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第86回:2月のプレミアイベント案内!と、競技レベルのシールド戦

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ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2012.02.07

WPN通信 #86:2月のプレミアイベント案内!と、競技レベルのシールド戦


 こんにちは。ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。

闇の隆盛 好評発売中!

 いよいよ闇の隆盛発売日を迎えた週末でしたが、みなさんいかがお過ごしでしたか? さっそくブースターを開封して堪能しましたか?

 わたしは友人宅での新年会にお呼ばれしていたのですが、せっかくなのでエントリーセットを持って遊びに行きました。マジックで知りあった友人ですが、プレインズウォーカーの存在を知らなかったりします。それでもテキストに書いてあることを読むだけでプレイできてしまうあたり、マジックというゲームは何年経っても遊べるだなあとびっくりしました。両面カードを初めて目にした彼女たちは「これなに?どうして?」と驚いていましたが。そりゃそうですね。


2/10~12:プロツアー・闇の隆盛

プロツアー・闇の隆盛

 Pro Tour Dark Ascension Event Information(リンク先は英語)

 さて、今週末はセット名を冠したプロツアー・闇の隆盛(ツイッターハッシュタグ #ptdka)がホノルルで開催されます。mtg.com ではこのイベントをテキスト、映像によるオンライン配信を精力的に行っていきますので、ぜひカバレージをチェックしてみてくださいね。

 プロツアー・闇の隆盛のフォーマットは、闇の隆盛入りスタンダードとイニストラードブロックのブースタードラフト。決勝戦はスタンダードで争われます。現地時間の金曜日、日本時間の土曜日午前 6 時から配信はスタートし、最終日・決勝戦の模様は 2/13 月曜日 5 時 45 分から下記サイトで配信されます。

 Magic: The Gathering Pro Tour Webcast(リンク先は英語)


2/18~19:グランプリ・神戸

 そして、来週は待望の国内グランプリが、神戸で開催されます!(ツイッターハッシュタグ #gpkobe

 グランプリ・神戸のフォーマットは、シールドデッキ&ブースタードラフト。土曜日はプレリリースと同じ形式のイニストラード・闇の隆盛を使用したシールドデッキで、成績上位者が日曜日へ勝ち残ります。日曜日は闇の隆盛・イニストラードのブースタードラフトです。イベント前日から最終日に渡って、併催されるさまざまな併催イベントやアーティストサイン会などイベントは目白押し。詳しくはイベント案内をチェックしてくださいね。

 グランプリ神戸 開催案内


アヴァシンの帰還からの発売記念パーティについて

 アヴァシンの帰還発売関連イベントの申請が今週から始まりました。発売記念パーティはアヴァシンの帰還より発売記念週末の一部へと姿を変えることになります。詳しくは組織化プレイ部ディレクターのヘレン・バーゴットの記事をごらんください。

 アヴァシンの帰還で発売記念パーティが生まれ変わります

 アヴァシンの帰還発売リーグは、アヴァシンの帰還発売日から開始することにより、新しいカードを剥きつつそのまま土日もリーグ戦を楽しめるようになります。また、発売日に開催されるフライデーナイト・マジックは、発売記念 FNM としてイベント参加者に(通常の FNM プロモにくわえて)特製プロモが参加賞として配布されます。

 この変更で、プレリリースではシールドデッキ戦と双頭巨人シールド戦を、発売日にはスタンダードやブースタードラフトを楽しむ、という 2 回に分けて 2 度美味しいプレイ環境を提供するといいかもしれません。

 発売リーグ、プレリリース、ゲームデー、フライデーナイト・マジックの申請はウィザーズイベントレポーターからお願いします。



bnr_testing.png

競技レベルのシールド戦

 さっそくですが、問題です。

例題

 グランプリ・神戸のシールド戦では、デッキの交換(スワップ)が行われる。


 ◯か×か?


