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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ナヤ・ウィノータ(スタンダード)
近頃はステイホーム、多くの人がかつてないほどに家で過ごす時間が増えた影響もあってか、小動物などのペット需要が高まっているのだとか。
家で仕事する合間に動物のお世話をしてホッと一息癒される。僕も実際にそういう生活を送っているが、小さな家族が側にいて身体を温めたりご飯を食べてたりダラーっと寝てたり……という光景が日常の中で繰り広げられていると、こもりきりの生活で溜まりがちなストレスもフフッと笑って和らぐというものだ。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のキャラクターの1人である、皆に愛されるレンジャーのミンスクは「ミニチュア・ジャイアント・スペース・ハムスター」であるというブーが相棒だ。この脳筋レンジャーと愛らしいハムスターのコンビは同シリーズのファンからの高い人気を得ており、フォーゴトン・レルムを舞台とした『フォーゴトン・レルム探訪』では《敬愛されるレンジャー、ミンスク》と彼が生成するトークン「ブー」としてカード化されている。
小さな相棒を愛する大男、ホッコリするよね……ハムスター好きにもプレイしてみてほしい1枚なのだが、動物を相棒にするというスタイルに感銘を受けている方がマジックの多元宇宙にいるようだ。その名は《軍団のまとめ役、ウィノータ》。
怪物との死闘の末に己の片腕を失うが、その張本人である怪物と絆を結び、相棒とともにイコリアを旅して回るという生活を送っている。
ミンスクとブーの関係に、ウィノータも興奮を隠しきれないはずだ。カードとしても噛み合うこの2枚、共演しているデッキを見つけたので紹介させていただこう!
2 《森》 2 《平地》 1 《山》 4 《枝重なる小道》 4 《岩山被りの小道》 4 《針縁の小道》 1 《ハイドラの巣》 1 《バグベアの居住地》 4 《寓話の小道》 -土地(23)- 4 《ヤスペラの歩哨》 4 《裕福な亭主》 3 《厚顔の無法者、マグダ》 1 《魅力的な王子》 1 《絡みつく花面晶体》 3 《精鋭呪文縛り》 1 《砕骨の巨人》 1 《敬愛されるレンジャー、ミンスク》 4 《軍団のまとめ役、ウィノータ》 3 《刃の歴史家》 2 《帰還した王、ケンリス》 1 《ドリッズト・ドゥアーデン》 -クリーチャー(28)- |
1 《レンジャー・クラス》 1 《変わり樹の共生》 1 《髑髏砕きの一撃》 4 《エシカの戦車》 2 《怪物の代言者、ビビアン》 -呪文(9)- |
2 《運命の神、クローティス》 1 《精鋭呪文縛り》 1 《傑士の神、レーデイン》 2 《アゴナスの雄牛》 3 《レッドキャップの乱闘》 2 《乱動する渦》 1 《バーニング・ハンズ》 1 《火の予言》 2 《アクロス戦争》 -サイドボード(15)- |
スタンダードのランク戦でミシックの頂点、#1まで登り詰めたリストなので強さは折り紙付きだ。
ウィノータは非人間クリーチャーで攻撃することで能力が誘発し、それの相棒となるべく人間をライブラリーから直接戦場に送り出すというパワフルなマナ踏み倒し能力を所持している。デッキとしては非人間でマナ総量が低コストのクリーチャー、そしてマナを踏み倒して戦場に出すことで大きく盤面に影響を与える人間クリーチャーとで構成されることになる。
この2つの構成要素から見て《敬愛されるレンジャー、ミンスク》はその両方にあたるのが面白いところ。ブーがウィノータを誘発させ、あるいは誰かの誘発でミンスクか飛び出してブーを引き連れてくると。ミンスクは飛行持ちの《精鋭呪文縛り》をデカくして重いダメージを叩き込んだりとシブい仕事が期待できる。
他に、コストを無視して出したい人間としては、定番の《帰還した王、ケンリス》。
速攻&トランプル、サイズアップ、ライフ回復と何でもできちゃうし本人もデカい。
そして能力のために攻撃した小粒を打点として計算できるようにするのが《刃の歴史家》。
全員二段攻撃はまあ、ゲームが終わっちゃう破壊力だわな。この爽快感を味わうためにウィノータはプレイされていると言っても決して言い過ぎじゃあないぜ。
さて、破壊力満点の人間を呼び出すための非人間クリーチャーだが……ちょっと変ではあるが、必ずしもミンスクやウィノータのように獣の相棒となるわけではない。エルフやドワーフなどの人型の種族でもしっかり誘発するので、スタンダードではそれら優秀な1~2マナのクリーチャーを用いる。
《ヤスペラの歩哨》は1ターン目に出せて、2マナクリーチャーと組み合わせれば3ターン目に4マナを得られる。そこから《エシカの戦車》を挟んで4ターン目にウィノータで4回誘発、というのが必殺ムーブとなる。
ヤスペラと組み合わせたい2マナ域としては《厚顔の無法者、マグダ》は外せない。
マグダはタップ状態になれば宝物を生成するので、2ターン目にヤスペラでタップして3ターン目大爆発に繋げられる。
マグダだけでは足りなかったこの枠にスコンと収まってくれたの新カードは《裕福な亭主》。
ハーフリングという種族なのでしっかり非人間であり、戦場に出れば宝物を生成。クリーチャーが戦場に出ればライフを回復できるので、ウィノータや戦車で複数体出して回復することで赤単などのアグロとの殴り合いをサポート。地味ながら、このデッキにとっては無視できない補強だ。ヤスペラ&亭主のために緑を足す価値は十分にあるぞ。
ウィノータでのコンボ的な強襲が決まらなくても、クリーチャーがいずれも優秀なのでこれらで殴っていれば勝てるというのがこのデッキの良いところ。サイド後は特にその傾向が強く、なんとなく適当にやっていれば相手のライフが大ピンチに陥っていることもしばしば。
《レンジャー・クラス》はコストの軽い《怪物の代言者、ビビアン》みたいなもんで、除去の塊のようなデッキ相手でもこれらで粘り強くクリーチャーを展開していれば勝機は訪れる。
《バグベアの居住地》《ハイドラの巣》もそれをサポートしてくれるので、全体除去は恐れずに最善の展開を行いながら確実に詰めていこう!
ミンスクとブーの雄姿、スタンダードで今後見かけるようになったら絵的にも楽しいね!
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