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店舗の皆さまへ
第102回:初夏のスタンダードは世界への扉!&誘発型能力と失効能力のこと
読み物
ウィザーズプレイネットワーク通信
ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。
2012.05.30
WPN通信 #102:初夏はスタンダードも熱い!と、誘発型能力と失効能力のこと
こんにちは。ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。
アヴァシンの帰還ゲームデーを終えて、新製品発売後の週末記念イベントは一段落しましたが、みなさんは記念イベントのコンプリートはされましたか? 現在進行中の記念イベントは、各店舗ごとに行われているアヴァシンの帰還リーグですね。こちらは店舗ごとに曜日や時間帯などが設定されていますので、行きつけの店舗で開催時間などを確認してください。
ゲームデーが終わって、アヴァシンの帰還が環境入りしたスタンダードもだいぶみなさんの手になじんできた頃でしょうか。この新しいスタンダードで行われる二つのプレミアイベントをご紹介しましょう。
6/2~7/29:プロツアー・ラヴニカへの回帰予選
ゲームデーが開催されていた先週はお休みでしたが、また今週末よりプロツアー・ラヴニカへの回帰予選が帰ってきます。フォーマットはゲームデーと同じくスタンダード構築です。
プロツアー予選は全国に数ある WPN アドバンス店舗の中から、イベント実績によって選ばれたいくつかの店舗が主催しています。今週末の京都予選からスケジュールが再開するプロツアー・ラヴニカへの回帰予選は、8 月前半まで全国 11 ヶ所で開催されます。
イベント情報(最新の予選開催情報を掲載しています)
いずれかの予選で優勝してみごとプロツアー・ラヴニカへの回帰の招待権利を獲得された方は、10 月にアメリカ・シアトルで開催されるプロツアーへ参加することができます。もちろん、開催地までの往復航空券は副賞として用意されています。
6/16~30:ワールド・マジック・カップ予選(日本代表選考会)
6 月にはプロツアー予選のほかにも、ワールド・マジック・カップ予選というスタンダード構築で行われるプレミアイベントがあります。昨年まで日本選手権と銘打って開催されていた日本代表選考会が、今年は形を変えて開催されます。
日本では、6/16 に東京・町田と大阪で、6/30 に名古屋で、プロツアー予選と同じく、それぞれ WPN アドバンス店舗主催で開催されます。
ワールド・マジック・カップ予選(日本代表決定戦) 開催スケジュール
開催日 | 開催地 | 会場 | 主催店舗(リンク) | 主催者 | 店舗問合せ電話 |
6月16日 | 町田市 | 町田市文化交流センター | 一刻館町田店 | メール | 042-850-9965 |
6月16日 | 大阪市 | 大阪市港区民センター | アメニティードリームなんば2号店 | メール | 06-6644-4694 |
6月30日 | 名古屋市 | 名古屋中小企業振興会館 (吹上ホール) |
美嶋屋 | メール | 052-981-3173 |
8/17~19 にインディアナポリスで開催される Gen Con 会場で、世界 50 ヶ国以上の代表チームが集い、マジック世界最強国を決めるお祭り、ワールド・マジック・カップが開催されます。
各国の代表チームは、ワールド・マジック・カップ予選を勝ち抜いた 3 人を、その国でもっともプロポイントを獲得しているプロプレイヤーがキャプテンとして率います。この 4 人が各国代表として、ワールド・マジック・カップへ出場します。日本代表のキャプテンは、本誌でもおなじみ渡辺雄也プロが務めます。
渡辺プロとともに代表チームを構成する残りの 3 つの日本代表枠を決める日本代表選考会が、ワールド・マジック・カップ予選です。フォーマットはプロツアー・ラヴニカへの回帰予選と同じくスタンダード構築。規定のスイスラウンドに加えて、上位 8 人によるシングルエリミネーションをおこない、優勝者が日本代表に選出されます。
この日本代表選考会に参加するためには、前シーズンのプレインズウォーカーポイントを 300 点以上獲得しているか、プロポイントを一定以上獲得している必要があります。この条件をクリアして日本代表決定戦の参加資格を有しているプレイヤーのリストが WPN 公式サイトに掲載されています。
World Magic Cup Qualifier Player List(リンク先は英語)
日本で参加資格を有しているプレイヤーは 700 人以上いるので、どの予選も参加者が多くなることが想定されます。イベントの進行状況次第では、決勝シングルエリミネーションが翌日に順延されることがあるかもしれません。
以上の二つのプレミアイベントは、どちらもゲームデーと同じくスタンダード構築で開催されます。先週末にゲームデーで試したデッキに手を入れて、ぜひともそれぞれの予選を勝ち抜いて、プロツアーへの参加権を、あるいは日本代表の座を勝ち取ってください!
