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お知らせ

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MTGアリーナ:ゲーム更新情報――『Jumpstart: Historic Horizons』(2021年7月)

Jay Parker
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2021年7月29日

 

(注釈:『Jumpstart: Historic Horizons』のリリース日とMTGアリーナの更新日は公開後に変更されました。詳細はこちらの記事をご確認ください。本記事内の情報は更新済みです。)

(編訳注:文中の日付・時刻は特記のない限り太平洋夏時間(日本時間より16時間遅れ)基準です。また、ゲーム画面は英語版の開発中のものです。)

いざ動け

 まずは皆さんがCtrl+Fで検索する手間を省いておきましょう――今回の記事中に「ヒストリック・ブロール」への言及がありますし、またプレイできるようになります。ですがもちろん、それが今回の目玉ではありませんよ。『Jumpstart: Historic Horizons』の詳細などをお伝えしますので、ぜひこのままお読みください。

再調整

 これまでの数か月にわたって、私たちはバックエンド・システムの大規模な改修に取り組んできました。これが直ちにプレイヤーの皆さまへ大きく影響することはありませんが、MTGアリーナを長期的に安定させ、今後も末永くサービスをご提供し続けるために必要な作業でした。

 改修規模の大きさのため、今回の更新では普段と少々異なる点があります。まずシステム切り換えのため、8月24日のダウンタイムは午前7時~11時(日本時間8月24日午後11時~25日午前3時)の約4時間を予定しています。また、バックアップのためダウンタイム開始の1時間ほど前には新たにマッチを始められなくなります。

 さらに今回の更新をもって、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のマスタリー・オーブは使用できなくなります。学問の修了を先延ばしにしていた方は、今こそそのときですよ。(『ダンジョンズ&ドラゴンズ:フォーゴトン・レルム探訪』のマスタリー・オーブについては影響ありません。)

 加えて、今回は内部システムの大規模な改修によって普段よりも多くの問題が発生し、予期せぬことが起こると予想されます。私たちは更新のたびにバグ報告(英語ページ)や各種ソーシャルメディアを監視してプレイヤーの皆さんが問題に直面していないか確認していますが、今回はそれを数段階に分けて行うつもりです。何か問題が発生しましたら、バグ報告のリンクやカスタマーサービスを通してご報告ください。問題の解決に取り組み迅速にパッチを当てるためのチームを待機させておきます。

 最後に、今回の更新は火曜日(8月24日)に実施されますが、新規コンテンツの登場は通常通り木曜日(8月26日)になります。今回も多くの新規コンテンツが登場しますよ。

『Jumpstart: Historic Horizons』

 『Jumpstart: Historic Horizons』は、デジタル限定の新たな『Jumpstart』です。MTGアリーナに新たなモードと新規カードが実装されます。新規実装カードの大半は『モダンホライゾン』および『モダンホライゾン2』からの収録となりますが、まったく新しいデジタル限定のメカニズムを持ったカードも追加されます。早速飛び込んでみましょう。

戦列への復帰

 『Jumpstart: Historic Horizons』は、基本的に前回の『Jumpstart』と同様に取り扱われます。イベントでは3つのテーマ・パックから1つを選び、また3つのテーマ・パックから1つを選んで、それらを合わせて40枚のデッキを完成させます。ですが今回は、デジタル限定ならではの微調整を加えることができました。

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 私たちはバラエティに富んだものをご用意し、楽しく驚きに満ちた体験が長く続くようにしたいと考えました。そこで今回は多色のテーマ・パックが加わり、より多彩なデッキを構築できるようになりました。テーマの提示も賢くなり、3つのテーマが提示される際に単色と2色のテーマの色の組み合わせが良くなりました。またあなたが選択したテーマはすべて記録され、提示されるテーマのうち少なくとも1つは過去に選択したことのないものになります。

 さらにテーマ・パックの「中身」にもバリエーションを持たせました。前回の『Jumpstart』では1つのテーマに4つのバージョンがありましたが、『Jumpstart: Historic Horizons』ではバージョン違いをパックの中身に組み込み、出現するカードの多くに複数の可能性があるようにしました。1つのテーマが10以上のバリエーションを持つようになったのです。

 そしてマナ基盤の作り方もよりスマートになりました。今回テーマ・パックには土地が含まれず、代わりにMTGアリーナがあなたのデッキを見て土地を追加してくれます。「軍団」のような白単のテーマと「ダブリエル」のような黒単のテーマを合わせた場合、2色をスムーズに出すために《磨かれたやせ地》が2枚デッキに加わります。一方、「軍団」と「サイクリング」のような他の白単のテーマを合わせた場合、《磨かれたやせ地》は加わりません。また、多くのテーマの組み合わせで柔軟性を高めるために単色のサイクリング土地がデッキに加わります。

