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戦略記事

渡辺雄也の「リミテッドのススメ」

第35回:イニストラードの書架

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渡辺雄也の「リミテッドのススメ」

2011.09.28

第35回:イニストラードの書架


 こんにちは。渡辺です。

イニストラード

 みなさん先週末のプレリリースには参加されましたか?
 新セット発売前恒例のお祭りイベントですし、ここを見てる中の多くの方は参加したんじゃないかと思います。

 僕もシールドを一回やったのですが、やはり新環境のリミテッドは新しい発見ばかりで楽しいですね。
 ちょっと前までM12リミテッドをやっていたせいか、M12と同じ基準でカードを選別していたらパック内のほとんどのカードがデッキに入るというようなことになってしまい、慌ててカードの基準を見直したりしてました。
 やはりカードの全体的な強さが基本セットとは違いますね。

 また関東のプレリリースではもはや恒例になってますが、今回も東京と千葉でガンスリンガーをやらせていただきました。
 両日とも沢山の方にご参加いただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。この場を借りてお礼申しあげます。
 鍛冶さんの記事でも少し触れられていますが、僕の所に書かれていた"日本文化を愛する男"は流石に狙いすぎだと思います(笑)

 今回は両面カードがあったため、パックウォーズ的にはなかなか大変でしたが、チェックカードのおかげで何とかゲームとして機能させることができました。
 皆さんもイニストラードでパックウォーズをやる際はチェックカードの準備を忘れずに!


 ではそろそろ週刊連載の本題に入りましょう。
 新しい環境に移ったということで、今週からこの記事でもイニストラード環境の考察をしていきます。

 イニストラード第一回目となる今回は、キーワード能力である「変身」「陰鬱」「フラッシュバック」の説明をしていきたいと思います。
 ただの能力説明では物足りないので、僕がプレリで体感した各能力の大まかな使用感とかについても書いていこうかと。

 ではまずイニストラード最大の目玉である「変身」から!


変身

両面カードのルール

 言わずと知れたイニストラードの新能力。
 カードの両面にイラストと能力が印刷されていて、デュエルマスターズの超次元カードを彷彿とさせるカードデザインです。

 ほとんどの変身クリーチャーは戦場に出した時は平凡な能力ですが、条件を満たすことで強力なカードに「変身」させることができます。
 変身クリーチャーの詳しいルールについては、特別記事が出ているので、そちらをご覧ください。

 変身クリーチャーはパックの中に必ず1枚以上入っています。
 プレリに参加したほとんどの方は、この新しいデザインのカードを使用したのではないかと思います。

 やはりセットの目玉の新能力だけあって、リミテッドではかなり強力な能力ですね。

両面カードのルール

 コモンだけで見ても《村の鉄鍛冶》や《エストワルドの村人》のような軽い変身クリーチャーは、序盤に展開してその後の1ターン自分から動かなければ変身します。
 変身クリーチャーはどれも裏面は強力なので、1ターンの動きを無駄にしてもやる価値は十分にありますね。

両面カードのルール

 《スレイベンの歩哨》や《礼儀正しい識者》のような呪文を唱えない以外での変身条件をもったものも居ますが、変身クリーチャーの多くは「このターンどのプレイヤーも呪文を唱えなかった」という条件の場合がほとんどです。

 なので相手のターンにインスタントを唱えることで相手の変身を妨害することが可能です。
 相手のターンに呪文を唱えて相手の変身を妨害するのはこの環境の基本テクニックと言ってもいいので、必ず覚えておきましょう。


陰鬱

 クリーチャーが死亡したら発動できるイニストラードの新能力。
 傷跡ブロックの「金属術」のような常在型能力でなく、戦場に出たときに誘発する能力として持っているクリーチャーが多いですね。

 使用した感じとしては、かなり使いづらい能力でした。

 というのも、環境に《縫い合わせのドレイク》《その場しのぎのやっかいもの》があるので「相手の墓地にクリーチャーを落としたくない」という気持ちが働くのと、そもそも「陰鬱」のトリガー自体を嫌がってほとんどの人がクリーチャー同士の相打ちを避けてました。
 序盤のクリーチャー同士の相打ちを避ければ、上の二つともケアして動いていることになりますからね。そりゃ誰だってそうします。