基本セット2013記念イベントの申請を受付中です
アヴァシンの帰還の発売と時を同じくして、基本セット 2013 の記念イベントの申請受付が始まりました。これらの申請締切は 6/10 までとなっています(ゲームデーは締切時期が異なっています)。
諸事情によりイベントの告知が遅れていて、主催者各位におかれましてはご迷惑をおかけしておりましたが、WPN 公式サイトに日本語版のイベント案内が掲載されましたので、この場を借りてお知らせいたします。
それぞれのイベント案内ならびにプロモーション案内は、セールス配布文書一覧から取り寄せることができますので、ご入り用の方はダウンロードいただき、ご一読ください。
日本国内向けのプレリリース案内文書につきましては、来週の本コラムでご案内できる予定ですので、しばらくお待ちいただけると幸いです。
店舗イベントを助ける認定ジャッジ
ウィザーズプレイネットワークの公式サイトでは、WPN 店舗・主催者のみなさんに役に立つコラムを週刊ペースで掲載しています。その中から、先日掲載された記事を一つご紹介します。
Retailers and the Judge Program(リンク先は英語)
6 年前に認定イベントの開催を辞めることを選んだカリフォルニア州オークランドにある店舗は、マジックが売り上げをしめる割合がじょじょに下がっていき、ついにはボードゲームとミニチュアのお店になってしまいました。
2010 年末にレベル 3 ジャッジがオークランドへ引っ越してきたことで状況が変わります。友人にこの店舗を紹介されたこのジャッジは、経営者と話し合いを持ち、毎週木曜日にマジックのイベントを開催することにしました。
この店舗が認定イベントを再開してから、この店舗におけるマジックの重要性が高まっていきます。定期的にイベントが開催されることにより、週を経るごとに参加者が増えるようになったのです。店舗と認定ジャッジがタッグを組んでから 1 年半ほど経過した現在、この店舗は地域でも有数のアドバンス店舗として、各種プレミアイベントを開催するまでになっています。
認定ジャッジは、イベントの運営やルールについて十分な知識とスキルを有しています。イベントの開催に不慣れな店舗は彼らに助力を仰ぐことで、よりよいイベントを開催することができるようになります。
よりよいイベントを開催できるようになれば、イベントの参加者も増え、彼らが店舗へリピーターとして通ってくることで、店舗におけるマジックの比重は上昇することでしょう。
認定ジャッジの資格をもてあましているジャッジは、ぜひお近くの店舗へ協力を申し出てみてください。きっと、あなたのスキルが役に立ちます。
特別寄稿:誘発型能力と失効能力のこと
by 橘 真一郎
来月からはプレミアイベント目白押しです。国内では福山(5月20日)から始まったプロツアー・ラヴニカへの回帰予選が本格化し、史上初のワールド・マジック・カップ予選も開催されます。そして、なんといってもグランプリ・横浜が開催されるのも来月なのです。
そこで、良く起こる違反、かつ改めて気を付けておきたい「誘発型能力の解決忘れ(誘発忘れ)」について解説させていただきたいと思います。
3月20日付けで「マジック・ザ・ギャザリング違反処置指針(以下、違反処置指針)」という、ルール適用度(REL)が「競技」または「プロ」で行なわれるイベント中に起こった違反の解決のための適正な懲罰と処理、ならびにその理念を記した、主にジャッジ向けの文書が更新されました。この更新は4月12日発効ですので、既に適用されています。
REL「競技」のイベントとしてはグランプリトライアル(GPT)、プロツアー予選(PTQ)、グランプリ(GP)の初日、ワールド・マジック・カップ予選(WMCQ)などが、「プロ」のイベントとしては、GPの2日目、プロツアーなどが挙げられます。
今回の変更の大きなものの1つに、先に挙げた「誘発忘れ」があります。そこで今回は、この誘発忘れに対して、プレイしている本人(以下、プレイヤー)、その対戦相手、観客(記者、一般のスタッフなどを含む)、ジャッジがどのように対応すべきかについて解説をしていきます。
