READING

読み物

翻訳記事その他

『統率者レジェンズ』をコレクションする

Gavin Verhey
authorPic_GavinVerhey.jpg

2020年10月26日

 

(原文編注:コレクター・ブースターに封入されるフォイル版ボーダーレスのプレインズウォーカー・カードについての情報を、11月5日に修正いたしました。)
(訳文編注:一部内容について、原文公開時から状況が変化しているものについてはそれに合わせて訳文を変更しております。)

 ついに時は来た! 『統率者レジェンズ』がいよいよ11月20日に発売だ。このセットは何年もかけて作られて、それがついに発売されてみんなが経験するということに私はものすごくワクワクしてる。

 そしてもちろん、この規模のプロジェクトのためのすごい加工がカードに施されていて、それにはメインのセットのカードだけじゃなく、過去セットから選ばれた統率者戦の定番カードも含まれる。

 『統率者レジェンズ』にはドラフト・ブースターとコレクター・ブースターがある。何がどんな風に入っているのか? ご覧あれ!

(コレクター・ブースターに何が入っているのかだけ見たいという人は、ここをクリックすればそこまで飛べる。)

ボーダーレス版プレインズウォーカー

 まずはブースター・ファン計画が始まった時以来の定番からいってみよう――別アートのボーダーレス版プレインズウォーカー・カードだ!

 『統率者レジェンズ』のメインのセットには2枚のプレインズウォーカーがあって、それらにはそれぞれ特別なボーダーレス版が存在する。そのうち1枚はマーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterが記事の中で紹介している。さあ、ボーダーレス版のテヴェシュ・ザット様にご挨拶するんだ!

jp_6FY8oS6VPK.png

 これは普通の共闘を持った史上初のプレインズウォーカーで、このセットにあるいろいろなものと組み合わせてさまざまな楽しみ方ができる。

 2種類とも、ドラフト・ブースターとコレクター・ブースターの両方に入っている可能性がある。

ボックス購入特典とプレリリース・プロモ

 『統率者レジェンズ』にはボックス購入特典があって、それはたくさんの統率者戦デッキ……だけでなくモダンやパイオニアのデッキにも入るやつにしておいた! 《マナの合流点》だ!

jp_qjI8lxgA1f.png

 《マナの合流点》が『統率者レジェンズ』で手に入るのはここだけとなっている。

 このカードはフォイル仕様で、WPN加盟店舗でドラフト・ブースターかコレクター・ブースターのどちらかをボックスで買うともらえるが、数には限りがあるので事前にお店に連絡して在庫状況を確認しておくことをお勧めする。

 さらに、11月13日から19日にかけて行われる『統率者レジェンズ』のプレリリース・ウィークでは、お店でプロモ版の特別な《闇の男爵、センギア》がもらえる。このカードはオリジナルの《Baron Sengir》を手掛けたピート・ヴェンタース/Pete Ventersのアートが特徴だ!

jp_PlZRY4EdSi.png

 このプロモもフォイル版のみ、WPN加盟店舗で数量限定でもらえるようになっている。

(訳文編注:こちらは『Magic: The Gathering Companion』(新ウィザーズ・アカウント)経由で参加された方のみの配布となります。)

エッチング加工フォイル版伝説のクリーチャー

 『統率者レジェンズ』では新しくエッチング仕様のフォイル版カードがデビューする!

 このエッチング仕様のフォイル版カードは新しい枠になっていて、この装飾を本当に輝かせるものになっている。このエッチング仕様フォイル版のカードはこのセットのすべての伝説のクリーチャーに存在し、カード全体に独特な見た目をもたらしている。私は実際に見せるだけが一番いいと分かっているので、要点だけ言おう!

 エッチング仕様の《カーの空奪い、プローシュ》の見た目はこんな感じだ。

 待った、今プローシュって言ったよね? あのカードは『統率者レジェンズ』に入ってないぞ!

