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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

PWSに行こう!《勝利の楽士》でアゾリウス・フラッシュ!(スタンダード)

岩SHOW


 このページを読んでくれている皆は、大多数が日本在住のプレイヤーということになるだろう。日本でマジックをしているなら、PWSはご存じかな?PWSとは「プレインズウォーカー・シリーズ」の略称。

 このイベントは日本独自のものであり、マジックを取り扱うカード屋さんの店舗にて開催される。スタンダードを遊ぶというのがテーマであり、カジュアルと競技の2つの形式にて実施されている。何よりもこのイベントの目玉は、PWS限定プロモカードだ!

 

 シーズンごとにプロモカードは切り替わり、参加賞と上位賞、あるいはじゃんけん大会の賞品として配布される。現在進行形のシーズンでは《戦略的裏切り》と《勝利の楽士》のプロモを配布中!どちらもスタンダードではお馴染みの強力なカードであり、これが手に入る大会というのはプレイヤーとして最高に嬉しい!カジュアルor競技、自分に合ったスタイルの大会を探して遊びに行ってみよう!詳しくは……コチラで。

 さて、このPWSで手に入るカードの中でも《勝利の楽士》はとくに目玉カードといえる。スタンダードからレガシーまで幅広く活躍中で、大人気の白いクリーチャー……2マナと軽く、タフネス3と硬めなボディ。自身のターン中に対戦相手は呪文を唱えられなくなるので、妨害を恐れずにのびのびと行動可能に。

 そして攻撃すると1/1のトークンを2体生成!戦場に残らずに生け贄になってしまうが、打点も高く様々なカードとシナジーも形成できる。この楽士はアグロからコンボまであらゆるアーキタイプから声がかかる万能カードであり、手に入れるチャンスがあるなら、狙わない手はない!

 というわけで大注目の《勝利の楽士》、スタンダードで使うなら……こんなデッキがオススメだ。

Jacob Labrado - 「アゾリウス・フラッシュ」
地域チャンピオンシップ予選(アメリカ・ケルソー) 準優勝 / スタンダード (2026年10月24日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町》
4 《神聖なる泉》
4 《フラッドファームの境界》
2 《不穏な投錨地》
1 《放棄された気の寺》
1 《アグナ・ケラ》
1 《噴水港》
6 《平地》
2 《島》
-土地(25)-

4 《勝利の楽士》
3 《フラッドピットの溺れさせ》
1 《ワンダラス・ワスプ》
4 《素早き救済者、アン》
4 《エイヴンの阻む者》
3 《飛空バスの車掌》
2 《永劫の好奇心》
1 《誤謬結論のスフィンクス》
-クリーチャー(22)-
3 《浸食作用》
2 《アバターの怒り》
1 《呪文嵌め》
3 《フェイトホールドの魔除け》
4 《真昼の決闘》
-呪文(13)-
2 《呪文貫き》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《正確な改訂》
3 《縫い目破り》
2 《失せろ》
1 《ピナクルの星檻》
3 《安らかなる眠り》
-サイドボード(15)-
(MTGTop8 より引用)

 

回転

 

 「アゾリウス(白青)フラッシュ」!フラッシュはFlash、瞬速という能力の英語表記で。その名の通りこのアーキタイプは瞬速持ちのクリーチャーを多用する。このリストでもクリーチャー22枚中、実は《勝利の楽士》以外のすべてが瞬速を持っている!この能力により、相手の動きを見てから行動が可能だ。

 対戦相手がクリーチャーで攻撃しようとしたら……その宣言前に《フラッドピットの溺れさせ》《ワンダラス・ワスプ》でタップしたり、攻撃してきたところをサイズで上回る瞬速持ちでブロックして返り討ちに。相手が呪文を唱えてきたら……《素早き救済者、アン》と《エイヴンの阻む者》がその呪文を追放してしまう。疑似打ち消しと言えるこの能力で追放された呪文は唱えなおすことができるが、1ターンでもズレれば計算は大いに狂うというものだ。

 クリーチャーに対して除去を使ってきたり、上述のようなケースが再び訪れたら?《飛空バスの車掌》が飛び出して《出発進行》でクリーチャーを追放し、回避!あるいは戦場に出た時の能力を使いまわして再度妨害!というように……瞬速と対戦相手への妨害を併せ持ったクリーチャーらを駆使して、こちらだけが攻撃できる状況に持ち込んで勝つ、というのが「アゾリウス・フラッシュ」の狙いだ。

 このデッキに高確率で採用されているのが《真昼の決闘》。これは各自1ターンに1回しか呪文を唱えられなくなる。1回だけのアクションであれば、アンやエイヴンでそれを追放するかどうか、見極める難易度は大きく下がるしこれらの妨害の威力も倍増だ。

 そしてこの決闘と《勝利の楽士》の組み合わせが強烈で、コチラのターンには相手は何もしてこない。そして相手のターンではこちらは瞬速で動ける……一方的に2回アクションvs1回アクションのみという状況に引きずり込む!手数で勝れば、単体のカードパワーでいかに優れていようともフラッシュデッキの妨害からは逃れられない!

 

 相手を妨害しながら攻める、クロックパーミッションと呼ばれる戦術を用いるフラッシュデッキ。好きな人にはたまらない、性格の良いデッキである。このリストには『リアリティ・フラクチャー』のカードも採用されている。

 瞬速持ちの新顔《誤謬結論のスフィンクス》はタフネスは低めだが4マナパワー4、殴っても良し、相手のクリーチャーをブロックして相討ちに持ち込んでも良し。そして死亡すると自身と同じスペックのトークンを残していく……1枚で2度おいしい、かなり粘り強さが自慢のスフィンクスだ。手札を入れ替える能力も、土地を引きすぎると苦しくなるこのデッキにとってはかなりの助けになってくれる。

 そしてインスタントには《フェイトホールドの魔除け》……これもまた疑似的な打ち消しであり、呪文(あるいはクリーチャー)を手札に戻せる。《真昼の決闘》×《勝利の楽士》ロックが決まっていれば、この2マナの妨害も致命的な一手になり得る。状況によってはジェイス付与を行ってカードを引き、勝ち確定の場面でクリーチャー強化でフィニッシュ……タフネスを上げて《アベンジャーズ解散》のようなカードに耐えるのも強い!

 さて、この《勝利の楽士》を強く運用できるデッキ、『マジック:ザ・ギャザリング | スター・トレック』環境ではどのような活躍を見せるだろうか?宇宙を旅するカードたちとの化学反応に期待しつつ……ぜひともお近くのPWSに遊びに行ってほしいね!カード屋さんで待ってるぜ。

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