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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ディミーア・ミッドレンジ:使用率上位の忍びのデッキを振り返る(スタンダード)

岩SHOW


 スタンダードの環境がまた変化しようとしている……『マジック:ザ・ギャザリング | スター・トレック』のプレビューが始まり新カードが公開され始めた……これを書いているのはそのプレビューの直前であるのだが、SF界の金字塔がマジックとコラボすることでどんなカードが飛び出してくるのか、楽しみになってくる。

 ちょうどマジックと出会ってハマりまくっていた学生の頃……深夜番組も観るようになって、夜中こそこそと「スター・トレック」のドラマを観ていたのを思い出すな……とまあ話はそれてしまったが、新セットが出るということは、各フォーマットで使用可能なカードが増えるということ。そしてその影響が大きいのがスタンダードだ。

 矢継ぎ早の新セットによりまた環境が変わる前に、『リアリティ・フラクチャー』環境のデッキをおさらいしておこう!この環境で使用率を伸ばしたアーキタイプは……

Nanovo - 「ディミーア・ミッドレンジ」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2026年10月16日)[MO] [ARENA]
4 《湿った墓》
4 《グルームレイクの境界》
2 《難破船の湿地》
2 《不穏な浅瀬》
1 《隠されし拠点》
2 《魂石の聖域》
1 《噴水港》
4 《島》
4 《沼》
-土地(24)-

4 《悪夢のビーバー》
3 《遠眼鏡のセイレーン》
1 《影からの希望、百合子》
4 《フラッドピットの溺れさせ》
2 《ワンダラス・ワスプ》
2 《ティシャーナの潮縛り》
4 《永劫の好奇心》
-クリーチャー(20)-
3 《報いの呪詛》
2 《苦々しい勝利》
1 《保安官を撃て》
1 《戦略的裏切り》
1 《呪文嵌め》
2 《我らは断じて許さぬ!》
1 《セオリクスの魔除け》
4 《悪夢滅ぼし、魁渡》
1 《理論家、ジェイス・ベレレン》
-呪文(16)-
2 《黒い太陽の日》
2 《戦略的裏切り》
1 《除霊用掃除機》
2 《フェイ花のいたずら》
2 《強迫》
2 《軽蔑的な一撃》
1 《否認》
1 《ティシャーナの潮縛り》
1 《情け知らずのヴレン》
1 《司書、ワン・シー・トン》
-サイドボード(15)-
(Magic Online より引用)

 

 

 というわけで今回取り上げるのはスタンダードのディミーア(青黒)カラーのアグレッシブなデッキ!このカラーリングの中でも軽いクリーチャーが主体で、序盤から攻めていくスタイルだ。最もこのアーキタイプを象徴する1枚は《悪夢滅ぼし、魁渡》!忍者を強化する紋章を得たり、クリーチャーを麻痺させたりといった起動型能力を持ち、自身のターンであれば呪禁持ちの3/4の忍者クリーチャーである……このプレインズウォーカーの忠誠度能力で最も狙いたいものは[0]のドロー。

 諜報を行ってから、このターンライフを失った対戦相手分ドロー……スタンダードなら1枚引けるというもので、これを毎ターン決めることで攻めながら手札を満たしていく。攻撃的なデッキにとって弱点であるリソースの枯渇をこれで回避しようというわけだ。

 そして忍者らしく、魁渡は忍術を持つ。攻撃してブロックされなかったクリーチャーを手札に戻すことで、本来よりも1マナ軽く唱えられて、早ければ3ターン目には繰り出せるのだ。

 このデッキは1・2マナの軽くブロックされにくいクリーチャーたち……飛行を持つ《悪夢のビーバー》《遠眼鏡のセイレーン》や、瞬速で相手のターンに繰り出せてクリーチャーをタップさせる《フラッドピットの溺れさせ》《ワンダラス・ワスプ》らを用いて、この3ターン目魁渡というブン回りを狙いに行く。達成したらそのままマウントを取り続けてひっくり返させない!

 除去や打ち消しで妨害しながら、これらのクリーチャーと《悪夢滅ぼし、魁渡》で確実にライフを追い詰めていく……そんなテクニカルで猛攻を仕掛ける構成になっている。軽くてブロック回避能力に優れたクリーチャーを使うので、《永劫の好奇心》も併用する。自分のクリーチャーが戦闘ダメージを対戦相手に与えることでドローできるので、この猫がシュッと飛び出て猛烈に手札補充!

 とにかく手札切れを起こさないことがデッキのモットー、ポリシーだ。相手よりも行動回数で上回っているのに手札の枚数でも負けていない、そんなワガママを貫き通す強さを持ったディミーアが、現スタンダードの使用率トップクラスを誇っている!

 

 さて、このアーキタイプが手に入れた『リアリティ・フラクチャー』のカードを見てみよう。《理論家、ジェイス・ベレレン》!4マナのプレインズウォーカーがこのデッキにも参入だ。

 コントロールデッキにおいて活躍しているイメージがあるが、このジェイスはクリーチャー主体デッキでもその強さを発揮する。[-6]能力が+1/+1カウンターでクリーチャーを強化するものなので、ジェイス自身が生成するイリュージョン以外にも頭数が並ぶことでその威力は大幅に増す![-2]のバウンスも最後の攻撃をねじ込むための一手になるし、クリーチャーデッキでもジェイスをガッツリ試してみるのは、大いにアリ。

 そして1マナ域には《影からの希望、百合子》を採用するのが定番になりつつある。彼女も瞬速で飛び出て、諜報2でライブラリー操作をするのが基本の使い方になるだろう。うまくいけばアドバンテージを稼ぐキーカード2種を掘り起こせるかも。

 そしてもう1つのモードはクリーチャーのパワーダウン。墓地にカードがなければ効力を発揮しないが、ゲーム中盤以降は良い感じに無力化させられそう。これで計算を狂わせて相手のクリーチャーを一方的に討ち取ったり、致命的な一撃を回避しつつコチラの攻撃で仕留める!

 百合子は忍者なので、魁渡の紋章で強化されるのも地味に強い……忍者にフィーチャーしたデッキを組むこともできそうな予感!

 新戦力も確実に得ながら、地位を高めていった「ディミーア・ミッドレンジ」。次なる環境ではどこまでデッキが進化するのか?あるいは変わらずともトップで居続けるのか……このあたりが読めそうで読めないのが今のスタンダードって感じがするなぁ。つまり、自分でプレイして確かめろってことだ。人気と実力を兼ね備えたデッキの今後やいかに!

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