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新セットめった切り!
陣営対抗!『ミラディン包囲戦』めった切り!ファイレクシア編
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新セットめった切り!
いよいよ発売日を迎えた新セット「ミラディン包囲戦」。
そして新セットといえば、名物企画「めった切り」!
今回はミラディン陣営とファイレクシア陣営が勢力を二分して激突する世界観を反映し、「陣営対抗」と題して、両陣営から一名の代表者を選出して、自軍のカードについて語っていただきます。
ファイレクシア軍代表は...
《苦花》から《引き裂かれし永劫、エムラクール》を生み出す男にして、前回「ミラディンの傷跡」で突如叛旗を翻し、ファイレクシア宣言を行った、浅原通信こと浅原 晃!
いったいどんな評価が飛び出すのか? それでは、早速いってみましょう!
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《ルアゴイフ》が装備品になって帰ってきた。しかも、生体武器を伴っているので、クリーチャー枠で数えることができ、さらに4マナで装備が2マナ。このお買い得感が実現できるのも、死と荒廃が得意分野のファイレクシア軍の特権だ。君たちが《ルアゴイフ》の強さをどれだけ知っているか分からないが、あいつはすごかったと言っておきたい。ゴイフ界の中では《タルモゴイフ》が一番有名だが、彼すらサイズのMAXであいつに勝つのはちょっときついと一目置いている。それが、装備品であらゆるクリーチャーに付けられる能力と化している、この素晴らしさ。もうそれは、これから幾度となく呼ばれるであろう通称、ルアゴイフ装備品という名では平凡ですらあるのかもしれない。これを「エクイップリウム・オブ・ゴイフリウヌス」と呼ぶのはどうだろうか。そして、墓地のクリーチャーもただのクリーチャーカードではなく、僕の解釈だと戦場に生きるものの「罪」だ。この装備品を装備するものは罪を背負う。我々は『罪を背負いし者ども』を率いて、ミラディン世界の再構成のために戦うのだ。 |
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あのカーンが堕落してしまっているイラストが目印の新世紀の《支配魔法》。人を支配するのは何か、人は何のために生きているのか、といったことを問いかけているカードではあるが、ゲームの中では相手のクリーチャーを奪うエンチャントである。相手が何であれ奪えてしまうのは、《精神の制御》などと同様に強力な能力だ、が!、ファイレクシア軍ではただ奪うなんてことはしない。感染を与える効果を持っているので、このカードは感染デッキに加えることで、一気にパフォーマンスを増すだろう。単純に考えても、感染を持つということはパワーを2倍にするということである。奪った相手のクリーチャーのパワーを2倍にして活躍させることができると考えられる。このミラディン包囲戦では感染のシステムが多くのカードによって大幅な躍進を遂げている。黒緑といったスタイルだけでなく、白や青にも感染は飛び火しているので、リミテッドではあらゆる色が感染を受け付けている。それが今回のファイレクシアの流儀だ。 |
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宿敵ミラディン軍を屠りさるに十分な能力を持ったエースと呼ぶに相応しい逸材。こいつはすごい。何がすごいってまず、プロテクション(白)にプロテクション(赤)がすごい、《稲妻》も《前兆の壁》も完全にスルーというすごさ。火力は効かない、白のうざったいクリーチャーは無視できるわで、白と赤を中心としたミラディン軍を確実に涙目にしてくれる最上級の戦士だ。昔は《ヴェクの聖騎士》が有難がられた時代もあったようだが、今やその程度のスペックでは完全に時代遅れといえるだろう。ライバルの騎士がミラディン軍に居るようだが、あっちは所詮感染を持たぬ二流。向こうがあくまで従来のダメージで攻めるのに対し、こちらの毒カウンターは回復を許さない、一度与えた傷が癒えることは無いのがその証拠だ。そして、あらゆる装備品が、このクリーチャーの助けとなる。特にエクイップリウ......もとい、《骨溜め》や《肉体と精神の剣》、《饗宴と飢餓の剣》を装備すれば、一騎当千の働きを見せてくれること間違いなしだ。 |
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太陽は時間さえ巡れば何度でも輝くことを表現したのかは個人的な想像だが、《黒の太陽の頂点》が何度でもクリーチャーを滅ぼすというのは間違いではないだろう。太陽のサイクルは使った後、ライブラリーに戻るためにデッキを薄くすることがないといった共通点がある。ただ、その戻ること自体は基本的にはおまけで、この呪文はその本来持っている効果がただ強い。《黒の太陽の頂点》はマイナス修正をターン終了時までではなく、-1/-1修正として与えるため、殺しきれないクリーチャーが盤面に居ても使っていくことができる。例えば相手の場に複数のマナクリーチャーと大きなクリーチャーという盤面でこれを使えば、小さいクリーチャーだけがいる場にしてしまえるのだ。これはプロテクション(黒)のクリーチャーが居ても同様で、ファイレクシア軍は黒の持っていた不完全さをより完全に近づけるような工夫も怠っていない。さらにこれと併用して増殖を持ったカードをプレイするのも悪くない。増殖を繰り返し行える《伝染病の留め金》といったアーティファクトと併用すれば、誰もがその輝きに満足できるはずだ。 |
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ワールドウェイクでは色マナの出るミシュラランド(クリーチャー化する土地)が収録され、各地で猛威を奮っているようだが、彼らはちょっと大味すぎるのが欠点と言える。というのも、もともとミシュラランドは起動コストが軽いものが強いというのが本筋だからだ。《ミシュラの工廠》、《変わり谷》、このカードの元となった《ちらつき蛾の生息地》、これらは起動コストが1マナと軽く、また無色マナで起動できるために余ったマナを有効に使うことができた。そして、その最新作である《墨蛾の生息地》はその性質を引継ぎながら、ファイレクシア軍らしい加工、感染の能力が付加されている。感染である以上、普通のダメージ源としては期待できないが、感染デッキのサポートとしては最大限の働きをしてくれるだろう。しかし、その真価はサポート能力だけではなく、フィニッシャーとしても機能することだ。感染は毒で勝負を決めるならパワーを2倍換算できる能力だ。こいつは1マナで起動できる2/1飛行であり、しかもパワーの修正値を2倍にすることができる。強力な装備品と、もしくは《ボーラスの工作員、テゼレット》と共に使えば、これだけで対戦相手を倒すことも夢じゃない。 |
以上、今回はここまで!
ファイレクシア病にすっかり侵されきった皆さま、新戦力の吟味はできましたでしょうか?
本記事と同時掲載されている「ミラディン編」もぜひお楽しみください!
本日の発売を記念して、この週末には「発売記念パーティ」が各地のショップで開催されます。この機会に、新カードを遊びつくしましょう!
今回はプロモーションカードとして《飛行機械の組立工》が配られます!
そのほか、詳しい情報はWPN通信第35回で説明されているので、ご参照ください。
それでは、また次回お会いしましょう!
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