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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析
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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
2011.04.13
第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析
こんにちはー。
みなさん、グランプリ・ダラス/フォートワース(編注:リンク先は英語)の結果はご覧になったでしょうか?
驚くべきことに、トップ8にはたった2種類のデッキしか残っていませんでした。
その内訳は4人の「Caw-Blade」(4つとも2色純正)、そして残りの4人は「青緑赤Turboland」というものです。
そもそもアメリカの大会結果を見ていると、「Caw-Blade」が非常に多いので、これがトップ8に4人残るのは当然と言えば当然の結果です。母数が圧倒的に多い上に、使いこんでいるプレイヤーが多いようですからね。
ではもう一方の「青緑赤Turboland」はどうでしょう? 先々週に行われたグランプリ・バルセロナ(編注:リンク先は英語)でもトップ8に2人を送り込んだこのアーキタイプなんですが、近頃このデッキが目立つようになった理由はふたつあります。
ひとつめは、カバレージ上にある、トップ8プロフィール(英語)の「有利/苦手なマッチアップは何ですか?(Which matchups are you most favored against, and which are you unfavored against and why?)」という項目で多くのプレイヤーが答えていますが、「Caw-Blade」が《水蓮のコブラ》の入ったデッキ全般を苦手としていることです。
その《水蓮のコブラ》入りデッキの中で最も強力なのが「青緑赤Turboland」なので、このデッキが活躍する機会が増えたというわけです。
純正2色の「Caw-Blade」は、直接的な除去をほとんど持たないため、一度《水蓮のコブラ》が相手の戦場に出てしまうと、行動回数に圧倒的な差ができてしまい、さらに「Caw-Blade」側の《呪文貫き》も《マナ漏出》も効きづらくなってしまうので、これは仕方の無いことと言えるでしょう。
ふたつめの理由は、ビートダウンデッキの減少です。
1、2ヵ月ほど前は、「ボロス」「吸血鬼」「赤単」といった軽い火力擁するビートダウンが多かったので、僕はこの「青緑赤Turboland」デッキは使用に値しないという評価を下しました。ビートダウンにも全く勝てないほどではないのですが、それはきちんとサイドボードに対策カードを取った上で、という前提条件が必須となります。
それほどにビートダウンに対しては相性が悪いのですが、しかしながら現在は事情が異なり、「Caw-Blade」「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」「青黒コントロール」がトップメタに位置しています。これは「青緑赤Turboland」にとってはこれ以上ない追い風で、その証拠に最近では僕もこのデッキをMOでよく使うようになりましたし、「Decks of the Week」でこのデッキを見かける機会は増えてきています。
そんなわけで今週は優勝した「Caw-Blade」ではなく、新環境になってあまり紹介していなかった「青緑赤Turboland」に焦点を当てて見ていきたいと思います。
まずはトップ8に残った4つのリストをご覧ください。
5 《島》 3 《森》 2 《山》 4 《怒り狂う山峡》 3 《銅線の地溝》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 2 《ハリマーの深み》 -土地(27)- 4 《水蓮のコブラ》 1 《ムル・ダヤの巫女》 2 《先駆のゴーレム》 4 《業火のタイタン》 1 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(12)- |
4 《定業》 4 《稲妻》 4 《探検》 4 《マナ漏出》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《野生語りのガラク》 -呪文(21)- |
3 《強情なベイロス》 1 《噴出の稲妻》 4 《紅蓮地獄》 4 《瞬間凍結》 1 《剥奪》 2 《転倒の磁石》 -サイドボード(15)- |
5 《島》 3 《森》 2 《山》 4 《怒り狂う山峡》 3 《銅線の地溝》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 2 《ハリマーの深み》 -土地(27)- 4 《水蓮のコブラ》 1 《ムル・ダヤの巫女》 3 《先駆のゴーレム》 4 《業火のタイタン》 1 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(13)- |
4 《定業》 4 《稲妻》 4 《探検》 4 《マナ漏出》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(20)- |
