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コラム

金子と塚本の「勝てる!マジック」

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第23回:ブースタードラフト その2

金子と塚本の「勝てる!マジック」 第23回:ブースタードラフト その2

by 金子 真実 & 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
嫌いな食べ物は、伊達巻。卵焼きなのかかまぼこなのかロールケーキなのか、はっきりしてほしい。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
嫌いな食べ物は、火を通したレバーや卵の黄身など。ぱさぱさしてて口の中にいつまでもいるあいつ等が憎い。

前回の勝てマジ!

ドラフトのおさらいと基本的な戦略を教わった塚本。
今回は後半戦ということで、さらに掘り下げた戦略を金子さんが教えてくれるぞ!


塚本「金子さん、リミテッド編になってから毎回3つのポイントに絞って教えてもらってるじゃないですか?」

金子「いきなりですね。確かに毎回3つのポイントで分けて説明していますが、それがどうかしたのですか?」

塚本「後半ってもっと詳しく教えてもらわないと前半との差が出ないので、もっと細かく分けて説明してもらわないと『より深く教わったな』って受け止めるのが難しいと思うのですよ。」

金子「......まためんどくさいこと言い出しましたね! では何個なら満足なのですか!?」

塚本そこは最低100個でしょ!!!

金子「わかりましたよ! では今回は100のポイントに分けて紹介します!!」

塚本「お...おおお!!(珍しくこっちのボケに乗ってきたな?)」

ポイント1 集中する!

金子「ドラフト中は集中してください。パックの内容を覚えたり、自分のデッキや左右の人のデッキの色を考えたりと、ドラフト中は並行していくつものことを気にしなければいけないので、集中力は必須です。集中力を高めるおススメの方法として、睡眠をよく取ることですね!」

塚本「(あれ?真面目?)」

ポイント2 意志を強く!

金子「自分のデッキはこうする!という強い意志がないと優柔不断なピックを重ね続け、どうしようもないデッキができてしまうことがあります。臨機応変にピックすることも大事ですが、初めのうちは難しいと思うので、まずはデッキを完成させることを目標に強い意志でピックし続けるといいでしょう!」

ポイント3〜7 健康とかに気を付けよう!

塚本「3〜7って早い段階から省略されてる!健康『とか』って!!適当!」

ポイント8の倍数 強いカードは強い!

塚本「8の倍数って!ぱっと何個なのかもわからないし強いカードは強いって!空は青いレベルの言わなくてもいいやつじゃないですか!もっと真面目にやってくださいよ!」

ポイントだいたい9 真面目にやる!

塚本「真面目にやるってそういうことじゃないですよ!スローガン的に言えばそうなるもんじゃないですよね!?しかもだいたい9の『だいたい』って!10だったり8だったりになることもあるんですか!しっかりしてください!」

ポイント101 詳しく知りたい方は私、金子が個人的に配信している有料メルマガで教えます。詳しくは以下のアドレスに......

塚本「わー!!だめ!ネタにしていいラインを超えていますよ金子さん!!しかもいきなりポイント101って!100以上の隠し要素だぜ的にアピールしても全然かっこよくないですよ!」

金子「......いつもとポジションが逆転していて面白いですね。」

塚本「他人事じゃないですよ! 金子さん...やっぱりいつも通り3つでいいので、しっかりと説明お願いします。」

金子「それじゃあ本編いってみよー!!」

ポイント1 アーキタイプや完成形を意識しながらピックをしよう!

塚本「さっきと違って具体的! 僕が欲しかったのはこれ!」

金子「真面目にやらないとですからね! 第19回:リミテッドのアーキタイプにてすでに説明はしているので省きますが、要は早い段階からデッキの方針を決めておくと、ピックする時に迷わずに行えるようになります。自分の中での理想のデッキリスト完成形をあらかじめ設定しておけば、それに沿ってピックするという手段が取れておススメです!

塚本「おお!それはいいですね! いろんな人の成功デッキとか参考にしたりと、リストを見るのが大事ってわかるポイントでした!」

金子「私こそが真面目の化身ですからね!」

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ポイント2 色の変え時を見計らえ!

