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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
世話人型白単コントロール、『ファウンデーションズ』の注目カードは?(スタンダード)
3 《沈んだ城塞》 2 《解体爆破場》 4 《噴水港》 16 《平地》 -土地(25)- 4 《永劫の無垢》 1 《第三の道のロラン》 4 《跳ねる春、ベーザ》 1 《ミストムーアの大主》 -クリーチャー(10)- |
4 《軍備放棄》 1 《別行動》 3 《太陽降下》 4 《失せろ》 2 《一時的封鎖》 4 《人参ケーキ》 4 《世話人の才能》 1 《忠義の徳目》 2 《大天使エルズペス》 -呪文(25)- |
3 《エルズペスの強打》 1 《別行動》 2 《悪魔祓い》 1 《骨化》 1 《第三の道のロラン》 3 《安らかなる眠り》 1 《巣ごもりの季節》 2 《加護をもたらす戦乙女》 1 《永遠の放浪者》 -サイドボード(15)- |
今回はのっけからデッキリストを。『ファウンデーションズ』リリース直前のタイミングでのスタンダードにおける、白単色のコントロールデッキだ。このデッキの中核を担っているのは『ブルームバロウ』のトークン関連のカード。トークンを戦場に出すとカードが引ける《世話人の才能》と、《人参ケーキ》や《噴水港》などカード1枚で複数のトークンを生成できるものを組み合わせ、クリーチャーを戦場に並べつつ手札を切らさない動きで長期戦を戦う。《永劫の無垢》もトークンでドローできるカードのサブプランとして採用されている。
脇を固めるのはスタンダードの各セットから集められたトークン生成手段及びクリーチャーを中心としたパーマネントへの対策手段。対戦相手が盤面を作ることは許さず、《太陽降下》《別行動》などでリセットしつつ、世話人×トークン戦術にズルズル引きずり込む……このストーリーを辿ることができれば、こちらに勝利が舞い込むという、ゲームスピードは比較的緩やか目な長期戦向けのデッキだ。ただ純然たる青系のコントロールなどと異なるのは、自分より遅い相手にはトークンをガンガン展開して《世話人の才能》レベル3でそれらを強化して圧倒するという、ビートダウン勝ちも狙えるのがこのデッキの強みだ。
さて、この回が掲載される頃にはもう『ファウンデーションズ』のオンラインリリース及び各製品の発売日を経て、皆がそれぞれに手に入れたカードで新たなデッキリスト作成に挑戦している真っ只中。今回は上記の世話人トークン型白単に『ファウンデーションズ』から新戦力を迎えたリストについて考察してみよう。
トークンという点で同セットの収録カードをピックアップするなら、再録カードでありStarter Collectionという英語商品にのみ収録される《フェリダーの撤退》、これは外せないところだ。土地を戦場に出すことで誘発する上陸能力を持っており、2つのモードから1つを選択。猫・ビーストのトークンを生成し、世話人でドローする……あるいは盤面が出来上がっていればすべての自軍クリーチャーに+1/+1カウンターを乗せるモードを選んで一気に攻めに転ずるのも◎。警戒もつくので攻撃しすぎて負けというミスも起こりにくく、ゲームの決め手になってくれる非常に強力なエンチャントだ。
スタンダードで使用可能だった頃は《寓話の小道》との組み合わせで2回誘発させるのが強かった……そして現スタンダードにもそれがある!黄金コンビネーション再びだ。単色デッキなので《解体爆破場》も採用しやすく、これもまた2回の誘発を狙えるため、ぜひともセットにして用いたいところ。
《フェリダーの撤退》で猫が並ぶ……そういえば『ファウンデーションズ』におけるテーマの一つは猫だ。この種族に関するカードがいくつか収録されている。猫系の種族であるアジャニを擁する色だからね。それらの猫カードの中でも《威厳あるカラカル》は注目すべきStarter Collectionの再録カードだ。かつてコントロールやミッドレンジにおいて、対アグロの壁役兼フィニッシャーとして活躍したことがある。大昔、まだクローズド時代のMTGアリーナはアグロvsカラカルデッキという構図だったことを思い出して懐かしい気持ちに。
そんな歴史あるカラカル、絆魂を持つ猫2体を生成するだけでなく、他の猫をずべて+1/+1修正で強化しつつ絆魂も与えるということで、かなりガッチリとライフを護りながら攻めに転ずるきっかけにもなる。そして言うまでもなく世話人や《永劫の無垢》とシナジーを形成……これと撤退パッケージを一緒に用いた世話人デッキ、かなり硬いデッキになりそうだ。
また、再録カードにはサイドボードにおいて優秀なカード達の姿も。《領事の権限》はクリーチャーで攻めるアグレッシブなデッキにとって最悪な嫌がらせ要素だ。対戦相手がクリーチャーを戦場に出すと1点ライフを獲得、この1点の重みが勝敗を分ける。さらに対戦相手のクリーチャーはタップ状態で戦場に出ることに。速攻クリーチャーをこれで実質無力化できるのは非常に大きい、現行スタンダードにはそれらを用いる赤いアグロが多く、またそれらのデッキが長期戦対策でサイドボードから投入してくる《ウラブラスクの溶鉱炉》もこの権限で完封できてしまえる。はじめてこのカードと相対するプレイヤーはたかが1点と侮らず、しっかりと権限対策を講じた方が良いね。
Starter Collectionに収録された《敬虔な命令》も赤および黒いデッキに突き刺さるナイス除去。これらが再録されることで、赤と黒が実質的に2強となっているスタンダードにも変化がもたらされるに違いない。
3 《沈んだ城塞》 3 《解体爆破場》 2 《寓話の小道》 4 《噴水港》 13 《平地》 -土地(25)- 4 《永劫の無垢》 1 《第三の道のロラン》 3 《跳ねる春、ベーザ》 1 《威厳あるカラカル》 1 《ミストムーアの大主》 -クリーチャー(10)- |
4 《軍備放棄》 1 《別行動》 3 《太陽降下》 4 《失せろ》 1 《一時的封鎖》 4 《人参ケーキ》 4 《世話人の才能》 2 《フェリダーの撤退》 1 《忠義の徳目》 1 《大天使エルズペス》 -呪文(25)- |
3 《エルズペスの強打》 1 《審判の日》 2 《敬虔な命令》 2 《悪魔祓い》 1 《第三の道のロラン》 3 《安らかなる眠り》 1 《巣ごもりの季節》 1 《加護をもたらす戦乙女》 1 《永遠の放浪者》 -サイドボード(15)- |
今回取り上げたカードを冒頭に紹介したリストに投入し、こんな感じにまとめてみた。《審判の日》など他にもスタンダードに加わるカードはたっぷりとあるので、世話人型のコントロールを使っているプレイヤーは色々なカードを試して新環境の最適解を探してみて欲しい。
兎に角カードが多い『ファウンデーションズ』、このセットのカードはかなり長い期間用いることが可能なので、焦らずじっくり各々のペースで、スタンダードのデッキチューニングを楽しもうじゃないか。
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