3 《強情なベイロス》 2 《酸のスライム》 1 《噴出の稲妻》 3 《紅蓮地獄》 3 《瞬間凍結》 1 《剥奪》 2 《転倒の磁石》 -サイドボード(15)- |
5 《島》 3 《森》 2 《山》 4 《怒り狂う山峡》 3 《銅線の地溝》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 2 《ハリマーの深み》 -土地(27)- 4 《水蓮のコブラ》 1 《ムル・ダヤの巫女》 2 《先駆のゴーレム》 4 《業火のタイタン》 2 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(13)- |
4 《定業》 4 《稲妻》 4 《探検》 4 《マナ漏出》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(20)- |
3 《強情なベイロス》 2 《酸のスライム》 4 《紅蓮地獄》 3 《瞬間凍結》 1 《剥奪》 2 《転倒の磁石》 -サイドボード(15)- |
4 《島》 4 《森》 2 《山》 4 《怒り狂う山峡》 3 《銅線の地溝》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 2 《ハリマーの深み》 -土地(27)- 4 《水蓮のコブラ》 1 《ムル・ダヤの巫女》 2 《先駆のゴーレム》 4 《業火のタイタン》 1 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(12)- |
4 《定業》 1 《よじれた映像》 4 《稲妻》 4 《探検》 4 《マナ漏出》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(21)- |
3 《強情なベイロス》 1 《酸のスライム》 1 《噴出の稲妻》 1 《自然の要求》 3 《紅蓮地獄》 3 《瞬間凍結》 1 《剥奪》 2 《転倒の磁石》 1 《ジェイス・ベレレン》 -サイドボード(15)- |
リストを4つも並べてしまったので見づらいかもしれませんが、一気に列挙したのには理由がありまして、それは全てのデッキが非常によく似た構成になっているからです。
土地は7位のJacobを除く全員が同じ27枚を採用していますし、Jacobも《森》と《島》の枚数が1枚ずつ違うだけです。更にそれ以外のメインボードも、33枚中31枚ほどは全員が同じ構成をしています。
OwenとJacobは同じ「Channel Fireball」勢ということで、デッキについても一緒に組み上げたというコメントを残していますが、それ以外の2人もここまで同じ構成をしていることに、違和感を覚える人もいるかもしれません。
しかしこれには明確な理由があります。それはMagic Onlineで勝っている「青緑赤Turboland」のリストの多くが、この形をしているからです。
ご存じのように、今日ではMOでの調整は現実世界での成功に結び付く、信頼のおけるものとして認知されています。世界中のグランプリに出続けている中村修平さんも、MOの結果が載っている「Decks of the Week」を頻繁にチェックしているようですし、その他のプレイヤーもそうしているでしょう。それにはもちろん、OwenやJacobのような有名なプロ達も含まれています。
つまりこのリストの一致はMOが生み出したと言っても過言ではない現象で、それを証明するかのように、MO上の僕のリストもこれらのリストと何ら変わりのないものになっています。おそらくではありますが、僕以外のプレイヤーも、MOでこのデッキを使っているのなら、自然とトップ8に残ったリストに似通った構成になっているはずです。
MOの影響力はそれほどまでに大きいので、みなさんもお時間があれば、ぜひ「Decks of the Week」をご覧になってみてください。
このデッキの基本的な動きは、《水蓮のコブラ》と《探検》でのマナ加速から、《精神を刻む者、ジェイス》《先駆のゴーレム》《業火のタイタン》のような大物を連打することになります。特に《水蓮のコブラ》はフェッチランドが絡むと序盤から凄まじい量のマナが出るので、これを除去できないデッキ相手には相性がいいですね。
《ムル・ダヤの巫女》は5枚目の《精神を刻む者、ジェイス》と言うよりは、むしろ9枚目のマナ加速と言った役割が大きいように思えます。
《業火のタイタン》が4枚採用されたこのデッキにおいて、4マナから6マナへのジャンプには大きな意味がありますからね。
そしてこのデッキがTier1に返り咲いた理由として、その《業火のタイタン》の採用が挙げられます。
このカードが採用され始めた当初は枚数が少なかったのですが、ビートダウン全般に強く、「Caw-Blade」などの《戦隊の鷹》を一網打尽にできるこのカードはもはや4枚採用が当たり前になっています。
《饗宴と飢餓の剣》《肉体と精神の剣》のプロテクションに引っ掛からないことや、《精神を刻む者、ジェイス》のバウンス能力に対して耐性があることも、このカードが高評価を得ている理由として挙げられるでしょう。
そして昔なら《酸のスライム》が入っていたスペースが、《先駆のゴーレム》になったことも、このデッキの強さを大きく底上げした要因と言えます。
《酸のスライム》は、相手次第ではただのランデスになることが多く、自身の戦場に割られたくないパーマネントがないのであれば、特に対処に困る類いのクリーチャーではありませんでした。とりわけ、ビートダウンデッキへの弱さはひどいものがありましたね。
