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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!:『カルロフ邸殺人事件』環境スタート!念願のドレイクデッキ完成へ(スタンダード)
カルロフ邸、発売日がクルゥ!
情報が出始めたと思ったらあっという間に発売日だ。明日2月9日は『カルロフ邸殺人事件』、紙のカードの発売日。これで各種オンラインとテーブルトップの両方でこのセットを遊ぶことが可能となる。2024年、最初の環境変化!スタンダードは一体全体どうなるか?この発売週末に注目……というのは毎度のように口にしてきたが、今回はいつにもまして特別!なにせ2月11・12日は横浜にてプレイヤーズコンベンションが開催されるからだ!
様々なイベントが大会場で同時に行われる、マジックの祭典。なんと新セット発売から2日後に開催!なんという怒涛のスケジュールだ。このコンベンションでもスタンダードのイベントが多数開催される予定で、特に「ジャパンスタンダードカップ:『カルロフ邸殺人事件』Supported by 楽天ブックス」と「リバウンドスタンダードSupported by 楽天ブックス」は賞金制の大型トーナメントであり、日・月に渡ってスタンダードの熱戦が繰り広げられることとなっている。このバチバチの2日間、時差の関係もあって世界に先駆けて新たなスタンダードが開幕し、その後の環境にも大きな影響を与える試金石となることは間違いない。実際にプレイする人も、観戦をメインにする人も、カルロフ邸がもたらす刺激を楽しんでほしいところだ。
というわけでスタンダード超推し猛プッシュな当コーナー「とことん!スタンダー道!」。今週は新セットのリリースを記念して、新カードを用いたサンプルリストの紹介とさせていただこう。これまでのスタンダー道を追ってきてくれている道場生諸君ならご存知だろうが(1990回・1995回リンク)カルロフ邸の情報が公開されて以降、個人的に気になっているカードは……
《煌く機械ドレイク》!アーティファクトを生け贄に捧げることで成長する、飛行持ちのアーティファクト・クリーチャーだ。今回のセットでは殺人事件の解決に繋がる手掛かり・トークンを生成する調査という能力が大きなテーマを担っている。このアーティファクトであるトークンを作るカードが無数に存在し、手掛かり自身の能力でアーティファクトの生け贄というドレイクのサイズアップの条件が満たされる。セット内ではこの手掛かりだけで完結しているカードだが、スタンダード全体で見るとアーティファクトを生け贄に捧げるカードはかなりの数が存在しており、様々なシナジー(相互作用)が見込める1枚だ。
アンコモンという集めやすさも相まって、これを主役にしたデッキを組んでみたい!とそう思ったわけである。元々アーティファクトをガショガショと回していく、工場のようなデッキが大好きというのもあって、このドレイクはたまらなく魅力的に映った。
アーティファクトの生け贄で考えた場合……以前の考察でも色々とカードを挙げたが、やっぱり《鬼流の金床》が一番安定している……というか好きだなと。アーティファクトが戦場を離れると構築物・トークンを生成できて、金床自身の能力でそれやその他のアーティファクトを生け贄に捧げられる。この自己完結したシステムが素晴らしく、他にこのような役割を担えるようなカードはなかなか見つからない。単純にドレイクとこの金床2枚があれば……
《煌く機械ドレイク》が手掛かり・トークンを生成
↓
手掛かりを《鬼流の金床》の能力で生け贄に。対戦相手のライフ1点ドレインしてドレイクに+1/+1カウンターを1個、構築物・トークン生成(手掛かりは自身の能力で生け贄にしてドローしても〇)
↓
毎ターン、構築物を金床に捧げては新しい構築物を得て、相手のライフをドレインしつつドレイクのサイズを上昇
マジでこの2枚だけでゲームに勝てるようなムーブをかませる。お手軽だけどかなり強いコンボだと思うんだよな。金床は重複すれば1ターンに生成される構築物の数が増えるし、その分生け贄も重ねてドレイクを一気に巨大な航空戦力へと育てられる。これらを共演させれば3色デッキにはなるが、赤という共通の色があるので無理はない組み合わせかなと。この金床を毎ターンに渡ってカンカンッと打ち鳴らす動きに、噛み合いそうな新カードがもう一つ。
