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お知らせ
『機械兵団の進軍』更新速報
2023年4月19日
こんにちは、皆さん!
『機械兵団の進軍』更新速報は、このセットの発売に伴うマジック総合ルールの変更や一部カードの公式テキストの更新をお知らせする記事です。この文章は、ルールやカード・テキストの変更の編集中に書かれたものなので、最終的なものとは少し異なる場合があります。完成したら、ルール・ページで公開されます。セットが発売されたら、カードの公式なオラクルがGathererで公開されます。
いいですね。それでは、早速飛び込みましょう!
『機械兵団の進軍』総合ルール変更
これは、『機械兵団の進軍』の発売に伴い計画されているルールの変更の概要です。執筆時点で、公式ルールは検証中です。公式ルールは、ルール・ページで公開されます。この概要と公式ルールとの間に齟齬がある場合、公式ルールが優先されます。
新ルール、更新されたルール
培養
701.51
[培養器・トークン]
この新しい節では、+1/+1カウンターが置かれた培養器・トークンを生成する新しいキーワード処理の培養を扱っています。培養器・トークンは変身する両面トークンで、第1面が「{2}:このアーティファクトを変身させる。」を持つアーティファクトです。第2面は無色の0/0のファイレクシアン・アーティファクト・クリーチャーです。これまで、ルール上変身できるのはカードに限られており、トークンはできませんでした。今は、変身する両面トークンも変身できます。これには、変身する両面パーマネントのコピーであるトークンも含まれます。つまり、培養器・トークンのコピーであるトークンも、通常の培養器・トークンとまったく同じように機能するということです。(ただし、カウンターが置かれていなければ変身したら残念なことになるかもしれません。第2面のタフネスは0なので、死亡してしまうでしょう。)
111.10i
培養器・トークンが定義済みトークンに記載されました。
賛助
702.160
この節では、賛助を持つクリーチャーが戦場に出たときにクリーチャー1体を対象としてそれに+1/+1カウンターを置く新しい誘発型能力の賛助を定義しています。この能力が、賛助を持つクリーチャー自身以外のクリーチャーを対象としたなら、ターン終了時までそのクリーチャーは賛助の後に記されている能力も得ます。賛助によって得る能力は、その能力がスタックに置かれる時点で決定されるので、賛助能力の解決前に能力を失っても関係ありません。一方、クリーチャーが追加で得た能力はカードに記されているわけではないので、賛助によって与えられることはありません。
バトル
310.
この節(旧315節から移動して中身ができました)は新しいカード・タイプのバトルを定義しています。バトルはパーマネントで、バトル・呪文はそのコントローラーのメイン・フェイズの間、スタックが空でそのコントローラーが優先権を持っているときならいつでも唱えられます。バトルごとに守備値があり、その守備値に等しい数の守備カウンターが置かれた状態で戦場に出ます。バトルはプレインズウォーカー同様に、ダメージを受けたり攻撃されたりすることがあり、ダメージを受けるとその点数に等しい数の守備カウンターが取り除かれます。
バトルが戦場に出るに際して、そのコントローラーはそのバトルを守る者を選びます。現在までに印刷されたすべてのバトルは包囲戦というサブタイプを持ち、包囲戦の守る者はコントローラーの対戦相手1人でなければなりません。バトルの守る者はバトルのコントローラーではありませんが、自分がコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃しているクリーチャーをブロックできるのと同じように、そのバトルを攻撃しているクリーチャーをブロックできます。そのバトルの守る者が防御プレイヤーであるかぎり、そのバトルのコントローラーも含むすべてのプレイヤーがそのバトルを攻撃できます。バトルの守る者は、そのバトルを攻撃できないということでもあります。バトルに関して防御プレイヤーを決定することが必要なあらゆる効果において、守る者が防御プレイヤーとして扱われます。
包囲戦には、追加の固有能力があります。その能力とは「このパーマネントから最後の守備カウンターが取り除かれたとき、これを追放し、その後、これをマナ・コストを支払うことなく変身した状態で唱えてもよい。」です。つまり、バトルが守備カウンターのない状態で戦場に出ることがあったなら、それは墓地に置かれ、コントローラーはそれを追放する機会を得られないということです。
バトルや包囲戦について詳しくは、『機械兵団の進軍』リリースノートか、総合ルールを参照してください。
120
「1つを対象と」してダメージを与えるオブジェクトは、バトルを対象にできます。バトルが受けたダメージによって、その点数に等しい数の守備カウンターが取り除かれ、守備値を超えたダメージを受けたバトルは余剰のダメージを受けていることになります。
戦闘、カウンター、タイプ、状況起因処理など、総合ルール全体の様々なルールがバトルを扱うために更新されています。
それ以外のルール変更
208.3a
効果がクリーチャーでないパーマネントのパワーやタフネスを変更する場合、このルールによって、その効果は発生し、その効果の持続期間中にそのパーマネントがクリーチャーになったら作用する、というルールです。このルールで、パーマネントのパワーやタフネスを特定の値に設定する効果も発生して同じように働くということが明記されました。
