎても、そもそも相手のデッキによってはあまり効かない、あるいはまったく無意味になるものが出てくるので、除去などのコントロール要素にもしっかりと枠を割いてある。

 割ともっさりした動きになってしまうテゼレット系デッキの動きをサポートするために、新カード《アズカンタの探索》も採用されている。

クリックで変身します

 ドローの質を高め、マナを伸ばすこともでき、テゼレットたちやその他の呪文にもアクセス可能......と、いぶし銀の働きを見せてくれることだろう。

 こういったカードによって相手の自由を奪ったら、工作員の[-4]能力を2回ほど使って相手のライフを削り取ってフィニッシュ。

 メインには控えめな分、サイドには特定の相手に突き刺さるアーティファクトがズラリ。それぞれがどんなデッキに効くか、モダンアーキタイプ特集の回なんかから照らし合わせて見てくれたりすると嬉しいね。過去記事もサルベージしていくのがワイ流。

 《塵への崩壊》は、おそらく相性がとても悪い「トロン」対策だ。こういう、メインで勝てない相手に徹底抗戦の構えを取ったサイドボードはわかりやすくていいね。

 ジェイスの精神魔法により廃人同然にされるという経験を持つテゼレット。その事件の前後の姿が共演するのは、なんだか面白い。テゼレットというヴィラン(悪役)が好きな人には、このデッキを参考にそれぞれの「テゼレッツ」を組んでほしいところだね。おや、テゼレットテゼレットと連呼していたら、なんだか焦げ臭い......あぁっ、もしかして、明日の主役は......

つづく

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