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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.07.05

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:安らかコントロール(レガシー)

by 岩SHOW

(多元宇宙のどこかの家具屋にて)

 お客様、何かお探しでしょうか? 安眠できる寝具が欲しい、なるほど......だったら素敵なものがありますよ! どうぞこちらへ......

 一口に安眠と言いましても、人それぞれですからね。身体に合う合わないはありますので、「究極の安眠グッズ」と謳っているものを鵜呑みにしてはいけません。ただ一般に広く支持されているものは、試してみる価値があるでしょう。その上で、ご自身にフィットするか否かを判断していただければと思います。

 そもそも、安眠とは何でしょうか? 長時間眠れること、それもそうですが、どれだけ寝ても疲れが残っているなんてこともありますね。寝つき・寝覚めが良い、これはかなり大事かもしれません。睡眠の質を高める、それには外的要因と内的要因の双方にアプローチする必要があるでしょう。

 不安・ストレスを和らげ、身体的な心地よさももたらす......もしかしたら、お客様にはこのデッキがおあつらえ向きかもしれませんね。ご覧ください。

Olivier Dewit - 「安らかコントロール」
Belgian Legacy Cup Trial 2 ベスト8 / レガシー (2017年6月24日)
6 《島》
4 《平地》
4 《溢れかえる岸辺》
2 《沸騰する小湖》
2 《乾燥台地》
1 《カラカス》
3 《不毛の大地》

-土地(22)-


-クリーチャー(0)-
4 《渦まく知識》
4 《思案》
2 《悟りの教示者》
2 《剣を鍬に》
4 《安らかなる眠り》
3 《エネルギー・フィールド》
2 《対抗呪文》
1 《光輝王の昇天》
2 《基本に帰れ》
1 《拘留の宝球》
3 《至高の評決》
2 《Helm of Obedience》
4 《意志の力》
1 《仕組まれた爆薬》
3 《精神を刻む者、ジェイス》

-呪文(38)-
2 《エーテル宣誓会の法学者》
2 《翻弄する魔道士》
3 《僧院の導師》
2 《呪文貫き》
1 《真髄の針》
1 《剣を鍬に》
1 《魔力流出》
2 《精神壊しの罠》
1 《謙虚》

-サイドボード(15)-
mtgtop8.com より引用)

 「安らかコントロール」でございます。デッキの中核を担うのは《安らかなる眠り》。我が社が独自に開発した墓地対策の最高峰でございます。

 このカードが戦場に出る前にあった墓地のカードも、そしてこれから墓地に落ちるカードも、すべて綺麗さっぱり追放してしまいます。レガシーという環境は、とにかく墓地を用いるデッキが多い。「リアニメイト」に「ドレッジ」に、《壌土からの生命》《世界のるつぼ》を用いる土地デッキ、《死儀礼のシャーマン》《瞬唱の魔導士》《グルマグのアンコウ》を用いるデルバー系......そして長年レガシーを代表する《タルモゴイフ》。これらをこのエンチャントは1枚でシャットアウトしてくれるのです。どうです、随分リラックスできるでしょう?

 そういった墓地を用いてこないデッキ相手に《安らかなる眠り》は腐りはしないかって?ご安心を。そういったデッキの多くは「Death & Taxes」や「エルドラージ・ストンピィ」など、クリーチャーを主体としたデッキになります。「バーン」なんかもそうですね。これらはダメージでの勝利を狙ってくるデッキ、であれば《エネルギー・フィールド》がこれらを遮断し、あなたの安眠を護ります。

 《エネルギー・フィールド》は本来、カードがあなたの墓地に置かれるだけで壊れてしまう脆いものでしたが、《安らかなる眠り》でそもそも墓地にカードが落ちないようにしてやれば......その維持に神経をすり減らす必要も全くありません。完全なる防御と言って差し支えないでしょう。

 ダメージを受けなくなるので《光輝王の昇天》の条件は簡単に達成され、瞬く間に天使が戦場を埋め尽くして勝利をもたらすことでしょう。ただ少々時間がかかるので、手っ取り早く終わらせて床に就きたい場合はメインの勝ち手段である《Helm of Obedience》を使うと良いでしょう。

 このアーティファクトは古いカードですので、テキストは少々ややこしいものになっております。簡潔に述べますと、{X},{T}で能力を起動、X=0にはできません。対戦相手のライブラリーの一番上のカードを墓地に置きます。この工程を、カードがX枚墓地に置かれるか、あるいはクリーチャー・カードが置かれるまで繰り返します。クリーチャーが落ちればあなたはこのアーティファクトを生け贄に捧げて、そのクリーチャーをあなたの戦場に出すのです。

 変則的なコントロール奪取カードですが、特殊なテキストを持っているために白羽の矢が立ちました。カードがX枚置かれるまで対戦相手のライブラリーを墓地に送り続ける。これが《安らかなる眠り》と合わさると......どうなると思います? その通り、カードは墓地に置かれませんので、Helmは「X枚墓地に置かれた」という条件が達成されないため延々と対戦相手のライブラリーを追放し続けます。これにより、対戦相手のライブラリーは空っぽに。次のドロー・ステップにて、カードが引けない対戦相手は敗北する......どうです、簡単でしょう?

 デッキの残りの部分は、ドローに打ち消しにちょっとした除去、それから《安らかなる眠り》およびそれとシナジーを形成する置き物をサーチする《悟りの教示者》によって構成されています。古き良き、クリーチャーを1枚も使用しない青白コントロールの姿でありますね。

 いかがでしょう、お気に召されましたか? あなたに安らかなひと時を与えるデッキであることは保証しますよ。あぁ、でも「試してみたくなったから徹夜でMOやって一睡もできなかった」なんてことはお客様の自己責任ですよ!

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