 さらに詳しい情報は、『Jumpstart: Historic Horizons』イベントについての記事をご覧ください。

巧妙な潜入者

 『Jumpstart: Historic Horizons』における大きな目標の1つは、『モダンホライゾン』と『モダンホライゾン2』から多くのカードをMTGアリーナやヒストリックへ導入することでした。もちろんそのためには、細心の注意を払う必要があります。モダンのためにデザインされたテーブルトップのセットには、ヒストリックへ導入するにはあまりに強力なカードが多数含まれていることでしょう。そこで私たちは、全カードの実装はしないことを決めました。最終的に『Jumpstart: Historic Horizons』には、『モダンホライゾン』と『モダンホライゾン2』からおよそ220枚のカードが収録され、他にMTGアリーナ初収録となる再録カードがおよそ120枚、すでにMTGアリーナに実装済みのカードがおよそ400枚収録されることになりました。750枚を超える膨大なカード・プールから、新たなテーマ・パックが作られたのです。前回の『Jumpstart』からの変更点として、MTGアリーナに実装済みのカードについてはすべて既存のバージョンが収録されています。

 新たに実装されるカードの数々は、新たなアーキタイプを多数生み出す助けになるでしょう。すでにヒストリック初の忍者やスリヴァーといった刺激的なカードが公開されており、「想起」や「昂揚」といったメカニズムの登場も明らかになっています。まだまだお見せするものはありますので今後もプレビューもお楽しみに。新たなテーマやカードについての情報は『Jumpstart: Historic Horizons』テーマ・パック一覧の記事(英語)にて順次公開していますので、こちらをご確認ください。

深遠の報奨

 再録カードだけではありませんよ! 『Jumpstart: Historic Horizons』にはまったく新しいカードも31枚収録され、それらはマジックの長い歴史上初となるデジタル限定のメカニズムを持っているのです。デジタル限定であるヒストリック・フォーマットでマジックの可能性を広げられることに、私たちは心を躍らせています。

 このセットでは、デジタル限定の主要メカニズムが3つ登場します。

永久に/Perpetually

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 「永久に」は既存のマジックのルールを適用できるデジタル限定の修飾語です。それはシンプルにカードの特性を永久に変化させ、その後そのカードがどの領域へ行っても、変化は維持されます。そのカードが捨てられても、死亡しても、手札に戻っても、追放されても、あとでゲームに戻っても、ゲームが終了するまで維持されるのです。

創出する/Conjure

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 マジック・プレイヤーの皆さんは長年にわたりトークンを生成してきましたが、『Jumpstart: Historic Horizons』ではなんと「カード」を生成できます。「創出」は、特定のカードとそれをどうするかを示すキーワード能力です。あなたの手札やライブラリー、あるいは戦場に直接「創出」し、創出されたカードには通常のカードと同様にすべてのルールが適用されます。ゲームが終了するとそれらは消失し、どこか元の場所へ戻っていきます。

抽出する/Seek

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 「抽出」はあなたのライブラリーからカードを持ってくる効果を洗練させた能力です。この能力には特定のカードの性質が書かれており、それに合うカードをあなたのライブラリーから無作為に1枚選びあなたの手札に加えます。シャッフルもライブラリーを探す手順もありません。

予言のタイタン

 『Jumpstart: Historic Horizons』は、さまざまな新しい形でヒストリックを拡張します。新たなカードに新たなメカニズム、そしてデジタルならではの可能性。ここ最近のマジックの成長は、特定のプレイヤー層向けに素晴らしい新製品を作ってきたことが大きな理由になっています。

 ヒストリックのようなデジタル限定フォーマットでは、テーブルトップとの整合性を保つ必要があるスタンダードのようなフォーマットではできないことができます。テーブルトップ・マジックの忠実な再現を望む方がいることは承知していますし、MTGアリーナは引き続き、スタンダードやプレミア・ドラフトなどで皆さんが望むものをご提供し続けます。デジタルだからこそできるメカニズムを使いたい方は、ぜひ『Jumpstart: Historic Horizons』導入後のヒストリックで、このセットがもたらしたデザイン空間の探検をお楽しみください。

 このセットについての詳細やデザインの背景、デジタル・マジックの未来については、29日公開の「Weekly MTG」(英語)にてマジック開発部やデザイナーを交えて語られましたので、そちらもご覧ください。また、IGNによる『Jumpstart: Historic Horizons』インタビュー(英語)でも詳しい話を聞くことができます。アーロン・フォーサイス/Aaron Forsythe(マジック開発担当副社長)と私(「MTGアリーナ」ゲーム・ディレクターのジェイ・パーカー/Jay Parker)がお話ししますので、こちらもどうぞ。