誘発忘れに対する基本的なスタンス
まずはじめに、誘発忘れに対する基本的なスタンスと、プレイヤーとその対戦相手の適切な対応について解説をします。
ご存知の通り、マジックというゲームは非常に複雑であり、誘発するべき能力が多数存在し、実体が見えるわけでもないため、処理を忘れる・見落とすということは頻繁に発生します。もちろん故意に忘れる(解決しない)ようなことは〔故意の違反 ― 詐欺行為〕に該当するので、決してしてはいけませんが、自分に有利になる誘発型能力を覚えておくことは「技術」であるため、対戦相手の誘発忘れについては、指摘しても構わないが、指摘する義務はありません。
端的にまとめると「プレイヤーは、誘発した能力を故意に見逃してはならない」が「対戦相手の誘発した能力を指摘する義務はない(指摘してもよい)」ということになります。
さて次に、当事者ら(プレイヤーとその対戦相手)がその誘発忘れに気が付かなかった場合、それを見ていた観客はどうするべきなのかについて説明します。
まずは以下の文を読んで下さい。
観客には、以下の責任がある。
- マッチの進行中ならびにリミテッドでのデッキ構築などイベント進行中、プレイヤーも静寂を保つことが求められている間静寂を保つ
- ルールやポリシーの違反を見つけた場合、可能な限り早くジャッジを呼ぶことが望ましい。一般あるいは競技RELにおいては、プレイヤーにマッチの進行を止めるように要請しながらジャッジを呼んでもよい。プロRELにおいては、観客がマッチに直接干渉することは認められない。
(マジック:ザ・ギャザリング(R) イベント規定 1.11 観客より)
これは「マジック:ザ・ギャザリング(R) イベント規定」という文書からの引用です。マジックの認定イベントは世界中で開催されており、プレイヤーにとって公平であるためには、イベントが均質であること(世界中どこのイベントに行ってもプレイヤーが同じ待遇を受けられること)が求められます。そのためこの文書では、マジックのすべてのDCI認定イベントで適用される、適正な規定、責任、手順を定義しています。
この文章を見ていただいてわかる通り、RELが「一般」または「競技」のイベントにおいては、「観客は違反を見つけた場合、プレイヤーにマッチの進行を止めるように要請しながら、ジャッジを呼ぶ」ことが適切な措置となります。くれぐれも「直接」プレイヤーに違反を指摘してはいけません。違反を直接指摘してしまった場合、「イベント上の誤り ─ 外部情報の参照」による「マッチの敗北」などが与えられてしまいますので、十分注意をしましょう。
さて最後にジャッジ向けですが、最近では店舗でのGPTも多く開催されるようになりました。ですが、くれぐれも勝手な自己裁量による裁定を出さないように注意しましょう。これは先の「イベントが均質であること」につながります。同じ違反・ルール裁定にも関わらず、イベントによって異なった裁定を出されると、プレイヤーは混乱し、ひいてはイベント自体に対して不信感を持ってしまいます。文書によって定められている裁定については、「必ず」その通りに処理をするようにしてください。
まずジャッジは失効能力の見落としに気が付いても決して指摘をしてはいけません。(違反処置指針 3.1. ゲーム上の誤り ─ 誘発忘れ)
それでは失効能力とはどのようなものなのでしょうか?それについては以下の文章をご覧ください。
失効能力とは、忘れられた誘発型能力の内で、その能力が誘発した時点における局面で判断して以下の一覧にある効果だけを起こすもののことである。この記述において、「あなた」はその能力のコントローラーのことを指す。その能力が対象を取るもので、その選択によっては失効能力になる場合、それ以外の選択肢があったとしても、それは失効能力である。たとえば、《躁の蛮人》(「躁の蛮人が戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。」)は、対戦相手がアーティファクトをコントロールしている場合、能力のコントローラーもアーティファクトをコントロールしていたとしても失効能力である。もし対戦相手がアーティファクトをコントロールしておらず、能力のコントローラーだけがアーティファクトをコントロールしていた場合、失効能力ではない。