 


答: ○

ルール適用度「競技」

 ルール適用度とは、ルールがどの程度厳密に適用されるか、また、プレイヤーが技術的に正しいプレイをしなくてはを定めたものです。
 グランプリ・神戸を始め、高額の賞金やプロツアーへの招待がかかるような大会では、ルール適用度は「競技」になります。これに対し、通常の店舗での大会は「一般」です。もうひとつ、「プロ」というルール適用度がありますが、これは「競技」のさらに上です。「プロ」では、プレイヤーは高いレベルでの理解度とたち振る舞いを要求されますが、このルール適用度で行われる大会はグランプリ2日目や、プロツアーなど、ごく一部です。

 それでは、「競技」でのシールド戦を見ていきましょう。
 以下、グランプリ・神戸1日目でのシールド戦を想定します。

 また、本戦では必ずジャッジによるアナウンスが行われますので、それをよく聞いてください。


フォーマット:シールド戦

 グランプリ・神戸で行われるシールド戦は、イニストラードと闇の隆盛を各3パックずつ、合計6パックを使用します。基本土地は主催者より提供されるので、自分の手持ちの基本土地は使わないようにしてください。

イニストラードと闇の隆盛各3パック


デッキリストの使用

 「競技」レベルでは、必ずデッキリストを使用します。シールド戦では、通常の構築戦で使用するものとは異なるデッキリストを使用します。

イニストラード チェックリスト

闇の隆盛 チェックリスト

 イニストラード、闇の隆盛と2種のデッキリストがありますが、A4の紙1枚の裏表の片方それぞれに1種ずつ印刷されています。ここに枚数を記入していくわけですが、ジャッジの合図があるまでは、まだパックを開封してはいけません。それどころか、そのパックはあなたの構築するべきパックですらないのですから......


カードの登録

 さて、デッキリストを見ると、名前を書く欄が2つあります。

チェックリスト名前部分

 左側が「デッキ登録者」で、右側は「デッキ使用者」となっています。これから行うのはカードプールの登録なので、「デッキ登録者」にあなたの名前とDCIナンバーを書きましょう。

 ジャッジの合図の後、パックを開封します。開封する際に注意することは以下の2つです。

  • "登録すべきカード"が14枚ちょうどあること。
  • カードに大きな傷や裁断エラーがないこと。

 マジックにおける呪文カードは、ほとんどが"登録すべきカード"なのですが、以下のカードは登録しないカードです。

  • 通常の基本土地
  • (両面カードの)チェックリストカード
  • ルールインサート(広告やルーリングが書かれているカード)
  • トークン

 注意すべきは、『箔押しの基本土地』は、"登録すべきカード"であることです。なぜなら、それは通常のコモンカードが入れられている箇所に封入されているからです。なお、闇の隆盛のパックからは、箔押しの基本土地が出てきません。

 なお、カードの登録時間は20分です。あまりゆっくりやっていると間に合わないかもしれません。そこで、カード登録のコツを続きに書きます。


カード登録のコツ

 デッキリストは、あいうえお順ではなく、コレクター番号順になっています。そのため、カードを一枚一枚バラバラに登録していては時間が足りません。
 そこで、まずはエキスパンションごとに各色でまとめましょう。白→青→黒→赤→緑→その他 という順番で並べると楽です。

/

 あとは、イニストラードの白から順番にコレクター番号順で登録しましょう。コレクター番号は、カードの一番下に書かれています。色別に分けておくと、含まれるカード枚数も少ないので、コレクター番号順に並べるのも楽になります。

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 書き間違ってしまった場合、必ずジャッジを呼びましょう。今登録しているのは、あなたではなく他人が構築を行うカードです。ですので、プレイヤーではなく、ジャッジがデッキリストを修正する必要があります。遠慮無くジャッジを呼びましょう。


登録の後

 カード登録が終わったら、カードを色別の順番に並べ、ひとつの山にしましょう。

 これは他人に渡されるカードなので、順番をぐちゃぐちゃにしたり、シャッフルしたりしないようにしてください。次の構築の際に、デッキリストの通りにカードが存在するかどうかわかりにくくなってしまいます。

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デッキ交換(スワップ)

 さて、登録が終わると、今度はデッキの交換(スワップ)が行われます。
 ジャッジの指示に従い、登録したカード全てと、デッキリストを一組にしてデッキを交換しましょう。スワップには様々な方法が取られますので、ここで詳しくは紹介しません。また、スワップの結果、自分自身で登録したデッキが戻ってきてしまうこともありますが、それはそれで構いません。


