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Making Magic -マジック開発秘話-
古き良きテーマ
2019年8月12日
今日は、妻のローラ/Loraと私のお気に入りの趣味、パーティーの開催について語ろう。我々がこれまでに開催したパーティーのいくつかについて語り、そしてパーティーを開催する上でのコツを紹介したいと思う。それがどうマジックのデザインと関係するのか。結局のところ、いいパーティーを開催する上での鍵となるのは、いいマジックのセットのデザインをリードする上での鍵と全く同じで、テーマの重要性を理解することなのだ。つまり、今日の記事は、有用なテーマを手に入れる方法についてのものなのである。
すすぎと繰り返し
パーティーを開催することとマジックのセットをデザインすることに重要なものがある。それは、それらをするたびに大量に同じ行動を繰り返すということである。パーティーであれば、人々を自分の家に招くだろう。家を飾り付けるだろう。理想的には誰もが喜んで食べられるものを揃えた、食事を準備するだろう。人々が参加するなり観覧するなりできる、楽しいアクティビティも準備するだろう。我々の場合、趣味と人脈の関係から、そのアクティビティはパズルを解いたりゲームをしたりするものであることが多くなる。
マジックのセットであれば、デザイン骨格(セットの内側の仕組み)は毎回大体同じである。おおよそ55%はクリーチャーである。(クリーチャーは5色に配分される。白はおよそ62%がクリーチャーで、緑が59%、黒が56%、赤が53%、青が50%、アーティファクト・クリーチャーの数はセットによる。)基本的な効果を適切な色に持たせる。青にはコモンに、確定カウンター(何でも打ち消せるもの)と不確定カウンター(打ち消せるときもあるがそうでないときもあるもの)が存在する。赤にはコモンに、平均して、直接火力呪文が3種ぐらいあり、1種は何にでも、1種はプレイヤーに、1種はクリーチャーに(数字は変動するし、時々プレインズウォーカーにも)打てる。緑にはコモンに、《巨大化》効果、《帰化》効果、土地を持ってくる効果、《濃霧》効果が存在する。マジックのセットを成立させている基本は、20年以上に渡って反復工程を重ねてきた中核構造なのだ。もちろん常々調整を加えているが、基本構造はほとんど同じままである。
これが、テーマが重要な理由である。テーマがあることで、中核にあるものは非常に似ていても、外見を全く違うものにすることができるのだ。この例として、数年前、我々の友人の多くに長子が生まれたときの話をしよう。ローラと私はパーティーを開催するのが好きなので、我々は友人皆のためにベビーシャワー(我々のものは母親も父親も参加する形式だった)を自発的に開催した。(訳注:ベビーシャワーとは、安定期に入った妊婦を祝う、通例女性だけのイベントのことです。)ここで1つ問題があった。我々の友人はお互いにも知り合いだったのだ。全員がウィザーズ・オブ・ザ・コースト関係者で、参加者の重複も非常に多かった。
ここで、ベビーシャワーに参加したことがない諸君のために、その進行の中核部分を説明しよう。全員が、赤ん坊のための贈り物(赤ん坊のための衣類から、おむつ替えパッドやおもちゃ、乳母車などの育児用品まで何でも)を持ち寄る。そして、赤ちゃんをテーマとしたアクティビティを楽しんだり食事をしたりするのだ。我々は、1年の間に3回のベビーシャワーを企画することになった。1年の間に、参加者の多くが重複するベビーシャワーを何度も開催して、それぞれを独特なものだと感じさせるようにするために我々は一体どのような手段を取ったのか。
このことから、1つ目の教訓が得られる。
#1:テーマを選ぶ
我々が取った手段は、それぞれの夫婦に会い、そしてそれぞれのベビーシャワーのテーマを選んでもらうというものだった。1組目は「お祭り」を選んだ。2組目は「映画」を選んだ。3組目は「夏」を選んだ。
「お祭り」のパーティーでは、我々はガレージの中に文字通りお祭りを作り、赤ん坊をテーマにしたお祭りのゲームを用意した。そして、ゲームで哺乳瓶を倒すようなことをした参加者全員にチケットを配った。その後、そのチケットを赤ん坊をテーマとした賞品に引き換えるのだ。食べ物はお祭りの食べ物を元にしたもので、パーティーへの招待状はポップコーンの袋に入っていた。