 メインのセットに入っている69枚の伝説のクリーチャーに加えて、この加工を施される人気「レジェンド」32枚が選抜されて再録された!(重要:プレインズウォーカー2枚はエッチング仕様ではなく上記のボーダーレス版になるのに注意。)

 これらはドラフト・ブースターからたまに、コレクター・ブースターからは確定で、出てくる。

拡張アート版カード

 コレクター・ブースターに期待されるものといえば拡張アート版カードで、『統率者レジェンズ』にはそれがただあるだけでなく……大量にある!

 メインのセットにある、すべての伝説ではないカードに拡張アート版が存在する! 見た目はこんな感じだ。

jp_pJ658z3BS9.png

 これは素敵な新カードを拡張アートで手に入れられるチャンスというだけでなく、数多くの定番カードを拡張アート版で入手する初のチャンスでもある。

 そして定番といえば……それだけじゃない。

 コモンとアンコモンの定番カードの数というのは、私としてはこのフォーマットにとってとても象徴的なことの1つだ。というわけで、再録されたカードの中から33枚のコモンとアンコモンが選抜されて拡張アート版になっている。

jp_YEDaQ7UL7X.png

 我々がこれらのカードを選んだ際のルールは、それが『統率者レジェンズ』か『統率者レジェンズ』の統率者デッキに収録されているものである、というものだ。

 具体的に言うと、拡張アート化の要望が多いものか(《統率の塔》とか)、特別版がすでに簡単に入手できるようになってないものを選ぶようにした。

 コレクター・ブースターからはレアか神話レアの拡張アート・カードと、コモンかアンコモンの拡張アート・カードの両方が入手できる。ドラフト・ブースターからは出てこない。

 

コレクター・ブースターの中身

 『統率者レジェンズ』のコレクター・ブースターの中身は正確にはどうなってるの? と疑問に思う人もいるかもしれない。そういう内容に飛び込みたい人のために、ここでは各スロットごとにご紹介していこう。

フォイル版コモン5枚。ここには『統率者レジェンズ』のメインのセットに収録されている通常枠のコモンが入っている。《虹色の笛吹き》は特別なレアリティの「S」で、コモンではないけど、コモンと同じような働きをするのでここに入っている。あと一応言っておくとメインのセットに基本土地はないので、どちらのパックを開けても出てくることはない。

フォイル版でアンコモンかレアか神話レアの伝説のカード2枚。通常枠のフォイル版の伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーが入っている。このスロットのレアリティの組み合わせは以下の5つ。アンコモン2枚、レアとアンコモン、レア2枚、神話レアとアンコモン、レアと神話レア、だ。

フォイル版で伝説ではないレアか神話レア1枚。時々拡張アート版。ここからは伝説のクリーチャーやプレインズウォーカー以外でメインのセットに入っているすべてのレアか神話レアがフォイル版で出る可能性がある。さらに、約30%の確率で拡張アートのフォイル版カードにアップグレードされる!

伝説ではないコモンかアンコモンの拡張アート版カード1枚。ここからは拡張アート加工を施された33枚のコモンかアンコモンの中から非フォイル版1枚が出てくる。これらのカードはメインのセットか『統率者レジェンズ』統率者デッキの中から選抜されたものだ。ここでのコモンとアンコモンは同じ割合で出てくる。これらのカードのリストは公開されたらここで見られるようになる。

伝説ではないレアもしくは神話レアの拡張アート版カード1枚。ここからはメインのセットに収録されている伝説ではないレアもしくは神話レアが、拡張アートの非フォイル版で出てくる。

フォイル版で伝説ではないアンコモン2枚。時々拡張アートのコモンかアンコモン。ここで出てくるのはこのセットの伝説ではない通常枠のフォイル版アンコモンが2枚だ。この枠の各カードは約20%の確率でフォイル版の拡張アート・カードに変化する。その変化が発生した場合、コモンかアンコモンの拡張アート版カードになる。