しかし《先駆のゴーレム》は《酸のスライム》とは全くの別物です。5マナ9点クロックという尋常ではないサイズを持ったこのクリーチャーは、対処されなければすぐにゲームが終わってしまうので、対戦相手からしてみれば、《審判の日》にしろ何にしろ、迅速な対応をする必要があります。
相手が《審判の日》のような大雑把な対処をしてくると、そうなれば返しのターンで《精神を刻む者、ジェイス》でも《業火のタイタン》でも何でも通せてしまうので、ゲームの組み立てが非常に楽になります。
ビートダウンデッキ相手には《稲妻》で簡単に落ちそうなものですが、対戦相手としては《水蓮のコブラ》や《精神を刻む者、ジェイス》を除去しないわけにはいかないので、中盤以降に除去が手札に余っていない、というケースが多々あります。そうは言っても、ビートダウン相手には僕は《先駆のゴーレム》をサイドアウトするのですが、最初に抱いた印象ほど悪くはないと感じましたね。
黒いデッキが、単体除去を《破滅の刃》にするか《喉首狙い》にするかを決める天秤の片方は「吸血鬼」というデッキの存在ですが、もう片方はデッキではなく《先駆のゴーレム》というたった1匹のクリーチャーです。
それほどまでに環境に大きな影響を与えている《先駆のゴーレム》は、アーティファクトということもあり、これから先はもっともっと色んなデッキで見かけることになるでしょう。
Jacobが1枚だけ採用している《よじれた映像》も、このゴーレムとのコンボを意識しての採用でしょう。これは《先駆のゴーレム》が流行っている「ミラディンの傷跡」ブロック構築では一般的なコンボで、実現すればあの《Ancestral Recall》と同じ効果を得られます。
自身のデッキの《先駆のゴーレム》2枚だけでは多少心許ないですが、対戦相手も《先駆のゴーレム》をキャストする可能性が増えた今であれば、このカードが《Ancestral Recall》に化ける機会も多いでしょう。
《先駆のゴーレム》を抜きにしても、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」の《草茂る胸壁》、「ボロス」デッキの《ステップのオオヤマネコ》などを僅か1マナで除去できるのは優秀です。最悪の場合でも、キャントリップが付いているので、どんな相手に対しても手札で腐らないのがいいですね。
メインボードで以前と変わったのはこれくらいでしょうか。
続いてはサイドボードの解説に入ります。サイドボードも非常に似ているのですが、1番成績の良かったOrrinさんのリストを見ていきましょう。
1 《噴出の稲妻》、4 《紅蓮地獄》、2 《転倒の磁石》
これらはこのデッキが1番苦手としているビートダウンデッキ対策ですね。
1枚だけ採用された《噴出の稲妻》は、5枚目の《稲妻》と言った役割で、軽い除去の総数が9枚は欲しかったという判断でしょう。
《紅蓮地獄》を入れて《水蓮のコブラ》を抜く、というのはこのデッキの一般的な戦略で、ビートダウン相手には死にやすい《水蓮のコブラ》や《ムル・ダヤの巫女》を抜いて、単純なコントロールデッキとして戦うことになります。
《転倒の磁石》は環境に蔓延する装備品対策になるだけでなく、各種タイタンの天敵である《反逆の印》対策という意味合いもあって、この手のデッキでは確定パーツとして扱われています。
3 《強情なベイロス》
これも苦手なビートダウンデッキ対策になりますが、僕が「Caw-Blade」を使っている場合にもよく出されます。と言いますのも、《饗宴と飢餓の剣》の能力が誘発した際に、直接戦場に出すことができるからです。
しかしながら、今のところ僕の見解としては、「Caw-Blade」相手にはサイドインすべきではないように思えます。《饗宴と飢餓の剣》には「プロテクション(緑)」が付いているので、《強情なベイロス》が戦闘に参加できる場面は限られていますからね。
4 《瞬間凍結》、1 《剥奪》
何人かのプレイヤーがトップ8プロフィールの「苦手なマッチアップ」で「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」を挙げているように、このマッチアップは「青緑赤Turboland」にとってあまり良いものではありません。
以前は《業火のタイタン》の枠が《霜のタイタン》だったのでまだマシでしたが、《業火のタイタン》になったために、苦しい戦いを強いられるようになってしまいました。
しかしそのおかげで対ビートダウン戦や「Caw-Blade」戦での優位を得ていますし、その他のマッチアップで多少のマイナス面が目立つのは仕方のないことですね。
《業火のタイタン》は《霜のタイタン》にはない《精神を刻む者、ジェイス》への耐性があるので、この変更が響くのは対「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」だけだと思います。
それに《霜のタイタン》も結局は《原始のタイタン》が出てしまうと、そこから導かれる《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の前には無力なので、《霜のタイタン》の長所は《原始のタイタン》の登場前に土地を縛って勝てるかもしれない点だけです。
こういった観点で見ると、《業火のタイタン》も早期のターンに戦場に出れば、その圧倒的な攻撃力を持って《原始のタイタン》がキャストされる前に殴り勝てる可能性があるので、そこまで大きな差はないでしょう。