失効能力の効果一覧:
・あなたがライフを得る
・対戦相手にダメージを与える、もしくは対戦相手のライフを失わせる
・対戦相手にカードを捨てさせる
・あなたがある領域のカードを見る/並べ替える
・あなたの墓地や追放領域からあなたの手札にカードを戻す
・あなたのコントロール下でパーマネントを戦場に出す、あるいはあなたにパーマネントのコントロールを与える
・(+1/+1カウンターや蓄積カウンターなど)有利になる効果に関連したカウンターをあなたのコントロールするパーマネントに置く
・あなたがコントロールするパーマネントに+X/+Y、あるいは有利になる能力を与える
・あなたがコントロールするパーマネントをアンタップする
・あなたに追加のフェイズを与える
・対戦相手のコントロールするパーマネントを追放したり、破壊したり、タップしたり、あるいは対戦相手のコントロールするパーマネントにダメージを与えたり、-X/-Yを与えたり・、(-1/-1カウンターなど)不利になる効果に関連したカウンターを置いたりする
・対戦相手に、そのコントロールするパーマネントを追放させたりライブラリーや墓地に置かせたりする
誘発型能力が失効能力かどうかを判断するにあたっては、(クリーチャー・トークンを出す能力に付随する、そのトークンを生け贄に捧げさせる遅延誘発型能力など)効果の後片付け部分や、効果の継続期間のことは考慮しない。選択も存在せず、視覚上の表現になるような効果も存在しない能力は失効能力にはならない。それらは単に適正に解決されるだけである。失効能力を処理する場合、ターンを戦闘前、戦闘中、戦闘後の3つに分割して考える。失効能力である誘発を忘れていたことに同ターンの同じ部分内で気付いた場合、その誘発型能力をスタックに置くかどうかはその対戦相手が決める。そうでなければ、ゲームはそのまま続けられ、能力は処理されない。どちらの場合にも、懲罰は適用しない。
(違反処置指針 3.1. ゲーム上の誤り ─ 誘発忘れ 失効能力の処理 より)
上記は、失効能力の処理について違反処置指針で定義し、処理について書かれた文です。
今回の変更で、誘発忘れの裁定の際には、誘発型能力を「失効能力」と「非失効能力」で場合分けを行うことになりました。
「失効能力」を簡単にまとめると「誘発した能力をコントロールしているプレイヤーにとって有利に働く効果のみで構成される能力」です。ただし、細かい部分は「必ず」上の効果一覧を確認してください。また、上の例の《躁の蛮人》のように、対戦相手がその種類のパーマネントをコントロールしている場合にのみ失効能力(あなただけがコントロールしている場合は非失効能力)となるものもあるので注意が必要です。
この失効能力に該当するものについては、ジャッジであっても指摘してはいけないのです。
そして、実際に誘発忘れが起こってしまいジャッジが呼ばれた場合、または、非失効能力の誘発忘れにジャッジが気付いた場合の処理について説明をします。
REL一般(フライデー・ナイト・マジック(FNM)、ゲームデー、プレリリース、一般のイベントなど)の場合
RELが一般の場合は「一般イベント用ジャッジ法」の文書に基づき処理を行います。
・前のターンの開始時以降に、プレイヤーがゲームで定められている行為をし忘れていた
その処理が「~してもよい」という類の(選択的な)ものなら、その選択をしなかったものとして扱い、何も修正は行ないません。そうでない場合、その処理を即座に解決します。ある行動が複数回忘れられていた場合、そのターンに忘れていたものだけを解決し、それ以前のものは無視します。(一般イベント用ジャッジ法 よくある誤り より)
REL競技(GPT、PTQ、WMCQ、GP初日など)/プロ(GP2日目など)の場合
実際の処理方法をFederico Donner氏がフローチャートにまとめ、それをWPN通信内のコラムでもおなじみtesting氏が邦訳したものが下の図です。
それではこの図を順を追って解説していきましょう。
1)ターン周期が過ぎているか?