エッチング仕様フォイル版のアンコモンの伝説のクリーチャー1枚。メインのセットに入っているアンコモンの伝説のクリーチャーがエッチング仕様フォイル版で出てくる。(光り方がどんなものかは上の動画で見られる)ここからはレアリティ「S」の《虹色の笛吹き》も出てくる。

エッチング仕様フォイル版の再録された伝説のクリーチャー1枚。他の形ではこのセットの中に含まれていない、エッチングを仕様になるために選ばれた32枚のレジェンドたちだ(再録されるレジェンドは公開されるとここにまとめられる)。オリジナルのレアリティがレアか神話レアかに関係なく、ここではレアリティが全部神話レアに統一されている。『統率者レジェンズ』のコレクター・ブースターの各パックに、上で紹介したプローシュのような32枚のうち1枚が入っている。

エッチング仕様フォイル版のレアもしくは神話レアの伝説のクリーチャーか、フォイル版ボーダーレスのプレインズウォーカー1枚。ここはフォイルのすごいバージョンの伝説のカード用スロットだ! ここではエッチング仕様フォイル版のレアもしくは神話レアの伝説のクリーチャー1枚、もしくはプレインズウォーカーにはエッチング仕様がないので対象の2枚のうちどちらかのボーダーレス版が出てくる。

フォイル版両面トークン1枚。『統率者レジェンズ』にはクールなトークンが盛りだくさんだ――そしてここでしかフォイル版トークンは手に入らない!

まとめはどこだ?

 この記事ではたくさん説明をしたので、ここでみんながそのすべてをすぐに参照できるようにまとめておこう。

Chevron_Where_to_Find_16x9_11_022jsyDeU.jpg

ボーダーレス版プレインズウォーカー・カード:ドラフト・ブースターとコレクター・ブースターから出てくる。

ボックス購入特典《マナの合流点:WPN加盟店舗で『統率者レジェンズ』のドラフト・ブースターかコレクターブースターのボックスの購入特典としてのみ入手可能(数量限定)。

プレリリース・プロモ版《闇の男爵、センギア:WPN加盟店舗で『統率者レジェンズ』のプレリリースに参加することでのみ入手可能(数量限定)。

エッチング仕様フォイル版の伝説のクリーチャー:ドラフト・ブースターからはたまに出てくる。コレクター・ブースターからは確定で複数出てくる。

拡張アート版カード:『統率者レジェンズ』のコレクター・ブースターだけから、1パックごとに最低2枚出てくる。

君の伝説のコレクション

 『統率者レジェンズ』には素晴らしい新カードと今までよりも素敵な見た目のカードの加工がたっぷりと詰まっている。そして私はその加工全てに対してみんなが思っていることを知るのがものすごく好きだ!

 感想は気軽にfeedbackやTwitterやYouTube、それか古式ゆかしいeメール(beyondbasicsmagic@gmail.com)に送ってくれれば必ず目を通すよ! みんなの話を聞くのはいつでも大好きだし、それらは将来のこういった加工をどうするか決める助けになる。

 そして最後に、とてもたくさんの人たちがこのセットに時間とエネルギーを費やしてくれた。特にこの信じられない見た目をしたカードのビジュアルとスタイルの作成に関して、アート、エディター、イメージング、オペレーション、そしてプロダクションの各チームに深く感謝したい。アリシア・ミッケス/Alicia Mickes、デビッド・スティーブンス/David Stevens、デル・ロージェル/Del Laugel、ジェシカ・ランツィリオ/Jessica Lanzillo、サンドラ・エブリンガム/Sandra Everingham、トム・ワナーストランド/Tom Wanerstrandと彼らのチームのような英雄(今みんなが目にしているカードに関わった、とてもたくさんの人たくのうち本当にごくわずかの名前だけを挙げさせてもらった)が素晴らしさを追求しなかったなら、今日これらの豪華なカードを紹介できなかっただろう。

 またすぐにみんなと話せるし(きっとGood Morning Magicで!)、みんなにはこの『統率者レジェンズ』というまさに伝説のセットを楽しんでほしい!

――Gavin

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索