青黒のインスタント、《運河浚い》。ただ単に唱えれば、2マナで2/2の探偵・トークンを生成する。これだけでもまあ2マナに見合うカードではあるが、その本領を発揮するのは唱えたターンにクリーチャーが死亡していた場合。その条件をクリアしていると、探偵だけではなく3つの追加要素が。2点のライフ回復、そして諜報2でライブラリーを捜査してドローを調整。さらに!調査を行って手掛かりを生成できるのだ。
この《運河浚い》のクリーチャーが死亡という条件、《鬼流の金床》で構築物やアーティファクト・クリーチャーを生け贄に捧げれば簡単に満たすことが可能だ。金床起動から得た手掛かりでドローしても良し、あるいは後から金床に捧げてライフを攻めても良し。この色んな要素が詰め込まれたインスタント、思わず使いたくなってしまうよな……
2 《ザンダーの居室》 2 《地底の大河》 3 《シヴの浅瀬》 2 《硫黄泉》 3 《嵐削りの海岸》 1 《憑依された峰》 1 《闇滑りの岸》 1 《黒割れの崖》 1 《天上都市、大田原》 1 《反逆のるつぼ、霜剣山》 1 《ミレックス》 2 《島》 1 《沼》 2 《山》 -土地(23)- 4 《遠眼鏡のセイレーン》 2 《戦闘急使》 4 《煌く機械ドレイク》 4 《硬骨漢の船員》 3 《コズミュームの略奪者、風雲船長》 2 《熱心な略奪者、ブリーチェス》 -クリーチャー(19)- |
4 《電圧のうねり》 4 《運河浚い》 2 《ミシュラの研究机》 2 《実験統合機》 4 《鬼流の金床》 2 《喧嘩腰号》 -呪文(18)- |
|
というわけで青黒赤、グリクシスカラーでアーティファクトに関するシステムを軸としたデッキを構築してみた。金床とドレイクのメインエンジンに添えたのは、海賊!海賊はお宝に執着を燃やす面々なので、アーティファクトに関する能力を持った者が多い。地図を授ける《遠眼鏡のセイレーン》などはドレイクと組み合わせるのにまさにうってつけだ。この地図は自身で生け贄に捧げられ、土地が手に入ったりライブラリーを操作できるので、見た目よりも使い勝手の良いトークンだ。
そして海賊をメインのタイプに採用したことで《硬骨漢の船員》がハッスルする!アーティファクトか海賊が手に入る可能性がある能力持ちで、デッキの約半分が海賊とアーティファクトで構成してあるので、ライブラリートップ4枚にいずれかが見つかる可能性は高い。これで金床かドレイクのキーカードが手に入れば最高、そうでなくても海賊が手に入ればお宝に目がない危ないやつらが戦場へ。
《コズミュームの略奪者、風雲船長》はアーティファクトが戦場に出ると、海賊を強化する。金床や《運河浚い》でトークンを生成すれば、海賊は大喜びで力を増す。そして《熱心な略奪者、ブリーチェス》。彼は海賊で攻撃することで誘発する能力を多数持っているが、その中でも宝物を得られるものがこのデッキとは噛み合っている。これでドレイクを強化し、さらにブリーチェスで対戦相手のクリーチャーがブロックに参加できないようにすることで、強引にダメージをぶち込んで勝利するプランもとれるぞ。
《喧嘩腰号》も宝物を生成するので、これで攻撃しつつドレイクを育てて、さらにライブラリーの上から土地や呪文をプレイするアドバンテージを得よう。こういうデッキを組むときにはとにかく貪欲にいくべし。搭乗3というコストはちょっと重めだが、金床の構築物や《ミレックス》のダニなどを集結させて起動すれば……と、ロングゲームに陥った際に切り抜ける要素として期待している。
今回は以上ッ!長々と新カードへの重いと、大好きなアーティファクトデッキの可能性を語らせていただいて大満足だ。実際にカルロフ邸のカードがどのような活躍をスタンダードで見せてくれるか?その鮮烈なデビューとなる今週末のイベント……諸君らが会場で楽しんで、結果もチェックして、とことん!スタンダードという道を駆け上ってくれることを祈るッ!それじゃあ、会場で会おうぜ!
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