要は「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」が強いデッキだと言うだけの話であって、どんな形のどのデッキで大会に出るにしろ、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」と「Caw-Blade」へのマークは怠らないようにすべき、ということですね。
個人的にMOで調整した感じだと、対「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」戦では最低5枚のサイドカードが欲しいと思いました。《瞬間凍結》4枚だけでは少し足りないように感じたので、5枚目の《瞬間凍結》と呼べる《剥奪》の採用は良い判断に思えますね。
そして、ここまで触れていなかったメインボードの《野生語りのガラク》なんですが、サイド後にこの「カウンター増量戦略」を取るにあたって非常に良い働きをします。
戦場に出した直後に+1能力を使えば、隙を見せることなくカウンターを構えられますからね。こうすれば相手の《稲妻》でも《野生語りのガラク》は死ななくなりますし、こちらに土地が6枚揃ってしまえば、《業火のタイタン》を出しつつカウンターマナを維持できます。
デッキの解説は以上になります。最後にこのデッキを相手にする場合の注意点を少しだけ。
このデッキは極端に《水蓮のコブラ》に依存したデッキだと思っていたのですが、実はそうではないのかもしれません。
これは僕が先週「青黒コントロール」を使っていてこのデッキと対戦した時に気付いたのですが、「青緑赤Turboland」は現環境で最も長期戦に強いデッキなんです。
と言いますのも、僕はどんなデッキを使って「青緑赤Turboland」と当たった場合でも、長期戦になってしまったら概ね負けていました。多くのゲームでは、ちゃんと《水蓮のコブラ》を除去していたにも関わらず、です。
「青緑赤Turboland」のデッキリストをよく見ていただくと分かる通り、このデッキの4マナ以上のカードは、どれも1枚でゲームを有利に運べる高性能なものばかりです。
第47回で紹介したWafo-Tapaの「青黒コントロール」なんかと比べると分かりやすいのですが、「青黒コントロール」におけるフィニッシャーに分類される4マナ以上のカードが、
- 2 《墓所のタイタン》
- 4 《精神を刻む者、ジェイス》
- 2 《リリアナ・ヴェス》
の計8枚だけであるのに対し、グランプリ・ダラスの準優勝者の「青緑赤Turboland」には、
- 1 《ムル・ダヤの巫女》
- 2 《先駆のゴーレム》
- 4 《業火のタイタン》
- 1 《ゼンディカーの報復者》
- 4 《精神を刻む者、ジェイス》
- 1 《野生語りのガラク》
と、実に13枚ものフィニッシャーが採用されているので、長期戦に強いのは当然のことです。
その代わり「青黒コントロール」には単体除去とカウンターが多く採用されていますが、カウンターを交えながら淀みなく強烈な攻め手を展開してくる「青緑赤Turboland」に対し、それらを受け切ることは不可能に近いと判断しました。つまり「青緑赤Turboland」に対しては、早期決着こそが最善手と言えます。
これはデッキリストを見ればすぐに気付けるはずなんですが、知らず知らずの内に僕の中に芽生えていた
「《水蓮のコブラ》さえ除去してしまえば、同じ手数なら負けるはずがない」
という固定観念がそれを邪魔していたんですね。「青黒コントロール」は環境でも屈指の長期戦に強いデッキだと思っていたので、この発見は意外でした。プレイヤーとしてもライターとしても情けないことに、《コジレックの審問》と《強迫》で何度も手札を見ることで、ようやく「青緑赤Turboland」の長期戦の強さに気付けたというわけなんです。
「ボロス」や「吸血鬼」のようなビートダウンデッキを使う場合は、今までお伝えした通り《水蓮のコブラ》を即座に除去し、短期決戦に持ち込むのがいいでしょうが、「青黒コントロール」のようなコントロールデッキを使う場合、こちらがフィニッシャーを引いていない時は必然的にゲームが長引くので、ある程度長期戦を見越し、展開次第では《水蓮のコブラ》を放置する方がいいのかもしれません。
大体のケースではすぐに除去する方がいいのですが、《コジレックの審問》や《強迫》で相手の手札を知っている場合、特に相手の手札が重いクリーチャーで溢れているような状況なら、除去の温存を考えてみてもいいでしょう。
「青緑赤Turboland」の解説はここまでです。
最後に、今のスタンダードはどのデッキも強く、Tier1~2の入れ代わりが激しく、メタゲームを読むのが難しい環境だと思います。その中でも「青緑赤Turboland」は最も浮き沈みの大きなデッキであり、今のようなコントロール過多のメタゲームではTier1に位置しますが、逆にビートダウンデッキの多い時はそうではありません。
そのため、このデッキを使用する際には、いつも以上にメタゲームを読み切る力が必要となります。自分の参加する大会のメタゲームをしっかりと把握し、このデッキを持ち込むかどうか決めるといいでしょう。
予定よりも「青緑赤Turboland」の項目が長くなってしまったので、残る4つの「Caw-Blade」の紹介は来週にさせていただきます。
トップ8以外の面白いデッキもピックアップする予定なのでお楽しみに!
それでは、また来週ー!
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