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お知らせ

お知らせ

2022年10月10日 禁止制限告知

Ian Duke
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2022年10月10日

 

告知日:2022年10月10日

スタンダード
モダン

MTGアリーナ発効日:2022年10月13日

Magic Online発効日:2022年10月10日

テーブルトップ発効日:2022年10月10日

 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら


スタンダード

 いつもと同じく、『団結のドミナリア』発売にともなうスタンダードのローテーションは、新セットのカードがデッキの中に居場所を見出し、前年のカードの多くが新しいメタゲームの中での立ち位置が変わることにより大きな変動を引き起こします。スタンダードが落ち着くにつれて、黒が強力で層が厚いことが証明され、上位デッキの多くの基盤を作り上げています。よく使われている色があるにも関わらず、競技的なデッキと戦略の間では優れた多様性が見受けられ、プレイヤーのこのフォーマットに対する関与は健全なものです。

 競技デッキでの黒の使用率を少し下げるために、我々は黒のカードを1枚禁止することを選択しました。黒の入っているすべてのデッキでプレイされるような強力すぎる個別のカードは存在せず、いくつかの選択肢について議論を行いました。最終的に、スタンダードで最も強力な黒のカードの1枚であり、特定のアーキタイプ(大量の小型クリーチャーに依存するデッキ)に対して特に強力で、そしてスタンダードで1年以上輝かしい時を過ごしてきた《食肉鉤虐殺事件》を禁止するのが最良の選択であると判断しました。

 『兄弟戦争』の発売を控え、我々は他のデッキや色の組み合わせを支援する新しいカードがスタンダードに入ってくることを見込んでいます。それまでは、この小さな変動がスタンダードを楽しめるようにし続け、カードプールの拡大にともなってより健全な方向へと向かう流れの助けとなることを期待しています。

モダン

 モダンは前回の禁止制限の更新以降健全な状態にあり、アーキタイプ間の多様性は良好で、最も数の多い競技的デッキでさえもメタゲーム内での割合は比較的小さなものです(Magic Onlineでそれぞれ5~6%)。しかしながら、テーブルトップのモダンがコロナ禍のピークから回復していくにあたり、我々はかねてより検討されていた《空を放浪するもの、ヨーリオン》の禁止を実行することを決定しました。

 ヨーリオンは「4色オムナス」デッキで最も多く見られる相棒で、このデッキは高い勝率を見せており、対戦のデータによれば使用率が増加し続けていく可能性が高いです。ゲームバランス面での懸念に加えて、我々はテーブルトップで分厚いデッキをプレイするという物理的な器用さが要求されることについても考慮しています。我々はプレイヤーが、このデッキを物理的に取り扱うことを楽しめないにも関わらず強さと勝率のせいでこのデッキをプレイするところまでメタゲームが行ってしまうことを心配しています。

 これらの物理的器用さの問題は(パイオニアなどの)他のフォーマットではあまり起こりませんが、モダンは豊富なカード選択呪文やフェッチランドなどにより、特にシャッフルや他のカード操作が発生します。《機知の戦い》のような分厚いデッキを奨励するカードは過去にも存在しましたが、基本的に最強デッキの1つではなく競技プレイの末端でした。

 最後に、ヨーリオンとその周囲のカードが引き起こす誘発型能力の繰り返しが、同じようなゲームパターンや他のプレイヤーの行動の間に多くのダウンタイムが入る長いゲームが引き起こされうるということを多くのプレイヤーから聞きました。上位デッキでプレイするプレイヤーの体験の総量が楽しいものであることは重要であり、このようなデッキが存在することはかまわないのですが、このようなプレイパターンが長期間最強デッキの1つに関係することはそれの存在するフォーマットの楽しさを残ってしまう恐れがあります。

 これらの理由により、モダンをすべてのタイプのプレイヤーができる限り楽しく扱いやすいものにするために、《空を放浪するもの、ヨーリオン》はモダンで禁止となります。

パイオニア

 全体的に、11~12月にある地域チャンピオンシップ予選シーズンに向けてパイオニアは良い位置にあるように思われます。我々は最も多く使われているデッキに起用されている幅広い戦略を目にしています。Magic Onlineで一番使われているデッキは「ラクドス・ミッドレンジ」であり、メタゲームの13%を占めています。使用率上位の20のデッキのうち、ミラーマッチ以外の勝率が約53%を超えるものは存在しません。プレイヤーからのこのフォーマットに対する意見は概ね肯定的です。

 地域チャンピオンシップ予選で競技的プレッシャーがかかるため、我々は引き続きこのフォーマットの健全性を特に注視していきます。今のところ、我々はシーズン前およびシーズン中に変更はないと予想しています。

レガシー

 レガシーのメタゲームは、上位デッキが互いに有利不利があり健全だと思われます。1月の《敏捷なこそ泥、ラガバン》の禁止以降、最も多かったデッキである「イゼット・デルバー」の勝率は低下傾向にあります。Magic Onlineのデータによると、このデッキはフォールドの約9%を占めており、ミラーマッチ以外の全体的な勝率は52%、これに次いでプレイされている10種類のデッキに対して有利と不利の両方の組み合わせが存在します。

 この1年で《未認可霊柩車》、《鏡割りの寓話》、《帳簿裂き》、《力線の束縛》などの新しく影響力のあるカードが競技レガシーにもたらされました。我々は新しいカードが新しい戦略を導き出すことによるこのフォーマットの成長の継続を見て興奮しています。これまで通りメタゲームの監視を続けますが、現在のところ物事はうまくいっているように思えます。

ヴィンテージ

 同様に、我々はヴィンテージも比較的良好な状態にあると考えています。Magic Onlineのデータは過去数サイクルよりも広いアーキタイプの多様性を見せており、その一部は新しいカードがこのフォーマットに追加されたことによるものです。《ディスプレイサーの仔猫》や《ヴォーデイリアの呪詛抑え》はそれぞれのデッキで特に目立っている例です。他にも《耐え抜くもの、母聖樹》などのカードが多くのデッキで居場所を見つけています。

 我々は上位デッキの多くが《修繕》を強く使いこなし、それらが同じ分類にまとめられていることがよくあることを認識しています。しかしその分類の中で、デッキの構造とプレイパターンの観点から優れた多様性が存在します。また健全な数の「グッドスタッフ」デッキ、各種《復讐蔦》デッキ、各種《Mishra's Workshop》デッキも見受けられます。全体的に、我々は現在ヴィンテージが良好な位置にあると考えており、すぐに変更する必要はないでしょう。

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