「映画」のパーティーでは、我々の家に入る入口にレッドカーペットを敷き、写真を撮るパパラッチを準備した。ゲームには赤ん坊をテーマにした映画のトリビアを使った。食べ物は映画館で見かけるような売店を元にした(そしてもっと高級にした)ものを準備した。パーティーへの招待状は映画のポスターで、「Baby Ryan」を紹介するものだった。
「夏」のパーティーでは、ファミリールームに人工芝を敷き、ピクニックを準備した。メインのゲームは赤ん坊をテーマとしたトリビアで、正解した参加者が野球のように進塁するというものだった。食べ物はピクニック関連のものばかりで、招待状は小さなピクニック用のカゴに入っていた。
我々は3つのパーティーすべてに参加した人々から、そのそれぞれのパーティーがそれぞれ向けに整えられていたことを口々に賞賛されたのだ。どれもがベビーシャワーだったが、それぞれが独特なベビーシャワーだと感じられたのだ。
マジックのセットにもまったく同じことが言える。まずそれぞれを手掛け始めるときに私がしようとすることの1つが、それが何なのかを把握することである。そのセットのテーマは何なのか。その方法はいくつも存在する。まず世界から始めることもある。例えば、『イクサラン』のデザインはまずイクサランの世界から始まった。クリエイティブ・チームが素敵な世界を考え出し、そしてその世界をどうゲームプレイに変換するかを見つけ出すのは私の仕事だった。それまでやったことのなかったほどの量で海賊と恐竜を扱うことになるということが明白になると、自然と部族テーマが浮かんできたのだ。
まずメカニズムの方向性から始めることもある。『ラヴニカ』は、2色の組み合わせを中心とした世界を扱いたいということから生まれた。多色テーマを扱うのは2回目だった(最初は『インベイジョン』ブロック)ので、私は、5色ブロックとは逆の方向性に進むことに興味があったのだ。私はクリエイティブ・チームに、色2色の組み合わせ10組すべてに同等に焦点を当てたいと伝え、彼らは都市世界とギルドの発想を携えて来たのだった。
複数のアイデアの組み合わせから始めることもある。『テーロス』は最初、ギリシャ神話を元にし、エンチャントというテーマを持ったセットとして提案された。なぜこの2つのものが一緒に起こったのか正確には覚えていないが、私は、それらをつなげるための方法を見つけるという挑戦が気に入ったのだ。我々は神々を作り、そしてエンチャントをその世界における神々の影響を表すものだとした。
それぞれのマジックのセットを違うものだと感じさせるための鍵は、常に新しい視点から始めるということであり、そのためにはテーマをかなり初期のうちに固める必要があるのだ。
#2:あらゆる側面にテーマを染み込ませる
テーマを輝かせるための方法の1つが、可能な限りあらゆる側面にそれを編み込むことである。例えば、パーティーの企画においてよくある失敗に、パーティーのある側面にはテーマを組み込んでいるが、他の側面では無視しているというものがある。例えば、パーティーが何であれ、そこで同じ食べ物を提供するというのがそれだ。これはおそらく、テーマのことをパーティーを特別なものにするための素晴らしい道具ではなくある種の義務だと思っていることから起こるのだろうと思われる。
ローラと私がそれまで扱ったことのないテーマの新しいパーティーを企画するとき、最初にするのはそれをあらゆる側面に適用する方法を決めることである。例えば、ローラは食べ物を担当する。彼女はあらゆるパーティーに「このパーティーが扱うものを強調するように食べ物を選ぶにはどうするか」という考え方で取り組むのだ。年1度のビッグゲームと呼ばれるフットボールの大会を祝うパーティーであれば、彼女は参加者がどんな食べ物がフットボールに結びつけて考えるかを考えている。例えば、スタジアムで提供されるようなものかもしれない。あるいは、それぞれにふさわしい形に切られたものかもしれない。(定番メニューの1つは、フットボール型に切られたチーズの塊だ。)あるいは、その年の大会に参加している選手に関連した色のものかもしれない。重要なのは、彼女が常にそのテーマのことを考えてメニューに取り組んでいるということである。それは彼女がその食事が美味しいものかどうかを意識しないということではないが、テーマというレンズを通して考えることのほうを優先しているのだ。
