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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!バチバチ上等、ボロス・ドワーフ(スタンダード)

岩SHOW

バチバチの方が……燃えるぜ!

 2026年はマジック熱が高まり続けた1年だったな……『ローウィンの昏明』に始まり……2ヶ月に一度を上回るペースで次のセットがリリースされることもあった。スタンダードをこよなく愛しとことんプレイする層にとっては……激動の1年だったなぁ。いや、だったと過去形にするにはまだ早いか。この1年のラストを締めくくるのは『マジック:ザ・ギャザリング | スター・トレック』!このセットがリリースされた新環境、11・12月のスタンダードを遊び抜いてこそ、2026年を語れるというものだな。

 新セットが控える10月下旬、2つのスポットライトシリーズが開催された。1つはアメリカのコネチカットにて10月23日から25日にかけて。これを書いているのはその大会の直後。

 そしてもう1つは中国の北京にて、10月31日から11月1日にかけて……これを書いている段階ではまだ少し未来の話だ。北京という距離の近さもあって、プロツアーを目指す日本のプレイヤーたちも参加するようだ。かつてアジアでのグランプリを友人らと巡っていたことを皆思い出したのだろうな……旅行気分だが、試合はバチバチ!気合いを入れて、真剣勝負に熱中する。それが良いんだよなぁ……燃えるぜ。というわけで今回はコネチカットのスポットライトシリーズにて使用されたデッキを紹介しよう!

熊谷陸 - 「ボロス・ドワーフ」
スポットライトシリーズ コネチカット 初日9回戦全勝 / スタンダード (2026年10月23日〜25日)[MO] [ARENA]
4 《魂の洞窟》
4 《感動的な眺望所》
4 《聖なる鋳造所》
4 《サンビロウの境界》
4 《はなれ山》
3 《平地》
1 《山》
-土地(24)-

4 《ドワーフの打ち壊し屋》
4 《ダーインの隊》
2 《武器の達人、ドワーリン》
4 《臨機応変なる者、キーリ》
4 《山の王、ソーリン》
-クリーチャー(18)-
4 《龍火の刃》
4 《溶岩拍車のブーツ》
2 《スケートボード》
1 《バジリスクの首輪》
1 《ドク・オックの触手》
2 《チェーンソー》
4 《力線の斧》
-呪文(18)-
1 《チェーンソー》
1 《自由の代価》
1 《アンズラグの猛威》
2 《縫い目破り》
3 《割れ仮面の侍者》
3 《巨大焦がし大口》
2 《安らかなる眠り》
2 《勝利の楽士》
-サイドボード(15)-
(X より引用)

 

 

 初日9回戦を全勝、熊谷陸選手の用いた「ボロス(赤白)ドワーフ」!クリーチャーをドワーフに絞り込んだ同族デッキであり、そしてドワーフと同じ枚数採用されている非クリーチャー呪文はいずれも装備品!ドワーフは鍛冶や戦士のイメージが強く、武器や防具を鍛え上げそれを使いこなして戦うドワーフは装備品と組み合わせることで恩恵を受けられるデザインのものが多くカード化されている。

 《臨機応変なる者、キーリ》はドワーフや装備品が戦場に出るとカードを引ける。1ターンに1回のみとはいえ、攻めるための展開を行いつつ手札を補充できるのはアグレッシブなデッキにとってこの上なく有難い能力だ。

 《ダーインの隊》も戦場に出た際に、ドワーフか装備品が手に入るチャンスをもたらし、他のドワーフが居れば絆魂を持つ。ドワーフと装備品に絞った構築を行うことで、これらのカードの真価を発揮させる……ドワーフに装備を持たせて殴る、シンプルにして破壊力と継続戦闘能力に満ちたアーキタイプがこのドワーフデッキだ!

 

 装備品を多数搭載するデッキの最大の問題点は、装備コストの支払いである。装備はタダでは担げない。装備のためのマナを捻出して支払うのは手間になる……のだが、武器の扱いに長けたドワーフにとっては造作もないことだ。

 《ドワーフの打ち壊し屋》はこれが装備するためのコストを{2}軽減させる。これにより《溶岩拍車のブーツ》《スケートボード》《バジリスクの首輪》……軽量装備品はフリー装備となり、また《チェーンソー》や《力線の斧》といった装備コストが重いものも1マナで担げるようになる。これでテンポを失わずに、他の行動も阻害せずにバンバン装備を持たせてバチバチに武闘派なドワーフを戦場に送りだせる……

 そして《山の王、ソーリン》!彼も戦場に出た際に装備品を好きなだけ装備可能なので、ブーツなどの速攻をもたらすものと《龍火の刃》による除去耐性などを持たせて、一気にダメージを叩きこもう。ソーリンはパワー分のダメージをクリーチャーに与えることもできるため、彼が戦場に降臨すればゲームが大きく動くことになる!

 

 攻撃的な「ボロス・ドワーフ」のリストは、サイドボードも注目すべきだ。特に同型に効果のあるアーティファクト対策……その枠には《割れ仮面の侍者》が採用されている。生け贄に捧げることでアーティファクトやエンチャントを破壊可能。クリーチャーとして先出ししておいて、牽制しつつも戦闘面で働いてもらうことができる。絆魂を持っているので装備で強化してやれば、ダメージレースで優位に立てる……そんな割れ仮面、イラストを見ただけでは見逃しがちだが、そのタイプはドワーフ!なので《ダーインの隊》で見つけられる装備品への対策として、同型戦では大いに活躍してくれる。

 また《アンズラグの猛威》というチョイスも面白い。自身がコントロールしていないアーティファクトをまとめて全破壊!対戦相手が並べた装備を根こそぎ掃除しつつ、ライブラリーの上からその数だけのカードを追放。その中にあるクリーチャーを1枚戦場に出せて、速攻を持たせるという……独自の挙動を見せるソーサリーだ。これで出したクリーチャーは手札に戻るが……《山の王、ソーリン》を使いまわせるのであればむしろメリットになるかも!?

 というわけで、今回はアメリカ・コネチカットのスポットライトシリーズで活躍したデッキを紹介させていただいた。次回は続く中国・北京のイベントで活躍したデッキを紹介するかも?そんな感じで今年も最後まで、とことんスタンダードのデッキ情報をお届けするので……年末まで、このスタンダー道という果てなき道を突っ走ろうぜ!バチバチの競技マジック、体の芯から熱くなれるな!

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