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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

包囲サイ再び?屑転がし入りのゴルガリ(スタンダード)
かつてスタンダードを中心に、モダンでも活躍した一時代を象徴するクリーチャーがいた。《包囲サイ》だ。『タルキール覇王譚』は楔3色と呼ばれる3つの色の組み合わせをテーマとし、3色にそれぞれかつてのカードパワーを大きく上回るカードが用意され、マジックの歴史を塗り替えることになった。
その中でも《包囲サイ》は当時としては破格のスペック。4マナ4/5トランプル、どっしりしたサイズに加えて、これを戦場に出すだけで対戦相手は3点のライフを失う。そしてその分こちらはライフを得るので、押されている状況を逆転するきっかけともなる。攻めも守りもこなす超一流のクリーチャーは均等な構成のアブザン(白黒緑)はもちろんのこと、他の3色構成に4色目を足すような形でも用いられたりしたものだ。月日が流れて、3色のこのサイに頼らずとも良い時代……なんだったら2色や単色でサイより強いクリーチャーまで出てきて、お役御免となったのであった。
トーナメントで目にする機会は激減したが、今なお語られる《包囲サイ》。この名クリーチャーの後継機が『霊気走破』で登場!その名も《屑転がし》!どう見てもフンコロガシなマシンで、どういう原理でライフをドレインするのかはわからないが……4マナと債と同じスペックで同じく3点ドレイン!そして機体である分サイズは大きく6/6トランプル!このスペックで黒緑2色にまとまっているのが、カードの進化を感じるなぁ。戦闘向けの機体にとって重要となる搭乗コストも、要求値は2と低めなので大抵のクリーチャーが一人で乗りこなせるので安心だ。果たしてこのサイのリメイクであるマシンは構築フォーマットで活躍するのか?そんな疑問に答えるのがこのリストだ!
2 《ラノワールの荒原》 4 《花盛りの湿地》 4 《眠らずの小屋》 2 《地底の遺体安置所》 2 《ウェイストウッドの境界》 3 《魂石の聖域》 8 《沼》 1 《森》 -土地(26)- 4 《恐血鬼》 2 《黙示録、シェオルドレッド》 -クリーチャー(6)- |
4 《切り崩し》 4 《蝗の飛散》 3 《喉首狙い》 1 《苦々しい勝利》 2 《苦痛ある選定》 2 《羅利骨灰》 2 《脅迫戦術》 4 《屑転がし》 3 《不浄な別室 // 祭儀室》 3 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(28)- |
4 《強迫》 1 《羅利骨灰》 2 《除霊用掃除機》 2 《苦難の収穫者》 2 《強情なベイロス》 2 《分派の説教者》 1 《沈黙を破る者、スラーン》 1 《不浄な別室 // 祭儀室》 -サイドボード(15)- |
プレイヤーズコンベンション千葉2025、目玉イベントの一つだったジャパンスタンダードカップ。このトーナメントにて6勝2敗の好成績でフィニッシュしたのがこのゴルガリ(黒緑)。プレリリース期間中、新カードの強さがまったく判明していない中での大会……前環境のデッキをそのまま持ち込んだプレイヤーが多くはなったが、このリストのように『霊気走破』を全力で使いに行く挑戦的なリストも持ち込まれそして活躍していた。
スタンダードのゴルガリと言えば様々なバリエーションが存在するが、これは《羅利骨灰》などこのカラーならではのパーマネント除去をずらりと揃え、相手のクリーチャーを中心に毎ターンのように除去を投げつけてシャットアウト。《不浄な別室》でドローして手札を切らさないように戦う、コントロール要素を強めに持った中速のデッキである。そこに《屑転がし》をライフ回復兼フィニッシャーとして採用したというわけだ。
この新環境最初期のゴルガリには『霊気走破』のサイクリングを取り入れているのが特徴的だ。《蝗の飛散》はタフネス1のクリーチャーしか直接除去できない限定的な効果ではあるが、対赤単やピクシー系の最序盤においては《切り崩し》の水増しとして計算できる。これが効果の薄い相手にはサイクリングで捨ててドローできるので無駄になりにくく、逆に早いデッキ相手にはガードが少しでも高まる。今回は仮想敵への読みが見事ヒットしたということだろう。《脅迫戦術》も早いターンに唱えるタイミングがあれば手札破壊になり、ゲーム終盤の引いてきたカードで勝負するような状況下で無駄になりがちという弱点をサイクリングでカバーしているのがエラい!
さて、そんなコントロール要素モリモリのこのリストだが、そういった部分に枠を割いているのでクリーチャーは少なめ。《祭儀室》だったり土地だったりと他の目的を持ったカードがその部分をカバーしてくれるが、それでは4枚投入した《屑転がし》を乗り回すのは大変だ。なのでしっかりと搭乗するための要員も採用されている……《恐血鬼》!この再録クリーチャー、ブロックに参加できずタフネスは1しかないが、土地を戦場に出すというアクションを行うだけで墓地から戦場に戻ってくる。どれだけ破壊され死亡しようが問題はない、さして間を開けずに帰還してくれる。
一番良い使い方は《ヴェールのリリアナ》との組み合わせ、彼女の[+1]能力は自分も手札を捨てなければいけないが、だったらコイツを捨てればヨシ!そのまま土地を出して戦場に戻し、《屑転がし》に乗せる。そんな展開が理想的だ。なお《恐血鬼》が追放されそうになったら、その時は《蝗の飛散》で墓地に送るというのも手だ。相手の除去と1:1交換、その後土地を出して戻してリカバリー。《太陽降下》などを用いる相手にはこの動きとソーサリーを受けない《屑転がし》の組み合わせは悪夢に映るかもね。
《包囲サイ》のように定番の1枚となるか?それはまだまだわからない。しかし環境最初期のトーナメントでしっかりとデッキリストにその名を残したことで、注目を集めることは間違いない。他にも皆の心を掴むマシンはあると思うので、各々でデッキをチューニングし、突っ走ってみよう!
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