 というわけで「陰鬱」を発生させるには、何か工夫をしないと駄目そうです。

 例えば《縫い師の見習い》や《グリセルブランドの信奉者》のような、自分から「陰鬱」の条件を満たせるクリーチャーを使うか、

 《腐敗した沼蛇》や《血に狂った新生子》のようなダメージ効率が高く相打ちしやすいクリーチャーを使うという手もあります。

 《ただれ皮の猪》や《モークラットのバンシー》のような強力な能力を持ったクリーチャーでも、「陰鬱」のトリガー自体に困ることが多いので、「陰鬱」のカードを使う時はデッキに何かしら「陰鬱」の条件を発生しやすいようなカードを用意しておきましょう。


フラッシュバック

 過去に何度も登場している、墓地から呪文を唱えることの出来る能力。
 墓地から唱えた後は追放されてしまいますが、1枚で2枚分の働きをするので確実にアドバンテージを稼いでくれます。
 墓地から唱える時はマナが重くなったり、必要な色マナが変わったりするので注意が必要。

 ゲームが長引きやすいシールドではフラッシュバックのコストが重くても十分プレイできる時間がありますが、逆にゲームが高速化しやすいドラフトでは重めのフラッシュバックはあまり期待できません。

 《禁忌の錬金術》なんかが正にそれで、シールドとドラフトで評価の変わる一枚ですね。

 イニストラード環境なら《甲冑のスカーブ》や《セルホフの密教信者》で自分の墓地を肥やしながらフラッシュバックでアドバンテージを稼ぐこともできそうです。
 青には《縫い合わせのドレイク》と《その場しのぎのやっかいもの》がいるので自分から墓地を肥やしに行くのも相性が良さそうですね。

 《燃え立つ復讐》のような夢の詰まったカードもあるので、ドラフトでフラッシュバックを主体にするようなデッキも組めるかもしれませんね。



 ちょっと能力の紹介だけでは味気ないので、今回のプレリで使ったor使われたカードで強かったカードを何枚か紹介していこうと思います。


静かな旅立ち

 フラッシュバック付きのバウンス。

 イニストラード環境は除去が弱めに設定されているので、クリーチャーに触る手段に困ることが多々あります。
 そんな中《静かな旅立ち》は1枚で2回相手のクリーチャーに触れるのでかなり便利。
 変身クリーチャーが変身した後も簡単に対処できるのが偉かったですね。
 シールドで使っていた感じですが、かなり使いやすく盤面をひっくり返すことも多かったので、ドラフトでは初手クラスなのではないかと思っています。


肉屋の包丁

 《ロクソドンの戦槌》が如何におかしかったかが分かるカードですが、人間の多いイニストラードブロックではかなりの活躍が見込めます。
 クリーチャーを相打ちしているだけでライフを得られますし、「陰鬱」の誘発にも貢献してくれます。
 装備コストは重いですが、ゲームを決める能力を持った1枚ですね。

 ちなみに僕は対戦相手の《不可視の忍び寄り》にこれを装備されて、文字通り手も足も出ませんでした。
 呪禁+ブロック不可+絆魂はとかどうしようもないっす。無念なりー。


血まみれの書の呪い

 これはパックウォーズで強かったカードですね。
 パックウォーズのライブラリーは30枚しかないので、毎ターン2枚づつ削れていくとあっという間にライブラリーが無くなってしまいます。
 実際に貼ったゲームでは貼られた側がすぐにライブラリーアウトしてしまいました。
 これぞまさにパックウォーズ特有の強いカードです。

 実際のドラフトでもこれと《夢のよじれ》を集めて、相手のライブラリーを削っていくという戦法もあるかもしれませんね。


 今回はここまで。

 今週末にはイニストラードが発売されます。
 まだプレリだけしか行われていない状況なので、環境はまだまだ未知数と言っていいでしょう。

 シールドは環境の早さやカードの質によって構築の仕方がかなり変わってきますし、ドラフトも両面カードの影響で今までとは違った駆け引きが要求されることになりそうです。
 これからいやってほど研究していくことになるでしょうが、新しい環境を手探りで考察していくのもリミテッドの醍醐味の一つ。
 これから始まる新しい環境で、自分だけのストラテジーを探していきましょう!

 では今回はこの辺で。また来週お会いしましょう。

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