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新セットめった切り!

「アヴァシンの帰還」トップカードレビュー!後編

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新セットめった切り!

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By 津村 健志


 ついに本日、新セット『アヴァシンの帰還』発売! この大型連休の機会に、じっくり遊ぶ方も多いのでは?
 本日は金曜日でもあり、発売記念フライデー・ナイト・マジックも各地の店舗で開催されます!

 今回は前編に引き続き、恒例の「トップカードレビュー」をお送りします!
 『アヴァシンの帰還』でも、「木曜マジック・バラエティ」もご好評いただいている気鋭のライター・行弘 賢と、スタンダードの週刊連載記事でおなじみ津村 健志による、鋭い切り口の考察からカード愛までたっぷり詰まったレビューをお届けします。

行弘賢 津村健志


 この後編では、津村チョイスの5枚を掲載!

 それではさっそくまいりましょう!



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銀刃の聖騎士

 今回の新キーワード能力、そして今回の目玉商品である「結魂」。
 《稲妻のやっかいもの》(速攻)、《二人組の見張り番》(ドロー)、《ウルフィーの銀心》(サイズ修整)など、付いてくるおまけは千差万別ですが、その中でも特にお勧めなのがこの《銀刃の聖騎士》です。

 《稲妻のやっかいもの》と組めば3ターン目にして8点のダメージが入りますし、僕の愛する《地獄乗り》を相方に選べばそれだけで12点もの大ダメージを与えられます。
 他にも、《大翼のドラゴン》と組み合わせて毎ターン8点のダメージを与えつつ、他に良い相棒が見つかればそちらとコンビを組んだりしても面白いでしょう。




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士気溢れる徴集兵

 これまでの《命令の光》系のカードはクリーチャー専門のカードが多かったのですが、《士気溢れる徴集兵》はパーマネントなら何でも奪える優れもの。
 現環境においてクリーチャー以外で奪いたいものといえば、それはもちろんプレインズウォーカーなわけで、ビートダウンデッキの天敵と呼べる《ギデオン・ジュラ》だったり、最終奥義が使える「忠誠度」の溜まった《ヴェールのリリアナ》や《滞留者ヴェンセール》、《解放された者、カーン》あたりを奪えば、本来なら負けているゲームでもひっくり返してくれます。

 他にも《原始のタイタン》や《大修道士、エリシュ・ノーン》など、《士気溢れる徴集兵》で狙いたい対象は山ほどありますし、奪ったクリーチャーを《出産の殻》で生け贄に捧げればこれ以上ないほどのアドバンテージが取れます。
 個人的には《命令の光》系のカードにはどれだけのおまけが付いてくるかが重要だと思っているのですが、3/3「速攻」のクリーチャーはおまけとして文句のつけようのないものだと思います。

 これからの赤いデッキ、とりわけビートダウンデッキのサイドボードでよく見かけるであろう1枚です。




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ソンバーワルドの賢者

 「《出産の殻》(参考:連載第90回)」や「Frites(5色リアニメイター)(参考:同第91回)」に入りそうな新戦力。
 こいつの手にかかれば、4ターン目《原始のタイタン》はおろか、《グリセルブランド》もお手の物です。

 今のスタンダードシーンは《はらわた撃ち》を筆頭に軽量除去が多いため、タフネス1の3マナクリーチャーを使えるかどうか難しいところですが、生き残った場合にこれくらい大きなリターンがあれば試す価値はあると思います。

 これからの「Frites」は、墓地対策だけでは止まらなくなるかもしれません。




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魂の洞窟

 中学生の頃に初めて《サイカトグ》を使ってからというもの、僕はすっかり青の虜になってしまいました。それから幾年もの時が経ち、それなりの数の大会に参加しましたが、僕が青いデッキを使った割合は7~8割を超えていると思います。
 そんな中で、今までに何十、何百回と「青対策カード」を使われてきましたが、この《魂の洞窟》ほどに強力なものはほとんど記憶にありません。

 しかしながら、近代の青はカウンターだけで守り切るというよりは、《秘密を掘り下げる者》や《聖トラフトの霊》で攻めながら要所を弾いたり、白や黒の除去やプレインズウォーカーの力を借りて戦場をコントロールする形にシフトしてきています。そのため、今後はその毛色を更に強めていけば対応できないこともないかもしれません。

 いずれにせよ環境に大きな影響を与えることは間違いないので、青い魔道士たちの真価が問われることになりそうです。




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月の賢者タミヨウ

 先ほど紹介した《魂の洞窟》は、青を愛するプレイヤーに絶望をもたらすものでしたが、《月の賢者タミヨウ》さんはそんなみなさんにとって救世主的な存在。
 パーマネントならば問答無用でタップするその効果は、あの《霜のタイタン》もびっくりの高性能なものですし、《未練ある魂》が蔓延する現環境において、[-2]能力は《連絡》におまけでプレインズウォーカーが付いてくる可能性のある素晴らしいもの。

 このふたつの能力だけでも十分に魅力的なカードですが、気になる最終奥義も「使えれば勝ち」と言えるほどに強力な新しいタイプの「紋章」で、《思案》や《熟慮》などと組み合わせるだけでゲームを掌握できるほどの効果が得られます。

 《魂の洞窟》の登場は、青を使うプレイヤーにとって厳しい事実に違いありませんが、それを補って余りある魅力が《月の賢者タミヨウ》さんにはあると思います。





 お楽しみいただけましたか?

 『アヴァシンの帰還』の全カードリスト全カードギャラリーも公開されています。
 この記事の右上と下にあるツイッターボタンを利用して、ぜひ「あなたのトップ5」を語ってみてください!





 それでは、この後も『アヴァシンの帰還』をお楽しみください!


アヴァシンの帰還 好評発売中!

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