デッキ構築

 ジャッジの合図があった後、ようやくデッキの構築です。デッキリストの「デッキ使用者」の欄にあなたの名前とDCIナンバーを記入し、登録されたカードがあるかどうかを見ましょう。

 その後、デッキを構築します。リミテッド戦のデッキ枚数は、40枚以上です。そのようになるよう、メインデッキを完成させましょう。メインデッキ以外のカードは全てサイドボードになります。

 その後、メインデッキの内容をデッキリストに記入します。その際、「基本土地」欄にメインデッキ内の基本土地枚数を書くようにしてください。サイドボードはデッキリストに記入する必要はありません。

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 登録時とは異なり、書き間違ってしまった場合、ジャッジを呼ぶ必要はありません。他人が見てわかるように修正してもらってOKです。

 デッキ構築の時間は30分間です。あまりゆっくりやっているとデッキリストの提出ができず、また登録ミスも増えます。きびきびとした構築、そしてリストへの記入を行いましょう。


デッキ構築時の注意

 デッキリストが39枚以下である、カードプールにないカードがメインデッキにある、などのデッキリストのミスは、『ゲームの敗北』の罰則を受けてしまいます。

 基本土地は書いていますか? 名前とDCIナンバーは書いていますか? 最後に一枚差し替えたりしてませんか? 
 つまらないことでゲームを落とさないよう、提出前にはしっかりとデッキ枚数の確認を行いましょう。


 今回の内容については、WPN通信 #23も参照してください。こちらは主催者向けですが、進行の仕方について詳しく書かれています。

 次回は、競技レベルでのもう一つのリミテッド形式、ドラフトについてお話しします。


 それでは、今回の出題です。


問 1

 シールド戦で、デッキリストに登録すべきカードは次のうちどれか?(複数回答可)

1) 《イニストラードの君主、ソリン
2) 通常の《平地
3) 箔押しの《平地
4) 闇の隆盛の両面カード・チェックリストカード
5) ゾンビ・トークンカード


問 2

 ルール適用度が「競技」のシールド戦に参加しているプレイヤー A がいる。
 デッキ構築中、A は青白でデッキを組んでいたが、相手によっては、マッチ中にデッキの構成を青黒に変えたいと思い、《》を数枚サイドボードに入れておくことにした。

 A はこの《》をデッキリストに書き入れる必要はあるだろうか?


問 3

 グランプリ・神戸本戦1日目はのルール適用度は「競技」である。
 これと同じルール適用度の大会はどれか?(複数回答可)

1) プレリリース大会
2) フライデー・ナイト・マジック
3) マジック・ゲームデー
4) グランプリ・トライアル
5) プロツアー予選


問 4

 プレイヤー P と Q が対戦している。

 Q は《忠実な聖戦士》と、いくつかの人間・トークンをコントロールしている。
 現在は P のターンの第1メイン・フェイズである。

 P は《裏切りの血》をQの《忠実な聖戦士》に唱えて、コントロールを奪った。
 その後、P はその《忠実な聖戦士》で攻撃し、Q はそれを破壊するのに十分な数の人間・トークンでブロックした。

 ブロッククリーチャー選択ステップに、Qは《忠実な聖戦士》を対象にして《死せざる邪悪》を唱えた。

 さて、戦闘ダメージのやり取りの後、この《忠実な聖戦士》は破壊されて墓地に置かれることになったのだが・・・

 次のうち、起こることとして正しいのはどれか?(複数回答可)

1) +1/+1カウンターが乗った《忠実な聖戦士》が、Pのコントロール下で戦場に戻る。
2) +1/+1カウンターが乗った《忠実な聖戦士》が、Qのコントロール下で戦場に戻る。
3) 《不浄の聖戦士》の状態で、Pのコントロール下で戦場に戻る。
4) 《不浄の聖戦士》の状態で、Qのコントロール下で戦場に戻る。




ライター:testing

 愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。
 本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。


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 それでは、また来週。

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