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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
緑単アグロ、原初の王者の帰還!(スタンダード)
ヤツが帰ってきた……誰かって?そりゃあヤツだよ……誰よりも巨大で、誰よりも力強い、アイツだよ……まだわからないのか?我々が立っているここは、あの生き物の足跡の中なんだ。
《原初の飢え、ガルタ》、スタンダードに帰還ッッ!12マナ12/12トランプル、恐竜王ここにあり。数々のセットに再録されてきたが、スタンダードでプレイできる本流セットには『イクサランの相克』以来となる再録だ。『ファウンデーションズ』に初代ガルタが再録されたことで、このカードで何度も何度も暴れていたプレイヤー達はホクホクと湧きたっていることだろう……少なくとも僕がそうだ。
ガルタはとんでもなく重いマナ総量だが、不特定マナが軽減される能力を持っている。参照するのは自身がコントロールしているクリーチャーのパワーの合計だ、パワー10揃えば、緑マナ2つだけで唱えることが可能となる。そんなコストで飛び出てきていいサイズじゃないだろと、改めて思わされる。緑のコストパフォーマンスに優れたスペックのクリーチャーを揃えれば、上手くいけば3ターン目に唱えたりも出来てしまう。ロマンに溢れつつ、現実的に運用できるこれぞ名クリーチャー。恐竜というタイプも細かなシナジーを生じさせるのがニクいところだ。この緑を代表する巨大クリーチャーの降臨により、緑単色のアグロデッキが爆発する!
20 《森》 2 《魂石の聖域》 -土地(22)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《ラノワールの壌土語り》 2 《鋭い目の管理者》 4 《荒野無頼団の先駆者》 4 《好戦的な槌頭》 2 《ポルクラノスの再誕》 2 《屑鉄撃ち》 2 《温厚な襞背》 2 《猛打者、タイヴァー》 2 《巨体の猛竜》 1 《狩猟の統率者、スーラク》 2 《ホーントウッドの大主》 1 《ヴォリンクレックス》 2 《原初の飢え、ガルタ》 -クリーチャー(34)- |
2 《ガラクの蜂起》 2 《世界樹への貢納》 -呪文(4)- |
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クリーチャー34枚、腕白なリストを発見したので思わず紹介させていただくことに。緑単色のアグロと言ったらこれぐらい前のめりじゃないとな。『ファウンデーションズ』の加入による最大の恩恵はやっぱり《ラノワールのエルフ》。ラノエルがいるかいないかで緑の強さは大きく変わる。1ターン目ラノエル、2ターン目に3マナクリーチャーという動き、他の色には譲れない緑単の最高ムーブだ。《好戦的な槌頭》などを2ターン目に出せれば、ガルタの降臨もグッと現実味を帯びる。槌頭の恐竜がいればデメリットが帳消しになる能力もガルタと噛み合っており、パイオニアなどで嗜んでいた恐竜圧殺ムーブがスタンダードで実現するとは……たまらないぜ。
ガルタをいち早く叩きつけることが勝利への特急券。そのためクリーチャーのチョイスにも工夫が見られる。《荒野無頼団の先駆者》はパワー4というだけでなく、戦場に出れば1マナ加えられる。ガルタ視点で見れば実質的に3マナでパワー5換算で扱えるというわけだな。しかもこのカードは計画で追放しておける。次のターン以降に0マナで唱えられるため、出して次のターンまで待っていては除去されそうなときなどはこちらのモードで唱えると良い。そして自身以外のパワー4以上のクリーチャーが戦場に出ると1枚ドロー、これが強い!ガルタや他のクリーチャーとともに連打して、強い盤面+減らない手札を両立させよう。《巨体の猛竜》もこれ1体でコストを5点軽減しつつ2マナ加えるという、ガルタをここから唱えろと言わんばかりの貢献っぷりだ。
さて、実際にこの緑単をプレイしてみて感じたところは……対戦相手のクリーチャーへの対策手段は用意しておきたいところ。緑だと格闘したり、パワー分のダメージを与えたりといった呪文や能力を用いることになる。そんな呪文の中でも『ファウンデーションズ』Starter Collection再録カードの一つである《原初の力》はこれまた久しぶりに使いたい1枚だなぁ。除去だけでなく、パワー上昇で大ダメージやガルタのアシストにも使える。そしてこれはイラストとフレイバーテキストでわかるが、ガルタの力をシャーマンが用いる呪文である。セットで使えと言わんばかり!……ただ、これは格闘する呪文なので、除去をこれだけに頼ると《止められぬ斬鬼》のような接死クリーチャー相手に損してしまうことになる。なので《狩人の才能》などと併用し、相手によって使い分けるのをオススメしておこう。
またこちらはBO1(一本勝負)のリストなのでサイドボードが用意されていないが、BO3(マッチ形式、二本先取)仕様にするなら、そういったクリーチャー除去の他に各種パーマネントへの対策や、長期戦を見越しての手札補充要素なども欲しいところ。そんな需要に応えてくれるのが《ビビアン・リード》!これまた懐かしの1枚、初出時のスタンダードでは本当にお世話になった。彼女はエンチャント・アーティファクト・飛行クリーチャーを破壊し、土地かクリーチャーである1枚を手札に加えられる。切れ目のない展開を後押ししつつ、相手のアクションはしっかりと妨害する。うっかり[-8]が決まれば、もはや勝ったも同然だ。先手後手や相手のスピード感によって強さが変動するカードではあるのでサイドで使うのがオススメではあるが、よく当たるデッキ傾向などを読んで「いける」と判断したならメインから使っても強いはずだ。往年の名カード、最新のスタンダードでどれだけ活躍してくれるかを楽しみながら色々試してみよう!
《原初の飢え、ガルタ》など、再録カードの魅力も溢れる『ファウンデーションズ』。経験者には懐かしく、未経験には新しい刺激。この秋はスタンダードをはじめるのに最高の季節だ!大怪獣好きは緑を試してみよう!
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