311.7
プレインチェイス戦変種ルールで用いられる定形外のカードの次元は、これまで、次元ダイスでカオス・シンボルの目が出たときに誘発していました。これらの能力は、「カオスが起こる」たびに誘発するようになります。これは殆どの場合見た目上の変更にすぎません。もちろん、次元ダイスでカオス・シンボルの目が出たときにはカオスが起こります。加えて、呪文や能力でカオスが起こると書かれていることがあります。これまでに印刷されたすべての次元・カードのオラクルは、この変更を反映して更新されます。
700.10
《割込み》は、このターンに起動されたプレインズウォーカーを参照しています。このルールは、そのターンに起動された能力の発生源であるなら「起動された」パーマネントである、と説明しています。
701.19j
《アルケヴィオスへの侵攻》は、プレイヤーに自分がオーナーでありゲームの外部にあるカードを探させます。探すのルールが拡張されて、これはゲームの外部にあり自分がオーナーであるカード1枚を選ぶという意味だと説明されました。この効果を解決するために、自分がオーナーであるカードすべてをテーブルに出して、その中から探す必要はありません。
701.28
変身のルールに、変身する両面トークンが加わり、「変身したパーマネント」が定義されました。第1面を表にしたパーマネントは、それまでに第2面を表にしていたことがあっても、変身したパーマネントではありません。
707.8a、707.10g
変身する両面トークンができたので、コピーのルールにも更新が必要になりました。変身するパーマネントのコピーであるトークンを生成する効果は、変身する両面トークンを生成します。コピー元のパーマネントが第2面を表にしていたなら、コピーであるトークンも第2面を表にしています。これらの変身する両面トークンは、それがコピーしたパーマネント同様に変身できます。変身する両面の、呪文などの戦場にないカードのコピーも同じように働きます。これは、すでに戦場にあるパーマネントが変身するパーマネントのコピーになる場合には適用されません。また、それ自身の特性群を持って戦場に出て、置換効果によって変身するパーマネントをコピーするトークン、例えば《神秘の反射》によって変身するパーマネントのコピーとして戦場に出る苗木・トークンや、《クローン》のコピーであるトークンには適用されません。これらのコピーは片方の面だけを持ち、変身できません。
712
合体カードが、第2面がカードの面の半分しかないからルール上は両面カードではない、と聞いたら多くのプレイヤーは驚くでしょう。しかしながら、今私が(そしてルールも)「第2面」と言ったことが、この区分がどれほどわかりにくいかを示しています。《巨大化した害獣》などの一部のカードがルール文で両面カードを参照していますので、我々はプレイヤーの混乱を防ぐため、公式に合体カードを両面カードの一種とすることにしました。これはつまり、713節が712節(両面カード)に統合されるということです。この変更による機能上の変化は、前述の効果が見つけられるようになることだけです。ただし、合体カードの第2面はあいかわらず特性を持ちません。結局のところ、そこにあるのはカードの面の半分だけですから。
712.13a
このルールは、スタック上では第1面を表にしていた変身する両面呪文が、変身した状態で戦場に出る、ただしその第2面がインスタントやソーサリーであるカードである、という新しい特殊な状況を扱います。それが起こった場合、それは戦場に出ることなく、代わりにオーナーの墓地に置かれます。バトルは現時点で戦場に出る唯一の新しいカード・タイプで、インスタントやソーサリーはそうはなりません。
新サブタイプ
- 培養器
- 包囲戦
- 深淵
- アモンケット
- アンタウシア
- アルケヴィオス
- カペナ
- クリーデ
- エコワール
- エルドレイン
- フィオーラ
- ガルガンティカール
- ゴバカーン
- イコリア
- イクサラン
- カラデシュ
- ケイレム
- 沈夢
- タルキール
- テーロス
- ザルファー
用語集の新項目
- 賛助
- 守備値
- 培養
- 培養器・トークン
- 守る
- 守る者
- 包囲戦
用語集の更新された項目
- バトル
- カオス能力
- カオス・シンボル
『機械兵団の進軍』オラクル変更
このセットの発売に伴い、オラクルのテキストが更新されたカードがあります。Gathererでカードの公式テキストが参照できます。
大規模テンプレート変更
カオスが起こる
カオス能力を持つすべての次元・カードは、これまでの「あなたが{Chaos}を振るたび、」という表記から「カオスが起こるたび、」という新しい表記に更新されました。これは、カオス能力を誘発させる効果が作れるようになる機能変化ですが、カオス能力やそれを扱うカードは過去のカードと同じように処理します。
個別カードの変更
《忍耐強い教授、ラクサ》
《忍耐強い教授、ラクサ》の最後の能力は、自分がコントロールしていて能力を持たないすべてのクリーチャーをまとめて1回だけ選択をするのではなく、そのそれぞれについて選択すると明確にするため更新されました。特に、能力を持たない複数のクリーチャーで攻撃した場合、その中から0体から全部まで好きな数のクリーチャーの戦闘ダメージをブロックされなかったかのように割り振ることができるということです。全部かゼロかの選択ではありません。