食べ物の担当がローラなら、遊びの担当は私である。我々のパーティーでの定番の1つが、「ペーパーゲーム」(大抵はグループで取り組む、皆に解かせるテーマ・パズル)である。このパズルは必ずそのパーティーのテーマに関係したもので(この記事の最後に、諸君のために1問準備してある)、ゲームで最高点を取った人々のためのテーマに沿った賞品のプライズウォールにつながっている。大規模なパーティーであれば、それ以外の活動的イベントも企画する。その中でも人気があるのは、年1回のホリデー・クッキーパーティーで開催する活動的ゲームショーである。その場合、2チームが参加し、各ラウンド異なった祝日テーマのゲームや両チームが挑む課題が準備してあるのだ。祝日に関連した単語を使ったお絵かきゲームをすることもあれば、犬の吠え声で歌う祝日関連の歌を当てようとすることもあれば、口にホリデー・クッキーを多く詰め込めたチームが勝ちになるというゲームをすることもある。
テーマはそれだけにとどまらない。飾り付け、招待状、食器、音楽、ドアにつけるドアベル(我が家はドアベルを交換することができる)。パーティーのあらゆる側面を、テーマに基づいて検討するのだ。毎年いくつものパーティーを開催している中で見つけたのが、テーマに寄せれば寄せるほど、それぞれのパーティーは特別なものになり、パーティー参加者からの反響も大きくなるということである。
マジックのセットでもほとんど同じことが起こる。テーマを選び、どれだけそのセットをそのテーマで染め上げることができるか考えるのだ。『ゼンディカー』には土地テーマがあった。まず最初に、土地関連のどのメカニズムを使うことができるかを調べた。その後、土地関連のどのテーマをセットに編み込むことができるかを掘り下げた。そして、土地関連のどのサイクルを使えるかを見た。その次に、土地関連の個別のデザインを見ていったのだ。我々が提供できる土地関連のもので、プレイヤーがずっと求めていたものはないか。マジックの他の側面で土地テーマを大きく扱う方法はないか。たとえば、『Unglued』や『Unhinged』ではフルアートの土地が大喝采を受けたが、黒枠セットで扱ったことはなかった。それがこのセットの中心を強化するものだったので、『ゼンディカー』はそれを展開する完璧な舞台に感じられたのだ。
もう1つの例として『灯争大戦』を挙げよう。プレインズウォーカー・テーマを中心に据えると決めた我々は、それをデザインの本質にするためにどうすべきか自問自答した。そして、それを濃くするための方法、それをアンコモンやレアに配置する方法を見つけ出したのだ。プレインズウォーカーでできる新しいこと(常在型能力、誘発型能力、混成マナ、その他)を調べた。カード名とアートで結びつけることでプレインズウォーカーとそれぞれの得意呪文とを関連付ける方法を見つけた。「やプレインズウォーカー」という記述を適宜加えるという、セット内の他のカードにプレインズウォーカーとの関連性を編み込む方法を見つけた。通常はプレインズウォーカーの開封比が低すぎるからできない、独特なプレインズウォーカー・テーマのカードを作った。テーマを明瞭にし、プレイヤーに見せつけることができるよう、「ブースターパックごとに必ず1枚」というような実装を検討した。
マジックのセットへの衝撃は、パーティーへの反応と非常によく似ている。セットごとのテーマを特別なものにする方法を見つければ見つけるほど、そのセットの特徴を描き出すことができるのだ。それによってセットは独特な雰囲気を持つ印象的なものになる。また、焦点を持たせることで、プレイヤーが通常意識しないことがあるものを意識させることができ、それによってセットに際立った雰囲気を与えることになる。それによって、通常は作れないようなカードをデザインすることができたのだ。また、これによって、このセットのマーケティングは簡単になり、プレイヤーはセットの「新しいもの」に注目する傾向があるのでプレイヤーを興奮させる可能性も大きく高まったのだ。
