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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:クールなデッキは見た目が違う、イゼット独創力(パイオニア)

岩SHOW


 日々、クールを追い求めマジックをプレイし、カードを眺め、デッキリストを探求する……それが私だ。そして多分、これを読んでいる君たちも……クールなデッキって、改めて何だろうなと。

 やっぱり……自分もこれをプレイしたい!と直感的に思うものがそうだろうか。見た瞬間に真似したくなる、ガッツリ回したくなるデッキリストってあるもんなぁ。

 今回はそんなリストをピックアップ。クールさが抜けきらない内に、鮮度重視でリストをシェア!

VampireDiaries - 「イゼット独創力」
Magic Online Pioneer Challenge 16 優勝 / パイオニア (2026年10月18日)[MO] [ARENA]
4 《蒸気孔》
4 《嵐削りの海岸》
4 《尖塔断の運河》
4 《沈んだ城塞》
2 《ミレックス》
2 《噴水港》
3 《大図書棟の大ホール》
1 《島》
2 《山》
-土地(26)-

1 《トラブルメーカー、ラフとマイキー》
1 《偉大なる統一者、アトラクサ》
1 《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》
-クリーチャー(3)-
4 《推理》
4 《かき消し》
2 《否認》
1 《三歩先》
4 《焦熱の衝動》
3 《火山の悪意》
2 《勝利の炎》
1 《フラッシュバック》
4 《不屈の独創力》
4 《鏡割りの寓話》
2 《理論家、ジェイス・ベレレン》
-呪文(31)-
2 《神々の憤怒》
1 《兄弟仲の終焉》
2 《方程式の改変》
1 《神秘の論争》
1 《才能の試験》
1 《三歩先》
2 《星間航路の助言》
1 《船砕きの怪物》
4 《サメ台風》
-サイドボード(15)-
(Magic Online より引用)

 

 

 フォーマットはパイオニア。青と赤、イゼットと呼ばれるカラーリングのこのリストは……《不屈の独創力》デッキ!独創力は、アーティファクトやクリーチャーを破壊し、それの代わりになる同タイプのカードをライブラリーから戦場に出すというソーサリー。似たようなカードはいくつかあるが、対象をX個取れるというのがこの独創力の強みである。

 対戦相手のクリーチャーを除去するために使ったところで、入れ替わりでもっと強いものが出てきてしまうのでは……と考えるのは自然なこと。これは相手の重要なパーマネントを割る妨害手段にもなるのだが……自身のものを破壊することが目的で用いるカードだ。アーティファクトとクリーチャーを、そのタイプでないカードで用意し……この独創力で戦場に出したいものだけに絞りこむ。

 構築を工夫することで、独創力から巨大でかつ強烈な能力を持ったクリーチャーを繰り出すことがこのコンボデッキの狙いである。たとえば《ミレックス》《噴水港》《推理》といったカードは、土地やインスタントでありながらトークンという形でそれらのタイプのパーマネントを用意する。《大図書棟の大ホール》もクリーチャー化することでいざとなれば独創力の対象になれる。

 そうやって用意したクリーチャーやアーティファクトを独創力で破壊し……戦場に《偉大なる統一者、アトラクサ》ら7マナ以上のハイコスト・ハイリターンなクリーチャーを繰り出す!アトラクサはサイズもキーワード能力もいうことなしで手札をガッツリ補充、《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》……この最高にクールなデーモンを除去することは至難の業だ。

 9/9飛行&絆魂に強烈な対価を要求する護法、そして相手の墓地に落ちたカードを奪う能力……筆者はこのデッキをプレイしていて、ヴァルガヴォスで対戦相手の《ジェスカイの啓示》を奪ったことがある。あれは最近のゲーム体験の中では飛びぬけてクールなものだったね!

 対戦相手の行動を除去と打ち消しで妨害、トークンを準備したら《不屈の独創力》でモンスターをドカンと叩きつける……相手が妨害に乏しいデッキなら4ターン目に大物を出して勝負あり、なんてことも。X=2以上で2体以上を同時に降臨させればワールド・エンドでごくろうさん!

回転

 

 このデッキを支えるのは《鏡割りの寓話》!パイオニアらしさ溢れる、このフォーマットを代表するカードだ。この英雄譚は3種類の独創力の対象を用意してくれる。

 まずはゴブリン・トークン。この2/2を対象にしても良いし、これが攻撃すると宝物・トークンが生成される。これもまた《致命的な一押し》などで邪魔されにくい、独創力の対象にもってこいの対象だ(破壊ができなければ代わりのクリーチャーを戦場に出せない)。

 そしてⅢ能力でこのエンチャントは《キキジキの鏡像》というクリーチャーに変身!このいずれもが独創力の対象になるし、なんだったら宝物生成で化け物たちの素出しもサポートしてくれる……というのが寓話が最高にクールである所以だ。

 この英雄譚のお陰で7マナ位はすんなりと揃うので《トラブルメーカー、ラフとマイキー》を手札から戦場へ……そしてこれで攻撃することでヴァルガヴォスやアトラクサを攻撃している状態で戦場に出せる!一撃必殺も狙えるこのクリーチャーもまた、独創力から出てきて嬉しいクールすぎる1枚なのだ。

 

 さて、以前から存在しているこの「イゼット独創力」がここにきてクールさを増した理由、それが……『リアリティ・フラクチャー』より降臨、《理論家、ジェイス・ベレレン》!スタンダードでもクールに活躍中のこのプレインズウォーカー、パイオニアでも存在感を示している!

 まずイリュージョン・トークン生成で独創力のタネを用意できる上に、出して相手のドロー・ステップを迎えれば即ドローでアドバンテージ確保、このお手軽さが最高でクセになる……対処されずにターンが帰ってくれば、2体目のトークンを出して独創力ターイムッ!

 また、トークンによる壁生成にバウンスにと自衛にも優れたデザインであり、[-6]では3枚ドローとクリーチャー強化……独創力コンボを防がれた、狙うのが難しいという状況でも、勝ち手段になってくれるわけだ。

 青くて4マナでこういうことができるプレインズウォーカーって、これまでにありそうでなかったわけだな……そんな独創力が求めていた品質が今、ジェイスという形で結実した。

 このカードが加わったことでデッキから漂うクールさも天井知らず!模倣宇宙の創造主として、その独創力を発揮せよ!

 リストを見ただけでプレイしたくなるデッキ……いずれは自分でもそう言うデッキを作って、誰かにそう思ってほしいものだ。そんなビルダー気質の皆が、最高にクールな逸品を作ってくれることをいつも願っている。それじゃ今週はここまで。Stay cool! Let’s build decks!!

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