旧テキスト:
Whenever Ruxa, Patient Professor enters the battlefield or attacks, return target creature card with no abilities from your graveyard to your hand.
Creatures you control with no abilities get +1/+1.
You may have creatures you control with no abilities assign their combat damage as though they weren't blocked.
新テキスト:
Whenever Ruxa, Patient Professor enters the battlefield or attacks, return target creature card with no abilities from your graveyard to your hand.
Creatures you control with no abilities get +1/+1.
For each creature you control with no abilities, you may have that creature assign its combat damage as though it weren't blocked.
日本語訳:
忍耐強い教授、ラクサが戦場に出るか攻撃するたび、あなたの墓地から能力を持たないクリーチャー・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
あなたがコントロールしていて能力を持たないすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールしていて能力を持たない各クリーチャーにつきそれぞれ、それの戦闘ダメージをそれがブロックされなかったかのように割り振ってもよい。
《エメラルド木立のドルイド》
『Unfinity』では、サイコロの出目を増やすカードが登場しました。d20を振るように指示し、その意味を示す出目表があるカードでは、それによって出目が出目表の範囲を超えてしまう場合があります。殆どの場合、そうなると何も起きません。《エメラルド木立のドルイド》の場合、そうなるとあなたはあなたのライブラリーから探しますが、その後にライブラリーを切り直すという指示がないということになります。《エメラルド木立のドルイド》は、出目表の最後の項目が20を超えた出目にも対応するようにするため更新されました。出目表を持つこれ以外のカードはこの更新では変更されていません。
旧テキスト:
When Druid of the Emerald Grove enters the battlefield, search your library for up to two basic land cards and reveal them, then roll a d20.
1–9 | Put those cards into your hand, then shuffle.
10–19 | Put one of those cards onto the battlefield tapped and the other into your hand, then shuffle.
20 | Put those cards onto the battlefield tapped, then shuffle.
新テキスト:
When Druid of the Emerald Grove enters the battlefield, search your library for up to two basic land cards and reveal them, then roll a d20.
1–9 | Put those cards into your hand, then shuffle.
10–19 | Put one of those cards onto the battlefield tapped and the other into your hand, then shuffle.
20+ | Put those cards onto the battlefield tapped, then shuffle.
日本語訳:
エメラルド木立のドルイドが戦場に出たとき、あなたのライブラリーから基本土地・カード最大2枚を探し、公開する。その後、1個のd20を振る。
1–9 | それらのカードをあなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
10-19 | それらのカードのうち1枚をタップ状態で戦場に、残りをあなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
20+ | それらのカードをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
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