#3:細部の重要性
テーマへの傾倒に関して話す場合、私は単にそれを広範に当てはめる話だけをするのではなく、深く掘り下げることも主張している。細かなところは目を向ける人が少ないので重要ではないと考える人が多いが、私はそうは考えていない。詳細に気づいた人々は、作者がテーマに傾倒していることに気づき、そしてそれに引き込まれるのだ。そして、すべてのテーマにすべての人が気づくわけではないにせよ、あらゆる詳細は誰かには気づかれるものなのである。
例えば、ピクニックをテーマとしたベビーシャワーでは、我々は絨毯の上に人工芝を敷き、そしてピクニック用の敷物を敷いた。さらに、プラスチックの蟻を仕入れ、それを人工芝に置いた。蟻に気づかれるまでには時間がかかったが、しかし、気づいた人は面白がってくれる。それがパーティーの一幕になるのだ。そして、それは我々が招いたパーティーの客に伝わるのである。
マジックの例を2つ取り上げよう。1つ目は、銀枠セットである。銀枠セットには、可能な限り多くのジョークを仕込むためにかなりの労力を費やしている。カードのアートに、他のカードに関するジョークを入れることもある。フォイル加工にジョークを入れる。枠の中の法的表記にジョークを入れる。可能な限り多くのジョークを詰め込むのは、いつかどこかで誰かがそれらのジョークの1つに気づき、そしてそれがその当人にとってのこのセットの強みになるからである。
同じことが、『モダンホライゾン』のイースターエッグにも言える。このセットはマジックの過去への記念として作られたものであり、可能な限り多くの楽しい言及を仕込んであった。誰もがその言及すべてに気づくわけではないが、気づいた人にとってはセット体験をより豊かなものにしてくれるのだ。
人々がパーティーやセットのどこに惹かれるかはわからないので、あらゆるレベルのあらゆるものに合わせようとするのが重要なのである。その傾倒の中で、最も目の肥えたファンを見つけることができるだろう。
#4:伝統を築く
もう1つ、パーティーとマジックのセットの類似点として、しばしば同じテーマを再訪することがあるということがある。例えば、ローラと私は毎年同じテーマのパーティーを開催している。ホリデー・クッキー・パーティーとフットボール・パーティーに加え、毎年独立記念日のパーティーと、シーフードレストランでの誕生会を開いている。マジックのセットも、同じ世界を再訪することで同じテーマを再訪することがある。ラヴニカを再訪するならギルドなしにはしないし、イニストラードならゴシックホラーを扱わないことはない。
ここでのポイントは、テーマを再訪することはユーザーがすでに持っている馴染み感を扱うことで理解しやすくできるということである。まず、数個のパーティーについて語っていこう。この12月に、我々の24回目のホリデー・クッキー・パーティーが行なわれる。パーティーの中心になるのは、クッキーを飾り付けたものだ。事前にあらゆる面白い形(多くはホリデー関連だが、人々はそうでないものにホリデーらしさを見つけ出すのが好きなものなのでそうでないものもある)のクッキーを焼き、それを糖衣づけして大量のクッキー飾りとともに準備しておく。その後、人々は自分のクッキーを大皿に置き、パーティーの最後に投票して勝者が賞品を受け取るのだ。
クッキーづくりとその競争に加えて、ホリデー・クッキー・パーティーにはさまざまな伝統が存在する。
- 私はまず最初に、父親のラートカ(じゃがいものパンケーキ)のレシピを作る。
- これまでのクッキー・パーティーすべての様子をスライドショーにして、過去の優勝したクッキーとともにファミリールームでのスクリーンセーバーにした。
- 毎回、活動的ゲームショーを行なっている。
- 夜の最後の食事は、「肉巻き肉」と呼んでいる一品だ。
独立記念日のパーティーには、必ず手作りのアイスクリームサンドが出る。フットボール・パーティーでは、テレビで試合を見ている間にビンゴ・ゲームをする。私の誕生会には、スーパーヒーローをテーマにした記念品がついてくる。我々のパーティーのそれぞれには、常連には予想できるような要素が築きあげられているのだ。