金子「ポイント1は重要ですが、ドラフトというフォーマットでは初志貫徹できない時もあります。上下とやりたいことが被ったり、自分の求めるカードが全然流れてこない時もあります。」

塚本「8人もいて、パックの中身もランダムですからね。」

金子「だから、ドラフト中に色や方針を変えないといけない時が来ます。ピックしていて、これはまずいぞと思う時は来ると思うのですが、どこで切り替えればいいのかは、最初は判断がつきにくいでしょう。」

塚本「色を変えるタイミングがはっきりとあるのですか?」

金子前の回でシグナルの話をしましたよね。常にピックしながらこの色、このアーキタイプは空いていそうだなと意識していると、変え時も自然とわかってくるようになりますね。明らかにおかしな順目でアーキタイプの核となるようなカードが流れてきたりしたら、思い切ってその方向に舵を切るのもいいでしょう!

塚本「GET A GRIP!(舵を取れ!)」

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金子「......? 新しくパックを開けてパワーカードが入っていたら、それをもとに方針を変えるのもいいですね。色を変えるタイミングとしては遅くとも2パック目。3パック目だと手遅れになることが多いので気をつけてください。」

塚本「さすが真面目! 頼りになる!」

金子「私こそが真面目の権化ですからね!」

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ポイント3 流したカードから相手のデッキを予想せよ!

金子「最後のポイントはドラフトに慣れてから気にすればいいことなのですが、ドラフトならではの考え方なので、これができるようになったらドラフトに慣れてきたなと自分で思える目安として教えておきます。
 ここまで話した中で、前の順番の人のやっていることは何となく予想できる要素があるのは教えた通りなのですが、自分が流したカードで次の順番の人がどのようなことをして、どんなデッキを作ろうとしているのか予想するのも、大事になってきます。」

塚本「次の順番の人も、自分のピックからシグナルを感じて予想していますものね。」

金子「お、塚本さん、わかってきましたね? その通りです。周りの人も自分のピックからシグナルを読み取ります。上下と方針が被らないことがドラフトでの成功の秘訣ですからね。ある程度他の人のピックをこちらで操作できるようになると、ドラフトがもっと楽しくなってくるはずです!」

塚本「操作......かっこいい!」

金子「ドラフトではピックの順番が時計回り→逆時計回り→時計回りと変わります。
 上下の人のピックに干渉できるタイミングがあるので、自分のデッキを完成させることに慣れたら、次はカードが次の人に流れることも意識すると、どんどんドラフトがうまくなれますよ。これぞ勝てるマジック!」

塚本「真面目が突き抜けてきましたね!」

金子「私こそが真面目の神!」

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金子「また、自分のピックした内容がある程度充実しているときや、相手のデッキが強くなりすぎてしまうと感じたときには、自分にとって脅威となるカードをピックする時もあります。これは『カット』と呼ばれる技術で重要なテクニックなのですが、あまりこれを繰り返すと自分のデッキがめちゃくちゃになるので、リスク・リターンを考えて行ってくださいね!」

塚本「今日はいつにも増してエキスパートな内容でしたね。」

金子「ドラフトはピックをはじめやりこみ要素も多く、魅了されているプレイヤーが多いフォーマットなのですよ。リミテッド全般に言えることですが、戦闘やデッキ構築といったマジックの地力が問われ、基礎となる要素が全て詰まっています。マジック自体が上手くなりたい人は積極的にドラフトやシールドをしてみてください! さらにドラフトについて深く知りたいという方は、こんな記事がオススメです!」

塚本「ありがとうございます!今日はいつもより濃い内容なので、次回はもっとラクしたいです!」

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金子「せっかく頑張って説明したのに! 不真面目の神かよ!」

塚本「構築編ではご褒美回としてフライデー・ナイト・マジックにでましたよね? 今回はどんなご褒美が待っているのですか? 1時間限定、パック剥き放題天国!とかやります?」

金子「やりません!前回はご褒美回でしたが、今回は塚本さんが不真面目なので、地獄回にします。次回、地獄回では塚本さんはすごく狭い部屋でコンクリートの床に正座しながら、屈強な男7人とぎゅうぎゅうになりながらドラフトをしてもらいます。暖房は30度に設定します。」

塚本「真の地獄やないか!」

金子「ふふふ、次回が楽しみですね。」

続く!

塚本「い、いやだああああああああああああ!」

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