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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ジメジメなんてなんのその、爽快な白赤アグロ2選!(スタンダード)
ジメッと梅雨真っ盛り。いや~何をするにしてもたまったもんじゃないな。こういう時にはスカッと爽快さを欲するのが人の性。本能に従ったデッキをプレイするに限るね。
各々でマジックにおける爽快感の定義は異なるとも思うが、大多数は「ブン回りが強いアグロデッキ」を連想するんじゃないかな。それこそ、4~5ターン目には決着できるような前のめりなやつを。
今日はそんな梅雨の湿度を吹き飛ばすような、不快指数に打ち勝つ、スタンダードのアグロデッキを2つ紹介しよう。どちらのリストも色は同じく白赤。ギルドからボロスと呼ぶか、大学からロアホールドと呼ぶかはあなた次第。同じカードで構成されている部分も多いが、別物として成立しているリストを見比べてみよう!
10 《平地》 1 《山》 4 《怒静の交錯》 4 《針縁の小道》 1 《アーデンベイル城》 -土地(20)- 4 《無私の救助犬》 4 《石縛りの使い魔》 4 《堕ちたる者の案内者》 4 《クラリオンのスピリット》 4 《光輝王の野心家》 4 《砕骨の巨人》 4 《精鋭呪文縛り》 4 《スカイクレイブの亡霊》 3 《霊鍛冶のホフリ》 -クリーチャー(35)- |
4 《スカルドの決戦》 1 《髑髏砕きの一撃》 -呪文(5)- |
3 《ドラニスの判事》 2 《灰のフェニックス》 2 《傑士の神、レーデイン》 2 《アゴナスの雄牛》 3 《ガラスの棺》 3 《引き裂き》 -サイドボード(15)- |
まずは……これはボロスではなく「ロアホールド・アグロ」と呼びたい逸品! 35枚と圧倒的な量のクリーチャー数で、1ターン目から展開を止めずに突き進む構成だ。
《光輝王の野心家》《砕骨の巨人》《スカイクレイブの亡霊》と、白と赤のクリーチャーデッキには必ずと言っていいほど採用されているお馴染みの面々が中心に据えられているが、ではなぜボロスではなくロアホールドなのか?
その答えはこのデッキの決め手、最後の一押しを担う《霊鍛冶のホフリ》!
ドラフトでこのカードを使われた時、もう気絶するほど強くて……こいつはスタンダードでもやれるスペックではないのか?と思ってはいたが、それを実行したプレイヤーがいたようだ。この伝説のドワーフは、自軍のスピリットをすべて+1/+1修整した上にトランプルと速攻も与える。
このカラーリングらしい攻撃的な強化役だが、それだけではない。トークンでないクリーチャーが死亡した際、それは墓地から追放される。そして、そのコピーでありかつスピリットになったトークンが生成される。死後に霊として戦場に留まるってわけだね。このスピリットはホフリで強化されており、変にクリーチャーを死亡させた方が状況は悪化するという自己完結した能力の持ち主なのだ。
デッキとしてもホフリと相性の良い面々が揃っている。生け贄に捧げることがコストの《無私の救助犬》はスピリットになってもう1回、破壊不能を付与できる。ホフリを守り続けよう。
ホフリがロアホールドより連れてきた《石縛りの使い魔》は、ホフリや《スカルドの決戦》でカードを追放することでサイズアップするし、もともとスピリットなので恩恵も受けやすい。
そして使い魔と同じくナチュラルに強化されるスピリット・クリーチャーも多めだが、《クラリオンのスピリット》は飛行持ちのスピリットを量産するので、2/2飛行&トランプル&速攻軍団を結成して空から攻めるというのが強いね!
10 《平地》 6 《山》 4 《怒静の交錯》 4 《針縁の小道》 -土地(24)- 4 《命の恵みのアルセイド》 4 《無私の救助犬》 2 《堕ちたる者の案内者》 4 《象徴学の教授》 4 《砕骨の巨人》 4 《スカイクレイブの亡霊》 3 《精鋭呪文縛り》 4 《刃の歴史家》 4 《軍団のまとめ役、ウィノータ》 3 《帰還した王、ケンリス》 -クリーチャー(36)- |
-呪文(0)- |
1 《墨獣召喚学》 1 《スピリット召喚学》 2 《巨人落とし》 1 《精鋭呪文縛り》 3 《傑士の神、レーデイン》 3 《アゴナスの雄牛》 2 《レッドキャップの乱闘》 2 《ガラスの棺》 -サイドボード(15)- |
2つ目はまさしくブン周りの象徴とも言える「ボロス・ウィノータ」。もう1年ほどスタンダードにあり続けるお馴染みのアーキタイプだ。
キーカードはその名の通り《軍団のまとめ役、ウィノータ》。
《無私の救助犬》などの軽量で非人間のクリーチャーを1ターン目から展開し、ウィノータを出したら全軍で攻撃、彼女の能力でライブラリーから人間・クリーチャーを戦場に出して大ダメージを狙う。
《帰還した王、ケンリス》をコストを踏み倒して出すのが定番だったが、ここにきて新たな選択肢が。《刃の歴史家》だ。
全攻撃クリーチャーが二段攻撃持ちになるという派手な能力を持った人間で、これがウィノータから繰り出されれば破壊不能なのも相まってとてつもないダメージを弾き出すことを約束してくれる。《刃の歴史家》は4マナという現実的なコストなのもあって、手札に来てしまっても問題なく唱えて戦力になるという点も素晴らしい。
メインデッキを構成するものが土地とクリーチャーであり、かつ特殊な役割のカードなどはなく、プレイングも簡単。クリーチャーを展開して殴るというそのシンプルさは初心者も上級者も関係なく、気持ちの良い勝利をもたらしてくれる。爽快感を手軽に得ながら、上も目指せる旬のデッキだ。
《霊鍛冶のホフリ》と《軍団のまとめ役、ウィノータ》。同じカラーリングでアグロデッキを組ませても、主役にするカードの違いで大きく印象は異なる。
ただ共通するのは、どっちも綺麗に回った際にはスカッと爽快! 湿気を吹き飛ばすだけのポテンシャルがあるという点だ。好みの方を使ってみるも、いっそのことホフリとウィノータを共演させるのも自由だ。不快指数を超えるダメージを弾き出して、1日をスッキリと過ごしちゃおう!
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