同じことがマジックのセットにも言える。ラヴニカを再訪するのであれば、ギルド魔道士、混成マナ、分割カードは見ることになるだろう。イニストラードに行くなら、両面カードと、同じ怪物の部族を手にするだろう。ゼンディカーに行くなら、上陸、同盟者、フルアート土地を受け取るだろう。世界を再訪するのであれば、過去の訪問でプレイヤーが最も気に入ったものを再訪することが見込まれるのだ。
この教訓の鍵は、馴染み感の効果を理解することである。パーティー/セットを独特のものだと感じさせたいのは確かだが、それと同時に過去にしてきたことの有利を活かしたいものなのだ。伝統は、利点として使うことができる協力な力になりうる。一方で、これは、何かを再訪するときには革新すべきではないという意味ではない。私のゲームショーは毎年違っている。ラヴニカを再訪するたびに、過去には扱っていなかったものを扱う方法を見つけている。最新のパーティー/セットを輝かせられるように、馴染みのあるもの、あるいは新奇なもののテンプレートとして、自分の過去の作業を使うことができるのだ。
#5:反響に耳を傾ける
これまでに何度も反復工程の重要性について語ってきた。何かをすることで学べるのは、反響を元に次に問題に直面したときの手法を工夫することができるからである。パーティーに関して言えば、各パーティーのあとでパーティーがどうなったかを評価する時間を過ごすことから得られる。例えば、ローラはどの食べ物が食べられていたかを必ず確認する。そして、各皿への反応がどうだったかについて考えるのだ。直接参加者に特定の食べ物についての意見を求めることもある。事前に革新するだけでは不充分で、事後に評価することが必要なのだ。
私も、ゲームに関して同じようなことをしている。例えば、独立記念日ごとに、大人数、通例20~30人で既存のゲームをする。このような大人数にふさわしいゲームばかりではないので、私は常々どのゲームができてどのゲームができないのか、翌年以降に最適なゲームを選べるように考えている。(同じゲームを繰り返さないようにしている。)例えば、私は何年もかけて、私はプレイに参加するのではなくプレイを回す方に回ったほうがうまくいくということを学んだ。また、ターン順によるものではなく、全員が同時に参加するもののほうがいいということもわかった。(ただし、プレイヤーがグループで協力する類のグループでやるゲームは問題ない。)時を経て、それまでに得た教訓をすべて取り入れていくことでゲームはより良いものになっていくのだ。
マジックのデザインも非常に似ている。私は、コミュニティが各セットについて言いたいことを聞けるよう、コミュニティと非常にアクティブに交流している。耳を傾けるためにブログや各種のオンライン・アカウントを解説しているのだ。何かがうまく行ったなら、それについて聞きたい。何かがうまく行かなかったなら、それについて聞きたい。私は、市場調査その他、売上からオンラインで最もプレイされているカードは何かまで、さまざまなデータも使うことができる。
この教訓の重要なところは、テーマを上手く成立させられるようにするための鍵はただそれに事前に傾倒するだけでなく、何がもっともうまく作用したかに関する事実にも気を配ることなのだ。
パーティーの終わり
本日はここまで。(ただし、ちょっとしたおまけとしてパズルをこのあとにつけてある。)私と妻のパーティー開催への情熱についての話と、それが私のマジックのデザインへの情熱とどう関係するのかという話を楽しんでもらえていれば幸いである。いつもの通り、諸君からの反響を楽しみにしている。メール、各ソーシャルメディア(Twitter、Tumblr、Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。
それではまた次回、多様性がなぜ良いゲーム・デザインに必要なのかを説明する日にお会いしよう。
その日まで、あなたが情熱的に作ることを楽しめる何かを見つけられますように。
(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)
おまけ
ここからは、今年の独立記念日のパーティーで出したパズルである。赤、白、青のパズルという形式は、このパーティーの伝統となっているものだ。楽しんでくれたまえ!
