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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ボロス英雄的:フェザーは次の戦場へ(パイオニア)

岩SHOW

 あのデッキ、あのカードは今……てな具合に、トーナメントシーンから姿を消したものを探し出すというのも、このコラムの仕事だと個人的には考えている。

 今回捜索するのは……《贖いし者、フェザー》だ。

 彼女は不遇のキャラだったが、カードとしては強くてオリジナリティが高く、これを主役にした「ボロス・フェザー」は昨年のローテーション前の環境では大いに活躍したものである(リンク先にストーリー上の不遇さもまとめてあるので、気になったら読んでみてね)。

 しかしながら、『エルドレインの王権』リリースに伴うローテーションで《無謀な怒り》を失ったのは痛かった。

 この1マナ4点除去をフェザーの能力で回収し、何度も投げつけるという方法で他のクリーチャーデッキを圧倒するというデッキの良いところが消失し、デッキパワーは大きくダウン。スタンダードのトーナメントシーンではその姿を全く見なくなってしまった。

 フェザーはこのまま終わってしまうのか? それは、この後に発売を控えているセットに収録される、自身のクリーチャーを対象とするインスタントやソーサリーの質次第だ。

 とまあ、彼女が今後も活躍するか否かの答えを出すにはまだ早いのだが、それはスタンダードに限った話である。パイオニアでは《無謀な怒り》を搭載したフェザーデッキを組んで、以前のように縦横無尽にビートダウンすることが可能だぞ!

Eric Traynor - 「ボロス英雄的」
Star City Games Pioneer Open Indianapolis 39位 / パイオニア (2020年2月22~23日)[MO] [ARENA]
3 《平地
2 《
4 《聖なる鋳造所
2 《断崖の避難所
4 《感動的な眺望所
4 《戦場の鍛冶場
-土地(19)-

4 《恩寵の重装歩兵
4 《僧院の速槍
4 《第10管区の軍団兵
3 《戦慄衆の秘儀術師
2 《アダントの先兵
3 《贖いし者、フェザー
-クリーチャー(20)-
4 《果敢な一撃
4 《神々の思し召し
4 《タイタンの力
3 《無謀な怒り
4 《ボロスの魔除け
2 《暴力の激励
-呪文(21)-
3 《ゴブリンの熟練扇動者
2 《アジャニの存在
2 《治癒の恩寵
2 《マグマのしぶき
3 《安らかなる眠り
1 《摩耗+損耗
2 《試練に臨むギデオン
-サイドボード(15)-
Star City Games より引用)
 

 スタンダードでフェザーと組ませる定番中の定番だったメンバーが再集結!

 呪文の対象となることでサイズアップと占術をもたらす《第10管区の軍団兵》、破壊不能を得られるので呪文の対象として気兼ねなく選べる《アダントの先兵》、フェザーが出る前に使ったインスタントを拾って使いまわす《戦慄衆の秘儀術師》……いやぁ、なんだか懐かしいね。

 これらのメンツと《果敢な一撃》《無謀な怒り》《神々の思し召し》を組み合わせ、フェザーと秘儀術師で何度も強化したり除去したり、やりたい放題暴れるデッキである。

 スタンダードでも使われたこれらの骨格に、パイオニアならではの肉がつけられることでデッキの完成度は更に上昇している。クリーチャーとしては1マナ圏がバッチリと埋まって、よりアグロとして早いターンから仕掛けられるようになった。英雄的能力で+1/+1カウンターを得て、ダメージまで受けなくなる《恩寵の重装歩兵》。そしてインスタントを連打するこのデッキにはぴったりの果敢能力を持った《僧院の速槍》と、どちらも打撃力に申し分なしだ。

 フェザー親衛隊と強化するインスタントもまたより強力なものを得ている。パワーを3も上昇させる《タイタンの力》は占術もついており、無駄なドローを避けることを助けてくれる。さらにパワー+4と修整値の大きい《暴力の激励》も強烈だ。状況によっては2体を+2することでより大きなダメージを与えられるだろう。トランプルが付与されるのも嬉しい。

 そして、《ボロスの魔除け》だ。

 モダンなど他のフォーマットでも赤白のアグレッシブなデッキの定番と言えるこのカード、往々にして対戦相手に直接4点ダメージを与えるモードで唱えられることだろう。あるいは全パーマネントに破壊不能を付与することで《至高の評決》などを弾く打ち消し的にも使える。二段攻撃を与えるモードは、大抵の場合4点ダメージと大差がないので使われることがないが……このデッキでは自身のクリーチャーを対象としている時点で大歓迎だ。サイズを大きくしたクリーチャーの打点をさらに引き上げて二撃でゲームエンドに持って行ったり、それで足りなくてもフェザーの能力でターン終了時に手札に戻してから4点火力として投げつければ大抵の場合は勝てるだろう。このムーブは芸術点も高いので、ぜひとも狙ってみてほしいね。

 マジックはスタンダードから落ちたり、あまり使われなくなったカードでも、どこか他の舞台で活躍できる可能性のあるゲームなのが素晴らしいと思っている。フェザー同様に最近スタンダードで元気のないカードが、パイオニアをはじめとした他のフォーマットで生き生きとしている可能性は大いにある。お気に入りの1枚が使われている「こりゃ良いな」ってなリストが見つかると良いね。

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