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『イニストラードを覆う影』特別カードプレビュー:血染めの狂気

『イニストラードを覆う影』特別カードプレビュー:血染めの狂気

By Masashi Koyama

 皆様こんにちは!『イニストラードを覆う影』のプレビュー・ウィークが始まり、日々新たなカードが公開されています。

 ゴシックホラーな雰囲気を醸し出す「狂気」に包まれた世界をお楽しみいただいていますでしょうか?

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 4月8日(金)の発売に先立ち、本記事では皆様に新たなカードをご紹介いたします。

{R} 狂気の歴史

 新たなカードをご紹介する前に、『イニストラードを覆う影』のテーマともいえる、赤いカードの「狂気」について少し歴史をさかのぼってみましょう。

モグの狂信者

 『テンペスト』初出のこのゴブリンは1マナクリーチャーとして優秀な能力を持ち、《ジャッカルの仔》などとともに、「赤単スライ」で当時のスタンダードを席巻しました。

 しかし、何よりこのカードが有名になり、愛されるようになったのは、カードの能力ではなく、そのフレイバーテキストによるのではないでしょうか。

"I got it I got it I--"

わかったぞ! わかったぞ! わか――(『テンペスト』より)

やったぞ! やったぞ! やっ――(『第10版基本セット』より)

 日本語版では『テンペスト』と『基本セット第10版』ではフレイバーテキストが変更になっていますが、どちらにしろ「何がわかったのか(何をやったのか)」「言葉が途切れてしまった後はどうなってしまったのか」などつっこみたくなるところが満載の、ゴブリンの愛らしさとおまぬけさを表現した1枚ではないでしょうか。

怒り狂うゴブリン

 《怒り狂うゴブリン》も、赤の1マナクリーチャーとして「狂気」をゴブリンらしく表した1枚ではないでしょうか。

彼は世界に対して怒り、家族に対して怒り、自分の人生に対して怒っていた。だが、だいたいは理由もなく怒っていたんだ。

 「とりあえず怒っておけ」と言わんばかりの狂いっぷりは記事「フレイバーテキスト二十選」でも取り上げられるほど、象徴的なカードとなったのです。

稲妻の狂戦士

 時が経ち、赤の「狂気」の担い手は狂戦士へと変化しました(《怒り狂うゴブリン》も後にクリーチャー・タイプがゴブリン・狂戦士となりました)。

 目が痛くなるほど真っ赤なイラストに加え、「疾駆」という能力があいまって、赤らしい狂戦士を表しています。

『イニストラードを覆う影』の狂気

 さて、すでに公開されている『イニストラードを覆う影』においても赤の「狂気」は狂戦士とともに、とある種族によって引き継がれているようです。

 それでは新たなカード、《ファルケンラスの過食者》をご覧ください。

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 吸血鬼にして狂戦士。

 パワーとタフネスだけを見ても、1マナ2/1とビートダウン・クリーチャーとしては合格点と言えるでしょう。

 さらに、戦場にない他の吸血鬼クリーチャーに「マッドネス」(Madness:狂気)を与える能力を持っているのです!

 まさに「イニストラード世界の狂気=マッドネス」を体現する1枚になっているのではないでしょうか。

 『イニストラードを覆う影』には現在まで発表されているだけでも《ファルケンラスの後継者》《神出鬼没な拷問者》《貪欲な求血者》とカードを能動的に捨てることのできる吸血鬼が複数存在します。

クリックで変身します
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 もしかすると、『イニストラードを覆う影』発売後には「狂気の吸血鬼ビートダウン」がスタンダードに現れるかもしれませんね。

『イニストラードを覆う影』は4月8日(金)発売!

 『イニストラードを覆う影』発売まで、これから徐々に新たなカードたちが明らかになっていきます。全てのカードが公開されると、発売直前の4月2日(土)~3日(日)にはプレリリース・イベントも各地の店舗で開催されます。

 4月8日(金)の発売を楽しみにお待ちください!

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