2019年の赤、白、青
このパズルの目的は、以下に列記されている中から10個の赤、10個の白、10個の青のものを選ぶことである。なお、赤でも白でも青でもない回答が10個混ざっている。他の参加者と相談してもいいが、インターネットを使ってはならない。
赤: 1.____ 2.____ 3.____ 4.____ 5.____ 6.____ 7.____ 8.____ 9.____ 10.____
白: 1.____ 2.____ 3.____ 4.____ 5.____ 6.____ 7.____ 8.____ 9.____ 10.____
青: 1.____ 2.____ 3.____ 4.____ 5.____ 6.____ 7.____ 8.____ 9.____ 10.____
- 赤ん坊が初めて目にする色
- 「Vampire: the Masquerade」を発売しているゲーム会社
- 9月11日追悼リボンの色
- 最初ジョン・グッドマン/John Goodmanが声を当てていた「M&M's」のキャラクターの色
- アレックス・コーラ/Alex Cora監督が率いるMLBチームの色
- この色で呼ばれる血球には核が存在する
- 最新の仮の姿が、「Jaime Reyes」であるスーパーヒーローの色
- デニス・フランツ/Dennis Franz主演の刑事ものドラマ
- 他の人の贈り物を選ぶことができるプレゼント交換の手法
- 過去80年に8回エミー賞を受賞した女優
- 2004年に「ハロルド&クマール/Harold & Kumar」が行った場所の色
- 最初「スティーブ/Steve」が、後に「ジョー/Joe」が飼っていたフィクションの犬
- 「オズ/Oz」と「スコット・イーブルScott Evil」を演じた役者
- 金と、ニッケルか銀かパラジウムのどれかを混ぜた合金
- ブルース・ウィリス/Bruce Willis、ヘレン・ミレン/Helen Mirren、モーガン・フリーマン/Morgan Freemanが主演の、2010年のアクション映画
- ウォッカ、カルーア、クリームからつくるドリンクの名前の色
- 「ペチコート作戦/Petticoat Junction」の姉妹番組の名前の色
- 「(Don't Fear) The Reaper」で知られるロック・グループ
- 「YouTube Premium」の旧名
- コメディでは、アダルトな話題を扱うことをこの色で働くと言う
- エイズ/HIVへの認知度を高めるための公認ブランド名
- ビデオゲーム「パックマン」に出てくる「グズタ」の色
- 長年に渡り、ロシア語で「美しい」という語と同じ単語だった色
- コミックス版で最初に「X-メン/X-Men」に参加したミュータント
- アフリカとアジアの間の入り江の名前に含まれる色
- 強膜のことを表すのに通常用いられる色
- さまざまな国際研究による、世界で最も人気のある色
- さまざまな研究による、もっとも安全とされる車の色
- 染色が難しかったことから、イエスとマリアの衣を描くときにしか使われないことが通例であった色
- 吐き気を催すことがあるので、航空機では使われないことが多い色
- ミクロネシアの国旗の多くの色
- 「eBay」のロゴのeの色
- 1906年に発行された、ジャック・ロンドン/Jack Londonの名作小説のタイトルに含まれる色
- (英語で)「船乗りの警告」と呼ばれる朝の空の色
- 名門出身のことを、この色の血をしていると言う
- 世界で最も多い瞳の色
- 「アベンジャーズ/エンドゲーム/Avengers: Endgame」でのパワーストーンの色
- 「We Are Never Ever Getting Back Together」の収録されているアルバム
- 地球に存在していたことのある最大の生物の英語名に含まれる色
- ボビー・シール/Bobby Sealeとヒューイ・ニュートン/Huey Newtonが1966年に設立した政治結社
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