奮起の演説

 皆さん大変お待たせしました。今回の更新より、「100枚構築ヒストリック・ブロール」をゲームモードに追加します。以上、ゲーム更新情報をお伝えしました。

 いや、さすがにもう少し詳しくお伝えしましょう。私たちは最近の「ヒストリック・ブロール」イベントのパフォーマンスに満足しており、数は多くないもののこのフォーマットをプレイし続けたいと願う熱心なファンがいます。またイベントにて100枚構築ヒストリック・ブロールの実験を行ったところその結果も上々だったため、100枚構築の方を基本にすることにしました。

 スタンダード・ブロールと同様に、ヒストリック・ブロールでも統率者のパワーレベルに応じたマッチメイキングのシステムが適用され、互いにフェアなゲームを楽しめるようになっています。フェアと言えば、「永久に」適用される効果の中には対戦相手の統率者を封殺しかねないものもあります(特にタフネスを減らすもの)。ブロールで《翻弄する魔道士》や《魔術遠眼鏡》が禁止されているのは統率者を封じてしまうためであり、私たちは「永久に」適用される効果を持つカードに対しても同様の措置を取るつもりです。《ダブリエルの萎縮》および《魂の仲介人、ダブリエル》については、はじめからヒストリック・ブロールで禁止となり、他のカードについてもヒストリック・ブロールへの影響を監視し続けます。

 今回のヒストリック・ブロールは少なくとも9月のローテーションまでは開放され、私たちはこのフォーマットへの関心とプレイ数の推移を見守るつもりです。私たちが目標に掲げているのは、健全な環境が続くことと素早くフェアなマッチングができる十分なプレイ人口を確保することです。ヒストリック・ブロールの常設化をお望みの方は、ぜひプレイしてください!

 スタンダード・ブロールについてもこれまで通りプレイ機会をご提供し、こちらは60枚デッキのフォーマットを維持します。また、9月のローテーションで《統率の塔》や《秘儀の印鑑》がスタンダード・ブロールから去ってしまうのではないかとご心配の方も、ご安心ください。それらの主要カードについては、MTGアリーナのスタンダード・ブロールで引き続き使用可能になるよう設定するつもりです。

優雅な修復術

 さて、この機会に改めて、ローテーションとリニューアルが近づいてきていることをお伝えしておきましょう。今回のローテーションは9月の『イニストラード:真夜中の狩り』実装にともない行われます。このセットが実装されるとともに、スタンダードは『ゼンディカーの夜明け』以降のセットによって構成されるようになります。

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 今回の更新後に、ローテーションについてお知らせするポップアップとリニューアル・エッグが表示されます。ローテーションまでにログインした方にはお楽しみのリニューアル・ギフトが贈られ、それは9月の『イニストラード:真夜中の狩り』実装後に開封できます。また、新しいスタンダード環境で使用できるカードを優先的に集めたい方のために、間もなくローテーションするセットのパック購入時やカード作成時にそのことを伝える確認メッセージが追加されます。

 それから新規プレイヤーのための新しい入門デッキも実装され、すべてのアカウントに配布されます。未所持のカードもコレクションに加わります。しばらくMTGアリーナから離れていた方も、ローテーション後のスタンダードを新しいデッキでお楽しみください。ローテーションは復帰するにもちょうど良いタイミングなのです。

 新環境がどうなるのか気になって仕方ない方は、ローテーションまで「スタンダード2022」をプレイできますので、ぜひお試しください。スタンダード2022では『ゼンディカーの夜明け』から『フォーゴトン・レルム探訪』までのカードのみ使用できます。

クリンナップ・ステップ

 MTGアリーナを今後も長く維持するためのバックエンド・システムの大規模改修、大型新セット『Jumpstart: Historic Horizons』、ヒストリック・ブロール、ローテーションへの準備……以上でご覧いただいたように、今回の更新では多くのことが起こります。

 更新とバックエンド・システムの切り換えは8月24日に実施され、新規コンテンツは8月26日に実装されます。8月24日のダウンタイムは午前7時~11時(日本時間8月24日午後11時~25日午前3時)の4時間を予定していますので、作業の進捗などはMTGアリーナのステータスページ(英語)をご確認ください。

 次回は『イニストラード:真夜中の狩り』の実装前に「ゲーム更新情報」をお届けしますが、それまでMTGアリーナに関する最新情報は、毎週更新されるMTGアリーナニュースをご確認ください。

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