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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:テクに溢れたゴルガリ想起(モダン)

岩SHOW

 今週もいくぞッ!クールなデッキを紹介するこのコラムの時間だ。いつも読んでくれているクール愛好家の皆、ありがとう。そうでもない、今回が初めてという方へ。この「今週のCool Deck」ではあらゆる構築フォーマットの中から、戦績などに関係なく「これはクールだ」と筆者が感じたデッキを紹介させていただいている。この回で興味を持ってくれたなら……毎週金曜日ヨロシクネ。

 今回はクールデッキの数珠繋ぎ、前回紹介デッキと同じクールさを持ちつつも、また異なった魅力を放つ逸品を紹介だ。その前にまず前回のクールなリストを振り返ろう。

回転

 「プレイヤーズコンベンション千葉 2023モダンオープンSuported by 楽天ブックス」のフィーチャーマッチに登場した「スゥルタイ・シャドウ」。自らのライフをすさまじい速度で擦り減らし、《死の影》を早いターンに降臨させてどつき回す!敗北と勝利が紙一重なクールすぎるチキンレース!そしてデッキのもう一つの主役が《イコリアへの侵攻》。《死の影》をはじめ、様々なクリーチャーをサーチする小技が爆発。テクニカルでSo coolなリストに痺れたものだ。

 今回のリストも、この《イコリアへの侵攻》テクを内蔵しているもの。黒緑2色、ゴルガリカラーのデッキだ。それじゃあ勿体ぶらずにその姿、見ていただこうじゃないか。

SoIMBAGallade - 「ゴルガリ想起」
Magic Online Modern Challenge トップ8 / モダン (2023年7月2日)[MO] [ARENA]
4 《新緑の地下墓地
1 《血染めのぬかるみ
1 《樹木茂る山麓
2 《虹色の眺望
3 《草むした墓
2 《花盛りの湿地
1 《育成泥炭地
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
2 《
2 《
-土地(21)-

1 《機能不全ダニ
4 《オークの弓使い
2 《タルモゴイフ
1 《吸血鬼の呪詛術士
3 《忍耐
2 《復活した精霊信者、ニッサ
1 《グリッサ・サンスレイヤー
4 《悲嘆
-クリーチャー(18)-
4 《致命的な一押し
3 《思考囲い
3 《フェイン・デス
3 《不死なる悪意
3 《大急ぎの再誕
3 《イコリアへの侵攻
2 《飢餓の潮流、グリスト
-呪文(21)-
2 《虚空の杯
1 《罪 // 罰
1 《仕組まれた爆薬
3 《活性の力
1 《機能不全ダニ
2 《屍呆症
1 《黙示録、シェオルドレッド
2 《戦慄の朗詠者、トーラック
2 《夏の帳
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

このクールなデッキは?

 このようなゴルガリカラーのデッキは初めて見るなぁモダン奥深い!プレイヤーの数だけ選択肢がある!クールすぎるぜ。

 どんなクリーチャーでもマナを注げばライブラリーからサーチしてこれる《イコリアへの侵攻》。このバトルを用いて状況にあわせてクリーチャーを使い分ける「シルバーバレット」と呼ばれる戦術を用いる。吸血鬼に対して銀の銃弾が効果的な武器であるように、特定の相手やシチュエーションに効くカードをサーチして戦うシステムのことをこのように表現するね。個人的にはシルバーバレット、たまらなく好きです。

 ではこのデッキに秘められたシルバーバレットなどのクールなテクニックを解き明かしていこう。

クールテクニック!

その1:お馴染み?ジローサコンボと銀弾スタッフ

 まずは前回のクールデッキでも紹介した《イコリアへの侵攻》で狙うべきコンボから。ズバリ《吸血鬼の呪詛術士》!

回転

 侵攻をX=2で唱えて呪詛術士を戦場へ。これを生け贄に捧げて対象を侵攻に。これで侵攻の上のカウンターが全て取り除かれて、結果守備値が0に。そのまま《イコリアの頂点、ジローサ》を唱える!4マナとカード1枚で8/8、トランプルより効率の良いブロック無視の能力を持った大怪獣が降臨だ。ジローサの能力は人間でない他のクリーチャーにも影響するので、これでデッキのクリーチャーの総攻撃を対戦相手本体に叩き込んで一気に勝利するべし。何度見てもクールな、実質1枚コンボだ。

 コンボ要員であり、時に対戦相手のプレインズウォーカー除去にも使える呪詛術士。これ以外には《機能不全ダニ》、サーチしてきて色んなコンボを止めたり《カルドラの完成体》などの装備品などを対処できるナイス銀弾。

 さらに《オークの弓使い》!『指輪物語:中つ国の伝承』のカードの中でも一際各フォーマットに影響を与えている、低タフネスクリーチャーとドローに対するアンチテーゼを4枚積みだ。このクリーチャーは枚数を引けば引くほど火力が上昇し、軍団のサイズ上昇も見込めるので、侵攻から持ってきてビシビシとクールに相手のクリーチャーを射抜いていこう。

その2:想起・エレメンタル・精霊信者

 このリストが一風変わっているのは、モダンでお馴染みのあるデッキからエッセンスを導入しているところ。「ラクドス(黒赤)想起」だ。モダンの強デッキの一角であるこの想起デッキは、《悲嘆》《激情》と想起コストでマナなく唱えられるエレメンタルらを主戦力として用いる。戦場に出た時に能力が誘発し、対戦相手を妨害。想起で唱えた場合はそのまま生け贄となるのだが、墓地に送られる前に《フェイン・デス》のような呪文で対象に取り、墓地に落ちたところをそのまま戦場に戻す。変化球なリアニメイトで早いターンから戦力を確保し、妨害能力を二度誘発させて対戦相手のリソース(手札やクリーチャーなどの資源)をズタズタにする。

 このリストは《悲嘆》と共に《忍耐》を用いる、珍しい構成だ。墓地を追放できる《忍耐》は各種モダンの墓地利用デッキに対していやらしくもクールな仕事を見せてくれるだろう。3/4到達というサイズに素で唱えるのも手軽な3マナ、《ドラゴンの怒りの媒介者》等を用いるデッキにとってコンボ抜きにして強いやり手なのだ。

 ゴルガリカラーで想起デッキを組むと、非常にクールな激シブカードを用いることができる。《大急ぎの再誕》!このカード、構築のデッキに入っているのを見るのは初めてかもしれない。対象にしたクリーチャーが死亡すると、それよりもマナ総量が小さいクリーチャーを戦場に出せる。《悲嘆》から《忍耐》にバトンタッチする動きは、捨てさせたカードを速追放する隙のないクールすぎる妨害!もちろん《フェイン・デス》《不死なる悪意》と併用も可能なので、臨機応変に最大減のアドバンテージが得られる動きを狙おうぜ。

 さらに想起関連と相性が良いのが《復活した精霊信者、ニッサ》!《創造の座、オムナス》デッキや、スタンダードのランプデッキなどでもお馴染みの1枚。このデッキでもいい仕事をしてくれるぞ。《新緑の地下墓地》などの生け贄に捧げてライブラリーから他の土地を持ってこられるフェッチランド。これらと組み合わせて土地1枚からニッサの能力を2回誘発させ、エレメンタルを手に入れろ!

クールなまとめ

 《イコリアへの侵攻》シルバーバレットに想起コンボ、小テクの集合体といったクールなこのリスト……僕も組んでみようかなと思ってしまう、グッとくる逸品だった。「プロツアー・指輪物語」もモダンで開催されるので、今月末の観戦もクールなデッキが飛び出しそうで今からワクワクしてくるな。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Use your tech!

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