ターン周期とは、そのプレイヤーのステップないしフェイズの開始時から、次のそのプレイヤーのそのステップないしフェイズの終了時までのことである。ターン周期が終わる予定のステップやフェイズが飛ばされた場合、ターン周期はそのステップやフェイズがあったはずのところで終わりになる。(マジック・ザ・ギャザリング違反処置指針 3. ゲーム上の誤り より抜粋)
この「ターン周期」を過ぎて誘発忘れが発覚した場合、既に各プレイヤーはその状態に基づきゲームを進行してしまっているため、巻き戻しを行ったり、ただちにそれを解決したりなどの追加の措置はとられません。また懲罰も与えられません。
2)指示が選択的であって、しなかった場合の規定が無い?
いわゆる、「してもよい(may)」と書かれた誘発型能力のことです。この場合、「してもよい」なので「しない」ことを選択したとみなします。また懲罰も与えられません。
3)選択が必要でなく、視覚上の表現が無い?
視覚上の表現とは、プレイヤーに何が起こっているかまたは何が戦場にあるかがわかるような、領域変化やカウンターの追加、ライフの変更などを指します。この場合、適切に処理されたものとし、懲罰も与えられません。
4)失効能力?
先に説明した失効能力であるかどうか?です。
失効能力である場合はさらに発見されたタイミングで若干場合分けされます。
4')同じターン部分?
ターン部分は戦闘前、戦闘中、戦闘後に分けられます。
能力が誘発するべきタイミングと、気が付いたタイミングが、同じターン部分であれば、対戦相手が望む場合スタックに積まれます。対戦相手が望まない場合や、既に別のターン部分に移っている場合はそのままゲームを続行します。懲罰は与えられません。
5)選択しなかったときの行動が決められている?
選択しなかったときの行動が定められている(多くの場合は「そうしない場合(If you don't / unless)」)誘発は、スタックを用いることなく即座にその行動が解決されます。未解決の呪文や効果がこの行動の結果不正になった場合、それらの呪文や能力を全て取り除くところまでゲームを巻き戻します。もし、この行動で能力が誘発した時は、通常通り誘発して、解決されます。
そうでなかった場合は、単純に忘れられていた能力をスタックの該当する場所に置いてください。忘れられた誘発が発生したところまでゲームの局面を巻き戻してはいけません。
先日行われたプロツアー・アヴァシンの帰還の第16回戦・清水選手のバブルマッチでの裁定をリアルタイムで見ていた人はいるかもしれません。
(翻訳記事)第16回戦:狼男と踊れ Stanislav Cifka(チェコ) vs. 清水 直樹(日本・大阪)(日本語)
Round 16 Feature Match: Dancing with Werewolves(英語、上記の原文)
そして上記いずれの場合も「ゲーム上の誤り ─ 誘発忘れ」の懲罰がそのプレイヤーに与えられます。その際、今回の変更に伴い、対戦相手に「ゲーム上の誤り ─ 違反の見逃し」は"与えられない"ことに注意をしてください。
いずれにせよ、誘発忘れには十分ご注意いただき、この文書のお世話にならないよう気を付けていただきたいと思います。
万が一、起こってしまい、疑問が生じたなら、速やかにジャッジを呼んでください。
それでは、Have a good event!
