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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
単色アグロを組もう!:緑・青編(パイオニア&エクスプローラー)
前回は殿堂顕彰者のMTGアリーナ予選プレイイン突破をきっかけに、パイオニアおよびエクスプローラー環境の単色アグロについて紹介した。
今回は紹介しきれなかった残りの2色について紹介しよう。そして……これらの2色は単色アグロの中でも特に強さと人気を兼ね備えており、使用率の高い、いわゆる「本命」というやつだ。
それじゃあ早速リストをチェック!
18 《冠雪の森》 3 《ハイドラの巣》 2 《耐え抜くもの、母聖樹》 -土地(23)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《生皮収集家》 4 《漁る軟泥》 4 《群れ率いの人狼》 2 《立て直しのケンラ》 4 《老樹林のトロール》 4 《鉄葉のチャンピオン》 2 《カザンドゥのマンモス》 1 《不屈の神ロナス》 -クリーチャー(29)- |
4 《集合した中隊》 4 《原初の力》 -呪文(8)- |
2 《クロールの銛撃ち》 4 《探索する獣》 2 《形成師の聖域》 2 《タミヨウの保管》 2 《強行突破》 1 《グレートヘンジ》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
まずはこれぞアグロの申し子、緑単!
アグロと言えば1ターン目から順次クリーチャーを展開、早期決着を狙うために3マナ以下の低コストのクリーチャーが主役となり、それゆえに土地の枚数はそれほど多くはないという構成になる。
緑には軽くて戦闘において優れたスペックを誇るクリーチャーがズラリ。中でも《ラノワールのエルフ》は土地の枚数を削りつつも使えるマナを増やし、2ターン目に3マナの大型クリーチャーというロケットスタートを実現。それでいて最低限のサイズのクリーチャーとして対戦相手のライフを削る役目を担える、アグロにはなくてはならない素晴らしい1枚だ。
これはエクスプローラーのリストだが、パイオニア本家であれば《エルフの神秘家》も加わり、1マナのマナエルフを5枚以上搭載することも可能となっている。
そんなマナエルフからスタートして、2ターン目にスタンダードでもお馴染みの《老樹林のトロール》《カザンドゥのマンモス》などパワフルなクリーチャーを叩きつける理想の展開が決まれば、1日がゴキゲンなものになる。
そしてパイオニアであれば《鉄葉のチャンピオン》も忘れちゃいけない。
特段の条件もなくナチュラルにパワー5! タフネス4の硬さも頼もしい。「パワーが2以下のクリーチャーにはブロックされない」という緑によくある回避能力も、ちっぽけなトークンでブロックされて凌がれるのを防いでくれる。この鉄葉を使いたいから緑単をやっているというプレイヤーも少なくないはず。《不屈の神ロナス》や《生皮収集者》と併せて、強力な軍団を結成して攻撃あるのみ!
アグロにおいて実は大事な非クリーチャー枠。緑単の場合は……全体除去などを受けても即座に立て直す《集合した中隊》。
これで鉄葉2体、4マナで10点打線完成もザラにある恐怖のインスタントだ。
そして攻撃を通すための大事な除去枠には《原初の力》!
これが良いカードなのよ。クリーチャーのサイズを上昇させつつ格闘を行うソーサリーで、サイズで勝る相手に対処したり、あるいは格闘相手がいなくても単純にパワーを上げてダメージ呪文のように扱ったり……このカードを最大効率で使うのが勝利への秘訣と言っても過言じゃないね!
18 《冠雪の島》 3 《不詳の安息地》 1 《天上都市、大田原》 -土地(22)- 4 《隆盛するスピリット》 4 《幽体の船乗り》 4 《鎖鳴らし》 4 《鎖霊》 4 《至高の幻影》 1 《幽体の敵対者》 2 《厚かましい借り手》 -クリーチャー(23)- |
4 《執着的探訪》 3 《とんずら》 2 《呪文貫き》 2 《高尚な否定》 4 《霊灯の罠》 -呪文(15)- |
4 《紺碧のドレイク》 1 《厚かましい借り手》 3 《消えゆく希望》 3 《霊気の疾風》 2 《神秘の論争》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
単色アグロシリーズのトリを務めるのは青。色の特性もあって、青単は他のデッキとは少々様相が異なる。
このリストは「青単スピリット」と呼ばれる部族デッキである。キーカードは《鎖鳴らし》と《至高の幻影》。
これらで線の細い軽量スピリットを強化してスピーディーな勝利を狙う。
このデッキが売りにしているのは単純な腕力ではなく、あの手この手の妨害手段。特にスピリットや飛行持ちをコントロールしていることでコストが軽減されたり効果が上昇する打ち消し呪文、《霊灯の罠》《高尚な否定》を用いることで対戦相手の自由な展開を防ぐ。
相手が動けばこれらで対処し、スルーできるものであれば対戦相手のターン終了時に瞬速を持ったスピリットを唱えて盤面を作っていく。
その特性から特定のカードに依存したコンボや、自分から攻めない遅いコントロール等デッキには滅法強い。アグロデッキ同士のゲームでは《鎖霊》《厚かましい借り手》《幽体の敵対者》で攻撃やブロックをスカらせてなんとか押し切るのを狙う。
青単は打ち消しがクリーチャーへの除去耐性を兼ねている。が、それを専門に行う《とんずら》はついでにクリーチャー強化も兼ねており、かなり強い1枚。
同じくクリーチャー強化で低い打点を補う《執着的探訪》はこのデッキの超重要カード。
打ち消して、スピリットを出して、と動いているといずれは尽きてしまう手札。それを稼いでくれる《執着的探訪》は決して無駄遣いしてはいけない。オーラはそれをつけたクリーチャーが除去されると1枚で2枚損してしまうという明確な弱点を持つ。リスクを承知で、それをケアしつつ完璧に運用できれば……尽きぬ手札をもたらす最強オーラになり得る。
というわけでこの企画で紹介したアグロの中でも、この青単はもっともテクニカルで難しいものになっている。
以上、2回に渡って5色それぞれの単色アグロデッキを紹介してきた。単色の魅力は色マナのトラブルが緩和されて安定した運用ができるというところ。そしてマナシンボルの濃いパワフルなカードが使えるということ。
2色以上を加えるレア土地が揃っていなくても組める、これらのデッキからパイオニアおよびエクスプローラーに参入し、そこから色を足してどんどんと使えるデッキを増やしていく、という形でデビューしてみるのも良いね。
気になったデッキがあったら遊んでみてね、気軽に回せるアグロで爽快なマジックライフを!
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