ライター:橘 真一郎愛媛在住のレベル 2 ジャッジ。中四国を中心に、長きにわたりイベントの運営・管理で活躍中。弊誌掲載の記事「Latest Development」の翻訳も手がけている。
WPN からのお知らせ
5/30 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。イベントの申請は、ウィザーズイベントレポーターからかんたんに操作できます。ウィザーズイベントレポーターは WPN サイトからダウンロードしてください。
全主催者
- Magic (競技イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
- ブースタードラフト
- レガシー
- エクステンデッド
- ヴィンテージ
- スタンダード
- シールドデッキ
- ブロック構築
- モダン
- Trios スタンダード(3人チーム構築)
- Trios シールドデッキ(3人チームリミテッド)
- 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まるそれぞれのフォーマットをご利用ください)
- Casual Magic Event(カジュアル/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
- カジュアル構築
- カジュアルリミテッド
- Casual Multi-Player(カジュアル多人数戦)
- 魔王/Archenemy
- プレインチェイス戦/Planechase
- 統率者/Commander
- 皇帝戦/Emperor
- 無差別戦/Free-for-all
- 大乱闘戦/Grand Melee
- その他/Other
ゲートウェイ店舗
ゲートウェイ店舗は、全主催者向けイベントが申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。
- Magic League(店舗独自のリーグ戦報告に)
- Launch League Play - M13(基本セット2013リーグ)
コア店舗
コア店舗は、ゲートウェイ店舗のプログラムをすべて申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。
- Friday Night Magic - July 2012
- Prerelease - M13(基本セット2013プレリリース・3回まで)
- Magic Game Day - M13(基本セット2013ゲームデー)
アドバンス店舗
アドバンス店舗は、コア店舗のプログラムを 2 回ずつ申請できます。
WPNマテリアル
サポートキットは一店舗一回限り請求できます。メンバーカードは、毎月 2 回まで請求できます。
- Trade Marketing WPN Kit(2012年版店内掲示用キットの請求)
- Membership Card Request - 2012(新規メンバーカードの請求)
- New Player Tool Kit - D13(デュエルズ 2013 発売プロモーションキットの請求)
WPNマテリアル(コア・アドバンス店舗)
コア・アドバンス店舗は、上記にくわえて、以下のマテリアルを請求できます。
- Buy-a-Box - M13(基本セット2013ボックス購入プロモの請求)
現在受付中の WPN プログラムについては、WPN 公式サイトに掲載されていますのでご確認ください。
Wizards Play Network Official Home Page - Scheduling List
WPN プログラムの申請方法については、WPN 通信 第47回に詳しく記載がありますので、ご一読ください。それでもわからないことがありましたら wpnjapan@wizards.com へ気軽にご相談ください。
日本語のルール文書まとめページが mtg-jp.com 内に設置されました。
ジャッジを目指す人必読の、マジック総合ルールや違反処罰指針、イベント規定といったお堅い文章から、プレイヤーに一度は目を通して欲しい基本ルールブック、プレインズウォーカーのルールやよくある質問集まで、日本語で読んでおいたほうがいいルール文書にアクセスしやすくなりました。
各 WPN プログラムの申請スケジュールおよび大会日程、ならびに国内プレミアイベントの大会日程は Google カレンダーにまとめてありますので、よろしかったらご利用ください。
また、注目イベントのページが特設されました。ブックマークに入れてぜひご利用ください。
公開されている Google カレンダーは、各自が利用しているスケジューラにインポートすることができます。
Google アカウントを利用して自身のカレンダーに表示させたり、スマートフォンのスケジューラへインポートすることで、自分の予定表とリンクさせることができるようになります。「今週の大会はどうだったっけ?」と悩んでいるような方にお勧めです。
それでは、また来週。
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